『クラシカロイド』第1シリーズ第22話 ちがいのわかるおとこ 振り返りレビュー
※2018/09/08追記:振り返りレビューは今週お休みします。23話のレビュー公開は次週以降となります。ご了承ください。
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『クラシカロイド』1期22話の感想(過去記事)は以下のリンクからお進み下さい。なお、画像は次回の振り返りレビュー公開直前に削除します。
【感想の感想】
この回は嬉々として書いたような気がします。楽しそうでなにより。以上!…では終われません。覚えているのは、公開直後に「発達障害」に関する記述に質問が来たこと。私はよく知られた話だと思い込んでいたのですが、唐突だと感じたかたもおられたようです。デリケートな話題でもあり、もう少し丁寧に書いたほうがよかったですね。いっそ「書かない」という選択肢もあったかもしれません。でもそれはそれでつまらないかも(※私が)。もちろん、不特定多数の人の目に触れることは常に意識する必要があると考えます。かといって何もかも避けて無難にすることはないとも思っています。幸い質問くださったかたは少しお話ししたらわかって頂けました。私はこれからも書きたいことを書こうと思います。丁寧に書くのは大前提。その上で書いた以上は責任を持ってアフターフォローしていきます。放送終了後も継続して読んでくださっている読者の皆様の存在が何よりの励みです。ありがとうございます。
【新たな気付きポイント】
- ビバ第二の人生!
- 良い意味で期待を裏切る展開
- ベト歌の夫婦感
- 凧ラッパー君・シューさん
- お話とムジークとのギャップ
ビバ第二の人生!(n回目)。前世で苦悩多き人生を歩んだベートーヴェンがこんなに現世を楽しんでいるなんて、それだけで万々歳です。歴史に名を残した音楽家たちが、第二の人生において「好きなことを思い切り楽しむ」ってイイ!別に音楽のことに限らずとも、今回のマイベストコーヒーのように何だっていいんです。6話でしたか、音羽響吾博士が「前にやり残したことがあるんなら、やってみればいいんじゃないかな?」と言ってましたが、それがバッハのような音楽の理想の形を追求するのもアリだし、ベトのように人生を楽しむ方向性だってアリ。今回のような現世を楽しむロイド達を見ていると、『クラシカロイド』は実在した大音楽家たちへの愛にあふれている作品だなと思います。そして周りはロイド達を決して特別扱いしないんですよね。だがそれがいい。聖人として崇めるよりは同じ目線に立って正直な気持ちで接するほうが、本人も周りも幸せのような気がします。
過去記事でも書いた通り、本放送直前には「もしかしてベト歌カップル成立か!?」と淡い期待を抱いたものでした。ムジーク原曲があの「エリーゼのために」で、19話で破壊力抜群な展開があって、そろそろ最終回で…今回は様々な条件が揃っています。いざ蓋を開けてみると、そんなラブ展開はなかった(笑)。ベトの「とでも言うと思ったかー!!」が脳内再生されましたから、ええ。いつも二人を隣同士にしてみたり19話で大トリのカップルになったりと、わざわざここまで伏線を張った上で、凡人の想像を遙かに超える展開にしちゃうというね。いえもう大好きですどんどんやっちゃってください!このぶっとんだ作品に予定調和なんて必要ないですから。もっと言うと、「落ち着くんだみんな」と私達視聴者に一旦冷や水を浴びせておいて、クライマックスシリーズでのあの展開ですからね。何度でも良い意味で期待を裏切ってくれて、本当に楽しい。一寸先さえ見えない怒濤の展開が次々と来る『クラシカロイド』。リアルタイムで夢中になれたことに、私は改めて感謝したいです。
そしてベト歌はいつの間にか夫婦になっていた件(※違います)。当たり前のように一緒に買い物に行き、少し高いコーヒー豆は懇願して買ってもらうなんて、もう何年夫婦しているんですか?となります。歌苗ちゃん「もうあの人には何も買わない」 あ の 人 !ハンガーでバシバシやるのはちょっとこの夫婦(※だから違う)特有かもしれませんが、歌苗ちゃんはまったく遠慮ナシなのが慣れている感半端ないです。そしてテコでも動かないベトが「よしどいてやろう」と言葉だけでも譲歩したという…鬼嫁の尻に敷かれてます?史実ベートーヴェンは望んでも結婚できなかったのは伝記マンガ等で有名な話かと思います。恋愛感情は脇に置くとしても、現世のベトに夫婦のように暮らせる相手がいてよかった。ビバ(以下略)。歌苗ちゃんは納得していないかもしれませんが。
前回のブレイク・スルーでラッパーになったシューさん。前回のラストで「調子こいて、ほんとすいませんっしたあ!」とジャンピング土下座していたので、てっきり今回は元のクラシカルな装いに戻るのかと本放送前には思っていました。普段の会話は丁寧語に戻っていましたが、ラッパー継続でよかった。せっかくブレイク・スルーしたんだもの。ベートーヴェン先輩とは違う道を行くことだってアリだと思うの。ドッジボールでリスト殿の背に隠れながらも敵チームに行った凧ラッパー君…ブレイク・スルー前ならきっとありえなかった。このシューさんの変化、1話完結型とはいえ最初からこの22話まで見続けてきた甲斐があるというもの。そして先輩が後輩の名前をまともに呼んだのって13話「ます」回くらいしか思い出せないのですが、今回はさらに呼び捨てではなく「シューベルト君」!先輩が後輩を一目置くようになったの、いいと思います!
それにしてもムジークの美しさよ…。こんなお話(失礼)だと分かった上でのクオリティの高さ、いやはや恐れ入ります。今回のエリーゼムジークを聴いていると、一流アーティスト達が真剣に編曲し作詞し歌う「ムジーク」ってなんて贅沢なんだろうと改めて感じます。「無駄遣い(※褒め言葉)」と言われるくらいのお話とムジークとのギャップ、いいと思います!だってコーヒー豆をわざわざ60粒数えるベートーヴェンは、こんなに美しい曲を書く人なんですよ?つい身構えてしまう「クラシック音楽」だけれど、作曲した人は神様ではなくむしろちょっとどうかしている人。それを子供達が感じとれたなら「教育アニメ」としての役割は十分すぎるほどだと私は思います。マジレスしてしまいましたが、アニメは頭で考えずに思いっきり笑えばそれでいいんですよ。実際私も普段は何も考えず笑いながら見ています。そして『クラシカロイド』は本気のムジークを堪能できる唯一無二の作品。やはりこのまま埋もれてしまうのは惜しいです。
その他。いきなりベトの良いお声でベートーヴェン劇場開幕。スポットライト追いつかないのがじわじわくる。「カフェインロイド」紅茶やまーっちゃでもなれると思うの。小娘のコーヒーはインスタントでは?「コーヒーがなくとも絵にはなる」。目力でJKにコーヒー豆おごってもらう楽聖。そんなにコーヒー飲んだら眠れなくなりそう。アバンだけで3分超え。朝から悪人笑いベト。朝帰りリッちゃんが帰りましたよお。前回に引き続き酒が出る教育アニメ。いくら邪魔したからって女性を殴るのはどうかと。トイレまで担いでおでこに冷却シート貼って寝かせてくれたからいいか。モツとシューが混ざって豆取り合いとか楽しすぎ。二人で「きゃー」って抱き合うの最高。ベトが籠城するのにソファー使ったもんだからラグに直に座るモツとシューがカワイイ。近すぎだし仲良しでしょ?一緒にインスタントのモーニングコーヒー飲むし。畳にあぐらのベト、靴は脱ごう。ショパン部屋に通じる穴はなぜに塞いだの?シュー「ウィーン生まれヒップホップ育ちメガネのやつは大体友達」。遠回りして苦悩を増やすベト。苦労していれたコーヒーの味は格別よね。モツが落ちた1粒を持ってきて、うまいコーヒーを捨てちゃったけど。「あくまで60粒」に「?」の表情になる3人、シューさんだけ少し遅れたね。マイベストポジションが公園のパンダ遊具…お金かからないのがいいよね。アイキャッチでパンダがギコギコ揺れる音。何かあったら全員で駆けつける音羽館。ハッシーはお留守番。ハンガーで殴られたベト本気で痛そう。ドッジボール、一番辛辣なチョッちゃんも参加したのよね?6年生のみんなは夕暮れまでよく頑張った。チョッちゃんのお砂でシンボル、上手。翌朝、筋肉痛は心配なさそうなベトが日が昇るとともにムジーク発動。美しい…一体我々は何を見せられているんだろう?ベト「お兄さんに」って、「おじさん」を気にしてたらしい。逃げる子供達を追う楽聖、次は鬼ごっこのブームが来るよきっと。こんなお話(失礼)の次がいきなり「滅びの足音が聞こえる」って、いっそ今回みたいなお話を永遠に続けてください!
最後までおつきあい頂きありがとうございました。
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※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c