アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログです。「自由にしかし楽しく!クラシック音楽(https://nyaon-c-faf.hatenadiary.com/)」の姉妹ブログです。

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『クラシカロイド』第1シリーズ第2話 出せ!ムジーク 振り返りレビュー

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クラシカロイド』1期2話の感想(過去記事)は以下のリンクからお進み下さい。なお、画像は次回の振り返りレビュー公開直前に削除します。

 

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【感想の感想】
誰だこの勘違い(※私だ)。せっかくの楽しい回なのに良い気分をぶちこわしてますね。いやな思いをした全てのかたに謝ります。本当にごめんなさい。この記事さくっと削除したい…でも過去のやらかしは背負って生きていきます。今となってはあまり覚えていないのですが、おそらく1年前の私はほんの冗談のつもりで書いていて「これで嫌われるとは思っていない」可能性大です。わかっていたらやりませんから。当時は読者はまだ少なく、全世界に向けて発信している自覚が欠けていたとも思われます。初期の自分をまったく客観視できていない状態から、読者の反応を見ることで経験則として学んできたことはたくさんあります。都度改善してきたつもりですが、私は今でも無自覚に読者を不快にしているかもしれません。そんなときはぜひ直接教えて頂けますとありがたいです。もちろん「悪気はないから許して」とは言いません。批判は甘んじて受けますし、具体的なご指摘が納得いくものであれば改善します。一番良いのは「何も言わずに黙っていること」だと、自分でもうすうす気付いてはいます。ただ、一度発信した内容は完全には消えませんので、せめて気付いたタイミングで可能な限り泥を払っていきたいと考えています。自分の弁明のためではなく、『クラシカロイド』のためにです。

あとは、モツの解釈がとんでもなく勘違い。1年前の私が書いたことは今更消しませんが、今はこんな雑な考えではありません。かといって、たった今書き直しても恥の上塗りになりそうなので新解釈は書かずにおきます。スミマセン。今後もし何かまとまりそうになったら、その時に書くかもしれません。

自分で蒔いた種とはいえ、今回過去記事を見直すのがキツかったです。おそらく当時は深く考えずに軽い気持ちで書いているんですよね。ところが読み返してみると不愉快!なんだこいつ!それが自分なのだから、もうどうしようもないです。まだ2話目なのに、先が思いやられる…。「振り返りレビュー」だって、1年後くらいに読み返したら色々出てくるんだろうな…。「『クラシカロイド』好きの想いを多くの人達と共有したい」、ただそれだけでブログを書いているはずなのに、自分自身のことで悩んでいるなんて私もまだまだです。しかし、読者にとっては書き手の事情は知ったこっちゃないと思うので、反省はしますが引きずらずに気持ちを切り替えていきます。つらくとも過去のやらかしにきちんと向き合い、良いレビューを書けるようになる努力を続けます。


【新たな気付きポイント】

  • モツのムジークと心からのおもてなし
  • ベトが新鮮
  • 脚本は松原秀さん
  • よい子のEテレが「おっぱい」にチャレンジ
  • 正座説教とビンタはおばあさまから?
  • 歌苗ちゃんの友達初登場
  • ハッシーが密かに大活躍

2話はモツのお当番回です。みんなの夢を叶えて楽しい空間を作り出すムジーク最高!1話のベトとはがらりと雰囲気が違っていて、これから登場するロイド達のムジークも楽しみになります。実は、変身シーンにじっくりバージョンがあるのはモツとベトだけなんですよね…他のロイド達のじっくり変身も見てみたいです。最後の「ダス エンデ」も、ムジーク口上同様にそれぞれの母国語でやってくれたらうれしいなと思います。第3シリーズ以降に期待します!

このお話でのモツは人の話は聞いていないし、山盛りギョーザーを「いらない、アイス食べてる」と断るしであくまで自分の気持ち優先。でもムジーク特訓の努力を惜しまず、パーティー準備も「おっぱいケーキ」作りも頑張っています。それらもムジーク演出も「歌苗ちゃんに喜んでもらいたい」という純粋な気持ちからきているようなのが良いなと思います。「日頃の迷惑を許してもらおう」や「ムジークを見たい」下心がある奏助とは対照的です。計算のない心からのおもてなしはやっぱりうれしいはず。だから歌苗ちゃんは、あんなに怒ったのにおっぱいケーキを一口食べてみたんですよね。でも「すごくまずい」オチ…もしかして、モツが作ってから2日位経過していたから痛んでいたのかも?半袖の季節に冷蔵庫にも入れず放置していたもの…。

今回はモツとの対比のためでしょうか。「ヴォルフ、怒っているのだ」と言う等、ベトが比較的落ち着いた大人に見えたのは新鮮でした。ま、ギョーザーにはこだわっているし、作りすぎて小娘に怒られたりはしていますが。ベトとモツがお互いに「ヴォルフ」「ルー君」と呼んだり、同時発言する際の語尾が違ったりするのは当初からずっと変わりませんね。モツは下品なことを好むかもしれないけど、言葉遣いがとても丁寧です。

私、松原秀さんの脚本回は全部大好きです。第1シリーズのみのご参加で、今回の2話と、11話の家事回、15話の学園祭、20話のモツ疾風怒濤、22話のカフェインロイド回(追記:反映もれ失礼しました)をご担当。キャラの描き方が個人的に好みで、特にちょっとゲスなシューさんは最高だと思います。第3シリーズ以降はぜひ戻ってきて頂きたいです。詳しくは存じませんが、他作品では際どい下ネタを得意とする脚本家さんのようですね。しかし、『クラシカロイド』のご担当回では過激なネタはなかったように思います。Eテレの夕方の番組なので、ギリギリラインが決まっていた?このあたりの事情はまったくわからないので推測でしかありませんが。

際どいネタといえば、今回取り上げられたモーツァルトの史実ネタ「おっぱい」です。よい子のEテレで「おっぱい」です。2話目にしていきなりJKの水着!?ボインの友人Bまで登場したよ。しかし不健全な要素はまったくなく、「おっぱいケーキ」へつなげる前振りとして健康的な青春の一シーンでした。ちなみにムジーク発動時の「蜜と乳の流れる地」発言はどうやら旧約聖書にある言葉のようです。どんだけおっぱい好きなの!?と思った人は先生に正直に言うように(※私だ)。

おなじみ正座説教がこの回で初登場します。普通のJKが天才達を正座させてガミガミ言う図がおかしくて、個人的に正座説教は大好きです。そしてビンタは珍しく、1期2話の次に登場するのは2期24話ですね。いずれにしても、自分が経験していなければできないことでは?とちらっと思いました。歌苗ちゃんへの正座説教やビンタ…両親はあんな人達なのでこんな叱り方はしなさそう。もしかするとおばあさまが?と考えるとしんみりしてしまいます。

歌苗ちゃんの友達が初登場です。海月以外はABCだった時代。そもそも第1シリーズでは友人達の出番は少なかったのでそれで問題なかったのかも。第2シリーズでは詠子・美衣子・椎子って名前がついてよかった。あまり目立たなかった海月もワー君の登場で革命のお姉さんになってよかった。第3シリーズ以降の活躍も待ってる!

あとは今回はハッシーが密かに大活躍していますね。屋根の上で存在感あるだけでなく、鉄球にされた奏助の顔を見ていたり、モツの修行には途中まで付き添っていたり。帰宅した歌苗ちゃんを目力でオルガン部屋に誘い、ちゃっかりパーティーにも参加。ムジークで夢が叶ったのを真に受けて屋根からジャンプするも落下してモツ直撃とか、人間くさくて(ハシビロコウだけど)好きです。ハッシーはあんな金ピカでかっこよく飛べる鳥にあこがれていたのね…。

その他。高校の英語の授業、板書の例文に「オルガンを演奏することができます」。モツ登場の曲はやっぱりこの曲。そうじ当番表は機能していたの?以降にメトロノームが出ないのはこの時に投げつけて壊したから?赤面しながら怒る歌苗ちゃんはウブちゃんだ。クラクラのコンサートはNHKホール?モツのデートの提案、お金かかりそうなプランばかりで心配。モツの落下が見えたから奏助の部屋は1階。歌苗「冷蔵庫の中のものをむやみに使わない」のとき視線がベトに向いてる。歌苗ちゃんに「お刺身お肉マドレーヌ」食べさせてあげたい。モツが見ている「ハママツ・ハマナ湖」のガイドブック、裏表紙が凧祭りだ。奏助の歌苗ちゃんモノマネ、ヘアピンは沸いて出たね。奏助とモツに詰め寄られ「えっ?」って言うベトが良い。モツのベト真似はカツラと声が好き。ギョーザー作りのベトの手際良い。パッド君は電源オフで何も出来なくなるらしい。「鉄球」ってお習字おでこに貼った奏助、歌苗ちゃんに直撃したの…?モツは重機を操作できる天才。「バックします」のアクセントが気になる。修行でモツがタクトを振るとベトと奏助の髪が動く。ベトは釣りして大漁だ。こんな大きなクマがハママツにいるの?ベトと奏助が寝てるときパッド君も「スリープ」表示。モツだけ起きていてケーキ作り。パーティーの飾りで「HAPPPPY」Pが4つ。ベトが照れてるの激レア。おっぱいケーキと並べて歌苗ちゃんのけなげなおっぱいドアップはやめたげて。女子の皆さん、ドレスがよく似合ってます。ムジーク空間はおっぱいケーキじゃなくて普通のいちごのデコレーションケーキがモチーフ。モツの変顔!リストさんキター!おっぱいケーキは捨てずにそのままにしてたのね。次回予告がやっぱり長い!今回も「振り返りレビュー」長いよ!圧縮ムズカシイ…。

 

 

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第1シリーズではサウンドトラックのCDも発売されました。モツが登場するシーンの曲は「モツ 華麗にジャンプ」のようです。入手したその日に聴きながら書いたレビュー記事もよろしければお読みください。

最後までおつきあい頂きありがとうございました。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

『クラシカロイド』第1シリーズ第1話 ベトとモツと音羽館 振り返りレビュー

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それでは『クラシカロイド』各話の「振り返りレビュー」を始めます。私は第1シリーズ・第2シリーズともに全話視聴済みのため、先の展開のネタバレがあります。なお、「振り返りレビュー」について詳しくは別記事「ブログ開設して1年経過しました/今後のブログ運営について」を参照願います。

クラシカロイド』1期1話の感想(過去記事)は以下のリンクからお進み下さい。先にお知らせしました通り、画像は次回の振り返りレビュー公開直前に削除します。

 

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【感想の感想】

色々と寒いのはまあ仕方が無いとして(※だめです精進します)、初めのうちは随分気楽に書いてましたね私…。感想記事はどんどん肥大化していったのですが、果たしてそれがよかったのかどうか?あれもこれもと言いたいことを詰め込んでも、長いと読む気が失せるのは確かですから。最初の頃は慣れていなくて長文は書けなかったんでしょう、きっと。しかし、1期1話の感想を書いた当時は再放送で、先の展開がわかっていたため安心しきっていたのも大きいと思います。加えて第1シリーズは個人的に「引っかかる要素」が少なかったのも助かりました。一方で第2シリーズ本放送中のレビューには「先が見えない不安」があり、「引っかかる要素」もそれなりにあって、後から確認するために要素を余すところなくすくい上げようとしていた気がします。でも実は細かすぎる追求は自分は大変だし読者には嫌われるしで、あんまりいいことはないんですよね(苦笑)。不安は消せないとしても、つい深追いしすぎるクセをどこかで折り合い付けられるようになりたいです。


【新たな気付きポイント】

  • 苦手意識があった1期1話、今は好きです。
  • 薄幸のヒロイン・歌苗ちゃんと大切な場所「音羽館
  • しかし設定が重い…。
  • やっぱりベートーヴェン先輩カッコイイ!
  • ムジークがちゃんと聴ける!
  • 脚本・シリーズ構成の榊一郎さん

私は本放送時に第1話で早々に離脱した過去があるので、なんとなくこの回には苦手意識がありました。でも今回久しぶりに視聴して、なんだかじーんときましたよ。この世界観が愛しい。お腹抱えて大爆笑の回ではないけれど、記念すべき第1回目はこの後にしっかり効いてくる「音羽館を中心とした世界観」と「キャラクター紹介」、そして「これぞムジーク」を丁寧に表現してくれています。この回では音羽館はまだまださびしい場所。でもこれからどんどんにぎやかになっていくとわかっているから、そんなに哀しくならずに観ることが出来ました。まあ、初見で先の展開が分からない状態なら戸惑う内容かもしれません。

けなげなおっぱいの上品なレディ(by モツ)である薄幸のヒロイン・歌苗ちゃん。一人で「おばあさまとの思い出」を回想して、なぜかそこに両親は不在…。「おばあさまとの思い出」は切ないけれど、歌苗ちゃんの育ちの良さと音羽館が大切な場所だというのがよくわかります。歌苗ちゃんは一人で気丈に頑張っていても、館の取り壊しのときは「お願い壊さないで」と涙が出るし、業者が撤退した後もそっと涙をぬぐっていましたね。これが第1シリーズ最終話で「強くなったな」と言われる小娘になるのですから、やはりこの第1話は重要です。ちなみに「モテたい」からミュージシャンを気取る幼なじみは、第2シリーズ最終話でもほぼ同じ状態で「相変わらずだねえ奏助は」。でも彼は、解体を止めさせる手段として重機の操縦者のほうに走って行きましたから。いざという時に的確な判断ができる少年だと思います。

それにしても。父親が膨大な借金を残し、両親共に失踪中で、先祖代々受け継いできた館は差し押さえからの取り壊しの流れ。それを16歳の女子高校生が一人で受け止めなければならないなんて…なぜにここまで設定を重くしたの?しかも深刻すぎて笑えない感じで。ただ、第1シリーズではこの後は6話で響吾パパの登場と再び取り壊し騒動がある程度で、この設定はさほど意識せずに済みました。複雑な家庭環境はそもそも深く掘り下げる予定はなかったのかも。この1期1話でちらっと出た子供時代の家族写真では、お母さんと思われる女性はうんと髪が長くて第2シリーズで登場する日芽歌ママとは似てませんし。第2シリーズの家族問題はいまだにモヤモヤしていますが、これはおいおい考えていきます。

ちなみにネット上で「歌苗ちゃんはアントニア・ブレンターノ(ベートーヴェンの『不滅の恋人』候補の一人)」との説を目にしたことがあります。そう考えると歌苗ちゃんの設定はモデルと思われる人物と被っている要素が多いです。他にも気付いていないだけで、様々な史実をもとにした設定がこっそり仕込まれているのだろうなとは思います。だからこそ『クラシカロイド』は何度見直しても面白い!

史実に倣った設定といえば、今回のお当番である我らがベートーヴェン先輩!メトロノームとか「運命の喉首を締め上げる」とか、伝記マンガを読んでいたらおおよそ知っている史実ネタがあって楽しい。ギョーザーにこだわりを見せたり小難しいことを言ったりも、まあベートーヴェンのイメージに近いです。ただ、これだけだったら「なんなのこの人」で終わった可能性もあります(※あくまで私見です)。ベトさんは何と言ってもムジーク発動中がカッコイイ!低い声でのムジーク口上もムジーク衣装も理屈なしに良いのです。第1シリーズはこの黒い衣装はよく見せて貰えた気がします。今回の場合、ムジーク発動は「自信作のギョーザーを台無しにされたから」でしたが、それでもヒロインの敵(解体業者)を追い返す力があるというだけでうれしいです。そして今回新鮮だったのが、「ムジーク発動中のムジークがしっかり聴ける」こと。台詞は被るのですが、それでもインスト版のムジークは聞き取りやすかったです。これは地味にありがたいなと思いました。

なお榊一郎さんによる脚本はこの回のみです。榊一郎さんは土屋理敬さんとお2人で第1シリーズのシリーズ構成も担当しておられました。この回だけを観て判断するのは乱暴ではありますが、古き良きものや音楽家を大切にしてくださる方とお見受けしました。取り壊しが決まっている館で音が鳴らないパイプオルガンを丁寧に磨き上げるとか、ベトのキャラや言動がパブリックイメージに近いものだとか。そういえば第1シリーズでは、音楽や音楽家がぞんざいに扱われている描写はなかった気がします。これは私の思い出補正もあるかもしれませんので、「振り返りレビュー」の過程でじっくり見直していきたいです。

その他。アバンでギョーザーを作るシーンは先輩の大きな手がいちいち良い!Aパートでいきなり催促状や差し押さえの紙が山ほど門に貼られている絵はビビる。回想のちっちゃい歌苗ちゃんがカワイイしおばあさまが上品。モツが手すりを滑って登場するシーンはBGMと一緒によく覚えてる。モツの自己紹介が丁寧。かたや、人の話を聞かないベトとフォイエルの破壊力…初見の時はなんなのこの人?と思ったよ。部屋の扉一枚隔てて会話する幼なじみ同士、良い。髪とめてない歌苗ちゃんは激レア。ベトとモツは片付けや掃除をする気は一応あるのね?もう明け渡すのに、動かないオルガンを丁寧に磨き上げる歌苗ちゃんが良い。響吾さんの部屋への隠しトンネルは一体どこからつながってるの?ムジークが出ないのにむずむずするベトに対し奏助が「トイレで」って、やはりムジークはおなら?ハッシーの引取先はどこの予定だったの?動かないはずのオルガンから「田園」の原曲メロディが。ベトのムジーク発動の顔がやっぱりコワイ。でも「運命」を繰り返す台詞もムジーク口上もベトさんらしさ全開(好き)。さあここからはベトのターンだ!ムジーク最高!パッド君の原曲解説がやたら詳しい。重機ロボとオルガンロボが戦うんじゃなく一緒に踊るの、いいと思う。奏助はハッシーと踊ってる。若いおばあさまが美しい。舞踏会を開く夢が叶ってよかった。奏モツベトがそろって「引っ越すのやめたんでしょ(だろ)?」と言うの、ベト一人だけが語尾が「だろ」。アルケー社組が最後にちらっと登場。次回予告が長い!結局私の「振り返りレビュー」も長いよ!次回からは頑張ってもう少し圧縮できるかな…。

 

 

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こちらは初めて書いた、本の感想文です。「ジャジャジャジャーン!」は忘れたときに時々読み返して笑っています。ベートーヴェンの「星を求める生活」うんぬんの台詞など、後から気付く細かな史実ネタもあって読むたびに面白いです。

最後までおつきあい頂きありがとうございました。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

ブログ開設して1年経過しました/今後のブログ運営について

2017/04/05にブログを開設して1年が経過しました。ブログタイトルがド直球なことからお察し頂ける通り、『クラシカロイド』が好きすぎて始めたブログです。私が学校の勉強以外でまとまった文章を書いたのは、このブログが初めてです。この1年で私は第1シリーズ再放送(真夜中のクラシカロイド)および第2シリーズ本放送のあわせて全50話分の感想記事を書き、その他(読書感想文や演奏会レポート等)の記事を30本書きました。読者の皆様の応援が何よりの励みになっています。拙い文章かつ長文にもかかわらず、ご愛読ありがとうございます!

さて。『クラシカロイド』の番組はいったん終了し、続編の情報は現時点ではありません(2018/04/05現在)。しかし私は第3シリーズの放送を何年でも待ちたいと思っています。そしてせっかくここまでブログを続けてきたわけですし、『クラシカロイド』への愛はまだまだ語り尽くせていないので(!)、私は今後もブログの更新を続けていくつもりです。今後の更新スタイルは以下のように考えています。

振り返りレビュー(第1シリーズ・第2シリーズ)

  • 第1の目的:久しぶりに番組録画をじっくり見直し、新たな気付きを書きたい!
  • 第2の目的:過去記事の掘り起こし。記事が増えアーカイブを遡るのが困難になってきているので。
  • 第1シリーズ1話から第2シリーズ25話まで、番号が若い順に進めます。
  • 更新頻度は週1(土曜を予定、前後する可能性アリ)。50話を週1ペースで期間は1年間。
  • 各シリーズの「総括」は、それぞれ「振り返りレビュー」25話分の更新が終わったタイミングで。
  • 次の回の記事を公開する直前に、前回分の過去記事の画像を消去。
  • 公式サイトにこまめにアクセスしようキャンペーン!

50話を週1ペースで進めるので、これで1年は続けます。その後のことは終わってから考えます。

番号が若い順に番組録画を改めて見直し、1年前の私が見落としていた点や解釈の変化などを書きたいと思います。また過去記事のリンクを貼ることで過去記事の掘り起こしも行います。「振り返り」なので今までのレビューほどがっつりは書かないつもりです。実は私、基本的に公開後は自分の記事を読み返さないため、1年前の自分が何を書いたのかはあまり覚えていません。なので、フラットな気持ちで番組と過去のレビューを見直し、1年前の自分の浅はかさに変な汗をかきながら「振り返りレビュー」をしていくことになります。自分に鞭打つスタイルです。これは将来的に第3シリーズが来た際により良いレビューを書くための鍛錬でもあります。読者の皆様は、よろしければおつきあい下さい。なお、ひどい誤字脱字と後述する画像削除以外は、過去記事の文章に手を入れることはしません。たとえどんなに恥さらしな内容だとしても、一度公開している以上、過去のやらかしは全て背負って生きていこうと考えるからです。

今はまだ書ける気がしないのですが、各シリーズの「総括」もいずれ書きたいと考えています。「振り返りレビュー」の区切りで出したいので、第1シリーズは10月末、第2シリーズは3月末以降を予定しています。

あわせて、感想記事にある番組の画像を削除します。当ブログでは、まだアクセス数が少なかった当初のノリのままでスクショを入れてきて、ずるずる50話分続けてきました。しかし、公式様にご迷惑おかけしているのは紛れもない事実ですので、やはり削除が望ましいと判断しました。いきなり全部ではなく、1年かけて週に1話分ずつ削除していく予定です。タイミングとしては2話目以降の「振り返りレビュー」公開直前に前回分の過去記事の画像を削除。公式様の懐の深さに甘えている身ではありますが、もちろん公的な要請があれば即刻全部削除します。

そして、大事なこと!『クラシカロイド』ファンの皆様はBNPNHKの両方の公式サイトにこまめにアクセスしましょう!弊ブログの「振り返りレビュー」には公式へのリンクを必ずつけるようにしますので、記事を読むついでに公式サイトをチェックするよう、ぜひお願いします。もっと言うと私のブログは読まなくてもいいので、公式サイトは各人が出来る範囲でチェックし続けましょう!これは最新情報を知るためだけでなく、公式サイトの存続のためでもあります。サイトの維持は費用の問題もあるので、読まれなくなれば自然と閉鎖へ向かうかもしれませんので。また、おそらく今後公式サイトの更新は滞るので、アクセス数減少すれば検索エンジンの評価が心配です。杞憂であればよいのですが、下手すると更新を続けるこのブログが公式サイトより検索結果上位になってしまうおそれがあります。そんなことは断じてあってはなりません。もちろん、万が一にでもこのブログが公式サイトより検索結果上位に来ることがあれば、更新頻度を減らす等の対策を講じます。


その他の記事(読書感想文や演奏会レポート)

  • ムジコレの感想は1,2,5,6すべて書きたい!1年以内のどこかで書きます。
  • 読書感想文や演奏会レポートの更新頻度は不定

ムジコレの感想ですが、いずれは全部書きたいと考えています。今まで3と4を書いてそれっきりになってしまい申し訳ありません。3は入手したその日に書き上げたんですよね…最初のうちはコワイもの知らずでした。4は5の発売日過ぎてからやっと公開しましたが、タイミングがずれてマヌケだったなと今でも思います。今更感があるのは承知の上で、1,2,5,6は発売日とは関係なく進めたいです。そしてあくまで「振り返りレビュー」をメインでやっていきたいので、「ムジコレの感想は1年以内のどこかで書く」くらいの考えでいます。自分の読みの浅さを晒すのは素で恥ずかしいので、忘れた頃に(アクセス数が今よりずっと少なくなった時に)、しれっとアップするかもしれません。

読書感想文や演奏会レポートの記事は、番組の各話感想と比べて桁違いに読まれていないんですが(苦笑)、自分が書きたいと思ったものは臆せず書いていくつもりです。更新頻度は不定期です。第2シリーズ本放送中は思いの外レビューを書くのに時間がかかってしまったので、本放送がない今はインプットのチャンスだと捉えます。演奏会は私の手が届く範囲で積極的に行きたいです。読みたい本もたくさんありますが、ブログで紹介するのはクラシック音楽に関する本でもあまりマニアックでないものに限定します。楽曲に関してはがっつり感想が書けるほどの知識は私には無いので、無理矢理記事を書くくらいならその時間を1分でも多く音楽を聴く時間にあてたいです。何かテーマが見えたら紹介記事くらいは書くかもしれません。


以下は、このブログの現状および私が今思うことの覚え書きです。

さまざまな考えからコメント欄を閉じていて申し訳ありません。コメントはツイッター(ID:@nyaon_c)のリプライにてお願いします。私はエゴサはしない主義なので、空リプは届かない場合が多いです。でもなぜか悪口はよく聞こえるんですよ(笑)。私は逃げも隠れもしませんので、ご意見はどうぞ直接言って下さい。フォロー外でも遠慮無くどうぞ。ただ、中の人はどこの回し者でもない普通の人間ですので、距離感や内容および言葉選び等は常識の範囲内でお願いします。そして私がブログに書いた内容の無断転載は絶対にやめてください。言い回しを変えたところで内容が同じであればNGです。もしそういった事例を見つけたかたは教えて頂けますと助かります。

何度かお話ししている通り、弊ブログはアフィリエイトはやっていませんし今後も予定はありません。『クラシカロイド』の胸を借りている以上は、勝手に個人でやっているブロガーがわずかでも儲けるのはやはり申し訳ないので。加えて、小銭であっても収入が絡めば主張がブレるおそれがあると思うからです。また、SEOもキーワードやディレクトリ構成等、まったく意識していません。そもそも、ブログはディレクトリ構成等がいじれない(※SEOにはめっぽう弱い)フリープランを利用しています。フリープランだとレイアウトの融通が利かなかったり広告が勝手に出たりして、見づらくなっている件に関しては申し訳ありません。ただ、先々更新をやめてもブログは削除せずそのまま残したいとも考えていて、そうなるとフリープランのままでいたほうが都合がいいというのが今の結論です。色々書きましたが、要は中身を書くのに精一杯で環境面まで気が回らない、というのが正直なところです。

ちなみにこのこのブログのアクセス数は2018/04/05 23:00現在で 112424PV頂いております。ありがとうございます。もちろん『クラシカロイド』人気のおこぼれに預かっているに過ぎないことは自覚しています。実際に本放送が終わった今、毎日のアクセス数は目に見えて減ってきています。しかし、私はこの状況をむしろチャンスだと捉えています。実はお正月の一挙放送を境に想定外にアクセス数が伸び、ありがたいと思う反面プレッシャーに押しつぶされそうになって正直しんどい時期がありました。また読者が増えるにつれて、世の中には色んな人がいることを思い知らされました。そんな重みから少しでも解放されたら、もっとノビノビと記事が書けそうな気がするのです。読者の皆様の応援が何よりの励みであることは事実です。本当に感謝しています。しかし極論を言えば、アクセス数がゼロになっても私は『クラシカロイド』好きの気持ちをこのブログに残していきたいとも思っているのです。私は好き勝手やりますので、それでもOKというかたは今後もおつきあいくださいませ。

そして、私の主張はあくまで一個人の主観に過ぎないので、あまり真に受けないようお願いします。もちろん、私は所謂「声の大きいファン」の一人だと自覚していますので、『クラシカロイド』に泥を塗るマネだけはしないよう気を引き締めてまいります。第3シリーズほかの続報を待ちながら、私はこれからも『クラシカロイド』への愛を全世界に向けて発信していきます。「やめるタイミング」については今はまだ考えられません。なにはともあれ楽しんでやっていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。


おまけ。過去の節目には以下のような記事を書きました。よろしければあわせてお読み下さい。

 

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 長くなりました。最後までおつきあい頂きありがとうございました。

※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

『クラシカロイド』第25話(第2シリーズ) ザ ラスト クラシカロイド 感想

※2018/10/04 画像を削除しました。

 

泣いても笑っても第2シリーズ最終回です。第2シリーズでは初めての奏助お当番回が最終話にやってきました。ごく普通の男子高校生である神楽奏助くんも将来に悩むお年頃?「才能無いけどビッグに」なりたい奏助、「ムジークマン」になりたい奏助。そんな「ぼくらの奏助」の頑張りを、最後までしかと見届けましょう。

第25話(第2シリーズ) ザ ラスト クラシカロイド (2018/03/24 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP


♪感想(レビュー)
最高のラストでした。これでこそ「ぼくらの奏助」!大好きな「音羽館」!個人的にはシリアスより日常回が好きなので、こんな形の最終回はアリです。この雰囲気ならまたいつでも彼らに出会えそうな気がして、最終話を見終えた今でも不思議と喪失感はありません。こんなにのめり込んだ作品にもかかわらず、です。これから時間が経つとじわじわロスの感情がこみあげてくるのかもしれませんが。やっぱり『クラシカロイド』は良いですよ!四の五の言わずに本編を見ればわかる!とは言いつつもこれだけで終わるのはサビシイので、少しだけ語ります。

悩める少年が現時点で下した結論は「ぬるま湯=とりあえず現状維持」。私はそんな奏助が好きです。これは現実逃避ではなく、むしろ今の自分をよく理解した上での現実的な選択だと感じました(※まじめに)。本人は無意識無自覚なのかもしれませんが。学校や親から将来のことを考えるよう言われたり、周りがすごいヤツばかりだったりすると焦るのはわかります。そして「何かやらなきゃ」と行動を起こすのもごく自然の流れ。ただ、明確な到達点や具体的な通過点がイメージできないうちは何をやっても徒労に終わると私は思うのです。「夢を叶える」の「夢」自体がぼんやりしているうちは、ゴールが見えませんから。努力はムダと言うつもりはなく、何のための努力なのかが自分でわからなければ結局は迷子になるよねという話です。奏助の「ビッグになりたい=モテたい」は、現時点では「大勢の人からキャーキャー言われる」程度のぼんやりしたイメージしかありません。「音楽をやればモテるかも?手っ取り早くムジーク!」と考えるのが悪いわけではないけれど、では具体的にどんな音楽を生み出せばモテる?その音楽はどのように作っていく?そもそも「モテる」の到達点は?このあたり奏助本人がまだ見えていなさそうです。ベトの「ムジークが出ないとすれば、それはおまえが求める力が弱いのだ」は、ムジークを音楽に置き換えれば至極真っ当な指摘だと思います。奏助に向けて語られた、ベトとモツの音楽論がまた素晴らしい。奏助はまだピンとこない様子でしたが、いずれその言葉の真意を知ってほしいです。答えは一つじゃないから、その時に奏助なりの答えが出せたなら言うことなし!

形は違うけれど、実は「現状維持」は歌苗ちゃんにもあてはまるんですよね。今回のお話の歌苗ちゃんは、周りの変化に戸惑い、自分も変わるべきかどうか悩んでいる印象でした。彼女の場合は毎日の家事に忙殺されて自分自身のことを考える余裕がなかったせいもあるのですが。歌苗ちゃんは両親不在の一人っ子だったにもかかわらず、ここに来て両親が揃い弟も加わった「家族」が突然現れたわけです。さらに自分以外の家族は広い世界に旅立つなんて、気持ちが追いつかないのは当然です。「広い世界を見たほうがいい」「家族と一緒にいたほうがいい」、これは一般的な価値観だと思います。しかし、スーツケースを引っ張って館を出ようとする歌苗ちゃんはとても寂しそうでした。世話を焼く対象のロイド達は館を去って、もう迷うことはないはずなのに…。ハッシーのムジークで館に強制的に戻され、奏助とロイド達がいる館で大家さんを続けると決めた歌苗ちゃん。「出て行けー!」ではなく「入居者募集中!」と言ったのもよかったです。一人で守ってきた「おばあさまの館」に、今は楽しい同居人たちがいる。その存在が歌苗ちゃんにとって大切なものになっていたから、「広い世界へ行く」のではなく「この館に残る」を選んだのですねきっと。いやあイイです!でも家賃未払い組はお家賃を払ってください(きっぱり)。

やみくもに何かをやることがすべて無駄だとは思いません。ただ、まだ夢や目標がハッキリしていないのであれば、一度冷静になって機が熟するのを待つ方が良い結果に結びつくと私は考えます。「夢を諦めない」精神は尊いけど、まずは「夢が具体的になってから」でなきゃ、努力は努力している「つもり」で終わるおそれもあるから。だから奏助と歌苗の16歳の2人は、今はまだ焦らずロイド達と一緒の生活を思いっきり楽しんでほしいです。ただ、ぬるま湯が冷める頃には目指すべき道を見据え、地に足をつけて歩み出せるといいなと思います。とは言っても、「人間になりたい」と強く望んでいたドボちゃんだってせっかくのチャンスをあっさり捨て大好きな鉄道を選んだわけだから、あまりガチガチに考えなくてもいいのかも?

そして今回はアルケー社の皆さんはちらっと話題に出ただけ…最終回なのにちょっと残念でした。第2シリーズではチャイコフスキーのムジークは結局登場しなかったし(※バダジェフスカはどうしよう…)、やはり続編が必要です!第3シリーズ、何年先になっても待ってます!

クラシカロイド』第2シリーズ、第1シリーズに引き続き思いっきり楽しませて頂きました。この作品の制作に携わったすべてのかたに感謝いたします。ありがとうございます!まずは皆様が少しでもゆっくりできる時間がありますように。公式様の懐の深さに甘え、こんなブログで好き勝手言って申し訳ありません。おこがましいのは承知の上で、私はせめて『クラシカロイド』の魅力を多くの人に伝えられるよう、微力ながら発信を続けていこうと考えています。私は『クラシカロイド』が大好きです。私は第3シリーズや劇場版その他の続報を気長にお待ちしております。私はいつまでもファンで居続けます!


以下は思ったことメモ。

  • アバン。ハッシーがいるからここは音羽館。ドボちゃんが水の中でブクブクしてる。響吾「準備OKだよ」。つ、ついに人間になる日が!?

     

  • 響吾「チャンスは一度きり。やりなおしはきかない」ゴクリ。日芽歌ママも白衣を着てる。科学者だったのね…。音羽館のみんなが見守る中、いよいよ脳内情報がコビトカバの肉体から人型イケオジの肉体に移る!?
  • 響吾「スイッチ、オー」ピンポン♪ああここはアルケー社の研究所ではなく音羽館。普通に来客だってある。タイミングを逃しちゃったね…。
  • お客様は鉄道会社の人。鉄ちゃんドボちゃんは界隈でも有名で、マスコットキャラとしてスカウトにきたみたい。
  • 早速制服着て鉄道に乗り込み車内販売するドボちゃん。帽子にカタナカで「ド」と書いてあるのカワイイ。赤いパッド君も一緒?乗客の皆さんに喜ばれているし、ドボちゃん本人もいきいきしてる。なんてったって乗り鉄だもんね♪
  • あ、この女の子とお母さんは以前新幹線車内でお目にかかりましたね(『クラシカロイド』第14話(第2シリーズ) 恋せよアイドル、旅せよコビトカバ 感想)。お久しぶりです。女の子はシンカンセンスゴイカタイアイスをご注文。わかっていらっしゃる。もしかして鉄子ちゃん?

     

  • 音羽館の皆さんはリビングでドボちゃんニュースを見ている。ワグ「ドボちゃん楽しそう」、リスト「人間になるって悲願をあっさり捨てたわね」。
  • ドボちゃんは好きな鉄道で働くために、コビトカバであり続けると決めたのね。うん、ドボちゃんが自分で決めたのなら応援する。ドボちゃん素敵よ!

     

  • ただ、用意していた肉体はどうするんだろ?脳内情報さえ入れれば生きられるものを廃棄とかコワすぎるし、今後ドボちゃんがやっぱり人間になりたいと思う日がくるかもしれないし…。人型イケオジの肉体は音羽館で大切に保管しておいてください!お願いします!
  • 奏助「ほんと…ありえねえわ」ん?どうした?奏助「クラシカロイドとかムジークとか、毎日むちゃくちゃなことばっかで、あの館にいるとなんか現実とか常識とか忘れそうになるけど…」。
  • しかし背景の動画がひどい(※褒めてます)。ベトはギョーザー作り、シューはサポート。モツがイタズラしてシューが怒ってドタバタした挙句先輩を怒らせて。先輩はジャジャジャジャーン大魔王になるし、上空にあのUFOが飛んでいるし、ひどいけど通常運転すぎる。
  • 「現実ってやつは、やっぱりちゃあんとそこにあるわけで…」奏助が自宅のベッドに転がって見ていたのは進路希望調査書。高校1年生だと初めて書くのかな?さすがに「第一希望 ムジークマン」とは書けない?
  • Aパート。ワー君は姉さん父さんに頼まれたおつかいをして帰宅。でもベトとモツの頼みはスルーしたみたい。ベト「ぐぬぬぬこのクソガキめ!」モツもシューもすごい顔してる。いいぞもっとやれ!よかったいつも通りで。突然仲良しこよしになったらどうしようと心配してたから…。

     

  • 庭ではオトワーズが旅に出たいって話しをしてる。深海に行こうと意気投合できるのはある意味うらやましい。資金はきっと日芽歌さんがギャンブルで稼ぎ出すし何の心配もないのよね?

     

  • そこにワー君がおつかいの電池を持ってきた。明日早起きして一緒に釣りに行くって、こちらはすっかり仲良し親子。響吾「タコはいいぞ!」に、ワー君が「タコ!」って言うのが好き。これくらいの年頃の男子が喜んでいるときの声色そのもので。
  • そんな親子3人の横では、しっかり者の娘が洗濯物を干していますよ?オトワーズは歌苗ちゃんのことも気にかけてあげてください…。
  • リビングでは5名の音羽館ロイド達がクラクラの番組を見てる。シューさんがりんごを切って持ってきたの?他の4人は食べる専門みたいだけど。
  • モツとベトがクラクラを応援するのは、自分の部屋が戻ってきたからだった。テレビにかじりつきで「二度と戻ってくるなよ(こないでね)」とか言ってる。でもシューさんは今でも部屋ないよね?あと、ワグはどの部屋に?もしかして響吾パパと相部屋とか?

     

  • 奏助はためいきついてる。リッ「ん?ポンコツ?めずらしく深刻な顔してるじゃない」。モツ「わかった!パッド君に捨てられちゃったからだ!」パッド君はドボちゃんの通訳になったから奏助の元を去るらしい。外側は残して、中身だけ移動するのね。いいこと知った。

     

  • 「腐るな少年」。ベトの「少年」呼びは久しぶりに聞いた気がする。「まだ若い。今はコビトカバ以下でも、ここから這い上がればよいのだ」。励ましているんだろうけど、何気にヒドイ。まずはコビトカバ→ドボちゃんで。あとは以下とか以上とかは言いっこなし。
  • 「まだ16歳」…はっとなった奏助はベトが16歳のときは何をしていたのか尋ねる。おしりをはねのけられたモツが「はあーっ」って言うのカワイイ。特に声が。
  • ベト「宮廷オルガン奏者として、一家の生活を支えつつ、ウィーンに拠点を移す準備を進めていた頃だったな」唐突に史実ベートーヴェン(16歳)、キター!
  • 面食らった奏助。今度は「モツさんは?」おしりを掴まれたモツが「きゃあ!」って。モツ「宮廷楽団のコンサートマスターになった年だったかな」。史実モーツァルト(16歳)、キター!

     

  • 「参考になってよかったっす。じゃあ」と音羽館の玄関を出た奏助。顔に汗かいてふうっと一息。たぶん、聞いた相手が悪かったんだと思うよ。歴史に名を刻む天才音楽家の記憶を持つ2人なんだから。それに同じ16歳でも当時のヨーロッパと今の日本では精神年齢が違う気がする。
  • 再び自宅のベッドの上で。電気もつけずにじたばたしてる。「次元が違いすぎるっつうの!」そうそう。「ベートーヴェンモーツァルトだもんな…」きゃああ16歳の史実の2人、めちゃくちゃイケメン!もっとじっくり見たい。奏助じゃま(※ごめん奏助)。

     

  • 奏助「おれみたいな無名の男子高校生と比べたってさ…」。机にはまだ何も書かれていない進路希望調査書。
  • 「ちゃんとまじめに考えなさいよ奏助」。わー奏助のお母さん初めまして!顔も雰囲気もそっくり。妹ちゃんは過去に2度ほど出てきたけど。確か1期1話(『クラシカロイド』第1話 ベトとモツと音羽館 感想)と1期15話(『クラシカロイド』第15話 地獄の学園祭 感想)。
  • まあ、奏助の大口に対しては、一般的なお母さんなら誰でも「なに夢みたいなこと言ってるの」と子をたしなめると思う。神楽家も御多分に漏れず。妹にまでバカにされて兄の面目まるつぶれな奏助。お母さんの「夢は夢、現実は現実」は、高校生くらいの頃が一番悩む時期かもね。

     

  • 真っ暗な自室のベッドに転がりため息をつく奏助。「あきらめるしかないのかな…」とつぶやいても、何か言ってくれるはずのパッド君がいない。悶々としていたら、ふと本棚に小学校の卒業アルバムがあるのを見つけた奏助。
  • 奏助は部屋の明かりを点けて、小学校の卒業アルバムを開く。制服がある小学校だったらしい。歌苗ちゃんも奏助もカワイイよー。海月や詠子・美衣子・椎子は別のクラスだったのかな?

     

  • それにしても、寄せ書きで「おばあさまのようなステキな大人になりたいです。 音羽歌苗」泣ける。他の寄せ書きではスタッフのかたのお名前に似たものがちらほら。「アニメの監督になる!」とか気になる。
  • 「なんかなつかしいなー」と言いながらアルバムを見ていた奏助は、ある寄せ書きを見てハッとなる。
  • 「ちわーっす」と奏助はいつものように音羽館へ。ちょうどオトワーズとワー君が旅に出るところだった。借金が残っていることを心配する歌苗姉さんに「ここの借金はぼくが全部返しておいたから」って言うガキンチョワー君…。前世では山ほど借金して踏み倒していたワーグナーが、現世では親の借金を肩代わり。
  • ワー「アイドルでそれなりに稼いだからね。これくらいどうってことないよ」。奏助「かっけー。自分の力と才能だけで人気も金も手に入れる。これだよおれがなりたかったのは…」。うん、焦るよね…こんながきんちょに負けてるもの。でも慌てない慌てない!
  • ワー君があっさりとアイドルの座を捨てて両親と旅に出ることに、うろたえる奏助。でもワー君に迷いはないみたい。歌苗ちゃんは寂しそう。よその家の事情はわからないけど、傍目からは歌苗ちゃんだけが一人で置いてけぼりされているように見えるよ…。
  • でも日芽歌ママ「歌苗も来るでしょ?」、ワー「一緒に行こうよ姉さん!」と、一緒に行く気満々だった件。常識人の歌苗ちゃんは学校があるから当然「無理無理ー」ってなる。「それに私、決めたの。おばあさまと過ごしたこの音羽館を守っていくって」…この台詞は久しぶりに聞いた気がする。
  • 「そう…」と日芽歌ママ「気が向いたらいらっしゃい。待ってるから」。日芽歌ママは館を守る気は無いのかな?日芽歌「あなたもいつか、広い世界を見ていかなくっちゃ。おばあさまもきっとそう望んでいるわ」…階段の上でロイド達も一部始終を見ていたのね。

     

  • タクシーを待機させ、みんなでお見送り。リッちゃんとヒメちゃんは熱い抱擁。男ロイド達は並んで響吾さんに「餞別のギョーザー」(by ベト)を渡す。ワー君には革命のお姉さん来てくれたよ。赤面するワー君に「海月お姉さんもお元気で!」と言われ、おいおい泣くワグネリアン海月。

     

  • 響吾「ハッシーもまたね」とハッシーにあいさつした後に「そうそう、ハッシーのこと。言い忘れてたんだけど…」でも飛行機の時間が迫っているらしく、続きは聞けなかったよ。気になる!でもいってらっしゃい!世界各地のいやげもの、待ってる!手を振るリストさんはおしりもぷりぷり振ってる。
  • 奏助はライブ会場で大勢のファンにきゃーきゃー言われている図を想像してる。思い出すのは卒業文集の寄せ書きに自分が書いた「おれはかならずビッグになるぜい!!」。そして行き着く先は「今こそ本気出す。ぜってえムジーク出してやる!」
  • Bパート。滝に打たれて修行に励む奏助「ムジークは心のオナラ。心を鍛える」。体力も必要だから身体を鍛える。これ、1期2話(『クラシカロイド』第2話 出せ!ムジーク 感想)のモツの特訓を思い出すよ。あの時はモツとベトと奏助の3人だったけど。
  • 奏助はムジークマンの姿でタコ公園のタコの上にいて、住人達に変な目で見られてる。このスーツは自作なのかな?

     

  • 表をほうきで掃除しながら歌苗「最近奏助来ないわね…」。どさっと音がして裏に回ったら、ベトが持ち物を山ほどゴミに出していた件。
  • 歌苗「なんで…大事にしてたのに…」に、フッとなったベト「引越しは身軽な方がいいからな」。歌苗「なんで急に…」。前世ではベートーヴェンは引越し魔だったものね。でも現世ではここが気に入ってこの先もずっと居るのかと思ってたよ。
  • ベト「ここには長く住みすぎた。流れぬ水はよどんで腐る。停滞は罪悪だ」。二人の背中をハッシーが見てる。

     

  • リュックを背負って、こちらには背中しか見せずに、「ではさらばだ」と出て行っちゃったベト…。振り返って「世話になったな」とは言えなかったのかな?そんなことしたら決意が揺らぐかもしれないものね。歌苗ちゃんは居心地が悪かったのかもと気に病んでいるけど、リッちゃんが言うようにそれはないと思うよ。
  • 後輩が「せんぱーい!」って光の速さで飛んできた。ベートーヴェン先輩がいないのでかなりうろたえてる。引っ越したと聞くと、シューさんもリュックを背負って「私の心は常に先輩とともに。皆さん短い間でしたがお世話になりました」って出て行ったよ…。ま、こうなるわよね(by リッちゃん)。

     

  • 公園にはおまわりさんまで来てる。奏助はビッグなオレをイメトレ中みたい。妄想「地球上の会場に入りきらず火星でコンサート」ってなぜに頭にタコかぶってるの?
  • 妄想だけはでっかい奏助。「第一次奏助大戦」「暦が奏助」「通貨単位も奏助」…コンビニバイトは黒ギャル子ちゃん!2期19話(『クラシカロイド』第19話(第2シリーズ) シューベルトの憂鬱 感想)以来の登場。バイト頑張ってるね。
  • 奏助「信じる力が未来を変える!」って、それは一理あるかもしれないけど、現実問題を見据える力もあったほうがいいと思うの。とりあえず周りが見えてない。おまわりさんの人数が増えてるよ?
  • 再び音羽館。買い物帰りの歌苗ちゃんをローラーボードで出迎えるモツとその後のやりとりは1期1話(『クラシカロイド』第1話 ベトとモツと音羽館 感想)の頃と変わっていないね。買い物かごにはカレーの材料が。「ワーグナーカレー」はアイドル引退後も販売続いているらしい。モツ「そうか今日カレーかー。昨日だったらよかったのに」んん?
  • モツ「歌苗、ちょっと遊びに行ってくる」「じゃあね」と外へ行こうとする。歌苗「モツ、帰ってくるよね?」に、モツはスマイルでもう一度「じゃあね」。このやりとり、1期20話(『クラシカロイド』第20話 その名はモーツァルト 感想)を思い出したよ。

     

  • 真夜中なのに山では奏助がまだムジークを出す特訓してた。色々言ってたけど、「呼ばれて飛び出てムッジーク!」とかで出るものなの?がむしゃらにやるより、もっと根本的なところから考え直してみようよ。
  • 「だめだ…」とかブツブツ言ってた奏助は、「それがおまえの音楽か?」にハッとなる。「ベトさん!なんでこんなところに…」これには答えずにベト「少年、おまえの望みは何だ?」
  • 戸惑う奏助は「いい曲作ってみんなに感動…」最後まで言えず、ベトの「ごまかすな!」が遮った。ベト「モテたい。その一心だろうが!」完全に見透かしている。「モテたい」ってそんなに悪い感情ではない気がするよ。ただ、自分の気持ちをごまかすのは確かによくないよね。
  • ちゃんと自分の気持ちを認めた奏助、偉いよ。ベト「くだらなくはない。本気で追い求めるなら、それがおまえにとっての音楽」。奏助の想いを尊重してくれた!ありがとうベト。
  • ベト「ムジークが出ないとすれば、それはおまえが求める力が弱いのだ」プギ?クラシカロイドではない普通の人間は、どうあがいてもムジーク出せない気がする…。それとも頑張れば出せるものなの?でも、ムジーク→音楽、と置き換えたらベトの言葉は納得できる。
  • ベト「俺は音楽を生み出した時、自分の命が尽きたと錯覚する。音楽は俺の魂そのもの。魂の全てを吐き出し、俺は死ぬ」…ああ良い!ありがとうございます!
  • 奏助「すごすぎてよくわかんないな…」。そこに「あれえ?」とモツが登場。「奏助と遊ぼうと思って」と言っていたモツ、奏助がムジーク出せないのを悩んでいると知ると、「あのさ」と突然三つ編みをほどいて語り出す。

     

  • モツ「ぼく、音楽作ったときって、自分がもう一人増えたって感じなんだよね。もう一人のぼくが暴れ出すの。もう我慢できない、外へ出たーいって。笑ったり飛んだり変な顔したり」…わあこれも良い!ありがとうございます!
  • モツ「音楽ってそういうものなんだよね!」そしてオナラの音…せっかくいい雰囲気だったのに!でもモツの場合、心のオナラと生理現象のオナラに大した違いはないのかも?
  • モツ「わかったらさっさとムジーク出してあーそぼ!」、奏助「いや、わっかんねえよ!」、モツ「じゃあ一人で遊ぶからいいやー」とモツは去る。ベトも「さて。そろそろコーヒーの時間だ」と去って行ったよ。奏助「2人とも何しに来たんだよ…」。奏助はまた一人になっちゃったね…。
  • 朝の音羽館。大家さんは廊下を掃除してる。もしやと思って覗いたモツの部屋は、マスコットの置物を一つ残しただけで空っぽになっていたね。カワイイ置物だから、捨てるに忍びなくて歌苗ちゃんへあげたつもりだったらうれしい。ところでJa/Neinまくらは処分したのかな…。
  • 歌苗ちゃんが街に出ると、誰かが見ていたタブレットから「外籠もりウォーカー・ショウペン」さんの声が聞こえてきた。チョッちゃんさんはお元気そうで何より。「フレディ・マジョルカの優雅な憂鬱2」って、フレマジョに続編が出ていた件。
  • ショパンが配信した動画の「世界一周」が気になった大家さんは、館に戻るなりすぐにショパンの部屋へ。既にもぬけの殻だった。窓を塞いでいたやつも外していて、日光が入ってまぶしい。たまには日の光を入れた方がカビ対策にはいいけど、真っ暗なのがデフォルトだったから戸惑うよね…。
  • 歌苗「うそ、ショパンさん…」に「子猫ちゃん」と声をかけたのはリストさん。やわらかな日の光に照らされて、ふつくしいです。お茶に誘ってくれたよ。
  • リビングで2人はお茶しながらお話。突然ロイド達が出て行ったことに戸惑う歌苗ちゃんにはリストさんが「そういう時期なんじゃない?新しいステージへと踏み出す瞬間。人にはそれが必要なのよ。子猫ちゃんにもね」。
  • リストさんが言うように、何も縛られずに広い世界に飛び立つことはステキ。だけど、当の歌苗ちゃんの表情は戸惑っているように見える。リ「私、子猫ちゃんが羽ばたくのを見てみたいわ」。
  • 歌苗「まさかみんな、私を自由にするために?」に対して「考え過ぎよ」と言ってくれるリスト姐さんは大人。ロイド達のことだからそれなりに自己中心的な理由はあるのかもしれない。でもヒメちゃんの話を聞いて、歌苗ちゃんの足枷になってはいけないと考えたのは確かだと思うの。
  • 玄関先にはタクシーが。リストさんまで荷物をまとめて出て行くなんて…。リストさんは歌苗ちゃんを抱きしめて「楽しかった。愛してるわ歌苗」…わー泣く。涙が頬を伝った歌苗ちゃん…。

     

  • そしてだれもいなくなった音羽館。オルガンの前で、歌苗ちゃんは何か決意した?
  • 山では奏助がまだ特訓を続けていた。「もう無理!もう全部やった!」とくじけそうになって、「そうやって中途半端に今までなんでも諦めてきたんだろ。勝手に自分の限界決めて逃げてきたんだろ!」と再び自分を鼓舞する。
  • 奏助「オレ、高校やめる。東京行ってバイトしながら音楽やってく!」…少しだけ具体的な方法が見えてきたね?いきなりムジーク出そうとするよりは現実的な案だと思うよ。
  • 早速音羽館に行って「歌苗!」に報告しようとした奏助。でも歌苗ちゃんはスーツケースを持って館を出ようとしていた。合い鍵を渡したりハッシーを海月に頼んだことを伝えたり、淡々としているけれど、どこか寂しそうな歌苗ちゃん。
  • 「じゃあ元気でね」と歌苗ちゃんは出て行ったけど、奏助は「じゃあな」と見送るしかできなかった。旅立つ歌苗ちゃんの背中を、屋根の上でハッシーが見ていたね。
  • 奏助はリビングのソファに一人で腰掛けて「そうか、歌苗も出て行くのか…」。みんなそれぞれ自分の道を踏み出すこと、何年か後にビッグになって再会すること…自分に言い聞かせるように独り言。でも「って、ちっがーう!」と奏助が爆発。
  • 広い館を縦横無尽にかけめぐりながら叫ぶ奏助。「なんでオレが見送ってるの!なんでオレ一人が出遅れたみたいになってんの!やだやだやだ!こんなのやだー!ちょっとまってー!」例のオルガンの鍵盤をバーンと叩いたら、え?オルガンが光り出した!
  • 聞き慣れた『クラシカロイド』オープニング曲が。これはムジーク?海辺にいたベトはダイオウイカみたいな生き物にさらわれた。ローラーボードで移動中のモツは、ボードが鳥になってその背に乗る。さらわれる前の映像は、第1シリーズのオープニング曲映像と雰囲気が似ているね。
  • ベンチにいたリッちゃんはベンチがダチョウに、チョッちゃんはイノシシの背に乗って移動。シューさんは「こっちのタコー!」凧ではなく蛸にさらわれた。歌苗ちゃんはハママツの街のど真ん中でゾウの背に乗ってる。
  • 楽器がたくさん出てきたり、舞踏会で踊る人が大勢出てきたり。派手な演出に混ざって、赤ちゃん歌苗ちゃんやハッシーモノマネ歌苗ちゃんの絵が出ていたのがとても気になる。これってハッシーの思い出では?
  • オルガンの部屋の変化に驚いた奏助「これって、まさか、オレのムジーク!」ニヤけながらタクトを振ってる。勘違いしてるよねきっと…。

     

  • 5人のロイド達と歌苗ちゃんは強制的に回収され、オルガンの前に集合。これもムジーク効果?
  • ジーク出したのはやっぱりハッシーだった。サイドをくるっと巻いた髪型が古典派の音楽家っぽい。普通に卵から孵ったハシビロコウのはずなのに、いつの間にこんな特殊能力を!?

     

  • とりあえず奏助は自分の力だと信じて疑っていない。ロイド達も一応信じた?傍目から見たら「勘違い」はムズムズするけど、本当のことは知らない方が幸せな場合もあるから…。泣きじゃくる奏助。
  • ベト「で、なぜ俺達を呼び戻した?」に、奏助「もうちょっと待ってよ。そんなさ、みんな急に出て行かなくたって。変えなくたっていいじゃん。たのしいんだったらそれでいいじゃん。とりあえず現状維持で…」号泣してるけど、鼻水きちゃないよ。
  • ベト「少年。そんなにぬるま湯が好きか?」には、満面の笑みで「うん好き。ぬるま湯大好き!」と答える奏助。リッチョシュの3人はドン引きだけど、これでこそ僕らの奏助!
  • モツ「ねえ歌苗。歌苗はどうしたいの?」には答えられない歌苗ちゃん。そこに響吾パパから電話。また借金作ったそうですよ…。それにしても、漁港らしきところで海鮮丼を食べる日芽歌ママとワー君は幸せそう。
  • ベト「小娘答えろ。ここを出て行くのか?それとも…」。うつむいていた歌苗ちゃん「出て行く?なんのことかしら?さあ頑張って大家さんやらなくっちゃ!」玄関先にはドボちゃんとパッド君が帰ってきてたね。
  • 歌苗「皆さん、がんがん稼いで家賃をきっちり払ってくださいね」。リ「子猫ちゃん?」、シュ「先ほどまでの態度が…」、チョ「変わっちゃた」。
  • 歌苗「さあさあ家賃家賃。ない人は仕事探して、ヒマな人は駅前でチラシ配って」。モツ「ハハ、いつもの歌苗だ!」、ベト「うん」。
    ここからラストまで、台詞があてられてなくてもキャラ達の表情やふるまいが楽しい。チョっちゃんとドボちゃんがハイタッチしてたり、パッド君が帰ってきて奏助が泣いてたり。

     

  • 歌苗「音羽館はこれからも、まだまだ入居者募集中!」うんうん、「出て行け」じゃないのがイイ!ところで、空き部屋はあるの?いっそ日芽歌ママに資金提供してもらい増築しようそうしよう。
  • エンディングはスタッフロールを本編に重ねる形式で、ムジークや挿入歌はかかりませんでした。第1シリーズ最終話と同じ形式です。
  • 次回予告はありませんでした。「応援ありがとうございました♪」のメッセージと土林さんの素敵なイラストに思わず涙が…。第3シリーズ、何年先になっても私は待っています!

     

♪ムジー
新規はナシ。オープニング曲がハッシーのムジークとして登場しました。効果は「音羽館でハッシー思い出を再生し、舞踏会の演出をする。その上で、ハッシーが呼び戻したい住人達を呼び戻す」といったところでしょうか。


♪今回(第25話)のマイベスト・ベト
最終回でも先輩は先輩!

 

リンゴを頬張りながら、目はテレビを凝視している。

 

「腐るな少年」のときの、しゃがんだ姿勢。

 

唐突に来た、16歳当時の史実ベートーヴェン肖像画の面影があってすてき!

 

後輩が思い描く理想の先輩。

 

少年とのやりとりは台詞も絵も全部イイ!これは「俺は音楽を生み出した時…」のときの横顔ドアップ。

 

「少年。そんなにぬるま湯が好きか?」
ベトの「少年」呼び、もっと聞いていたいよママン…。


♪今回(第25話)のベト歌
最終回でもやはり2人は近い。

 

ベ「ゴミの分別だ」の一連のやりとり。わかる。夫はいきなり大片付けを始めて妻は驚く。完全に熟年夫婦(※最後ですが念のために、違います)。

 

ベ「小娘答えろ。ここを出て行くのか?それとも…」わかる。ベトにとっては大問題だものね。

 

モツ「ハハ、いつもの歌苗だ!」に対して、ベト「うん」の表情が良いです。


第1シリーズ再放送(真夜中のクラシカロイド)に引き続き、『クラシカロイド』第2シリーズの各話感想も全25話すべて完走することができました。読者の皆様のおかげです。最後までおつきあい頂きありがとうございました。このブログは、公式様の続報を待ちながら継続いたしますので、引き続きよろしくお願いいたします。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

『クラシカロイド』第24話(第2シリーズ) 姉と弟 感想

※2018/10/04 画像を削除しました。

 

前回から引き続き、ヴァルハラ城と化したアルケー社でのお話。ついに「姉」と「弟」が向き合い、ワーグナー問題には一応今回で決着が付く!?そして新ムジークが3曲も!泣いても笑っても、正真正銘のクライマックスです。

第24話(第2シリーズ) 姉と弟 (2018/03/17 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP


♪感想(レビュー)
ごめんなさい!今回は気になる点が多いです。もちろんムジークが素晴らしかったし、ハッピーエンドはうれしかったし、他も細かくは面白いと思えるところはありました。でも、様々な違和感を覚えてしまって、素直に楽しめない自分がいます。そんなテンションなので、以下読み進めるかどうかは自己責任にてお願いいたします。

歌苗ちゃんをお姫様抱っこして地上に降りるワー君のシーンで、前回登場したワーグナーのムジーク「闇を切り裂く光」がかかったのが私は一番好きです。この曲は最初「絶望」から入るけれど、ラストは「光り輝く未来」になるんですね。どんなに言葉を尽くすよりも、このムジークの説得力は見事でした。ワー君の未来に幸あれ!また、新ムジークは3曲。いずれも原曲は超有名曲ですね。本編ではさわりのみでしたがいずれもムジークアレンジは流石です。早くムジコレでフルサイズを聴きたい!ムジーク効果も、マタイ受難曲と運命は思いっきりギャグに振り切ったのが清々しくて私は好きです。かたや交響曲第40番はシリアス。1期20話(『クラシカロイド』第20話 その名はモーツァルト 感想)を彷彿とさせるビジュアルで、周りの氷の風景とも重なり素敵。ただ、ドボちゃんと響吾さんとのやりとりが重なったのがちょっと残念に感じました。シリアスな曲なので「ワーグナーの哀しみに共感する」以外の描写が混ざるのはもったいないです。ドボちゃん問題はワーグナー問題が決着した後でもよかったのでは?

そして何より残念だったのは、シューベルトの新ムジークが来なかったことです。第2シリーズでは結局1曲しか出ていないこともありますが、「シューベルトワーグナーに人格否定されている」件が未解決なままなのがつらくて。ワーグナーシューベルトを1話(『クラシカロイド』第1話(第2シリーズ) カバと弟と音羽館 感想)で散々にこき下ろし、シューベルトが新ムジークをひっさげて帰ってきた5話(『クラシカロイド』第5話(第2シリーズ) 偉大なる男 感想)でも全否定。ワー君はがきんちょであり、自分のことで苦悩しているのはわかります。かといって、他人にひどいことをした罪はチャラになったりしないと私は思うんです。とにかくワー君はシューさんに心から謝ってほしいです。もちろんその後シューさんがどうするかはシューさん次第でいいので。また、シューベルトは5話では敬愛する先輩からも「借り物の音楽」なんて信じられないことを言われてそれっきりになっています。加えて、シューさんはモーツァルトを持ち上げる要員になってしまっているのが現状です。フォローのつもりなのか「模倣などではなく、私自身の、フランツ・シューベルトの音楽を奏で続ける」とシューさんに言わせていますが、これで終わりなの?どんな台詞よりも、新ムジークという形で「シューベルトの音楽」を表現するほうが数百倍説得力があるのに…。新ムジークによって、ワーグナーシューベルトの才能を認め、先輩が後輩の再ブレイクを喜んでくれたらどんなによかったか…。尺が足りない、ムジークPを確保できなかった等、制作上の都合があることはわかります。でもシューベルトがこのままなのはあんまりなので、ぜひ続編で納得いくフォローがあってほしいと願っています。やはり第3シリーズは必要ですよ!何年先でもいいので、私はずっと待っています。

歌苗ちゃんが「家族だから」「弟」を連れて帰りたいと考えるのはいいと思います。だって彼女は純粋に「弟」と家族でいたいと思い、物理的にも精神的にも努力してきたのだから。ワーグナーがいる部屋でダーク歌苗と戦った演出もよかったです。結局最後は「自分自身との戦い」という展開は自然な流れだし、そこにロイド達が踏み込んでこなかったのも個人的には好印象。一方、両親揃って家庭を顧みない人にもかかわらず、オトワーズのいきなりの「家族愛」は違和感を覚えました。もちろん人それぞれの考えや事情はあるし、家族の数だけ家族の姿はあるとは思います。また「好き勝手」を優先する生き方自体は否定しません。ただ真面目な話、年頃の娘をずっと置き去りにして「好き勝手」していた人達に、「家族愛」を語る資格はないと思いますよ。まあ、ここは無理矢理「家族愛の流れに乗る方が面白い」と考えた2人がノリノリで「理想的な家族」を演じていたと考えることにします。でももしそうなら、最後のバッハのシメの言葉「家族の愛」には三弦が「そんなキャラでしたっけ?音羽博士」と前回のようにツッコミ入れてほしかったっす。ガチでやっていると思うとついていけなかったので、いっそ茶番を演じているノリで笑わせてほしかったっす。ちなみにロイド達の場合は「家族」はあくまでスローガンとして掲げているだけで、シンプルに歌苗ちゃんのことが好きだからサポートしたのだと私は考えています。

個人的には、特別急行列車に乗ってワーグナーの部屋に突入するのは、歌苗ちゃんと奏助であってほしかったです。奏助は、ベトとモツが現れる前からずっと音羽館に通って、広い館で一人暮らしをする歌苗ちゃんを支えてきた幼なじみです。世界中を放浪して娘をほったらかしにしていたオトワーズよりもはるかに「家族みたいな」存在だと思います。仲間はずれはひどすぎる。一人で蚊帳の外の奏助をオチにされても私は笑えませんでした。私はむしろオトワーズを外してほしかったなと思います。歌苗ちゃんには奏助が付き添って、オトワーズはいっそハープの檻に閉じ込められたままで。ワーグナーが歌苗ちゃんをお姫様抱っこして降りてくる場面あたりでやっとオトワーズが出てくるとか。そこで初めてドボちゃんと音羽博士が出会い、ドボちゃん問題をオチにするとか。ワーグナーのムジーク封印の理由は最後の最後に説明してもいいし、話す前振りだけで後は視聴者のご想像にお任せでもいいし。

ジークは「心のオナラ」…これは「ムジークはたいしたことじゃないよ」と認識する流れだと私は思っていたんです。ところがオナラ発言の張本人である音羽博士が「(ワーグナーは)ムジーク暴走の兆候があったからムジーク封印した」との趣旨の発言!?どゆこと!?ムジーク暴走は何が問題なの?私は今でもわかりませんが、これは深追いするのはやめておきます。そもそも今までのストーリーの中で「ムジークとは?」の明確な答えは示されていなかったように思うので、あれこれ考えてもどうしても憶測になってしまいそうで。ただワーグナーのムジーク封印の理由は、何となく深刻な理由よりは、ドボちゃん問題みたいに「なんだそれ」的な理由の方が音羽博士らしくていいのになと個人的には思いました。

長くなってしまったので、がきんちょの「承認欲求」とは何か?やワー君の成長についてはお詳しい方にお任せします。色々書きましたが、こんな私でも初見の時は派手な場面展開や最高のムジークを堪能し、それなりに盛り上がった回ではありました。でもレビューを書く段階になって、細かく見ていくと色々出てくるんですよね…。ご親切に「頭空っぽにして見るのが一番」と忠告してくださる人が時々現れるのですが、私だって初見の時は比較的それに近い楽しみ方をしていますのでご心配なく。シーン一つ一つを細かく見ていくスタイルのレビューにしても、私が楽しいからやっているんですよ?時に指摘事項が多くなる回もありますが、小姑チェックしているつもりは全くありません。そうでなきゃこの一円にもならないブログで、毎回それなりに時間をかけて記事を書くなんて、絶対に続かないですって。私は『クラシカロイド』が好きすぎて、番組で表現していることを余すことなく味わいたくて、こんなレビューを書いています。もちろん結果として深読みしすぎることになり、シンプルな見方ができなくなったのはある意味損しているとも感じています。それでも私は『クラシカロイド』を思いっきり楽しんでいますし、番組の感想を書き続けてきたことに悔いはありません。


以下は思ったことメモ。

  • アバン。ワーグナーは裸で膝を抱えて顔を伏せたまま。大きな指輪のようなものの中心にいる。
  • ハッシーが黙ってヴァルハラ城と化したアルケー社を見ている。ハッシーは音羽館でお留守番なのね。ここでオープニング曲へ。アバンタイトル短い!
  • Aパート。モツ、シュー、ドボ、パドの「チョキ組」の皆さんが道なき道を進む。モツがターザンごっこしているのをシューが咎めるのは通常運転。
  • そこにワーグナーのムジークが聞こえてきた。パド「ワーグナーさんは私達を拒絶しているとドボさんはおっしゃっています」、翻訳ありがとうございます!もしかして、カバリンガルが必要だから奏助から離れてドボちゃんについてきたのパッド君?
  • さっきまではしゃいでいたモツがいきなり神妙な表情で「そうか…こういうのもありだよね」。
  • かたや「グー組」のクラクラの2人と奏助。装置の外側をよじ登りながら歩いているの?清純派アイドルの2人はスカートよ?でもチャイコちゃんもバダきゅんも奏助よりは身軽みたい。
  • チャイコ「早くバッハ様助けるべ」、バダ「でもムジークのない今の私達ってただのアイドルだよ?」、チャイコ「だども、あのがきんちょに一発ぶちかませねえと気がおさまらないべ」。そうそうその意気だべ!
  • バダ「一発ぶちかますぞ!」って、「一発」言うなー(笑)。奏助もなんかビッグになる発言したけど、足を滑らせて叫びながら落下。すごい高さだけど、大丈夫かな…?チャイコ「今なんか聞こえたべか?」、バダ「ううん、別に」…奏助は大事なファンなのにひどい。
  • 「パー組」は歌苗ちゃんとベト、リッ、チョ。ベト「これは小僧のムジークか」、チョ「すごく切ない」、リッ「とてつもない負の感情ね」。
  • 歌苗「(ワー君は)本当は助けを求めてる。私がこんな格好になったのもきっと…」、ベト「ふん。だがこの状況はやつの自業自得。俺達からムジークを奪い、自ら破滅へと突き進む。それがやつの運命」、歌苗「運命…」。
  • ベト「運命に翻弄されるとは、なんとも未熟な…」、歌苗「でも、ワー君は私の弟だから。失敗しちゃっても、道を間違えちゃっても、それでも味方なのが家族でしょ?だから、必ず連れて帰ります」。ベトの表情が変わった。ベト「運命を切り開くか…」に、歌苗ちゃんはうんとうなずく。
  • リッ「私達も家族よ。ね?チョッちゃん」、うんとうなずくチョッちゃん。歌苗「ありがとう。リストさんショパンさん」。
  • バッハと三弦は一緒に柱に縛り付けられている格好になってる。非常時なのになんだかアダルティ。縛りプレi(ry
  • ワーグナーの話題。「承認欲求」っすか?バッハ「動機が何であれ、ワーグナーの曲は真実素晴らしい。だができることなら彼に音楽を生む純粋な歓びを、奏でる至福を味わって欲しかった…」過去形っすか?ワー君は若いし、これからいくらでもやり直せるのでは?
  • 三弦が自分のせいみたいなことを言ったのを受けて、バッハ「過ちを犯さぬ者など居はしない」って、三弦に言ったのではないよね?ワーグナーに対してよね?三弦の話を立ち聞きして勝手に暴れた上に人の話を聞かなかったのはワーグナーでしょ?
  • 音羽家の両親はハープみたいな形の装置に阻まれて身動きとれなくなっていた。家族が彼の心を解きほぐすって、ずっと家族をほったらかしにして好き勝手していた響吾さんが突然家族愛に目覚めるの巻…。
  • そこに通りかかったのは「チョキ組」の皆さん。ドボちゃん、目が血走ってる。響吾さんに猛突進してプギプギ言ってる。そうよね、人間になりたくてずっと音羽博士を探していたんだもの。
  • シューさんとドボちゃんが一生懸命に装置をこじ開けようとしているときに、モツは帽子をとってじっとしている。シュー「少しは手伝ったらどうなんだ!聞いているのかモーツァルト!」と、モツに対しては通常運転。
  • シュー「何をしている?おい!」、モツ「しーっ。ほら聞こえる」、シュー「何も聞こえないが…」、モツ「聞こえるよ。彼の怒りが、悔しさが、哀しみが…」。モツが聞こえるのはわかるけど、シューさんが聞こえないのはなぜ?ワー君にさんざんこき下ろされてきたから、心の底ではワー君に共感できないからなの?
  • モツの新ムジークキター!周りを氷の世界にして、1期20話(『クラシカロイド』第20話 その名はモーツァルト 感想)みたいに髪下ろしてる。前回と違うのは、今回はシューさんが聞いていること。パッド君も解説してくれたよ。ドボちゃんは音羽博士のことで頭が一杯みたい。

     

  • シュー「モーツァルト、この天才め!」個人的にはこれはちょっと。言葉にした途端、上下関係ができちゃうじゃないの…。モーツァルトが天才なのはわかるけど、シューベルトだって偉大な天才音楽家なのに。2期19話(『クラシカロイド』第19話(第2シリーズ) シューベルトの憂鬱 感想)では、「天才」と言いかけたのを遮った配慮があったのに。
  • 装置の檻になっていた部分が凍ってくだけて、オトワーズの2人は無事脱出。響吾「やあ、心のおならが出たね!」って、こんなカッコイイムジークもおなら呼ばわり…。ドボちゃんは音羽博士に襲いかかる。「なぜ私をカバに?なぜ人間にしてくれなかったのですか?とおっしゃっています」カバリンガル大活躍。
  • 響吾「なぜカバに、っていうか、そもそもカバだったんだよね?」プギ?どうやらハシビロコウ以外にもペットが欲しくて、アルケー社の研究所でコビトカバを作って、目覚めさせるために曲を聴かせたのが「たまたま」ドヴォルザーク…ひどいけど、響吾さんらしいや。
  • 穏やかな性格のドボちゃんが響吾さんの首絞めてる。うん、このくらいやってもいいと思うの。でもおかげで「人間にしてくれる」って響吾さんが言ってくれたよ!「約束だ…」って、信じていいのよね?バッハにそう言ったきり逃亡した過去があるから心配…。
  • ドボちゃんは涙を流しながら大喜び。走っているうちにいつの間にかムジーク衣装に!ドボ「やったあ!」無駄に言い声(by うちの息子)。無駄じゃないもん、元々ドボちゃんはイケボなんだもん!
  • シュー「モーツァルト、確かに貴様の音楽は素晴らしい。だが私は模倣などではなく、私自身の、フランツ・シューベルトの音楽を奏で続けることをここに誓う!」氷塊に乗ってさーっと進みながらムジーク衣装に変身!さあここでシューベルトの新ムジークを聴かせてよ!…ああでもムジークはナシ、ぐすん。
  • 再びバッハと三弦。壊れた「ミツルロイドMARKⅢ バッハカスタム」がビリビリしている図がすさまじい。しかも何体もある。ここにもモツのムジークが聞こえてくる。2人を縛り付けていた装置が凍って砕け、2人は床に着地。三弦「助かったっすね…」。
  • ばばばバッハ様!いつの間にか三弦をお姫様抱っこしているじゃありませんか!三弦は事の重大さに気付いてなさそうだけど。いいなあ。私も人型イケオジドボちゃん(CV諏訪部順一)にお姫様抱っこされたいよ。いいなあ。

     

  • 三弦「こんな時にまで音楽を生み出さずにはいられないなんて、天才ってのは…」、バッハ「フフ…なるほど。モーツァルト、おまえはこう奏でるか…」ここにも天才音楽家が!久しぶりにバッハのドイツ語ムジーク口上!メットオン!グラサン装着!ムジークキター!!
  • でも「ハッ!」てかけ声でまさかバッハ様全裸に!?アロハ姿でも寒そうだったのにスッポンポンに!?三弦を抱いたままなのに一糸まとわぬお姿に!?(※食いつきすぎ)
  • ずっと金色に光っていたのが気になっていたけど、まさかバッハ自ら金ピカの千手観音みたいな姿になるなんて!曲がカッコイイのに絵がすごい(※褒めてます)。この金ピカバッハは1期16話(『クラシカロイド』第16話 働け!ベト モツ 感想)で似たようなのを見た気がする。

     

  • 金ピカバッハは漢字がいっぱいの難しい言葉をたくさん言ってるけど、「エクスタシー」しか聞き取れなかったよママン…。ミニミニ天使バッハが次々に出てきて踊るのがカワイイ。大バッハの頭上では三弦がイッちゃった感じでノリノリで踊ってる。「マタイ受難曲」みっつん原曲紹介ありがとうございますっす!
  • チャイコちゃんとバダきゅんが走ってきた。チャイコ「ばばばバッハ様!そのお姿は!」、バダ「これってムジーク?」バッハ様も心のおならが出ました!ガキンチョに奪われた力をやっと取り戻せたみたいで、よかったよかった。
  • チャイコ「おめえばっかりバッハ様と楽しそうに!」そうよそうよ!チャイコちゃんが見ていないところで三弦はバッハ様とあんなことやこんなことを!でもこの勢いで、チャイコちゃんとバダきゅんもムジーク衣装にチェンジ。ムジーク取り戻せたみたい。
  • 「パー組」の歌苗ちゃんとベト、リッ、チョにもバッハのムジークが聞こえてきた。歌苗ちゃんが「私達も急ごう!」と言った瞬間に足を滑らせて落下!?ぱっと手を伸ばして歌苗ちゃんの手を掴んだのはなんとチョっちゃん!イケメン!インドア派なのに、色白なのに、細腕なのに、人見知りなのに、ありがとうチョッちゃんさん!

     

  • 全員で引き上げた後も、チョ「間一髪だったね」イケボ!この勢いでショパンさんもタクトが出てきてムジーク衣装に。愛ね!と悶えたリストさんもムジーク衣装にチェンジ!
  • 流れに乗り損ねたベトはじっと自分の手を見る。だって1期19話(『クラシカロイド』第19話 恋すれば死す 感想)でそうだったように、落下する歌苗ちゃんの手を掴むのは自分の役目のはずよね?ベトがぎゅっと握り拳を作ったところでアイキャッチ
  • Bパート。外界ではヴァルハラ城と化したアルケー社をワグネリアン海月と詠子・美衣子・椎子が心配そうに見ている。ニュース番組でも報道されてる。でも外にいる人達にはどうしようもなさそうな雰囲気。
  • 歌苗ちゃんとパー組の仲間たちがよじ登った所には大きな門が。歌苗ちゃんが固く閉ざされた門に手を触れたら、さらに鎖が出てきてガードが強化された。歌苗「ワー君、そんな…」。
  • そこに駆けつけたのは、音羽家両親とチョキ組の皆さん。モツは髪を下ろしていたはずなのに、いつの間にかきっちり三つ編みしている。シューさんが「このうっとうしい髪をどうにかしろ」とか言いながら編んであげたのなら楽しい(※これは妄想です)。
  • チャイコ「オラたちもいるべ!」どこどこ?と思ったら、金ピカの大バッハが登場!「いざ行かん!ワーグナーのもとへ!」すごい図だ(※褒めてます)。次のシーンはいつものムジーク衣装でキメポーズして「待たせたな」。待ってましたバッハ様!

     

  • リスト「全員揃ったわね。さあ力を合わせてこの扉をぶっ飛ばすわよ!」姐さん男前です!「ぶっ飛ばす」が特に好きです!
  • モツ「せーの!」のかけ声で、ベト以外の8人のロイド達が一斉にタクトを振る。合わさった力が鍵の形になって扉が開いた。でも、ロイドの皆さんはかなり消耗しているみたい。
  • 歌苗「みんなありがとう!」と建物の中へ。「ワーくーん!」と名を呼びながら走る。でもいくつもの扉が閉まり、歌苗ちゃんは入り口まで逆戻り。扉一つを開けるのも大変だったロイド達。リスト「今の私達にはヘビーな追加注文ね…」。歌苗「ワー君…」歌苗ちゃんの表情が切ない。

     

  • 「ふん、そそる展開だ」…この声は「ルー君」(by ヴォルフ)。つかつかと歩きながらベト「気力体力尽き果てて、扉の向こうはさらなる扉。困難そしてまた困難。かすかな希望も砕け散る。横たわるのはただ絶望。ああ、わが運命もこれまでか…と、思ったところから始まるのが人生だ」。「先輩!」(by 後輩)
  • ベト「諸君、前座ご苦労。いよいよ主役たるオレの出番だ。困難こそがわが糧。今こそ扉を叩くとき!運命は扉を叩く、笑止!運命はぶち壊すためにある!」ドイツ語のムジーク口上、ムジーク来る!
  • ジークキター!呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!と大魔王ベトもキター!拳でガンガン扉をぶち壊していくスタイル。音羽館の部屋の扉を破壊し続けてきた成果がここに(違)。

     

  • シュー「すごいすごいすごいすごい、さすが先輩!なんと、なんと圧倒的な力!」ものすごく興奮している。そのせいでみんなが先に行くとき一瞬出遅れたのがカワイイ。

     

  • 分厚い扉をがしがし殴りながら大魔王ベト「最後の扉がなかなかしぶとい。何をしている。おまえらも見ていないで手伝え!」。
  • ロイド達はバテている様子。シュー「先輩、残念ながら今の我々では力が…」。インドア派のショパンの疲れ方は異常。
  • モツ「あはっ。またたまってきたかも!ルー君のムジークを聴いてたらさ!」、バッハ「うむ、あふれ出る音楽への想い!」。他のメンバーも元気を取り戻してきたみたい。ドボ「プギ!」が特別言い声。ムジーク発動時には人間の言葉が話せるはずなのになぜ「プギ」なの?
  • 全員でもう一度扉に向かってムジーク発動。凍ったところで大魔王ベトが拳を入れる。バッハも金ピカ千手観音にチェンジして、魔神ベトと金ピカ大バッハの2人で扉をこじ開ける。ベト「こじあけている間に行け!小娘!」

     

  • ドボちゃんがカバ列車を出してくれた!「この列車はワーグナー行き特別急行。たどり着くまで止まりませーん!」きゃー車掌さん!無理、私も止められないの(※何を?)。特別急行で歌苗ちゃんと両親がいざ部屋の中へ。

     

  • 膝を抱えるワー君を見つけた歌苗「姉さんが迎えに来たよ。一緒に音羽館に帰ろう」。すると「姉なら、どうして弟の邪魔をするの?」どこかから別の声が聞こえてきた。
  • わわ!ダーク歌苗!?おっぱい大きいよ?ベトの革ジャンっぽいのを着てるよ?ダーク歌苗「あなたに姉を名乗る資格なんてあるのかしら?ニセモノさん」挑発するような言い方するね…。

     

  • 本物とダーク歌苗が対決。響吾さん「ワーグナーが創り出したんだね」。そうであればワーグナーはなぜ自分の分身ではなく歌苗ちゃんの姿にしたのかが謎。もしかすると歌苗ちゃんの心の奥底にある負の感情がダーク歌苗になって現れたのかも?

     

  • ダーク歌苗の台詞がいちいち刺さる。「もう誰もあなた(ワー君)を出来損ないなんて言いやしないわ」。
  • 「きみは元々出来損ないなんかじゃない!」と響吾さん。ワーグナーのムジーク封印の経緯を説明。「ぼくはキミを守りたかった。ムジークを使える使えないなんてことはぼくにはどうでも良かったんだ」。ところで、日芽歌ママの言葉を含め、ワー君には聞こえたのかな?
  • 手元でト音記号の模様を描きながら、歌苗「そうよ。音羽館で暮らしていた頃のワー君が、みんなといたときのワー君が、本当のワー君なんだからー!」せっかくの盛り上がるシーンなのに、回想で出てきたシーンがお相撲回その他ろくでもないのばかり(※褒めています)。
  • 歌苗のとどめでダーク歌苗が消滅。歌苗ちゃんの背中に大きな翼が出現して、いざワーグナーのそばへ。「一緒に帰ろう、ワー君!」剣で金環のバリアを破壊。
  • 眠っているワー君を歌苗姉さんが声かけて起こすと、場面は音羽館の外門の前。普段着の姉と弟が対話する。わかっていたけど、ワー君は素直じゃない。本当は寂しいのに、そんなに意固地になっちゃって…。

     

  • ワー君の「姉さんなんていらない!」で、歌苗姉さんはワー君をビンタ。抱きしめて「いいかげんにしなさい!」まだ10代なのに、ママンみたいな姉さん。「あなたは私の弟、でしょ」「ごめんなさい。姉さん…」。

     

  • 場面はいきなり装置の外側で吊られている奏助。突然振動がきて、奏助が慌てる。ヴァルハラ城が元のアルケー社に戻る!?
  • ジークが解けたのか姉と弟は空中に。真っ逆さまに落下する中で、歌苗姉さんは気絶している。ワー君は「もう一度…!」と念じ、ムジーク発動。姉さんを抱きかかえ、静かに屋上に着地。ああ、このムジークは希望の未来につながるのね…。

     

  • ワー君の瞳が他のロイド達と同じになっている。「姉さん、ありがとう」。うん、姉さんが一番頑張った。「ワー君も、ありがとう」。

     

  • ロイド達も屋上にやってきた。バッハ「彼の心を救ったのは、やはり家族の愛だったな!」。全員集合の図に、バッハと三弦と奏助とできればハッシーも入れてあげてください…。

     

  • 歌苗「さあ帰りましょう。私達の音羽館へ!」来たときは夜だったのに、もう朝日が昇る頃になっている。オチはまだ吊られている奏助だった。奏助も連れて帰ってください、お願いします…。
  • エンディング。写真の形で第1シリーズを含む今までの名シーンがたくさん!曲は「運命」ムジーク。歌詞の最後のほうのメモ「神が書くシナリオではその他大勢。でも人は人生の主役だから」。
  • 次回予告。最終回は奏助回!ロイド達に「ポンコツ」呼ばわりされ続けている奏助が、ラストでどんな成長ぶりを見せてくれるのか楽しみ!有終の美を飾ってね、奏助。ああでも物語が終わってしまうのはサビシイ…。


♪ムジークおよびムジーク効果(私見
光の旅人~交響曲第40番より~
アーティスト:tofubeats(Vocal:中川晃教
作詞:tofubeats 作曲:ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト 編曲:tofubeats

  • 【効果】ワーグナーの心の声を聴き、哀しみを表現。周囲を氷の世界にして、ワーグナーのムジークによって創り出された装置の一部を砕く。

But I still love you forever~マタイ受難曲より~
アーティスト:つんく♂(Vocal:Hotzmic, Katzmic, Kitzmic)
作詞:つんく 作曲:ヨハン・セバスティアン・バッハ 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 鈴木俊介

  • 【効果】音楽の喜びを表現。自ら金ピカの千手観音のような姿になり、小さい天使バッハが次々に出てきて一緒に踊る。

運命、崩れ落ちる。~交響曲第5番より~
アーティスト:布袋寅泰(Vocal:橋本さとし
作詞:森雪之丞 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 編曲:布袋寅泰

  • 【効果】ワーグナーの心の壁を突き破るため、自ら豪腕な大魔王に変身して拳で壁を次々とぶっ壊す。


♪今回(第24話)のマイベスト・ベト
やっぱり大トリは先輩!

 

大きな手をしっかり見せて下さりありがとうございます。

 

「…と、思ったところから始まるのが人生だ」の横顔ドアップ。


「諸君、前座ご苦労。いよいよ主役たるオレの出番だ。困難こそがわが糧。今こそ扉を叩くとき!運命は扉を叩く、笑止!運命はぶち壊すためにある!」この台詞がもう全部ベトらしくて。

 

扉を破壊する大魔王ベトが一瞬いつものムジーク衣装になるところ。


♪今回(第24話)のベト歌
今回は「信頼関係」に尽きます!

 

「それがやつの運命」の一連のやりとり。ベトは冷たいことを言い放つことで、前回に引き続き歌苗ちゃんの覚悟を再度問うている。また、ベトの問いかけにきちんと答えを出す歌苗ちゃんが良いです。さらにその答えを聞いたベトの反応が良い!信頼関係があるからこそのやりとりだと思います。

 

落下する歌苗ちゃんの手を掴んだのが自分ではなくチョッちゃんだったとき、この表情からの自分の大きな手を見るまでの流れ。言葉では何も言わないのがまた。

 

「こじあけている間に行け!小娘!」ワーグナーと対峙するのはあくまでも「姉」である歌苗ちゃん。自分の腕力でもやれることなのに、あくまでも歌苗ちゃんのサポートに徹する。これぞ「漢」!

 

ムジコレ6のAmazon限定着せ替えジャケットも発表になりました。また、試聴動画で収録曲すべてが試聴できますよ。

 

 

 

同日発売の原曲集6のジャケット絵も発表されています。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

『クラシカロイド』第23話(第2シリーズ) 待ち人来たりて城が建つ 感想

※2018/10/04 画像を削除しました。

 

泣いても笑っても、クライマックスシリーズです。ワーグナーが待ち焦がれていた「父さん」とついにご対面!?でも、もう一波乱がある?「城」とは一体?やきもきしても始まらない!では本題に入ります。

第23話(第2シリーズ) 待ち人来たりて城が建つ (2018/03/10 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP


♪感想(レビュー)
ありがとう『クラシカロイド』!ここまで観てきて本当によかった。ストーリー展開もキャラの動かし方も絵ももちろんムジークも、今回は完全に物語の世界に引き込まれました。25分間があっという間。主軸となるテーマは重いけれど、それぞれのキャラは「らしい」ふるまいをしてくれたし、ヒロインの成長と変身もうれしい。そしてちょこちょこ笑えるネタあり、こっそりラブ要素もありで、思いっきり楽しませて頂きました。私はもしかしてシリアスが嫌いなのではなく、キャラ達の不自然な動きが苦手なだけなのかも。個人的に『クラシカロイド』には思い入れが強すぎて、つい要求が過剰になってしまうのは自覚しています。でもそんな私をここまで夢中にさせてくれるのだから、やっぱり『クラシカロイド』はやめられない!回によって振り幅大きくて申し訳ありませんが、個人的に今回はテンション爆上がりの回でした。

まずはワー君が抱きしめてもらえてよかった。でもここで終わらせず、親子関係のきれいごとではない部分にまで踏み込んだわけですね。コメディ作品なのにここまでシリアス展開にしなくても…との考えはもちろんあると思います。しかし私個人としては、物語の描き方が秀逸だったので好印象です。ワー君はムジークが出せないのを「出来損ない」と言われたと思ったからこそ、ムジークにこだわった。そしてムジークを操れるようになれば当然父さんにも認めてもらえると信じていた。ところが父さんはムジークをたいしたことじゃないと考えているフシがあり、あろうことか自分がムジークを出せない原因を作った人だったという。もちろん響吾さんは良かれと思ってやったことだし、ワー君がそこまでこだわっている問題とは知らないから「(音楽を聞かせるのを)私が止めた」と、さらっと言ってしまったんですよね。私はワー君の絶望を思うと涙が出る一方で、響吾さんを責める気にはなれませんでした。「悪気が無かったから許せ」という話ではなく、うまく言えないのですが「親が背負う宿命」を感じたからです。長く離れて暮らしてきたことは今回の場合は問題ではありません。だって生まれてからずっと一緒に暮らす親子の間であっても、わからないことはあるのだから。親は子のすべてを理解できない以上、親が良かれと思ってやったことが時として子の意に反することもあります。また、嫌われるとわかっていても険しい道を選ばなければいけない場合だってある。そうした親の判断が結果的に子を怒らせたとき、「あなたのため!」と子を押さえ込む親は論外として、多くの親はなぜそうしたのか理由を説明して子とわかり合おうとします。それでもダメだった場合、親は子に恨まれるしかないわけです。そもそも、子供を産み育てること自体が親の勝手な都合であり、結局「子供のため」と言いながら親は自分の都合を子に押しつけている側面があるので、親は子の責めを引き受ける立場にあるわけで。つらいけれど、詰まるところ「子に恨まれる」ことが親の役目であり宿命なのでは?と個人的には感じました。子を持つ親としては、心のかなり深い部分をえぐられましたが。たいていの親は自分の子が初めての子育てなのに、直面する問題がハイレベルすぎ(苦笑)。

次回さらに掘り下げがあると思いますが、今回も触れられた「兄弟」について。歌苗ちゃんのひたむきさには痺れます!同じ親を持つ何人かの子供が、物心つく前から一緒に暮らしささいなケンカをしながら育てば、何も意識しなくても兄弟同士でいられるかもしれません。しかし歌苗ちゃんの場合は生まれてからずっと一人っ子だったわけです。それなのに突然ワー君が目の前に現れ、ある日を境にいきなり弟がいる姉になった。そして血のつながりはないことを知ってもなお、姉でいたいと思った。自分の意思で「姉」になり「弟」を想うなんて、これ以上ないくらい純度が高い愛なのでは?ワー君は「姉でも何でもない」と一度は拒絶したけれど、「姉さん」のひたむきな想いが少しでも「弟」に通じたのは救いでした。他人を拒絶する厚い心の壁さえも、「姉さん」にはカッコイイ衣装と剣まで持たせて突破口を開かせたなんて、最高!さあ次回どうなるか?ハラハラしながら待ちたいと思います。

いびつな形に変化したアルケー社に乗り込むのをためらっていたロイド達が、「歌苗ちゃんと兄弟」と意識したとたんに元気になって全員で行く流れになったのも面白かったです。ロイド達のことなので、渋っていた理由にはもちろん「面倒」という気持ちはあったとは思います。でも、歌苗ちゃんがワー君を大切な弟だと思っているのをみんな知っていたから、「家族の領域には踏み込めない」という遠慮もあったのでは?歌苗ちゃんは「ワー君と他のロイド達が兄弟」という言い方をしたのに、拡大解釈して「歌苗ちゃんと自分達は兄弟」と捉えるなんて、図々しいよロイド達(笑)。みんなワー君のことを遠巻きに見ながらも、実はワー君のことがうらやましかったのね?例外としてシューさんだけは「先輩と兄弟」なのがうれしそうだったけど。本当の「家族」になるかどうかは別として、「大家さんと家族になりたい」というロイド達の本音はほほえましい。ま、ワー君以外のロイド達に対しては、歌苗ちゃんのガードは堅そうな気はしますが。それはともかく、ロイド達はきちんと家賃を払って下さい!ワー君だって音羽館に来たばかりの時にまとめて払っているのよ?

ワーグナーは一人で頑張ってきて、心の拠り所だった父さんまで信じられなくなって、そのつらさは察するに余りあるものがあります。でもね、「とにかくワー君は人の話を聞こう」。怒りのあまり我を忘れているのはわかるけれど、響吾さんが説明しようとしても一切聞く耳持たないんだもの。今回に限らず、そもそもの発端である「ハローワールド直後に三弦の話を立ち聞きした時」だって、暴れず対話していればこんなにこじれなかったはず。でもそれだと物語は始まる前から完結してしまうので、物語を楽しませて頂いている身としてはワーグナーの我の強い性格に感謝します。伝記本を読んで(『バイロイトの長い坂道 ワーグナー物語』ひのまどか(著) 読みました)、史実ワーグナーの人物を嫌いになった私としてはみょうな気分がしますが。『クラシカロイド』の追加キャラにワーグナーを連れてきたのは大きな決断だったと思います。さらに子供設定にしながらも、我の強さや毒舌といった嫌われる性格を残したのがすごい。かわいらしい愛されキャラにしてしまう逃げ道はあったのに、です。でも私は史実ワーグナーの人物は嫌いなのに、なぜかクラシカロイドのワー君は好きなんですよ。ワー君は難しいキャラにもかかわらず、制作スタッフの皆様が物語の中で丁寧に描いてくださったからだと思います。本当にありがとうございます。もちろん、小僧ワー君をどうしても好きになれない人もいるのは理解します。

私はワーグナーの作品に詳しくないので何も解説できませんが、今回『ニーベルングの指輪』に詳しい人にはわかる設定や描写があったようですよ。私はいずれ『ニーベルングの指輪』を通しで観てからまたこの回を見直したいと思います。


以下は思ったことメモ。

  • アバン。ヒメちゃんバッハちゃんは競馬場(!)。そうか、旅費を稼がないとね。アロハシャツと短パンを着て頭にはサングラスのいでたちのバッハちゃんは「こうしているうちにも、世界は脅威に…」と、焦っている様子。そうそう、音羽響吾博士を早く見つけないとね。
  • バッハ「あの後ろ頭は!」あんなに探していた音羽響吾博士が目の前に!響吾さんは「オレにメシを食わせてくれー」とか言ってる。負けたみたいだし、日芽歌さんと違ってギャンブル運はないのかも。
  • 日芽歌「ああ、あなた!」、響吾「あれ?きみも来てたの?」、日芽歌「探してたのよ」…何年も会ってない夫婦の再会なのに、ずいぶんあっさりだ(笑)。似たもの夫婦。
  • 響吾「おおバッハも!久しぶりだねえ」こちらもあっさり。バッハ「話がある」、取り急ぎワーグナーのことよね。
  • でもバッハちゃん、積もる話はあるでしょう?響吾さんはあの日、ベトとモツを連れて逃げ出したんだもの。バッハちゃんに「約束する」と言ったのに、それっきり連絡もくれなかったんだもの。落ち着いたらでいいので、あの日のことはうやむやでは終わらせず、いずれきちんと2人で話ができますように。
  • Aパート。音羽館。噴水の横で振り付け練習するクラクラの2人カワイイ。ロイド達はムジーク出せないことは何とも思っていない様子。やきもきしている奏助だって「いろどりが足りないっつうか…」と、この程度の認識。
  • モツ「奏助はムジークがなくなって何困ってるの?」、奏助「しゅんましぇーん、ムジーク使えたこととかないからわかりましぇーん」って、ムジークマンになるんでしょ?出せるまで頑張ろうよ奏助!
  • シュー「ほらごらんなさい。そんな神楽君だってなんとかギリギリ生きているじゃありませんか」って、何気にひどい。それにしてもモツとこんなに近くに並ぶなんて。シューさん本当はモツのこと好きでしょ?

     

  • 「ギリギリ」がこたえた奏助「ムジークなかったらオレと同じじゃん?みんなもギリギリっしょ」、気持ちは分かる。でもリッちゃんの「ポンコツと一緒にしないで。私達ムジークなくても基本的に音楽の才能あるから」に打ちのめされちゃった。誰もフォローしないんだね。
  • テレビ音声にハッと顔をあげた奏助。ワーグナートーク番組に出てる。音羽館にいた彼が「今や世界に羽ばたこうとする大スター」になってる。奏助が何かに気付いたみたい。
  • 思い立ったらすぐ行動に移す奏助。自転車かっとばしながら「やっぱ時代はWAGNERじゃね?」調子がよすぎる(byパッド君)けど、それが奏助のいいところ。
  • テレビ局前の出待ち(!)の中に歌苗ちゃんがいる。何もかも把握しているワグネリアン海月に教えてもらったのね。メガネがキラーンとした海月、ワーグナーが海外ツアーに行くことを涙ながらに寂しがっている。でもこの入れ込み方、革命のお姉さんは学校休んで海外まで追っかけそうな勢い。
  • 歌苗ちゃんの手には姉と弟のマスコット。手に2箇所も絆創膏貼っていて痛々しい。頑張ってお裁縫したのよね(涙)。

     

  • 車内のワー君は父さんからのメールがないことを気にしている様子。そこに歌苗姐さんが車の窓ガラスに顔をくっつけて「ワー君!ワー君!」
  • そうか。歌苗ちゃんから連絡取ろうとしても、ワー君は電話に出んわだったのね。うちに帰ってきてほしいと告げる。「みんな仲直りしたいって」は、歌苗ちゃんの願望が入っているよねきっと。
  • 手作りのお守りを渡そうとしたら、やっと窓が開いた。でもワー君は「言ったよね。もう姉でも何でもないって」って、つれないことを言うなあ。
  • 歌苗ちゃんは警備員に取り押さえられ、結局お守りは渡せず。それでも車を追おうとしたら転んで、お守りも取り落としたよ。切ない…。
  • アルケー社。マネージャー三弦「余計なことかもしれないっすけど、実家の夕飯でも食べてきたらどうっすか?最近全然休んでないっすよね?」アーティストへの気遣いが立派。でもその髪型と服装の乱れから察するに、三弦も全然休んでないっすよね?
  • ワー「余計な口をきくヒマがあるとはうらやましい限りだ。北米のPR、遅れてるぞ」と、マネージャーのせっかくの気遣いは無視っすか?ワーグナーが部屋から出たら、苛立った表情で頭をかきむしる三弦。相当ストレスたまっていそうっすね。
  • アルケー社の社員用ゲートの前には「オトワーズ」を名乗る謎の男女が。どう考えても音羽家の両親。手で音符を作るやつとか、一生懸命打ち合わせしたんだろうな…。なぜかぎょうなくんの着ぐるみもいっしょ。

     

  • 当然、警備員は警戒してる。「We are not ヘンジン!」とか言ってるけど、どう見ても変人だと思うの(失礼)。逆になぜこの姿でゲートを通してもらえると思ったのかを知りたい。
  • そこをちょうど三弦亜遊夢が通り「あれは…」。すぐさま姉の三弦亜紀楽に連絡し「姉さん。あのおかたがお戻りになったっす」。よくできた弟っすね…。どうでもいいっすけど、うちの息子も別アニメでわざわざ一時停止して「諏訪部さん出るよ」と私に教えてくれるっす。よく訓練されているっす…。

     

  • それにしても、着ぐるみで姿はまるで見えないのにバッハ様と気付くとは!三弦家はバッハ様への忠誠心がパネエっす。これは勝手な推測っすけど、おそらくバッハ様はオトワーズのコントをやりたくなくて、ギリギリのラインでぎょうなくんの着ぐるみに入ったと思われるっす。バッハ様のコントも見てみたかったっす。
  • 警備員の一人がぎょうなくんのかぶり物をとったら、中にはバッハ様が!バッハ「警備ご苦労」、アロハ着ているのにすごくサマになる。警備員は動揺しながらも「バッハとその一味は通すなと命令を受けています」と職務を貫く。
  • バッハ「裏から進入するべきだった」、響吾「なるべく角が立たないようにと思ったんだけどね」、日芽歌「せっかく来たのに…」。オトワーズの2人はカツラとサングラスを外す。
  • 警備員の一人が日芽歌さんの肩に手をかけた!バッハ「やめ…」を言い終わる前に、光の速さで響吾さんが警備員を投げ飛ばす。っょぃ。警備員って武術の訓練は受けている人達のはずなのに、響吾さん強すぎ。日芽歌さんだって惚れ直しちゃうよね。響吾「えーもうやるしかないのか…」、腕に覚えがあるらしい。
  • 「お待ち申し上げておりました」の声のほうを向くと、ビシッと黒スーツを着こなした三弦亜紀楽さん!やっぱりバッハ様の前では適当な格好はできないっすね?
  • 三弦「カムヒア!」のかけ声で出てきたのはバッハ型ミツルロイド!?しかもたくさん!ミツルロイド改はバッハ以外のロイド達を1体ずつだったから、三弦は寝る間も惜しんで頑張ったっすね?
  • 三弦「ミツルロイドMARKⅢ バッハカスタム。マネージャー業のストレス発散のため全仕様を好きなように極秘開発。つまり、バッハ様と同じお姿に!ヤッ!」やっぱりマネージャー業はストレスだったっすね?三弦くんやるねえ。ナウいわ!

     

  • ミツルロイドMARKⅢは警備員達をなぎ倒す。すごいね三弦くん。イカスう!
  • さあ今のうちに、とゲート通過。バッハ様は下半身はぎょうなくんのまま。エレベーターの前でバッハは三弦の肩をポンって。バッハ「三弦、苦労をかけたな」。三弦の笑顔が超カワイイ。やったっすね亜紀楽さん!苦労が報われたっすね。

     

  • それでも不法侵入者が入るのを阻止しようとした警備員達。でもミツルロイドMARKⅢが発動したムジークでバッハ化されてしまう。ミツルロイドMARKⅢはちゃんとしたムジークが出せているし、ミツルロイド改よりも進化しているみたい。
  • 元自分の職務室の扉をバーンと開けたバッハ。ぎょうなくんの下半身はいつの間にか脱ぎ捨てていて、短パンのおみ足がまぶしいです。
  • PC仕事をしていたワーグナー「なぜここまで来られた!?」。以前ワグドボがそうしたように(『クラシカロイド』第6話(第2シリーズ) ハハはカニ カバはサイ 感想)、ゲートを強行突破してきたのよ?警備員増強してセキュリティ強化していたんだろうけど、バッハには三弦という大きな味方がいたからね。
  • バッハ「大切な話しをしにきた。ワーグナー。おまえは今、破滅へと突き進んでいる」。確かにいきなり「なんて挨拶だ…」(byワーグナー)。
  • バッハ「おまえは音楽と自我との区別がついているか?曲が世間に広がることで、自分の存在も大きくなると誤解してはいないか?」さすが、前世で子沢山だったJSB。子供のふるまいやその考え方は大体想像できるのね。
  • ワー「ぼくの曲はぼく自身」…だめだ音楽と自我との区別がまるでついてない。「ぼくは音楽で永遠になり、世界を統べる。それこそがプロジェクト・ニーベルング」。ワー君は思ったことは全部言ってくれる、わかりやすい子ではある。
  • バッハ「曲と共にムジークの暴走が世界をのみ込めばどうなると思う?今が引き返すときだ。すぐに音楽活動から手を引け」。きっと前世JSBの子供達はビッグダディの言うことを素直に聞く子達だったんだろうな…真正面からド正論を言うと、かえって拒絶しちゃう子もいるのに。
  • ワー「ハ、ハハハ。笑わせる。とっとと帰るんだね。でないと…」続きは聞けず、日芽歌「そんなケンカしちゃだめよ」、響吾「だめなんかじゃないさ。でももうちょっと穏やかに話した方がいいねえ」と、いきなり両親の登場!三弦「合図があるまで開けるなと言われたっすよね!」そんな約束はこの2人には通用しなさそう。
  • 驚くワーグナー。回想はインキュベーターの中で聴いた響吾さんの言葉「だめなんかじゃないさ。キミはワーグナーになる。より人間らしいワーグナーにね」。あの指輪の形のブローチは響吾さんからのプレゼントだったのね…。
  • 「父さん…」響吾さんに駆け寄ったワーグナー「どうしてバッハなんかと…」。おでこコツンした響吾「細かいことはいいじゃないか。おしゃべりに来たんだ」。おでこコツンはバッハ→三弦のを第1シリーズで見たことある(『クラシカロイド』第24話 八音の世界・後編 感想)。

     

  • ワー「会いたかった」…夢にまで見た親子の抱擁。無理、わかっていても泣く。ずっと「父さん」を待っていたんだもんね。バッハ「あとは任せよう」と退出。三弦も後を追う。
  • 父さんの腕の中で涙するワーグナーのアップからアイキャッチ。ここまであっという間!密度が濃い!

     

  • Bパート。アルケー社の受付でワーグナーへの弟子入り志願する奏助。そうよね、まず受付に行くべきだと思う。いきなり社員通行ゲートに行けば警戒されるに決まってる。奏助「彼とは、ま、家族みたいな関係っていうか?えへえへへ」って、「家族」って言うのは一応ためらいがあるみたい。
  • アルケー社の屋上。バッハ様と三弦が夕日の中で二人きり!三弦さん今がチャンスよタックルだ(五七五)。
  • バッハ「決めたのだ。響吾にかけると」。ああ、つらい別れ方をしたのに、なおも創造主を信じているのね…。「ワーグナーを止められるのは、響吾…親の愛のみ!」キメ台詞。三弦も「愛」に反応したけど、すぐさま「そんなキャラでしたっけ?音羽博士」。ぴゅうっと風の音(笑)。
  • ワーグナーは響吾さん日芽歌さんと親子水入らずでお茶してる。ワーグナーは今まであった出来事は話したみたい。ワー君が「バッハのやつ」うんぬん言ったのを、フレンチトーストのハチミツの話題にしちゃった響吾さん。あまり真正面からは聞きたくない話題だったの?
  • 日芽歌「たまには館にも帰ってきてね。みんなで歌苗のごはん、食べましょ」。わかる。ヒメちゃんは家事をまったくしない人なのよね。
  • 「館」で思い出した、音羽館ロイド達のこと。ワー「館のやつら、ぼくのことバカにして。バッハと同じだ。それに三弦、ぼくをムジークを出せなくして、出来損ない扱いにして」…もう、この考えなら周りは敵だらけじゃないの。少し対話ができれば、お互いに誤解が解けるかもしれないのに。
  • 父さんが何か言いかけたのにも気付かず、話を続けるワーグナー。みんなのムジークを奪って自分は全部使えること。「ぼくは完全完璧なクラシカロイドになったんだ!」と、自信満々。ムジーク出せないのを「出来損ない」と言われたから、ムジークにはこだわったのよね。
  • 響吾「いや、ムジークはやめておいてくれ」。父さんから意外な言葉が出て戸惑うワーグナー「何言ってるの?やっと手に入れたのに…」。
  • 響吾「キミは元々、ムジークを使えないはずなんだ。カプセルの中のきみに最初はワーグナーの曲を聴かせていたんだけど、途中で私が止めたんだ」。これはつらい…。ワー「父さんが…」手がわなわな震えている。日芽歌「ワタルちゃん?」
  • ワー「ぼくを出来損ないにしたのは、父さんなの…」、響吾「出来損ないなんかじゃないよ。でもムジークを止めたのはちゃんと理由があって…」もうこの先はワーグナーの台詞に遮られた。「うそだ!そんなの、そんなのうそだー!」ああつらいつらい…。屋上で異変を察したバッハ様、ダッシュ
  • 「いやだいやだいやだ!父さんだっただなんて!」ワーグナーはムジーク衣装に変身。「父さんがぼくを、ぼくを!」「信じてたのに。父さんが、ぼくだけを出来損ないにした!」響吾さんが話しをしようとしてもまったく聞く耳持たないワーグナー

     

  • バーンと扉を開けたバッハ「遅かったか…」。ワーグナーは奪ったムジークを繰り出してきた。マッチョ天使がめちゃくちゃコワイ。響吾「ああ、困ったな…」。

     

  • 三弦「ミツルロイドMARKⅢ、カムヒア!」と、ナウくてイカスやつらを召喚。ムジーク発動してワーグナーが発したムジークを無効化。響吾「三弦くんか!」に、イエイってする三弦がイカス。

     

  • バッハ様ダッシュ。すごい跳躍力でジャンプし、空中をくるくる回転してワーグナーの背後に回る。ワーグナーを取り押さえながら「今だ、響吾行け!」と、響吾さんに日芽歌さんを連れて逃げるよう促す。ためらう日芽歌さんに響吾「ここはいったんバッハに任せよう」。

     

  • それにしても。バッハ様すんごくカッコイイんですが、そこまで華麗なウルトラC級の技は使わずともよかったのでは?バッハ様はムジークを失ってもギリギリどころの騒ぎじゃない。体操でオリンピック金メダルねらえそう。レジェンドバッハ。
  • ワーグナー「ぼくは、ぼくは…おまえなんかに!」片方の目の色が変わり、抑えていたバッハをはねのける。指輪のブローチは砕け、ドイツ語のムジーク口上で今度は自分のムジークを出す。ミツルロイドMARKⅢはこの勢いで倒れた模様。
  • 三弦「バッハ様!」、バッハ「おまえも行け。早く!ここは私に任せて早く逃げろ!」、三弦「いやっす。もういやっす離れるのは!バッハ様のおそばにいたいっす」、バッハ「バカなやつだ…」。んもう!なんなんですかこのいきなりのラブ展開は!いえ大好きですもっとやってください。とりあえず、チャイコちゃん大変よ強敵が現れたよ!
  • ジーク発動中のワーグナーを核にして、あやしげな装置が植物のつるのように伸びどんどん広がる。エレベーターの中から響吾さんは歌苗ちゃんに電話。こんな非常時だけじゃなくて普段から連絡とってあげてください…。
  • 音羽館。歌苗ちゃんはやけ食いしながらリストさんに愚痴。「どんなに頑張ったって、気持ちが通じないとか、本当にあるんですね」。わかる。こんなときはポテチは大きい袋を丸ごと、板チョコもまるまる一枚食べなきゃやってらんない気分。

     

  • 「あるある」と笑顔で話し相手になってくれるリッちゃんは頼れるお姉様。「いくらでも私がなぐさめてあげるわ」と、リッちゃんが自分の豊満なバストに歌苗ちゃんを抱き寄せたところで電話が鳴る。「お父さん!?」歌苗ちゃんは響吾さんからの電話に出るときは必ずこんな出方をする気がする。
  • 響吾さんからは、ワー君と会ったけどうまく話せなかったこと。歌苗ちゃんからは、ワー君がみんなのムジークを奪ったことをテキパキと情報交換。さすが、非常事態に慣れている音羽家。
  • 響吾「奪うなんて無理だよ。ムジークは、そう心のおならみたいなものだから」 お な ら !そのおならにワタルちゃんは執着してきたというのに…。奏助はそのおならが生活のいろどりだって言っているのに…。もしかして:ムジークマン=おならマン?
  • 歌苗「でもみんな本当に出ないって」、響吾「今はちょっと詰まっているだけ」。あの、放送はお食事中のかたもいる時間帯ですよ?
  • でも、響吾さん達がいるアルケー社はなんだか大変なことになっていて会話は続かなかった。響吾「悪いんだけどさ、みんなを連れてきてくれるかな!」
  • 音羽館の展望台からアルケー社を見る歌苗ちゃんとチャイバダリスチョ。リッ「あんたたちの事務所のビル、なんか気持ち悪いわよ」、チャイ「元事務所だべ」。チョ「アルケーが、猛ってる…」とスマホでニュース番組を確認。歌「あそこに、お父さんもお母さんも、ワー君もバッハさんだっているんだよね…」。

     

  • アルケー社の受付では奏助がまだ粘っていた。ワールドツアーに同行したいらしい。荷物持ちやら打ち込みの手伝いやら、出来ることを提案するのはいいことだと思うよ。受付嬢の二人はスマホでニュースを確認して、そそくさと退散。きっと他の社員達や警備員たちも逃げたのよね?コーチ陣や拉致要員の黒服軍団がどうなったのか心配…。
  • そこにムジークが聞こえてきて、パッド君が原曲の解説。いつもありがとう!でも解説が終わった頃にはあやしげな装置が受付のある場所にまで伸びてきた。もしかして、逃げるタイミングを逃しちゃった?
  • 音羽館では歌苗ちゃんが手を合わせて「お願い!みんなで力を合わせて、お父さんとお母さんと、ワー君とバッハさんを助けてください!」でもロイド達の反応は鈍い。シュー「我々が行ったところでムジークは出せないのですよ」ごもっとも。でもちょっと詰まってるだけ(by響吾さん)だから、大丈夫よきっと。
  • ベト「響吾と日芽歌と、小娘の問題ではないのか?」この台詞は深い(※詳しくは後述)。歌苗ちゃんは最後は「ドボちゃん…」とまで。ビクっとなったドボちゃん、ちょっとためらいながら目をそらす。
  • 一人で行くと言った歌苗ちゃんに、バダ「私達は行く!ねっ」、チャイコ「ったりめえだ。バッハ様を助けるだ!」ありがとう!10代女子だけのチームで行くなんて、なんかぷいきゅあみたいでカッコイイよ!
  • ドアに手をかけた歌苗ちゃんが立ち止まって「本当にいいんですか?ワー君はみんなにとっても弟でしょ?」、チョ「みんなの…」、シュー「弟…」、少し空気が変わった?
  • 歌苗「だってそうでしょ?みんなお父さんが作ったクラシカロイドなんだから。兄弟で、家族じゃない…」。少しの沈黙。
  • モツ「ええっと。ってことは歌苗はぼくのお姉さん?」、歌苗「えっ?まあ私もお父さんの娘だし、みんなのお姉さん…」モツはすかさず歌苗ちゃんの手を取って「ぼくら禁断の恋人同士だったんだ!」、歌苗「いや違うと思う…」。モツの理屈がすごいし歌苗ちゃんもちょっと戸惑っているけど、この流れいいかも!

     

  • ベト「家族…新鮮な響きだ」、シュー「先輩と兄弟ですか!」めちゃくちゃうれしそう。ところで先輩が兄でシューさんが弟の設定?
  • リスト「お姉様とお呼びなさい!」もう出会ったときからずっとお姉様ですよ!ショパン「妹設定…」二次元っぽいこと言う(笑)。ドボ「プギプギ」…ごめん、カバリンガルがないと言っている意味がわからない…。
  • みんな大喜び。バダ「本当は心配なのに素直に行けないだけじゃない」、チャイコ「いちいちめんどくさいやつらだべ」。でもよかったね、歌苗ちゃん。
  • でも、移動は路線バス。ムジークがあればベトの田園ロボやドボちゃんのカバ列車で行けるのに、今はみんなムジークが使えない…。ところでカバの乗車はOKだったのね?

     

  • 変わり果てたアルケー社が見えてきた。ベト「まるで生気を失った城だな」、リスト「さながらヴァルハラね」、モツ「ブタバラ?」、リスト「ヴァルハラよ!『ニーベルングの指輪』に出てくるの。昔ワーグナーが長年かけて書き上げ、上演した舞台よ」、シュー「元は北欧神話に出てくる神の宮殿。戦死者の城」、ショパン「ゲームにもよくある」。皆さん解説ありがとうございます!
  • バスが止まる。交通規制で引き返すらしい。この先に行くなら歩くしかないのね。でもぱっと見で判断するに、もうかなり近いところまで来ているみたいよ。
  • 奏助は装置を這って移動している。よく見ると装置は楽器がモチーフになっているのね。月明かりが見えた奏助「外だ。助かった…」と思った瞬間に足を踏み外し、管の中を滑り台のように滑って外へ。
  • 外には歌苗ちゃんとロイド達が。奏助「みんな!助けにきてくれたんだ…しかも走って」お目々うるうるしている。モツ「ってか、奏助なんでいるの?」みんなは奏助がここにいるのを知らなかったし、そもそも奏助を助けに来たわけじゃないのよね…。
  • 奏助「うえーん怖かったよー」うんうんわかるよ。でもベトが黙って近づいてきて、奏助を抱えると、さっき奏助が出てきた管に戻す。シュー「ここから入れますね」、歌苗「助かったー。奏助ありがとう!」、リッ「ポンコツさっさと上がって!その穴通るから!」
  • 戻るのがイヤで必死で抵抗する奏助を、ベト「ええい早く行け!」と力業で押して戻す。ベトは男らしいけど、奏助が不憫…。
  • 受付があった場所で奏助が経緯説明。道が3つに分かれているのを「真ん中の道一択」と考えるのがベトらしい。でもみんなのお姉ちゃんである歌苗ちゃんが3チームに分かれる判断をしたらみんな従う。
  • そしてみんなお得意のジャンケンだよ!ドボちゃんも手(右前足)を出して参加してるよ!
  • チーム分け最高!「グー組」はクラクラの2人と奏助。清純派アイドルをどうかよろしくね、ポンコツナイト!
  • 「チョキ組」はモツ、シュー、ドボ、パド。シューさんはそんなに落ち込まなくても…。ドボちゃんはチョキが出せるのね?お箸ももうすぐ持てるようになるよきっと。パッド君も一人前としてジャンケンに参加していたの?奏助と離れちゃったけど、仲良しのドボちゃんがいてよかった。

     

  • 「パー組」は歌苗ちゃんとベト、リッ、チョ。第1シリーズのクライマックスと同様、歌苗ちゃんにはベトが付きそう。それが運命。
  • さあ出発!「パー組」は透明な壁に直面。ベトが「うおー」と体当たりするも突破できず。歌苗ちゃんがノックしても開かず、「ワー君、どうして…」とその場にへたり込む。
  • チョ「心の壁。他人を拒絶して近づけないよう、ムジークの力で心のバリアを形成している」。「心の壁」についてはきっと思うところがあるのよね。チョピンさんさすがです。

     

  • 歌苗ちゃんは自作の「姉と弟」お守りを手に、ワー君との思い出を回想。「あの日からずっと毎日ドタバタの連続で、お姉ちゃんらしいことなんて全然できなかったけど、私はワー君が来てからずっと、ずっと楽しかったよ…」涙が手に落ちる。「帰ってきて。みんな待ってる!」
  • 歌苗ちゃんの手元から光が!衣装替えシーンの作画がすごい。チョ「変身キター!」、リッ「なにちょっとすてき!ね!ね!」とベトに同意を求めるも、ベトは「え?あ、うん」が精一杯。

     

  • 歌苗ちゃんがソードをひとふりし、壁がくだける。歌苗「なんだかよくわからないけど、ワー君が必死に呼んでいる気がするの。だからみんなで行こう!」声まで違う。リッ「子猫ちゃんすてきよ!」、チョ「なんか変なスイッチ入っちゃったね」、ベト「うむ。ふっきれて一皮むけたようだ」。

     

  • 走り出す「パー組」の皆さん。歌苗「ワー君、必ず見つけるよ。待ってて。お姉ちゃんが助けに行くからね」。裸で膝を抱えて顔を伏せるワー君の絵が出たところで、Attacca。
  • エンディング。最初は歩くワー君のシルエット、続いて指輪ブローチの中に今までのワー君の登場シーンが。指輪ブローチは回転しながら落ちていき、最後はワー君の首元に戻る。父さんからもらったブローチ、割れてないよ!だから大丈夫!
  • 次回予告。「姉と弟」というサブタイがまた。歌苗「みんなで帰ろう。私達の音羽館へ」、そうだよみんなでわちゃわちゃ暮らしてほしいよ!部屋は増築しようよ。日芽歌ママにちょっと資金調達してもらってさ。


♪ムジー
闇を切り裂く光~ジークフリートの葬送行進曲より~
アーティスト:蔦谷好位置(Vocal:Naumi)
作詞:蔦谷好位置 作曲:リヒャルト・ワーグナー 編曲:蔦谷好位置

♪ムジーク効果(私見
絶望したワーグナーが自らを守るため、障害物や壁を築き上げる。アルケー社はヴァルハラ城のようになった。一方で自分を助けに来てくれた「姉さん」を武装させ、厚い「心の壁」も打ち破らせる力も授けた。


♪今回(第23話)のマイベスト・ベト
今回は「ベト歌」がいっぱいあります。マイベストは「ベト歌」に分類できないシーンで。

 

「ついに人生を見直す気になったか」。見返り美人もとい美男。

 

やっと外に出られた奏助を抱えて、出てきた場所に戻す。こういうのはベトの役目よね。

 

「無論、中央の道に全員で突入!」さすが先輩。

 

「うおー!」と壁に突撃する。たとえムジークが使えなくても、男は黙って…ですね。


♪今回(第23話)のベト歌
今回は供給過多!ああ物語が最終段階に向かっている…。

 

ベト「響吾と日芽歌と、小娘の問題ではないのか?」
これは重要。ベトは小娘に「家族の問題と向き合う覚悟があるか」を問うたのよね。周りがサポートしてもしなくても、最終的には自分自身で何とかしなければならない問題。小娘に対して、生半可な覚悟じゃつらい目にあうと仄めかしたのでは?ここまで小娘を想ってくれて、ありがとうベト。

 

ベト「家族…新鮮な響きだ」んもう!歌苗ちゃんと「家族」と思うと胸一杯で、隣の後輩の気持ちには気付いていないでしょ?

 

歌苗「だめです。迷っちゃったらどうするの?3組に別れて一度に全部調べます!」に反論できないベト。妻の尻に敷かれた夫(※違います)。

 

「パー組」やっぱり同じチーム。運命。

 

歌苗ちゃんの変身したとき、リッちゃんに声かけされてもベトは「え?あ、うん」が精一杯。あまりにまぶしくて、言葉が出ないのよね。

 

ベト「うむ。ふっきれて一皮むけたようだ」。この表情。歌苗ちゃんの成長を見守ってきたから感慨深いのよね?

 

 

 

ニーベルングの指輪』は一度通しで楽劇を観てみたいと思っています。でも全部で15時間と長いので、手始めはダイジェスト版の楽曲集や大掴みあらすじのマンガから入ろうかと。何かおすすめ作品があれば、ぜひ教えて下さいませ。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

『クラシカロイド』第22話(第2シリーズ) バッハクラクラニーベルング 感想

※2018/10/04 画像を削除しました。

 

最終回に向けてのクライマックスシリーズが始まります。ワーグナーの野望は一体どうなるの?いまだ帰らぬバッハ様に日芽歌さん、音羽響吾博士は今いずこ?そして今回はチャイコフスキーバダジェフスカによるアイドルユニット・クラスキークラスキーの新曲が来る!情報過多におぼれそうになってもきっと大丈夫。だって『クラシカロイド』だから!

第22話(第2シリーズ) バッハクラクラニーベルング (2018/03/10 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP


♪感想(レビュー)
わかってはいたけど、メインストーリーの展開がつらい。色々な意味でつらい。ここまで来たからには最後まで見届けたいと思いますが、正直言うと私はもっとみんなが笑っている楽しいお話が好きなんです。でも第2シリーズは「ワーグナーの革命」を軸に進めてきた以上、最終回までには回収しないといけないんですよね。わかっています。そして基本はコメディ作品だと思うので、きっと哀しい結末にはならないと信じています。シリアスな今回だって、ヒメちゃんに翻弄されるバッハちゃんが楽しいし、クラクラの新曲と衣装がカワイイし、音羽館ロイドたちのセッションも見られたしで、結局25分間それなりに楽しかったです。そんなわけで、下がったテンションをなんとか上向き修正しながらレビューします。そんなの読みたくないというかたは、どうぞそっとページを閉じて下さい。

ワー君のこじらせについて私が思うことは以前書いた通りです(『クラシカロイド』第18話(第2シリーズ) さよなら、姉さん 感想)。順調にこじらせてますな。他ロイド達のムジークを奪ったのも想定の範囲内。ワー君に関しては語り出せば色々ありますが、今回はまあ置いておくとして。それよりも、歌苗ちゃんが一人で悩んでいるのがつらい。いきいきとタクトを振る指揮者なんでしょ?「みんな注目ー!」って音羽館にいるロイド達に呼びかけてさ、「ケンカはやめて。話し合うの!」とか元気に言ってほしい。しかし、今回はずっと一人で思い悩んで「仲良くしてよ…」といった嘆きを小声でつぶやくだけ。身近な奏助や海月さえ彼女の気持ちを察してあげないなんて哀しい。歌苗ちゃんを苦悩させるのはこの先の展開を盛り上げるためなんですよね、わかっています。ただ私はこんな「らしくない」歌苗ちゃんを見たくないだけ。

ジークを奪われたロイド達が動じないのはなぜ?は深読みできそうな部分ではあるのですが、「そのほうがサマになるから」以上の意味はない気もしています。「計算通り」ってあれですよ、戦隊の悪組織がよく言う「なんとなく格好が付く」便利な台詞。小物臭がしてどうも説得力に欠けるんですよね。また、「ムジークとは?」を考え出すと、バッハちゃんがムジークを失った後に旅に出た理由も気になり始めますが、これだって「バッハをしばらく欠席させたい」という制作側の大人の事情が正解なんでしょうし。理由はいくらでも後付けできるけど、制作上の都合でそうなった部分を論じても詮無きことというか。なんとか物語をまとめようとギリギリの現段階においては、「ムジークとは?詰まるところ音楽とは?」という大きな問いの答えを出すのはまだ早いのでは。そして個人的には、一つの正解を出すのではなく各人の価値観に委ねて欲しい部分でもあります。でもね、一つだけ。ソルクラを「黒歴史」と言うのはダメぜったい。うちの娘5歳は今回の新生クラクラを喜んでいますが、ソルクラだって大好きなんですよ。新しいものが出たからといって、過去を全否定するのは違うと思います。それに曲を作ったアーティストにも失礼です。ソルテソルティは、今期からご参加のムジークPによるアイドル曲です。クレジットを確認する限り、作詞も編曲もすべてご自身で行っておられます。ごく短期間でワーグナージークを3曲作ったのに加えてですよ。音楽アニメである以上、音楽と音楽を生み出すアーティストは大事に扱ってほしいと切に願います。

話をストーリー展開に戻します。私が個人的に居心地が悪かったのは、第1シリーズで見覚えのあるカットを組み込んできた演出です。今回のお話でやっていることは、いわば当事者同士で閉じられた狭い世界でのいさかいにすぎないわけです。ワーグナーは世界征服っぽいことを言っていても、意識は「父さん」にしか向いていないし、他ロイド達は「暴走するワーグナーを押さえ込む」という方向性。結局は内輪もめ。そんな中でもクライマックスに向けて盛り上げなきゃいけないのはわかります。でも、第1シリーズのオクトヴァの話題を持ち出して、画面八分割の同時ムジーク発動までやって、「ほら共闘ですよ胸熱でしょ」と見せられるのがもうね。煙に巻かれた感じがしてむずむすします。第1シリーズの成功に乗っかるのが後ろ向きだし、そもそも「宇宙人に音楽を届ける」のと今回の内輪もめは方向性がまるで違うのだから。「作り話なんだよ何も考えずに騙されろ」という声が聞こえてきそうですが。私だって、クラシカロイドという人工生命体がいることや、彼らがムジークという魔法が使えることといった大嘘には喜んで騙されますよ。作り話だと全部わかった上で受け入れている部分だから。そうではなく、大きなストーリーを動かすために都合良く誤魔化されている部分に薄ら寒さを感じるだけです。

個人的には、物語が続くのであればワグドボにも第二の人生を楽しんでもらいたいです。ワー君は学校に通って同年代の子達と遊んでほしいし、ドボちゃんは人間になって周りに人格を認められてほしい。そしてレギュラーメンバーみんなが音羽館でわちゃわちゃ暮らす笑えるお話を永遠に観ていたいんです。いちファンとしては続編を切望しますが、同時に制作スタッフの皆様には少しゆっくりできる時間があってほしいとも願っています。第1シリーズが終わってたったの半年で第2シリーズ放送…これはもしかするとかなり現場の負担が大きかったのかも、と拝察します。過酷なスケジュールの中で、各ムジークPをはじめ多くのスタッフや関連会社のさまざまな事情の調整もあり、見切り発車しなければならない局面は多々あったのでは?そのような中で、作り込んだ番組と妥協のないムジークを私達に見せてくださったことには本当に感謝しています。私は生意気なことを色々と書いていますが、それはいち視聴者の正直な気持ちを書いておきたいと思ったからです。公式様の懐の深さに甘えているのは重々承知の上で、少々辛口の意見でもせめて誠実に申し上げてきたつもりです。きっと次につながると信じて。現段階で続編があるかどうかはわかりませんが、私は第3シリーズが放送されるのを何年でも待ちたいと思っています。むしろじっくり時間をかけて、お話もキャラクター設計も、またムジークもムジーク以外の劇伴やアイドル曲も、良いものを作って頂きたいのです。待っている間は、伝記を読んだり原曲を聴いたりコンサートに出かけたりします。ヒマをしているヒマはありません(笑)。クラシック音楽が趣味になったのは『クラシカロイド』のおかげです。何度でも言います。私は『クラシカロイド』が大好きです。


以下は思ったことメモ。

  • アバン。例のオーロラビジョンがある大通りで路上ライブをするクラクラ。「やってらんない気分」を熱唱するも、観客は一生懸命声援を送る奏助と、黙って見ているドボちゃんの2人だけ。売れっ子アイドルだったはずなのに、世の中ってそんなものなの?
  • 「はあー」とため息ついてベンチに腰掛けるアイドル2人。団扇であおいであげる奏助はやさしいね。バダきゅんは、誰も気付いてくれないどころか無視されている感じがするらしい。チャイコ「それもこれも全部あいつのせいだ。あのがきんちょの!」と指さした大画面には「レボリューション!」ワーグナー

     

  • 塩対応は逆効果だったと思っているクラクラの2人。奏助のポジティブフォローは聞かず、道行く人たちのネガティブひそひそ話は耳に入る。人間ってこんなものよね。彼女たちはクラシカロイドだけど。とにかく、大勢のファンに愛される正当派アイドルに軌道修正したいと思っているらしい。
  • でもね。ソルクラを黒歴史だなんて自分達で言うのはやめようよ。命じられていやいややっていたなんて哀しいよ。その時その時で精一杯やってきたことは全て無駄じゃないと思うの。それに万人受けはしなかった設定になっているけど、これが好きだったファンも確かにいるのよ?心を込めて曲を作ったムジークPにも失礼。
  • 大画面はまだワーグナーを映している。バダ「すっかり手の届かないところまで行っちゃった…」を受けて、「このくらいはやるだろうなとは思ってたけどねオレは。天才は天才を知るって感じ?」とお調子者発言しちゃった奏助。バッド君「奏助はクラクラのお2人よりワーグナーさんの味方ってことですかねー」AIなのになんか悪意を感じる。
  • ラクラのお2人!奏助は大事なファンなんだから、そんな邪険にしないであげて!チャイコちゃん「オラが認めてほしいのは、やっぱし、やっぱし…」バッハ様よね?わかる。
  • そこに「失礼するっす」と三弦登場。お久しぶりっす。クラクラ2人の塩対応はまったく気にしてなさそうっす。「これ、バッハ様からっす」とUSBメモリ的なやつを取り出したっす。うわーん、水面下では連絡を取り合っていたっすね!?
  • Aパート。あばばばば、ばばばバッハ様!いきなり良いお声での語り!「日本を出て、私はいまだ探し求めている人と出会えていない…」音羽響吾博士のことですね?12話のワグ覚醒(『クラシカロイド』第12話(第2シリーズ) ワーグナーの野望 感想)以来だから、随分長い期間旅しているじゃないですか。

     

  • 赤いアロハシャツがお気に入りのようで、世界中どんなところにもアロハで行ったバッハ様。さすがに極寒の地では厳しかったのか、防寒着を着用。でもきっとその下はアロハシャツなんでしょ?

     

  • 山岳民族が暮らすような部落にもインターネッツが普及している昨今、ある人がタブレットワーグナーのアイドルPVを視聴しているのを耳にしたバッハ様。しっかし、白シャツの襟を大きく開けた着こなしと無精ひげにやられましたよ。イケボのイケオジには勝てない。今回はバッハ様の供給過多。

     

  • 音羽博士には出会えていないけど、同じく音羽博士を探す日芽歌さんに偶然出会ったバッハ様。「私はクラシカロイドのバッハ。私はあなたがたの息子のようなもの。父を、音羽響吾を探しているのです」なんか必死。「あらまあ。今度の息子は随分大きいのね」日芽歌ママはお変わりないようで。
  • それにしても。バッハ「それが響吾の妻、音羽日芽歌との出会いだった」がなんともアダルティな雰囲気を醸し出しています。イケオジと人妻が行くあてのない旅をする…確かこれはEテレの夕方の番組。確認ですが、ホテルは同じでも部屋は別ですよね?まさか母親と息子のノリで同室ってことはないですよね??(※食いつきすぎ)
  • 次のシーンは両手に山ほど買い物袋をさげているバッハ様。わかる、日芽歌さんのペースなのよね。わかる。日中はお買い物に振り回されているようだけど、「私が立ち止まれば奴は、ワーグナーは、自分の音楽で世界を満たすという野望を果たしてしまう…」限りなく真面目なバッハ様。
  • 「響吾が見つからずとも、手をこまねいているわけにはいかない」と、ホテルの一室でタブレットを使って作曲するバッハ様。前世では五線紙が足りなくなったら余白に小さな五線を引いて続きを書いていたJSB。今はペーパーレスで良い時代になりました。ネットで瞬時にメールは届くし。「届け!この想い!」の想いは重い。
  • 日芽歌さんには「荷物が重い」と勝手に解釈されちゃった。「大丈夫よ、あなたならまだまだ持てるわ。さあ早くいらっしゃーい」あくまで彼女のペース。こんな低くて良いお声のバッハ様が「はーい」って返事しておとなしくついて行くなんて!この「はーい」で白米2杯くらいは食べられる。
  • 「でぇ、でえバッハ様が、オラたちに新曲を…」チャイコちゃんカワイイよー。三弦は別にワーグナーの味方ではなく、アルケー社社員として働いているだけとのこと。三弦は用が済んだらすぐ社に戻ったけど、なんかやる気なさそうよ?

     

  • 音羽館。奏助「楽譜と歌詞カードだけ?」。チョっちゃんのPCで読み込んでからパッド君に送信するスタイル、もしかしてバッド君はUSB接続できない?奏助「おれ、楽譜読めねえし」ナーカマ(笑)。モツ「ふーん、なるほどねえ」、リッ「割といい感じじゃない」、たぶんこの人達は日本語より楽譜を読むほうが簡単。
  • バッド君を奪い取って内容を確認するチャイコちゃん。「割とどころじゃねえ。完璧だ。完璧すぎるだバッハ様」大泣きはいいけど、鼻水きちゃないよ。
  • バダ「ひとときの逆境に絶望しないでよかった。車掌さん、今私達の目の前に新たな世界が広がりました!」脳裏に浮かぶのはカバ列車で出会った車掌さん(『クラシカロイド』第14話(第2シリーズ) 恋せよアイドル、旅せよコビトカバ 感想)ですね?ご本人(コビトカバのドボちゃん)が顔赤くして照れてますよ。
  • 歌苗「でもなんで急にバッハさんが曲を?」、チャイコ「決まってんべ。これで戦えってことだ」、歌苗「戦うって、ワー君と?」戦うなんておだやかじゃないよね。バダ「間違いないわ。この曲はまさに正当派アイドルソングワーグナーを倒すにはもう一度原点に戻れというバッハ様からのメッセージだわ!」、歌苗「倒すって…」。
  • 奏助「くーっ、早くどんな曲か聞きてえ!」、誰か歌苗ちゃんの気持ちに気付いてあげてほしい。奏助は楽譜が読めないから誰かに歌って欲しいみたい。「ベトさんシューさん、さっきから黙ってないで!」
  • シュー「そうですね。率直な感想を述べさせて頂ければ、これはなかなか…」続き聞きたかったのに、遮るようにベト「気に入らん!」。リッ「そう言うと思ったわ」、モツ「ルー君バッハ嫌いだもんね」。何も言わずに見ているチョッちゃんももしかして同じ事思っている?

     

  • ベト「曲はともかく、やつの態度が気に入らん」、ブレない。1期23話(『クラシカロイド』第23話 八音の世界・前編 感想)でもそうだったよね。「小僧の増長ぶりに対抗するため、このような…わざわざまどろっこしい」。
  • 人の心が読めるAIパッド君「なるほど。本気で倒すつもりなら、曲だけ送りつけてくるのではなくて、バッハさん自身が戦うべきだと。この前の皆さんのように」。「この前」はすなわち18話(『クラシカロイド』第18話(第2シリーズ) さよなら、姉さん 感想)ね。
  • バダ「それは無理よ。だってもう…」チャイコ「オラは信じねえ、バッハ様があいつにムジークを奪われたなんて!」。ロイド一同「奪われた!?」この縦割りの構図は第1シリーズでよく見た気がする。懐かしい。

     

  • 歌苗「ワー君がバッハさんのムジークを?」、リッ「それって、どういうこと?」。チャイコとバダは真相を話したけど、「なんで今まで黙ってたのよ」(byリッちゃん)。そうよ、水くさいじゃない?「制作上の都合だべ」とは言えないにしてもさ。
  • チャイコ「見たって信じねえ。オラが信じるのはバッハ様だけだ」気持ちはわかった。ぎゅっと抱きしめられたパッド君が「あっ…」って。チャイコ「だから、バッハ様から頂いたこの新曲で、あのがきんちょにぜってえ勝ってやるだ!」ああ不穏な流れ…。歌苗ちゃんの表情が切ない。

     

  • バダ「私達もう一度正当派アイドルに戻って頑張ろう!」ヒシッとチャイコちゃんと抱き合って、間にむぎゅと挟まれたパッド君。おそらく特別な感情はわかないのでは?機械ですから。
  • でも奏助は見逃さない。「パッド君だけいい思いしちゃって!」に、クラクラの2人は「じゃま!」って奏助を押しのける。その後、歌苗ちゃんからもナチュラルに倒される。それでもめげずに曲プロデュースを名乗り出たりして、奏助のメンタルの強さは見習いたい。
  • 一方、歌苗ちゃんは「戦うって、ちょっと待ってよ2人とも」そうよ、ケンカはやめようよ。「ワー君もバッハさんも同じクラシカロイドじゃない。みんな仲良く…」せっかくいいこと言っているのに、全部奏助の声でかき消されちゃった。奏助は歌苗ちゃんの変化には敏感だと勝手に思っていたけど、今は余裕がないらしい。歌苗「お願い、みんな仲良くして…」ああ小声で、切ない。
  • このドームの外観はもしや!?ワグ「サンキュー北海道!シーユーネクストレボリューション!」ええっ!?札○ドームでワーグナーのライブがあったの聞いてないよ!?あーん、知ってたら万難を排して行ったのに!それにしても、持ち歌2曲でどうやってコンサートやるんだろう?カバー曲歌ったりもするの?
  • 移動は自家用チャーター機なの?ワグ「最高だったね。全国ツアーの幕開けとして申し分なしだ」そうか、北から南に日本列島縦断するのね。三弦はマネージャーとして同行。勤め人として職務はまっとうしているものの、服装もヘアスタイルもボロボロっすね。過労が心配っす。
  • とりあえず今のところ予定されている会場ではチケット完売らしいっす。そして日本の次は世界制覇っすか?
  • ワグ「名付けて『プロジェクト・ニーベルング』。このツアーを成功させれば、世界中にボクの音楽が満ちることになる。そうすれば…」この先は三弦が聞いても教えてくれなかった件。「父さんに認められたい」って側近にも明かせないの?飛行機の窓から月を見るワーグナーは孤独だ…。
  • Bパート。再びオーロラビジョンがある大通りで路上ライブをしようとしているクラクラ。観客はやっぱり奏助とドボちゃんだけ。ドボちゃんもノリノリ!?

     

  • 久しぶりにパッド君のカバリンガル発動でドボちゃんの発言内容がわかる。字幕スーパーを出すだけじゃなくパッド君が読み上げてくれる。一つ提案なんですが、ちょっと仕様変更しませんか?読み上げる音声は諏訪部さんのバリトンボイスがいいです!人生にうるおいが欲しいです!起きたまま寝言言ってる、知ってる。
  • 奏助を「ファンの鑑」と言ってくれるドボちゃんは紳士。まーた奏助が調子に乗りすぎ発言してるよ。パッド君の台詞がかぶって全部は聞き取れなかったけど。
  • 歌が始まるよ。新曲「愛だけがすべてじゃない!」アカペラいいじゃない?でも道行く人達の反応はなし。そこにジャーンとギターの音とシャララとタンバリンの音が。奏助「ベトさんシューさん、来てくれたんだ…」うれしいね。

     

  • それだけじゃなかった。奏助「モツさんまで!」通行人も少しずつ反応しはじめる。「ギターいいね」「ベースの人カッコイイ」「タンバリンうける」って。タンバリンはきっと足上げたりする動きを「うける」って言われたんだと思うの。だから大丈夫よシューさん。
  • リスト「当然でしょ。私達を誰だと思っているの?」キーボード抱えてこっちに歩いてくる姿が麗しいです。「クラシカロイドはムジークだけじゃないってとこ見せてあげるわ」ウインクにやられました姐さん…。

     

  • 奏助「チョピンさん!」ミカン箱被ってるショパンもPCによるドラム演奏。みんないいなあ。1期15話(『クラシカロイド』第15話 地獄の学園祭 感想)のセッションを思い出したよ。ジャンプするモツがカッコイイ。

     

  • 観客の反応も良いみたい。歌苗ちゃんもいた。歌苗ちゃんが声かけしたわけじゃなく、ロイド達が自主的に参加してくれたのね。奏助が「やっぱいいとこあるよな」って、第1シリーズのオクトヴァの話なんか持ち出してきた。ああ第2シリーズのまとめに入っているんだ…。
  • 奏助「この調子ならワーグナーに勝てんじゃね?」って、ワー君は歌苗ちゃんの大事な弟だってこと忘れたの奏助!?歌苗ちゃんの表情が曇るのつらい。
  • 奏助とパッド君が動画撮影を始めようとしたら、歌苗「勝つとか負けるとか、そういうことじゃないと思うんだけど…」。奏助「なんか言った?」には返事をするでもなく「これで、これでいいの。お父さん…」って、歌苗ちゃん一人で抱え込まないで。つらい。そして心の中で呼ぶのはお父さん(※クラシカロイドの生みの親である音羽響吾博士)って、つらい。
  • 所変わって、パリのエトワール凱旋門らしき絵。アロハシャツのバッハ様がメール着信を確認。ええっと、カフェで新聞を広げている人はもしかして音羽博士では?いや、ハカタでドボちゃんが人違い(『クラシカロイド』第14話(第2シリーズ) 恋せよアイドル、旅せよコビトカバ 感想)した知らないおじさんかもしれないし、もちつけ私。

     

  • 写真付きで路上ライブの報告をうけて、ふっと微笑むバッハ様。シューさんのタンバリン、足上げててカワイイ。メール差出人が「三弦亜遊夢」さんじゃないっすか(『クラシカロイド』第12話(第2シリーズ) ワーグナーの野望 感想)。三弦亜紀楽さんの弟くん、姉さんと一緒にアルケー社で頑張っているっすね!?

     

  • ラクラに頑張ってもらっている間に、バッハ様は音羽博士を見つけ出してワーグナーの暴走を止める手立てを講ずるって。やっぱり音羽博士がいないと解決しない問題なの…。今いる人達だけで穏やかに話し合いはできないの?
  • バッハ「世界をやつの音楽だけで満たすわけにはいかない。多様性こそ音楽の根幹。自由こそ音楽の神髄!」もっと言って言って!と期待したのに、日芽歌「いたーバッハちゃん」 バ ッ ハ ち ゃ ん ! ああこのおかたには敵わない…。
  • お買い物はまだまだ終わらないみたい。それにしても、パリの街中ってこんなに人通りが少ないものなの?日芽歌「なんか響吾さんがもうすぐそばまで近づいている気がするのよねー」きっとニアミスしているよ。早く見つけて!
  • さっきの新聞読んでた人は、いつの間にかカップ脇にチップを置いて姿を消している…。いや仮に響吾さんご本人だとしたら、「バッハ、お代は頼んだよ 響吾」って書き置きがあるかもしれない。あんなに目立つバッハちゃんだもの、響吾さんならいくらなんでも気付く気がする…。
  • また別のドームでコンサートのワーグナー。観客の中に、例の「新世界」で会ったおばちゃんが混ざっていた気がする(『クラシカロイド』第14話(第2シリーズ) 恋せよアイドル、旅せよコビトカバ 感想)。いや、あんな柄の上着を着ているおばちゃんはごまんといるのかもしれない。飴ちゃん食べるー?
  • ワグ「おおきに大阪。ほなまたネクストレボリューションやでー!」うわ、ネイティブちゃう人のエセ関西弁やで(苦笑)。そいやったら福岡のライブじゃ九州弁ばしゃべってくれると?おみやげはチロリアn(ry
  • 移動はやっぱり専用機。最終公演のチケットが売れ残っている報告を受けたワーグナー。ハママツドームのこけら落としでもあるんだ。三弦「あー、同じ日にクラクラのコンサートがあるからっすかねー?」いつもの口調なのに、結構あおるっすね?(笑)
  • ワグ「たった350人でも、ボク以外の音楽に民衆がなびくなんて…」きっとワーグナーは何度転生しても同じように考えるんだろうな…。「父さんにぼくを認めさせるには、すべてが完全でなきゃだめなんだ!」がきんちょの考えではあるけれど、認め「させる」と思うあたりがやはりワーグナー
  • ワーグナーの命令で、チケット売り切り大作戦の巻。わ、また会えたね馬男と牛子!もう立派な準レギュラーじゃないですか!歌苗ちゃんが見ている。カレー買う気満々よね?チケット当たるといいね。

     

  • ワーグナーカート2」「ワグナミンW」「ワーグナーヌードル」…何か商品と抱き合わせでチケットをさばくやり方らしい。でも最初の方は抽選や優勝者対象だったのに、どんどん投げ売り状態になってカワイソス。
  • ABC子らしき声も確認できたし、レギュラー陣が声色を変えてモブキャラを演じるのはよくあること。で、「見逃すな!この世紀のファーストコンサート。このビッグウェーブに乗り遅れるな!」って台詞は諏訪部さんですよね!?「ザッツ・ミミクリーズ・ショウ! クイズ・クラシカ・ドン!」と同じノリだったもの。きっとそう(※必死)。
  • ハママツドームの外観、ピアノの鍵盤みたいな模様があってカワイイ。ついにコンサート当日を迎えたらしい。そして結局チケットは売れ残っているらしい。三弦「あとはチケットを無料で配るくらいしか…」、ワグ「そんなのできるもんか。カレーやゲームの景品も本当はいやだったのに!」いやだったんだ…。

     

  • それにしても三弦、服装は適当だし足元はトイレのスリッパみたいなやつっすね。髪ボサボサで、激務なのがうかがえるっす。身体大事にしてほしいっす。ワグ「こうなったら、僕自身の手でケリをつけてやる…」。
  • こちらはハママツ文化会館。「CLASKEY:KLASKY(クラスキークラスキー) 復活コンサート」って垂れ幕がかかっている。350席がぎっしり!よかった。チャイバダはバッハ様のおかげだと思っているけど、ベトもモツも自分の協力のおかげと言い出す。ロイド達はやっぱりこうでなくっちゃ。
  • シューさんのタンバリンはいつのまにか3連のやつにグレードアップしてる。「先輩のギターと私の3連タンバリンこそがあの曲のキモに決まっている!」って、先輩が一緒じゃなきゃダメらしい。
  • リスト「あら心外。私とチョっちゃんは添え物ってわけ?」、ショパン「ボクの機材があればタンバリンいらないし…」それは言わないお約束よ。シュー「私がこのタンバリンの一打一打に、どれほど魂を込めているか!」また足あげたりしてカワイイ。大丈夫、シューさんは存在丸ごと必要だから。
  • 奏助がみんなを「まあまあ」となだめながら、これは歌苗ちゃんの役回りだと気付いたみたい。そうか、クラクラのコンサート会場には来ていないのね。さびしい。
  • 一方、歌苗ちゃんはハママツドームの前にいた。カレー買ったらチケットが当たったらしい。たぶんほぼ全員が当たる仕様になっていると思うの。
  • ワグネリアン海月が後ろから声かけてきた。詠子・美衣子・椎子もいっしょ。例のTシャツを色違いで着ていて、みんなファンの鑑だね。友人達の盛り上がりをよそに、「無事に終わってくれればいいけど…」不安な歌苗ちゃん。

     

  • スポットライトが点灯してクラクラライブ開始。新しい衣装がめちゃくちゃカワイイ!観客大盛り上がり。奏助は「オレの応援のおかげだ!」とか言ってる。うん、奏助は一人でも応援続けてきたからね。これくらいのことは言ってもいいと思うよ。


  • あれ?ワーグナーが三弦と一緒にクラクラの会場にいた!自分のライブはどうなるの?三弦「ここからネット中継を!?ハママツドームはどうするっすか?」、なんかワーグナーには考えがあるみたい。
  • 新曲「愛だけがすべてじゃない!」が始まる!と次の瞬間、暗雲たちこめるハママツドームでは大画面にクラクラのライブ映像が。ABC子と海月はサプライズ演出だと思っているみたいだけど、歌苗ちゃんは胸騒ぎがするみたい。見ていてつらい。
  • ラクラの2人の歌と踊りを堪能したいし、音羽館ロイド5人の伴奏も楽しいし、もっとしっかりライブ映像観たかったよママン…。でもお話はもう次の段階に。
  • ここからは、ワーグナーのターン?首の指輪の飾りが光って、ドイツ語のムジーク口上!ムジークは「革命賛歌」、すぐ暴走モードに入ってワー君の片側の目は赤くなり、ミニウインナーのピコピコハンマー持ったちっちゃい騎士達が攻撃開始する。これ、意図的に制御できてるの?
  • 他のロイド達は戦闘モードに入る。もうやだ。「お仕置き」って言葉がモツから出た。これをギリギリ言っていいのは前世で色々あったリストさんだけだと思うの。全員に台詞を割り当てなきゃいけないなら、リッちゃんとモツの台詞を入れ替えて欲しかった。
  • シュー「これもすべて先輩の計算通り」、チョ「作戦開始」、ベト「つまり、運命だ」、ドボ「プギプギ」。何か考えがあるらしい。あの、ドボちゃんの台詞をカバリンガルで訳してくださいパッド君。
  • ああ、八分割された枠でムジーク発動は第1シリーズ最終話(『クラシカロイド』第25話 宇宙(そら)からのアンコール 感想)の構図じゃないですか。あの時は「宇宙人にムジークを届ける」展開で胸熱だったけど、今回はワグ以外の8人のロイドがよってかかってワグをお仕置きする図だなんて…。
  • みんなのムジークが次々と。チャイコ「白鳥の湖」、ドボ「新世界より第4楽章」、シュー「ザ・グレート」、チョ「小犬のワルツ」、リッ「愛の夢」マッチョ天使さんお久しぶり♪
  • わーわー!ベトはまさかの「月光」で月の使者(餅をかえすウサギ)を出してきた。両方の拳をあげてやる気満々じゃないですか!一体なにをするつもりなのコワイ…。モツ「レクイエム」のがしゃどくろと重なる図であやしさ倍増…。

     

  • バダ「乙女の祈り」はまたソーセージをフランベして、相変わらずエグい。ワグネリアン海月と詠子・美衣子・椎子は、すごい迫力に戸惑いながらもまだ演出だと信じているっぽい。
  • 歌苗「もうほんとに…みんな仲良くしてよ。ワー君もベトたちも…」なぜに皆はここまで歌苗ちゃんを放っておくの?奏助でも海月でも、この際誰でもいいから気付いてあげてほしい。
  • ワグ「何が計算通りだ。むしろぼくの計算通り。きみたちがムジークを発動するこの時を待っていたんだ」「奪い取ってやる!バッハのようにきみたちからも、ムジークを!」で、他ロイド達のムジークを吸い取る。ロイド達が手に持っていたタクトが消える。
  • でもチョっちゃんやバダきゅんやシューさんみたいに、自分自身が別のモノに変化している人達の場合はどうなのかが気になる。いったん人型に戻してからタクトを奪うの?

     

  • タクトが消えたことに驚く奏歌ロイド達。ワグ「ははは、ここだよ」と彼の周りに全員のタクト。「これでぼくはすべてのクラシカロイドの力を手に入れた。それはすなわち、世界を支配するニーベルングの指輪を手に入れたようなもの」。確か「ニーベルングの指輪」って、富と権力を手にするかわりに愛を失うんじゃなかったっけ?

     

  • ワグ「見てる父さん。ぼくはついになったんだ。ベストオブクラシカロイドに。世界で唯一のクラシカロイド!」もう痛々しい。ワーグナーの高笑いに観客もロイド達もただ呆然。歌苗「ワー君…」見ていられない。
  • 音羽館。ロイド達がわざとムジークを奪わせたと知って驚く奏助と歌苗ちゃん。ベト「真実を明らかにするには何事も実践だ」。シュー「おかげで、彼には確かにそういう力があるということが証明されました」。お言葉ですが、確かめるだけなら全員でやらなくても代表一人でよかったのでは?お得意のジャンケンで決めるとかさ。
  • リスト「まー昔から得意だったけどね。人の物を奪うの」含蓄あるお言葉!前世でリストは「貸したお金」も「信頼する弟子に嫁がせた愛娘」もワーグナーにとられちゃったものね…。
  • ジークが使えなくなったことは「それも運命」というベト。チャイコ「けどバッハ様から頂いた曲はムジークじゃねえし」、バダ「うん、アイドル活動には問題ないよね」。ドボ「プギプギ」。あの、ドボちゃんの台詞をカバリンガルで訳してくださいパッド君(n回目)。
  • 歌苗ちゃん心の声「でも奪ったってことは、ワー君がみんなの力を…どうしたらいいの、お父さん…」。響吾パパらしき後ろ姿が見えたところで、Attacca。
  • エンディング。文字がクラクラの2人の色である水色と赤紫になってる。新曲ライブはここでたっぷりと。衣装と振り付けカワイイしバックミュージシャンたちが超一流。バッハちゃんはただひたすら歩く。
  • 次回予告。ああ音羽響吾博士!「かわいいなあみんな」なんですね。「大きくなったねワーグナー。さ、話をしよう」ぜひお願いします!ワグと歌苗ちゃんのキーホルダー、カワイイ。ほしい…。


♪挿入歌 ※ムジークではありません。
愛だけがすべてじゃない!
アーティスト:CLASKEY:KLASKY(矢田喜多&月元しょうこ)
作詞・作曲:つんく 編曲:鈴木俊介


♪今回(第22話)のマイベスト・ベト
今回は特に「運命」と言っていたような気がします。

 

「気に入らん!」ブレない。あくまで「曲はともかく」、バッハちゃんの態度が気に入らないようです。

 

このギター弾きながら後ろから歩いてくる姿。

 

「いや、やつの曲だけではこうはいかん。オレのギターアレンジがあってこそ多くの客の心を掴んだのだ」さすが先輩。

 

「つまり、運命だ!」キメ台詞はギターとともに。

 

ジーク時、縮尺おかしいけどザ・グレートのシューさんと一緒なのがうれしい。


♪今回(第22話)のベト歌
さて、どうしよう。

 

モツ「いつもは歌苗だよねー。ケンカ止める役」と言ったとき、ベトが気難しい顔して黙っているのが気になる。もしかして、この場に歌苗ちゃんがいないのを気にしてる?(※妄想です)

 

歌苗「もうほんとに…みんな仲良くしてよ。ワー君もベトたちも…」。音羽館代表として「ベト」の名前が自然に出るあたりがさすが。


ムジコレ6のジャケット絵が公開されました。ワグドボ、2人ともめちゃくちゃイイ!また、公式twitterのツイートによると、ボーカル曲は6曲でムジークPは5名とのこと。ベトとモツのムジークが入ることは確定として、あと1曲ムジークがあるはず。個人的にはバッハちゃんかチャイコちゃんを希望します!

 

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 一つ前の記事で「第21回リスト音楽院セミナー 特別レクチャー&公開レッスンおよび受講生コンサート(2018年2月) ざっくりレポート」を書きました。コンサートに足を運ぶようになったのは『クラシカロイド』のおかげです。本当に感謝しています


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c