『クラシカロイド』第22話 ちがいのわかるおとこ 感想
※2018/10/03 画像を削除しました。なお、この記事を約1年後に見直した「振り返りレビュー」もあわせてお読み下さい。以下のリンクからどうぞ。
最終話を目前にしてベトのお当番回です。お若いかたはご存じないかもしれませんが、昔のコーヒーのCM(ダバダ~♪)のコピーがそのままタイトルになっています。史実ベートーヴェンが「1杯あたりのコーヒー豆の数は60粒」のこだわりがあったことは有名ですね。そしてムジークの原曲も有名な「エリーゼのために」!ひょっとして、ひょっとするかも?ワクワク半分、コワイの半分で、早速本編を見ていきましょう。
第22話 ちがいのわかるおとこ (2017/09/03 再放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。
♪感想(レビュー)
ムジークが「エリーゼのために」だし、最終話まであと3話だし、まとめに入ったところでついにベト歌カップル成立!?その前にお家賃を入れた方がよいのでは?なんてやきもきしながら一週間を過ごした本放送前。フタを開けてみると、まとめる気も無ければ恋物語でもなかったよママン…。でもまあ、ベト歌は既に熟年夫婦のノリだったのでそれはそれで楽しかったです。冷静に考えたら王道ラブストーリーなんかやるはずがない。『クラシカロイド』が何たるかをよく理解しないまま、勝手に期待していた私が悪いのよ~。そしてベトさんェ…。もっとカッコイイ人だと思っていたよ。でもね、私は皇帝ベトも童貞ベトも、もちろんカフェインロイドベトも好き。1話から順番に振り返れば、ベトは元々こんな人だった、うん。それに人間は振り幅があったほうがより魅力的なわけで。とはいえ常に自分の興味に向かって心血を注ぐ姿勢は一貫していて、ブレてはいないですよね。
今回、お話は清々しく突き抜けていて良いんです。変顔だってイイのよ。でも特に後半の作画がちょっと…。例えばムジーク発動シーン、なんでこんなにおデブにしちゃったの?せめてスタイルは良くして欲しいです。作画監督によって絵の個性が変わるのは楽しみの一つでもありますが、個人的に今回の作画は不満ですゴメンナサイ。最終回間近でマンパワーはクライマックスのほうに振り向けたんでしょうね、きっと。こういう時もあるさ!
芸術家の発達障害については私は詳しくはわかりません。ただ特に差別意識や偏見はないとしても、「○○だから仕方が無い」という理由付けに使うくらいなら言わない方がマシだと個人的には考えます。彼らクラシカロイド達は、あの世界で「自分勝手、好き勝手」にいきいきと動いています。周りの一般人もロイド達を何ら特別視すること無く正直な気持ちで接しています。腫れ物扱いにしない。それが大事。私はそんな『クラシカロイド』が好きなんです。
以下は思ったことメモ。
- アバンで「諸君、突然だか考えてみてほしい」いきなりどうしたベトさん。「時間を使って構わないから」と言った舌の根も乾かないうちにすぐ正解を言う。「コーヒー」がこの世で一番素晴らしい飲み物なんだそうです。
- 歩きながら色々語っているけど、スポットライトが追いついていない。私たち視聴者もいつも通り頑張ってついていくとしましょう。
- 「カフェインロイド」ってまあ!クラシカロイドはやめちゃったの?それにしても鼻の穴が広がりますね主人公。
- 「コーヒーがなくても絵になる」今回は楽しい絵が多いな。流石絵になる男ベートーヴェン。
- 色々語りますな…。神の粒数60粒にたどりついてよかった。ちなみに大体検討つけてやったのよね?まさか1粒から70粒位まで70通りトライアンドエラーとか?それにしても2分40秒ってアバン長い。
- キッチンで高笑いとストレッチ。あ、Eテレで見たことあるよ「ストレッチパワーがここにたまって来ただろう」って言う黄色いオジサン(違)。
- 「数えるから静かにしたまえ。遊びじゃ無いんだ」はい。調子こいてスミマセンっしたあー。ピンセットの動きと目の動きが同じ。それにしてもマスクしてピンセットで数えるって…。ここは秤を使ってグラム数でいこう。
- 二日酔いリッちゃんが帰りましたよおー。ベトはいい男よ、リッちゃん?酒癖悪く絡むけど、背中にその豊満なバストがぴったりついてうらやましすぎる。えっと、音しかないけどベトは女性を殴りつけています?あ、やばい吐く!?
- 次の邪魔はモツとシューベルト君。凧ラッパー君だって。モツはあだ名をつける天才。モツもシューも自分がコーヒーをいれるって争うなんて、二人ともベトのこと好きなのね。ここの3人のやりとり楽しい。
- もめたせいで大事なコーヒー豆の袋を落としちゃった。ベト「おまえら自身にコーヒーになってもらおう」こわい。「きゃー」って二人で抱き合って…モツとシュー実は仲良しでしょ。ついにリッちゃん吐く…。
- 休みの日はゆっくり起きる大家殿。ベトはリビングの一角で籠城。ミカン箱まで被る徹底ぶり。数字が色々出てくる会話のせいで数が数えられなくなるのは鉄板よね。指に指紋があるね。
- 床に仲良く座っていたモツとシュー。歌苗にインスタントコーヒーをごちそうになった時もモツとシューはやっぱり仲良く隣同士。
- ベト、最初から自室に籠もって数えればよかったんだよ。え?ショパンさんの部屋とつながる壁の穴、塞いじゃったの?物音に過敏に反応しながらもやっっっと60粒を数えられたね。
- シュー「メガネのやつは大体友達」。この先もラッパーなの?リビングの突破口を探るベト、なぜわざわざ遠回りして苦悩を増やす?想定外にミカン箱を取りに来たチョっちゃんが来てジャンプでよけるベト、運動神経イイね。関係ないけど、リビングとダイニングの位置関係がわかって、ちょっとうれしい。
- 今回は悪役笑いが多いねベト。お湯を沸かしながら豆をひいて、ついにマイベストコーヒーを口に。涙を流して喜んでおられる。味だけの問題じゃ無くて、幾多の苦難を乗り越えて自らの手で勝ち取ったものは尊いよね。それにしても1杯のコーヒーをいれるために朝からずっとこの調子。ご飯食べた?
- せっかくいい気分のときにモツが「一粒落ちてたよ」。あーあ、ベトはせっかくのコーヒーを捨てちゃった。叫ぶのに付き合うモツやさしい。
- 歌苗「おいしかったんだから、いいじゃない」わしもそう思う。ベト「うまいコーヒーが飲みたいわけではないのだ。飲みたいのはあくまで60粒なのだ!」シューだけ「はあ?」が遅れたのが、愛だわ~。
- マイベスト散歩。「マイベスト」が好きなベトの結論は「あの場所がいけないのだ!」そしてマイベストポジションを探す。そんなヒマがあるなら働こう?それに、遊園地のコーヒーカップは鉄板でもショベルカーの上は危ないし満員電車では迷惑。ところでこの電車はどこを走っていますか?一緒に揉まれたい(←)。
- 「かんっぺきだ!いやー申し訳ない。カンペキだ」マイ・ベスト・ポジションは公園の古びたパンダ遊具。あのー、対象年齢10歳以下とか書いてませんか?大人が乗ると壊れるよ?そしてその水筒!歌苗ちゃんの私物を勝手に借りてもう…。でもボールが飛んできてせっかくのコーヒーが飲めなかったね。
- 公園に走る音羽館のメンバー。モツパニックのときは「帰ろう?」と言いながらも自力で歩いていたチョっちゃんが、今回はローラーボードに乗せられて無理矢理連れて行かれとる。
- 子供達に遊具から降りるよう責められるベト。絶対に譲らず大人げない。「ほんとに頑固で分からず屋だ。子供という生き物は」おもいっきりブーメランです、それ。
- そこに妻(※違います)が現れてハンガーでバシバシやる。ベト「わかった、どいてやろう」って言ったのにどかない。音羽館の皆さんで力尽くで引き離そうとしてもどかない。ほんとに頑固で分からず屋だ。
- 小6のみんな、「ドッジボールで勝負」いいね。ささ、今おじさんが遊具から降りたから、今のうちに遊ぼう小1のみんな。
- 音羽館の皆さん、大家まで全員子供側につく。シューベルト君はラッパーになる前ならきっと先輩についたよね。リスト殿の背中に隠れて、一応葛藤しているみたい。人のこと人差し指でさして「バカなの?」って清々しいくらい辛辣ですチョっちゃん。
- 1対15のドッジボール大会。どんなにあてられてもベトめげない。ジャケットやクツまで脱ぎ捨てて本気モード。その普段着は一張羅なんじゃ?これだけ汚れたんだし、いっそ全部脱いで洗濯しよう(※通報案件)。
- 夕方。お砂場でシンボル再現うますぎる。ベト「まだ俺はあきらめていない」伏せたまましゃべったらドロが口に入るよ?うつぶせに倒れるベトを置いてみんな帰っちゃったね。これは勝ったうちに入るの?
- 翌朝。筋肉痛もなく(?)日が昇る前から音羽館の屋根の上でムジーク発動。最高の一日を彩るのにふさわしい名曲だわ…心洗われる。私たちは一体何を見ていたんだろう?音羽館はみなさんおそろいで朝食。またしても歌苗の私物ぎょうなくんマグを持ち出す楽聖。
- 公園にて。パンダはもういいの?ベトは最初からジャケット脱いで裸足で「さあこのお兄さんと一緒にドッジボールを極めよう」って、ひそかに「おじさん」はイヤだったらしい。逃げる子供を笑いながら追いかける20~30代くらいの男。確実に事案。おまわりさんこいつです。
- 彼の人生が楽しそうでなにより。なんだかんだでスクリーンショットとりすぎじゃない私?30分ずっとしゃべりっぱなしだったベト(CV杉田さん)、お疲れ様でした。
- エンディング。フォントまでオシャレ。美しいムジークと花びらが散る背景に、バンダおじさん…。最後の方でパンダがキレイになっておる。
- 次回予告。いきなり「滅びの足音が聞こえる」と言われましても…。ラスト3話でまとめに入る模様。そんな『クラシカロイド』はキライじゃないわ(はあと)。
♪ムジーク
豊穣の夢 ~エリーゼのためにより~
アーティスト:布袋寅泰(Vocal:田中彩子)
作詞:森雪之丞 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 編曲:布袋寅泰
♪ムジーク効果(私見)
公式見解によると「コーヒーが美味しくなるムジーク」なのだそうです。ムジークの無駄遣い(笑)。
ただ、歌詞を読む限り、今後別の効果で発動される可能性も?でもね、他の効果はなくてもOK。ベトが現世で楽しく生きていることがわかっただけで、個人的にはもう満足です。
♪今回(第22話)のマイベスト・ベト
絵になる男なので、選ぶの難しい。
本筋とはまったく関係ないところで。身体の大きなリッちゃんを抱えてトイレに走る楽聖、好きです。
お花の先生に御挨拶。礼儀正しい。
あの、この銭湯のシーンはなぜ一瞬なんでしょうか?もう少しアップでじっくりお願いします!
リストに視線を送ってから出かけるベト、いいと思います。シューさんと妻(※歌苗ちゃん)の視線が気になる。
マイ・ベスト・チェア(※パンダ)でギョウナくん水筒からコーヒーを飲み干してからのこの表情!
♪今回(第22話)のベト歌
今回は最初から最後まで熟年夫婦の雰囲気なんですが。
「小娘のいれた一杯に衝撃が走った」当たり前のようにコーヒーをいれてもらっているし!
そして当たり前のように買い物デートしてるし。お尻!
お高いコーヒー豆を買ってもらうために目ヂカラ使う楽聖。その瞳の中には小娘しかいないという。小娘「そんなに見ないで!」がなんか卑猥(※スミマセン)。
「もうあの人には何も買わない」って、「あの人」だものね。既に熟年夫婦だもんね。
公園でベトをハンガーで殴る歌苗。夫の不始末を始末するのは妻の役目。やれやれ。
“ClassicaLoid” Presents ベスト・クラシック100
- アーティスト: オムニバス(クラシック)
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- 発売日: 2017/09/06
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ベスト100、皆様予約しました?原曲集持っているし、これも切り取り形式だし…と迷っていましたが、私もついに予約しました!このジャケットとディスク面のデザインにひかれてつい、ね。自分で聴く曲に偏りがあるので、自分ではなかなか選ばない曲を聴く良いチャンスだと考えることにします。
※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c