『クラシカロイド』第12話 J・S・バッハ 感想
※2018/07/01 画像を削除しました。なお、この記事を約1年後に見直した「振り返りレビュー」もあわせてお読み下さい。以下のリンクからどうぞ。
さて、ストーリーが動く6の倍数回です。今までほとんど動かず、話したとしても音楽用語を少しだけだった謎多き男・バッハが動き出します。なんだかワクワクしますね?音羽館を訪れたイケオジは誰?八音って一体何?そして、今回のムジーク!「♪鼻から牛乳♪」だよどう料理するの?それにしても「トッカータとフーガ」の冒頭を「鼻から牛乳」にしちゃった嘉○タツオさんは罪深い。ちなみにうちの小6息子はカモンさんを知りませんでした。教えてあげたら、動画サイトで色々見て爆笑していましたが。モーツァルトのトルコ行進曲がベースの替え歌もありますよ。これもムジーク(違)。
第12話 J・S・バッハ (2017/06/25 再放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。
♪感想(レビュー)
作画は迫力あるし、もちろんバトルは見応えあるし、セリフもカッコイイんですよねこの回。9月に開催予定の上映会において放映予定の回でもあります。いいなあ大画面で観たいよ…。行けるかた、楽しんでいらしてください!そして東京以外の主要都市でも開催お願いしますよ公式様!
Schedule|サンライズフェスティバル2017翔雲|サンライズフェスティバル公式サイト
音楽(広く芸術と言ってもいいかもしれません)にまつわる自由と束縛、難しいこと言ってましたね。モーツァルトもベートーヴェンも、もちろんバッハだって、前世は色々と苦労があったはず。なので、バッハが言っていたことは何となくわかるんです。ただ、それをベトモツに対して言うのが、どうも解せませんでした。見かけこそ若いけれど前世の記憶を持っているロイド達は、音楽家としては完成していると個人的には考えています。確かに、バッハとは違い前世のベトモツは権力に反発することが多かったかもしれないけれど、結果として200年後の現代にも残る曲をたくさん作ってきたわけです。スタイルの違いであって、必ずしも改めるべきことではないのでは?このあたりどう解釈すればよいのか、私にはわかりませんでした。
あと、おまけ。オーディションは「第28回」…28って数字、また出ましたね。第9話ではエントリーナンバーでした。28の意味について、ふと思ったのが「難聴を自覚しはじめた年齢」のことじゃないかな?と。確か「ハイリゲンシュタットの遺書」に「28歳で悟った人間になれというのは、やさしいことではない…」という趣旨の記述がありますよね。違っていたらスミマセン。そしてこの話は続きません(きっぱり)。このブログでは考察を極める予定はありませんので!私には無理だから(←ぉぃ)
以下は思ったことメモ。
- しょっぱなからいきなりバッハ様!見ているのがムジーク発動報告書って、ロイド達は密かに監視されていたのね。
- ハローワークにシューさんが!ハロワの存在は誰が教えてあげたんだろう?職探しする気持ちがあってエライよ。嫌々やっていた教師経験だって大事な職歴よね。しっかし職安職員の「皆さんそうおっしゃるんですがねー」の決まり文句が、ザ・お役所仕事。
- 噂されるとくしゃみが出るのはクラシカロイドのお約束。歌苗ちゃんのくしゃみはカワイイ。
- 一般人の控え室前を平気で横切るアイドル・クラクラの二人。ベトがいた!目立つなあ。控え室の一般人の会話に出てきたJSBとはヨハン・セバスチャン・バッハのことだよ三代目じゃないよ。
- それにしても、下心ある奏助に向けるまなざしがやさしくないねベトモツ。モツはお金にはあまりいい記憶がないみたい。
- スーパーの特売で大荷物を抱えて帰宅する歌苗。大人数の食事だもんね。ちょっと誰か荷物持ちを手伝いなさいよ!家にいたのがショパンだけだったから、知らない人コワイ彼を連れて行くのはあきらめた?
- お?玄関の前でイケオジお待ちかね♪もう種明かししますが、カツラとグラサンなしのJSBですね。これって、女子会の電話で「カツラしてないほうがやっぱマシなんじゃないですか」って言われたからでしょ?なんかカワイイ。
- オーディション本番で、例のギターをかついで入るベト。あのギターはそのままだったらしい。モツはエントリーされていないはずなのに、なぜか別室行きに。奏助はジャーマネって言えずに付き添いって言ったよ。さすがに業界人を前にしたらふざけられなかった?
- また三弦が何か企んでいる様子。クラクラはバッハ様の味方ではあるけれど、三弦のことは信用していない?
- 音羽館に入ってきたバッハをショパンが認識。この素の状態の顔も知っていたのね。とりあえずメールで奏助とリストには報告したらしい。現代のネット社会にいちばん順応しているのはチョッちゃん。知らない人コワイのは前世から変わらずだけど。
- 歌苗に色々語るバッハ、すんごく良いお声なんですけど!今まで「アンダンテ」とか「フィーネ」とかしか言わせてなかったのがもったいなさすぎる。
- モツにアイドルになる話を持ちかけるプロデューサーの声って飛田展男さんだよ!クラシカロイドお得意、実力派声優のぜいたくな使い方。モツの「××(放送禁止用語)してるー?」って夕方のEテレの番組なんですが。ピー音の内容が気になるよ。
- 動かないはずのオルガンでいきなり鼻から牛乳もといトッカータとフーガを弾くバッハ。自由と束縛について語っておられる。「ごめんなさい、よくわからなくて」うん。分かったフリをしない歌苗ちゃんエライよ。
- ベトのオーディションに対応するスタッフ、なんかいやな感じ。「傑作だな、あの偉人と同じ名前を名乗ってるんだ」って、本人ですからね?この顔、ベト激おこでしょ?まだ耐えているけど。
- モツはダンスの練習が合わなくて早速プロデューサーともめてる。ピー音連発、Eテレの開き直り。
- 「もっと楽しんでもいいんじゃないですか、音楽」って言う歌苗が神々しい。ステンドグラス越しのやわらかな光に包まれて、きれいだなあ。「うちにも音楽みたいな事やってる人が何人も居て」の回想シーンがろくでもないものばっかりでもう。しかし彼らを受け入れる歌苗は、女神様ですか?
- 「自由を腐らせることのない、適度な刺激としての制約か。なるほど、ここは確かに居心地が良いのかもしれないね」。バッハ様も音羽館に住みたくなったでしょ?いっそアルケー社委託の寮にしちゃってさ、家賃はアルケー社持ちということでいかがでしょう?
- ベトついにブチギレ。モツも前世の記憶(コロレド大司教)まで出てきてブチギレ。二人とも、いつもより余計にペンギンやがしゃ髑髏を召喚しちゃってます。
- このどさくさに紛れてバダきゅんとアドレス交換しようとする奏助。チャイコ「あとでやれボケナス、カボチャ!」うん、みんなそう思ったよね。
- ヘリから飛び降りながら変身したバッハ。ムジーク口上もカッコイイ。カツラとグラサンは必須?
- さあ、屋上でのバトル開始!ベトがでっかいボナパルトを召喚したのに、バッハは一撃で無効化する。超強い。モツの「音楽は自由じゃ無きゃつまらないよ!」にバッハは一瞬顔をゆがめたね。ベトは上空にいるヘリをロボにしちゃったけど、操縦士はどうなった?
- それにしてもクラクラの二人「ふふ普通にしゃべったあー!」「初めて聞いたよー!」。今まで音楽用語だけでコミュニケーションできていたのが不思議だよー。
- バッハ「情熱と単なる欲望は異なる。自由と無責任な放埒も異なる!」この後もすんごくカッコイイ台詞の連続なのに、ボージングがいちいち気になって集中できない。サ○デーナイトフィーバーってこんな感じだったの?
- ト音記号の形の矢がカワイイ。ムジーク効果だけじゃなくて、ムジークモードそのものも解除しちゃうんだから、バッハ強すぎる。
- 音羽館のソファで反省会(?)。モツ「負けてないし」、ベト「今回は完全なる敗北だ」からの「だあー!」って認めたくないらしい。でもね、私個人的にはこれって勝ち負けじゃないと思うよ。
- 歌苗「食事は家賃を入れてくれる人からです」。「から」ってところが優しいよね。なんだかんだで家賃未払いの住人に住むところと食事を提供しているもの。
- バッハ「あれが響吾の娘か」…「響吾」というのがポイントですね。逃亡した博士のことを気にしているのね。
♪ムジーク
How to Win! ~トッカータとフーガより~
アーティスト:つんく♂(Vocal:楠木勇有行)
作詞:つんく 作曲:ヨハン・セバスティアン・バッハ 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 鈴木俊介
♪ムジーク効果(私見)
他のクラシカロイドのムジークを無効化する。かなり強力です。また、ト音記号の矢を放つことで、ムジークモードそのものを解除して普段の姿に戻す効力もあります。っ ょ ぃ
それにしても、「♪鼻から牛乳♪」をこんなにカッコイイ曲にアレンジしたつんくさんすごい。
♪今回(第12話)のマイベスト・ベト
スタジオ入り前の横顔。真横からの絵はあまりないので。
そして今回はバトル中が最高だったと思っているのですが、実際に静止画を切り取るとそうでもないような…。なのでこれはぜひ動画で観ましょう。台詞と動画が重なってこそ良いシーンです。
「貴様がその痴れ者どもの親玉か!」
後ろ姿って今まであまり見ていないから新鮮ですよね。
「八音?」この少しゆがんだ顔もイイ。
♪今回(第12話)のベト歌
だってバハ歌の回ですよ?今回はベトと歌苗が直接絡むことはなかったでしょ?でも行きますよ、歌苗の回想シーンで!
「いつも好き勝手やってて、でも楽しそうだから」
まあ、音羽館のロイド5名全員のことを想ったんでしょう。でも、他の人は1シーンずつだけど、ベトの回想はギョーザー(2回)とギターの3シーンもあったよ!愛だわー!無理矢理感が否めないとか言わない。
今回のムジークはムジコレ2に収録されています。歌詞を噛みしめると、バッハさんはベトモツと敵対する人ではなく導いてくれる人だと確信できます。間奏のギターは必聴です。
※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c