アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログです。「自由にしかし楽しく!クラシック音楽(https://nyaon-c-faf.hatenadiary.com/)」の姉妹ブログです。

コメント・ご連絡はすべてツイッターにお願いします。ツイッターID:@faf40085924 ※アカウント変更しました。
※無断転載を禁じます。

『クラシカロイド』第19話(第2シリーズ) シューベルトの憂鬱 感想

※2018/10/03 画像を削除しました。

 

シューベルト回でもありモーツァルト回でもある今回。『クラシカロイド』ではなぜかシューベルトモーツァルトを毛嫌いしている設定になっていますが、その二人が一緒におつかいに行くそうです。ドタバタコメディになる予感!絶対何か起きるに決まっているし、「モーツァルトぉ!」が何回聞けるか密かに楽しみだし、今回も楽しんで見ていくことにしましょう。

第19話(第2シリーズ) シューベルトの憂鬱 (2018/02/10 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP


♪感想(レビュー)
ビバ第二の人生!なんだがじーんとくるお話でした。シューベルトモーツァルトも前世においては病気や貧乏で苦しみ、若くして亡くなっていたはず。それが現世では健康体、しかも何でも無い日常がこんなに楽しいなんて、それだけで万々歳!厳密に言うとロイドは人工生命体なので「生まれかわり」ではないのですが、もし音楽家ご本人が現代を生きるクラシカロイドを知ったらきっと喜んでくれるのでは?もちろん今のロイド達に悩みがまったくないわけではなくて、シューは先人達へのコンプレックスがあるし、モツだって誰にも言わないだけで秘めた想いがある(1期20話「『クラシカロイド』第20話 その名はモーツァルト 感想」参照)。そこで、今回のムジークですよ。飛べない鳥であるはずのニワトリとアヒルがぱーっと羽ばたいていくんですよね。なんだか悩んでいるのがばからしくなるほど爽快!悩みが消えてなくなるわけじゃないけど、今を思いっきり楽しめるって素敵!

私がこんなことを言うのはおこがましいのは承知の上で。今回のムジークはモーツァルトの音楽への姿勢そのもののように思えました。何も気負わず鳥が空を飛ぶように自由で、しかも本人は笑っていて楽しそう。卵(音符)が次々と生まれ孵化した鳥たち(音楽)はモーツァルトを追いかける。そしてシューベルトに限らず、モーツァルトベートーヴェンの後に続く音楽家たちは皆、偉大な先人達を意識せざるをえないわけです。でもシューベルトが見上げた神童は楽しそうに笑っているから、そんなにガチガチに考えなくてもいいのかもよ?シューも一緒に「ははは」と笑えたのがよかったです。そう、音楽は楽しくなきゃつまんないよ!

私はBLがよくわからない人(※嫌悪はしてません念のため)なので腐の視点はないのですが、今回のモツとシューのやりとりは「仲良しだねきみたち」と見ていて楽しかったです。モツが「ぼく、シュー君の音楽好きだよ」と言ってくれたのがうれしい。1期15話(『クラシカロイド』第15話 地獄の学園祭 感想)で、奏助に率直な意見を言うような人だから、この言葉に嘘はないと思うの。今回出番が少なかったベトとの関係性もよかった。「(ルー君とは)そんなに仲良くないよ」とさらっと言えるモツは、ルー君とは全然遠慮がない関係なんだと思うしお互い気負っているところもまったくなさそう。そしてシューさん、一方的に崇拝している先輩が「お疲れ」って言ってくれてよかったね。でもね、あなたが神格化している先輩は電器店でギョーザロイドをタダでもらおうとする人間くさい人ですよ?夢を壊すのは酷だけど、「前世で死の間際に一度だけ会った楽聖ベートーヴェン」と「現世のクラシカロイド・ベト」は違うんですよ?自分の理想だけじゃない本来のベトの姿が見えてきたとき、シューさんは先輩とよりよい関係になれると思うし、シューさん自身も壁を突破できそうな気がします。

また、今回はエンディングのキャスト欄のレギュラーメンバーが極端に少なくて驚きましたが、特定のキャラをがっつり掘り下げる場合は思い切って登場人物を絞り込むのもアリかもしれませんね。もちろんオールスターキャストによるわちゃわちゃは楽しいし、それが『クラシカロイド』の持ち味だと思います。ただ、誰かにスポットライトを当てたときに他のメンバーが「その他大勢」扱いになるのがもったいない気もしていたので、今回のやり方は新鮮でした。

一つ気になる点があるとすれば、サリエリ先生の「シューベルトの音楽はモーツァルトの模倣」発言についてです。これは第1シリーズからの懸念事項ではあるのですが、この発言の出典は一体どこですか?私の力ではどうしてもソースを見つけることができません。これだけインパクトのある内容だから、すぐに見つかると思ったのに…。もしかして映画『アマデウス』の毒殺首謀者の件ように、お話を面白くするための創作だったりしますか?もし史実ではない創作だとしたら、サリエリ先生がお気の毒です。どこかで必ずフォローして頂きたいです。私は自分の子供にはきちんと説明しますが、史実だと信じて疑わないよい子のお友達も大勢いるのではないかと、老婆心ながら心配しています。


以下は思ったことメモ。

  • アバン。モツとシューの声が。しりとりしてる?そもそもそこはどこ?どうやらエレベーターの中。照明がチカチカしているし、オレンジジュースらしきものが階数ボタンにべっとりかかっているし、床には服のボタンやつぶれた紙コップ。おそらくただ事じゃない。
  • それにしても、日本語で難なくしりとりができるのね、前世ではオーストリア出身の2人。母国語のドイツ語にはしりとり文化はあるのかしらん?シューは「こんなことやっている場合じゃないんじゃないのか?」と苛ついているみたいだけど、モツは構わず「5秒ルール」や「り」攻撃して完全に自分のペースで進めてる。シューは結局ペースに乗せられて「リアス式海岸」ならぬ「海外旅行」…く、苦しい(笑)。

     

  • この状況、シューはモツのせい、モツはシューのせいだと思っているらしい。モツ「歌苗待ってるだろうなー。怒るだろうなー間に合わなかったら」に、「えっ」となるシュー。大家殿のこと、シューもコワイらしい。
  • とにかく、ここを出ないと始まらないよね。突然真面目な表情になって脱出方法を思いついたというモツが「耳貸して」。「なぜ二人きりの密室で耳を…」と言いながら耳を貸すシューは真面目。でも次の瞬間…モツ、こんな顔の近くでおならはやめたげて。密室だし!
  • 「直撃ー!」と笑い転げるモツに、シューは怒り心頭で「モーツァルトぉ!」何だか古そうな雑居ビルが映ったところでオープニング曲に。アバンはたっぷり3分間、二人きりの密室における成人男性同士の絡み(語弊)。
  • Aパート。「1時間前」の音羽館からお話がスタート。大家殿におつかいを頼まれて「お任せ下さい!」やる気満々のシュー。でも大家殿は最初はモツに頼む予定だったらしい。シュー「いなくていい時はいるくせに、肝心なときには姿が見えない。役立たずとはまさにあの男のこと!」と、モツのことになるとムキになるのね。
  • 歌苗ちゃんにとって一番大事なのは「タイムセール」だった。「絶対にゲットしてほしいの!」確かに卵1パック1円なら争奪戦になりそう。お一人様1点限りなら、住人全員連れて行ってゲットしたほうが家計的には助かるかも。でもそこまでえげつないことはしないのが歌苗ちゃん。

     

  • 5時からのタイムセールまで1時間以上もあるからと、余裕の表情を見せるシュー。でもこの番組は『クラシカロイド』。そんなにうまくはいかないはずだから、大丈夫(※何が?)。「こんなことを言うのはあれですけど、大丈夫ですか?」ほら大家殿も心配してる。シューが「時々行方不明になる」のはそうとして、凧やUFOにさらわれるのはなぜ?
  • 歌苗「やっぱりモツに頼んだ方が…」って、モツは頼まれたおつかいはそつなくこなす人らしい。モツのほうがと言われると焦るシュー「な、何を言うんです!大丈夫ですとも!は、はは…」でお買い物に出発。
  • はじめてのおつかい in ハママツ(違)。シューは歩きながら「あのモーツァルトと天秤にかけられるとは何たる屈辱。信頼と実績の違いをもっとアピールしなくては」と気合い十分。噂をすれば、「あ、シュー君!」ナンパ中のモツが声かけてきた。ここでごまかしたりせず「おつかいに行く」ことを話しちゃうあたりがシューのシューたるゆえん。
  • モツ「いっしょに買い物行こうよ!」でエコバッグの奪い合いに。大の大人二人が大人げない(笑)。でもさ、「はじめてのおつかい」だったら、兄弟の上の子が下の子を連れて行くのは鉄板よ?一緒に行けばきっと楽しいよ、視聴者が(笑)。
  • でもモツには悪いけど、シューがモツを連れて行きたくない気持ちはちょっとだけわかる。シューはモツより自分が役に立つことを大家殿に認められたいだろうし、モツは「モツパニック」(1期20話「『クラシカロイド』第20話 その名はモーツァルト 感想」参照)の実績があるし。
  • もみ合っているうちにモツの三つ編みがシューの上着のボタンに絡まった。モツパニックが静かに発動中?いつもは軽率に脱ぐシューなのに、なぜ今回は上着を脱がないの?
  • もつれをほどこうとして公道の真ん中で男二人が密着。そりゃあ注目を集めるよね。シュー「はさみで切るしかないな」、モツ「えー切るならシュー君の服を切ってね」、シュー「冗談じゃない。この機会にそのうっとうしい髪を切れ」、モツ「いやだー」息ぴったりの漫才芸。

     

  • で、なぜかコンビニへ。一度音羽館に戻ったらいいのに?最初に入ったMAUSANでは品切れ、その次の店も、またその次でも。あ、黒ギャル子ちゃんお久しぶり!1期16話(『クラシカロイド』第16話 働け!ベト モツ 感想)のFriendryMartでのバイト、続けてたのね。

     

  • 今日に限ってどの店でもハサミが売り切れだったのは、チョっちゃんが買い占めていたせいだったとは。お外でお買い物できるようになったのね。何でもmamadonで買うんだと思っていたよ。でも動機は「通販愛(byリッちゃん)」ですか、なるほど…。ところで、こちらショパンドヴォルザークは姿の登場はあったものの、今回はついに声を発することなく終わりました。ぐすん…。

     

  • モツがもよおしたみたい。おしっこじゃなくうん(以下略)。公園のあまりきれいじゃないトイレに入って、扉の外で鼻をふさぐシュー。モツは「おれのしりをなめろー」ってカノン(K.231)再び。しかし人工生命体のロイド達は普通に食べて排泄するって、よくよく考えるとすごい。
  • まだハサミを買うのをあきらめていないシュー。でもタイムセールの時間も気になるのね。うまく2人で歩けてるみたいだし、髪のもつれ対応はタイムセールが終わってからにしたら?2パック買えちゃうよ、きっと大家殿喜ぶよ?
  • モツは勝手にジュース屋さんで一番大きいオレンジジュースを注文。代金は「280円だって」、当然のようにシューに払わせる。おつかいのために預かったお金でしょ?買い食いダメ!シューももしかしてそう思っているのか、一口ももらわないね。
  • モツ、今度は勝手にナンパを始めたよ。ほっときゃいいべ。でもシューは一生懸命に相手のお嬢さんに礼を尽くす。モツ「じゃましないでよ!」、シュー「状況がわかっているのかきさまは!」なんか楽しそうだから、二人ともしばらくつながっているといいよ。

     

  • こちらのおばあさんは2期4話(『クラシカロイド』第4話(第2シリーズ) フィーバー!レッツぷーぎー! 感想)でピチピチベジタブルを差し入れてくださったかたですね?またお目にかかれてうれしいです。おばあさんに金物屋の場所を尋ねたシュー。

     

  • おばあさんが教えてくれたのは、いかにも古そうな雑居ビルの7階…何かを売るお店がそんな上の方にあるの?もしかして製造元の事務所が一部を直接販売しているとか?でも外から見る限り看板もないし、今はやってないのかもよ?
  • でも疑うことを知らないシューは、おばあさんにお礼を言って急いで雑居ビルに入る。モツもきちんと御挨拶する。「エレベーターが古くてよく故障する」重要な情報は結局シューにもモツにも伝わらなかったよ。なんか胸騒ぎ。
  • やっぱり。普通にエレベーターに乗り込んでる。一刻も早く離れたいシューとこのままでもいいモツとのやりとりが面白い。なんだかんだで息ぴったりじゃない?そして古いエレベーターはやっぱり止まったよ。
  • エレベーターが止まったら!まずは目的階のボタンを押すのはやりそう。シューも御多分に漏れず。それを見ていたモツも行き先ボタンを押したがる。うん、楽しいよね。それくらいやらせてあげたらいいのに、今まで色々あったせいで神経質になっているシューは全力で止める。モツは抵抗する…いやな予感。

     

  • はずみでシューの上着のボタンがちぎれて、モツの三つ編みと離れられたね。二人とも別々に壁にぶつかる。でも管理会社への連絡ボタンを含めたボタン全部にジュースがかかっちゃった!ビリビリ音がする、壊れたの?シュー「あーいーうーえーおー!」断末魔の叫び(笑)。そしてアバンの状況につながるのね。

     

  • シュー「おまえと関わるとろくなことがない」。モツ「シュー君ってさ、もしかしてボクのこと嫌い?」…前世モーツァルトは「ボクのこと好き?」が口癖だったのに、この雰囲気では「好き?」とは聞けなかったのね。
  • シュー「まさか今頃気付いたのか?」いやいや、気付かないふりしたかったのかもよ?嫌いな理由を聞かれていくつもあげられるあたり、シューはモツのことが気になって仕方がない証拠。好きと嫌いは表裏一体。
  • 当のモツはジュースがこぼれたあとを「ねーねーこのシミ、ニワトリに似てない?」と喜んでる。シューは「そうゆうところ!」といらつく。でもね、興味の無い人の言動なら気にならないと思うの。好きまたは嫌いの反対は、興味が無い。
  • シュー「最初から嫌っていたわけじゃない。いやむしろ…」で、唐突に史実の回想シーンキター!若き日のフランツ、モーツァルトの曲を聴いて感激してる。生きていた時代は重なっていないから、演奏している人はモーツァルトとは別人のはず(※クラシック警察)。

     

  • 回想続き。「きみの音楽はモーツァルトの模倣に過ぎない」…1期4話(『クラシカロイド』第4話 さまよえる後輩 感想)の悪夢再び。サリエリの発言について、私は頑張って探しているんですがソースが見つからないんですよ。事実なの?とにかくサリエリ先生が悪者になっていてお気の毒。シューベルトにアイスをおごってあげたりしてた逸話もあるのに。
  • シュー「ヴォルフガング・アマデウスモーツァルトは天才だ。それを否定するつもりはない。しかし私は決して、モーツァルトの真似などしていない…」。神妙に聞いていたモツ「ぼく、シュー君の音楽好きだよ」わー突然!でもうれしいよね。「どんなところが?」食いつくシュー。

     

  • モツは少し考えたけど、すぐにさっきも見たジュースがこぼれたあとを「ねーねー、ニワトリよりカニに似てるかも!」と喜んでる。シューは「だからそうゆうところ!」もはや漫才。そうね、「好き」って理屈じゃない気がする。表裏一体の「嫌い」は、頑張って理由を並べなきゃ自分を納得させられないけど。
  • シューは脱出を決意。知識を仕入れたのはテレビドラマって、ドラマ見るのね?天井の抜け穴から出るのは、Eテレの『おさるのジョージ』でもやっていた気がする。ジョージはおさるだからお手の物だとしても、さて大の男二人はどうする?
  • 踏み台役を押しつけ合った結果、結局シューが下になってる。シュー「くっ…なぜここ一番でジャンケンに負けるんだ私…」気の毒だけどそうね、先輩相手に負けたいときには勝っちゃうし。でもおかげで天井の穴は開いたからよかった。

     

  • Bパート。踏み台があったモツはともかく、シューがどうやって抜け穴まで登ったのか謎だけど、とりあえず脱出成功。一番近い階の扉を手動でこじ開けたら、そこは何となく夜のお店っぽいフロア。
  • もうハサミが必要ないならここから出なきゃね。タイムセール間に合わなくなるし。追いかけるモツに塩対応のシュー。モツ「シュー君ってさ、もしかしてボクのこと嫌い?」の問い再び。シュー「さっきしただろ、その話は」で、「嫌い」と断言はしないのよね。
  • 非常階段を探し、それっぽい扉を開けるシュー。やると思ったけど「ねーねー早く入ろうよー」とモツが後ろから押したよ。顔を打ったシューは「きさまも私のこと嫌いだろ!」本人はつらいんだろうけど、傍目から見ている分には楽しい二人のやりとり。
  • でもここは階段じゃないし、ドアは閉まって開かないし、どうするの?シューが「おまえという奴は!」ってモツの胸ぐら掴んで、モツも「ごめんごめん」って返したけど、モツが言う通り本当にタイムセールに間に合わなくなるよ。

     

  • カーテンを開け、窓の外を見たシュー。飛び降りるには無理な高さであることを悟ると、電光石火の勢い(効果音が・笑)で扉に戻り「すみません!誰か開けて下さい!」って助けを求める。ついには「ベートーヴェン先輩!」
  • その頃先輩は、電器店の前でギョーザロイドと運命の出会い。材料さえ準備したら刻むのもこねるのも包むのも焼くのも全自動!なにこれ欲しい(※たぶん台所で邪魔になる)。先輩もデモ機の動作を凝視してるよ。
  • 「いらっしゃいませ」とお店の人が近づいてきてセールストーク。でもそこで1万9800円をポンと出す先輩ではない。売り物なのに、この機械でベトがギョーザーを作ってお店の人が満足したら、機械を「もらってやろう」だって。ご冗談を…。
  • 再びシューとモツ。シューは落ち込んでいるけど、モツは楽しそう。薄暗い場所にいたせいか、モツはルー君との逃亡生活のことを思い出したらしい。はっとするシュー。自分が目覚めて、窓から見た3人の逃亡姿を思い出す…切ない。
  • シュー「前から不思議だった。なぜおまえがベートーヴェン先輩と仲良くしていられるんだ」ここまではいいとして、「あの気高い、孤高の、音楽へのあくなき情熱を持ち、崇高なる音楽への道を突き進む先輩が!」ちょっと美化しすぎかも。
  • 「軽薄でいいかげんな男」と言われたモツは「そんなに仲良くないよ。ルー君とはよくケンカするし」…こんなふうに言える関係ってうらやましい。シューも「それだ!」「ルー君、ヴォルフと親しげに愛称で呼び合ってるじゃないか!」
  • 「私なんかシューベルト!味も素っ気もない素材そのままのシューベルトだあ!」泣かなくても…。一時期「シューベルト君」とも呼ばれていたし、名前をきちんと認識してもらえているのは素敵よ。色んな人から「そんすけ」とか「こーすけ」とか呼ばれる某奏助さんもいるのよ。
  • 「いつからだったっけ?」モツの回想シーン唐突にキター!逃亡中の白衣姿!響吾さんは長椅子で寝てるのね。あ、私これ同人誌で読んだことあるよ(※これは紛れもなく公式)。結構あっさりな理由だったね。

     

  • モツ「いつの間にかそう呼ぶようになっていたんだよね」。シュー「なぜおまえなんだ。私ではなく…」ああ切ない。
  • シュー「私がどれほど先輩のことを!」で、脳裏に浮かぶのは…前世の記憶キター!私これ伝記マンガで読んだことあるよ。楽聖ベートーヴェンの死の間際に、シューベルトが家を訪ねる有名な逸話。シンドラーを探した私はにわか史実厨。
  • ずっとあこがれていた大先輩に生きて会えたというのに、次に会ったのは葬儀での物言わぬ姿。棺を担いで歩いたシューベルトもその翌年には病で天に召されたという。「違う、ここにはベートーヴェンは眠っていない…」死の直前まで楽聖を思っていたのね…。

     

  • シュー「これだけは覚えておけ。親しく呼ばれるのも、笑顔を向けてもらえるのもおまえでいい。ただし、誰よりも先輩を理解し尊敬しているのはこの私、シューベルトだ!」シューさんらしいや…。「うん、そうだね」と言うのもモツらしい。
  • 扉の向こうから女性の声が。キャバ嬢たち出勤準備?シュー「もしやここは女性更衣室!」うろたえすぎ(笑)。モツ「たぶんね」うん、これくらいでちょうどいい。入ったときに誰もいなかったし、何か物色したわけでもないんだから堂々としていればいいと思うの。
  • 開きにくいドアが開いて、キャバ嬢たちが入室。今回の場合、事態をこじらせたのはシューだった。よせばいいのに隠れるんだもの。しかも細いロッカー1つに大の男が2人で入るとか…。モツのおならよりも、シューの「さもないと…」の続きが気になるよ。
  • こんなにたくさんロッカーがあるのに、なぜかかくれんぼしているロッカーがピンポイントで開けられてしまう、あるある。だめ、この状況。全然悪いことしていないのに言い逃れできない。シュー「こんにちは、お嬢さん」今更だよ、こんな状況じゃ何を言っても聞いて貰えないよ。
  • お嬢さんの悲鳴と「変態ストーカー!」「ボーイさん呼んできて!」で窓から外に出たシューとモツ。少しのでっぱりに足をかけて、壁伝いで逃げる。モツ「シュー君どこまで行くの?」うん、わしもそう思う。シュー「知るか!とにかく逃げろ」って、本人にも計画性はないらしい。
  • 窓から顔を出してわいわい言うボーイさんたち、何気に口が悪い(笑)。窮地に追い込まれた2人、モツは楽しそうだけど。絶体絶命のシュー「よく聞けモーツァルト。このままでは共倒れだ。大家殿に頼まれた買い物も果たせない」そうだった、タイムセール!でも今はそれどころじゃなさそうなピンチよね。
  • 「だから」でシューが考えた作戦は…自分の「子守歌」ムジークでモツを赤ちゃん化→飛び降りた自分が受け止める→モツに買い物に行かせるって…「卵はお一人様1点限りだ」「私の分まで先輩のこと頼んだぞ!」シューは泣いてるしその気持ちは尊いけど、ツッコミが追いつかない。

     

  • まず、赤ちゃん返りは精神だけで身体は大人のままのはずだから、そのまま飛び降りるのと衝撃は変わらない。それに赤ちゃん返りはボーイさん達とキャバ嬢たちにかければ、その隙に逃げられるのでは…。だめ、『クラシカロイド』は考えたら負け。このブログを続けている私は最初から負けている。知ってる。
  • てか、いつもシューをさらっていく凧はなぜ今回来てくれないの?モツと一緒にいて楽しそうだったから遠慮したの?
  • 鼻水きちゃないシューに「シュー君、シュー君ってば!」とモツ。「そうだよ。ムジークを使って二人で逃げればいいんだよ!」シューの疑問には「だから、新しいのだよ!」「鳥みたいにふわふわーって。風に乗って軽やかに!」

     

  • ジークキター!ムジーク口上とがっつり変身シーンまで!モツはニワトリに、シューはアヒルに変身して空に飛び立った。シュー「これは、オーボエ協奏曲」すごい、わかるのね。パッド君の解説には頼らなくてもいいのね。窓から見ていたボーイさんキャバ嬢たちはあっけにとられてる。
  • 空にはたくさんのカラフルな卵が出てきて、それらが次々に孵ってヒナたちも飛び始めたよ。にぎやかで楽しい!にわかに現れた鳥の大群の飛行を、ハママツの人達は驚きながらも眺めている。この街の人達にとって、もうムジーク現象は日常の風景になりつつあるのかもね。観覧車にくちばしがひっかかったアヒルシュー、誰か助けてあげて!

     

  • モツの笑い声に続いてシューも「はははは」楽しいシーンなのに涙が…。「ヴォルフガング・アマデウスモーツアルト」とシューが見上げた神童は、天真爛漫に笑顔で飛んでいる。
  • モツ「スーパー見つけた!」と言った瞬間、シューの身体は元に戻った!羽ばたいても重力には逆らえず急降下。続いてムジーク衣装に戻ったモツも笑いながら落下。地面にはふわっと降りたものの、下敷きになったのはシューのほう。お約束、気の毒だけど。
  • シュー「やはりこの男は天…」言いかけたら、モツ「脱出成功!いぇい」ってハイタッチ。モツ「また一緒に演奏しようね」にシューが「ああ」って答えたのが素敵。もうおばちゃんは目頭が熱くなって…。

     

  • でも肝心なことが!タイムセール!わかってはいたけど、遅かったね…。今そばにいるニワトリに卵を産んでもらうのはどうでしょう?スーパーたかまつ、表に出ているキャベツが安かったから、キャベツの外側の葉をあげてさ。

     

  • 「へえー間に合わなかったんだー」あくまで普通に話ながらも怒っているのがわかる大家殿。むしろ怒鳴られたりするよりコワイ…。シューが必死に弁明しても許してもらえなさそうな雰囲気。「本当だよ歌苗。ぼく見てたけどシュー君すっごく頑張ってた」モツのフォローは、ナンパとか女性更衣室とか言い出して逆効果。

     

  • 大家殿「あー大丈夫です。気にしないで下さい。次はモツに頼むんで」つらい。モツ「あーあ。怒らせちゃった。ま、元気だしなよ!」シューの肩ポンってして笑いながら行っちゃった。いつもの調子だね。
  • そこへギョーザロイドを抱えた先輩が帰ってきて、「お疲れ!」シューの肩ポンって。モツが早速「あ、ルー君何それ?ぼくにも見せて」って先輩に近づく。シュー「モーツァルトぉ!」うん、こうでなくっちゃ!「モーツァルトぉ!」は結局2回でした。
  • エンディング。シューとモツの二人がずっと動いていて、今回の珍道中のダイジェスト版になっているのね。それにしてもレギュラーメンバーの出演が少ないよ今回。
  • 次回予告。きゃあドヴォちゃんが人間の言葉で話してる!ときめき大事!私のうるおい(※毎度毎度気持ち悪いよ私。知ってる)。諏訪部ボイスで「ああ人間になりたい」…切実な悩みよね。今のままじゃ第二の人生がハードモードすぎるものね。でも怪しげな薬に手を出して大丈夫なの?モツが真っ青だったし、なんだかコワイ…。


♪ムジー
HAVE A NICE DAY! ~オーボエ協奏曲より~
アーティスト:tofubeats
作詞:tofubeats 作曲:ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト 編曲:tofubeats

♪ムジーク効果(私見

 

自分達を鳥に変化させて飛ぶ。カラフルな卵をたくさん発生させ、孵った鳥たちも飛行のお伴をしてくれる。
※ムジークPのtofubeatsさん自ら歌うムジークです。


♪今回(第19話)のマイベスト・ベト
先輩は後輩の心の拠り所なのだから。

 

「ん?」と振り返った顔。

 

ギョーザロイドに目が釘付け。真剣な表情。手が大きい。

 

回想でのこの穏やかな表情。

 

楽聖ベートーヴェンが死の間際にシューベルトと会ったとき。ああ、やつれたお顔が…。

 

「私の分まで先輩のこと頼んだぞ!」のシューの想像図。後輩の中ではこれくらいカッコイイ先輩。

 

シューに「お疲れ」と言って肩をポンってしたのがイイ!後輩のこと気遣ってくださりありがとうございます!


♪今回(第19話)のベト歌
もはや何と戦っているのかわからないけど、私は負けない!第1シリーズ第1話からずっと続けてきたのだから。
※画像は「マイベスト・ベト」を参照してください。

  • 「ん?」と振り返ったときは、後輩の「ベートーヴェン先輩!」が聞こえていたわけではなく、ギョーザロイドに気付いたからなんですよね。でもベトは海で漁をしていても小娘の「誰か助けて!」は聞こえるんですよ(1期6話「『クラシカロイド』第6話 始まりのクラシカロイド 感想」参照)。そういうことです。
  • シューに「お疲れ」と言って館に入ってきたとき、ねぎらいの言葉が自然に出たのは、ベトが玄関の扉の向こうで一部始終を聞いていたためかもと思いました(※これは妄想です)。ベトは、歌苗ちゃんが怒っているときはヘタに刺激しないほうがよいことを知っていて、歌苗ちゃんがいなくなった頃合いを見計らい入ってきた可能性があります。こういう機微がわかるのは長年連れ添った夫婦だからこそ(※しつこく繰り返しますが違います)。

 

 

のだめカンタービレ コンプリート BEST 100(初回生産限定盤)(DVD付)

のだめカンタービレ コンプリート BEST 100(初回生産限定盤)(DVD付)

 

 モーツァルトオーボエ協奏曲」といえば、『のだめカンタービレ』の黒木くん!ベートーヴェン交響曲第7番」やリスト「メフィストワルツ」もそうだったように、もしかすると今後も「のだめ」関連の曲がムジーク化される可能性があるかも?「のだめ」で取り上げられた曲をざっとおさらいしておくのもよさそうです。私は「メフィストワルツ」をど忘れしていたのが軽くショックでした…。


ジークは今回の分までがムジコレ5に収録されます。5の前にムジコレ4のレビューを書きましたので、ムジコレ5のレビューをアップするまではそちらをお読み頂けますと幸いです。5のレビューはできるだけ早く書きたいと考えています。 

nyaon-c.hatenablog.com


2018/02/19追記

i14wanderさんのブログ「星を匿す雲」にて、弊ブログの書籍感想文を紹介頂きました。ありがとうございます!i14wanderさんの『クラシカロイド』感想記事は、独自の視点が面白く読み応えがありますので、皆様ぜひお読み下さい。

cqs4live.hateblo.jp

また、i14wanderさんはムジコレ4の感想についても大変詳しい記事をアップされています。こちらもぜひお読みください。

cqs4live.hateblo.jp

 
※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c