アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログです。「自由にしかし楽しく!クラシック音楽(https://nyaon-c-faf.hatenadiary.com/)」の姉妹ブログです。

コメント・ご連絡はすべてツイッターにお願いします。ツイッターID:@faf40085924 ※アカウント変更しました。
※無断転載を禁じます。

『クラシカロイド』第2話(第2シリーズ) マイリトルブラザー 感想

※2018/10/03 画像を削除しました。

 

第1話の内容を消化しきれないまま、やってきました第2話。今回、ムジークが『のだめカンタービレ』で有名になったベト7ですよ。作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン/編曲:布袋寅泰/Vocal:西川貴教 って何ですかこの豪華な組み合わせは!『クラシカロイド』はいつでも本気だけれど、今回も「大人の本気」を見せて頂きましょう!

第2話(第2シリーズ) マイリトルブラザー (2017/10/14 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP

 

♪感想(レビュー)

ベートーヴェンワーグナーの史実ネタに、クラシカロイドワーグナーのトラウマ、加えてムジークはベト7を豪華な布陣で…いやあすごい。まだ第2話なのに飛ばしていますね。ムジークは最高だしお話がちゃんと進んでいる感じがするし。それでいて、1期11話の家事回のようなドタバタコメディでもあり、脚本家さんの力業で密度の濃いお話になっています。笑って泣いて、忙しい。動悸息切れが…(訳:大好きです。もっとやってください)。それにしても、史実ベートーヴェンの偉大さを改めて確認しましたよね。私の記憶が確かならば、少年ワーグナーベートーヴェン交響曲第7番に感銘を受けて音楽を志したそう。俺様ワーグナーの「俺より偉大な作曲家はベートーヴェンだけだ」の言葉は、すなわち「自分はベートーヴェンには敵わない」と同義ですよね?ちなみにシューベルトベートーヴェン交響曲第2番をコンビクトで演奏したのがきっかけで、ベートーヴェンにのめり込んだはず。シューベルトが「ベートヴェンの後に、何が書けるだろう?」と言ったように、ベートーヴェンの後に出た音楽家は皆ベートーヴェンを意識せざるをえないわけで。これはやはり今後ブラームスが出てくるフラグなのでは(※我ながらしつこい)。

「出来損ない」がワー君への禁句でしたか…。泣きながら「撤回しろ」って言うのと、回想で裾の長い白衣を着て研究者らしき人を見上げている図が、もう何というか心の弱いところに刺さりました。小憎たらしい小僧だけど、こんな顔見せるからつい守ってあげたくなるよ、おばちゃんは。また、おそらくはハローワールドしたときからずっとそばにいるドヴォちゃんが、ワー君にいつも寄り添って目で語っているのが良いです。そして歌苗のワー君への接し方が、泣ける。肉親の愛に飢えているのよね。弟が来てやっと人並みの幸せを手に入れられるとなれば、極端に情をかけたくなるのはわかる。割を食っているのはベトモツなわけだけど、彼らには何をやっても許されるって思っているフシもありそう。これも一種の甘え、うん。一方で、ワタルの方も他の誰も見ていないときにドヴォちゃんに対して「姉さんに」って言っているくらいだから、歌苗は既に姉のような存在になっている。間違いなく。オープニング曲で仲良く手をつないでいたワグ歌だから、たとえ血のつながりがなかったとしても本当の兄弟になっていいと思うの。2人とも幸せになってほしいの。

しかしなあ。歌苗が奏助を「あんた」って呼んだの初めてじゃない?そんな乱暴な子じゃないって。ベトに対して冷たすぎる気がするし、ドヴォちゃんのご飯も雑すぎるでしょ?歌苗は育ちが良いんじゃなかったの?第1シリーズを振り返ってみても、今回の脚本家さんはストーリー展開やベトをカッコ良く書くのは得意だけど、ベト以外のキャラの扱いは結構ひどいかもしれない。いくらAIでも「奏助の作品はほとんどゴミ」って言っちゃいけないと思う。子供に「バカ」って言わせるのも、極端なメシマズ表現も、個人的にはキライです。そしてドヴォちゃんがひもじい思いをしているんじゃないかって、おばちゃん心配だよ…。ひとりのときに良いお声で「ああ…つらいつらい…」と嘆いているのでは?ドヴォルザーク(CV諏訪部順一)がこの先も「プギー」ってしか言わないんじゃないかって、そっちも心配だよ!否、ゴメンナサイ。十何年も「ピカピカ」ってしか言っていないピ○チュウ先輩に謝ります。

今回もアルケー組はお休み。そしてシューさんも行方不明のまま。登場人物が増えちゃったからある程度は仕方がないのかな?人数が多い今の戦隊もなかなか全員揃わないもんね。でも、誰かシューさんのことを思い出してあげて。そして、早く帰ってきてねシューさん。

以下は思ったことメモ。

  • アバンは音羽館の朝。コビトカバはベッドでノビノビ寝ているし、ワタル君は質の良さそうなパジャマでお目覚め「最高の朝だ」。一方ベトモツは物置部屋で、モツの放屁にベト「最低の朝だあ!」。
  • オープニング曲は第1シリーズから引き続き同じテーマです。懐かしい曲…でも映像はガラリと変わりましたね。情報過多で色々とツッコミたいところではあるけれど、ここでは一つだけ。シューベルトがクラシカルな衣装に戻っている!
  • 朝ご飯。またワー君だけ豪華なメニューだ。ドヴォちゃんがワー君に食事について訴える。「天才」には動じなかったのに、「カバのくせに」には文句がありそう。姿はコビトカバでも、中身はおそらく人間なのよね。人間と同じモノが食べたいよね。結局、生野菜に味噌汁ぶっかけたのが出てきて、ああつらい…。
  • 同室ベトモツはストレスたまっているらしい。「はぎしり」「寝言」はともかく、「尻」だの「屁」だのって、食事中ですよ?ハンモックの上で寝ていたモツは、いつの間にベトの上に落ちたの?
  • モツ「ルー君、もう何日お風呂に入っていないの?」のパワーワード。どこかで『のだめカンタービレ』ネタが入ってくると思っていたけど、何かに熱中したら入浴を忘れるネタがきましたね。ちなみに史実ベートーヴェンはオフロスキーですよね。
  • ワタル「僕が悪いんです」に、しゅんとなるベトモツ優しい。歌苗姉さんの「ダメな大人は相手にしなくていいからねー」にニヤリとする悪ガキなのに。ベト「小僧まで!」の裏返った声が好き。
  • ワタルが語るベートーヴェンの偉大さに重ねた、史実ベートーヴェンのモノクロ画像がしんどい。赤いクラバットが目に焼き付く。絵は違うけれど、1期9話の回想もこんな感じだったような。今回の2期2話と同じ脚本家さんですよ。指揮棒は持っていないあたり、時代考証もちゃんとしているようにお見受けしました。

     

  • ほえーと感心した顔のベト。前世の記憶があるとしても、その後の影響については知らないはずだもんね。でも次の瞬間調子に乗ってふんぞり返る。「敬意をはらえ?」の言い方が好き。CV杉田さんの本領発揮。でも子供に論破されて「運命」が鳴り響くという。反論できなんだ…。チョ「あながち間違いじゃない」って、辛辣。
  • 大人げないベトは小僧に勝負を挑む。やりとりを見ているモツの表情が好き。言いたいことは他にもあるんだろうに、「つまんない子だな。そういうの子供らしくないっていうか」って。モツの掘り下げ、今後あるよねきっと。

     

  • 出ました。ベトの「出来損ないのギョーザー」発言。過剰に反応するワタル。涙ながらに「誰が出来損ないだって聞いてるんだ!」もうこの表情泣ける。「撤回しろ!」に動じないベトは大人だ。意外な展開で勝負することが決まったね。

     

  • 元ベトの部屋。ベッドに勉強机があって、小綺麗になったね。ワタルの回想つらい…。怖そうな大人を見上げている図じゃないか。丸メガネが黒幕なの?クラシカロイドの生みの親である響吾さんとは何か関係があるの?

     

  • はい。歌苗ジャッジによる家事対決の始まりはじまり。まずは外壁のペンキ塗り。小娘の「ワー君に負けちゃうわよ」に「うにゅにゅ」ってしか言えない楽聖。尻に敷かれとる。モツは頭数に入らないの?家事回ではお掃除上手だったよ?
  • ワー君はチョっちゃんを上手におだてて頑張らせる。でも義父には通じなさそう。リッちゃんにぐっと抱き寄せられて赤面しとる。リスト「けっこうウブちゃんね?」…うちの12歳息子が「やめろ目ざめるだろ!」って言ってたんですが、 な に に め ざ め る の ?ワグ「この人ニガテだ…」わかる。前前前世からおそらくそうだった。

     

  • ペンキ塗りにも個性が出るね。ベトは同じ所を丹念に塗り重ねているし、モツは広範囲をランダムに塗る。そこに奏助が来て、ペンキひっくりかえすわ壁に激突するわ(お約束)。ベトは怒ったのにモツは謎のやる気を出してきたよ?
  • ハッシーがドヴォちゃんの背中にあごを乗せてる。仲良しになったの?同時終了のペンキ塗りはやっぱりワー君の勝ち。屋根をピンクに塗った前科があるモツは、今回は壁面アートにしたんだね。色ペンキはどこから持ってきたの?

     

  • ベトが泣きながら懇願したので第2ラウンド。門から玄関までの石畳を掃除。奏助、家事は「歌苗の雑用」じゃないから。住人みんなでやることだからね。ワー君の助っ人は奏助だ。モツに手を出すなと言ったのに、手伝えと言うベト。
  • ベトが秘密兵器を出してきた。火炎放射器改め水流放射器がテレビショッピングで売っているクリーナー並みの威力を発揮。奏助危ないよ。でもさ、「フォイエル」ではないよね。ドイツ語で水って何て言うんだろう?「でも勝ちは勝ちい」の言い方がまた。濡れたブラウスに肌が透けるワー君にドキッしたよおばちゃんは。

     

  • アイキャッチが入って、濡れた髪のままくしゃみする歌苗から最終戦のルール説明。買い物勝負ハンデありすぎ。リストさんが言うように愛がない。壁にお掃除当番表があったのが気になる。
  • 商店街で。先に卵1パックを買い終えて帰宅するワタルを見て、ベトが「否否」と言いながら苦悩しておる。そんなヒマがあったら一つでも買い物をしよう。
  • そこに音羽館の大人3人が来て、分担して買った食材をエコバッグに入れる。ミカン箱も被らず外に出て、商店街で買い物するなんて、成長しすぎではショパン殿?ベト「おまえたち~」今日はよく泣く日だね。

     

  • ドヴォちゃんがワタルに食事のことを訴える。ワタルは適当にあしらっていたのに、ベトに負けそうになると「(姉さんに)頼んであげるから」って。高いところに登ってドヴォちゃん何するのかと思ったら、自ら肉弾になるとは!もしかして慣れてる?

     

  • まさかモツまで肉弾になるとは思わなかったよ。でも初めてだと難しかったね。石壁にぶつかって終わっちゃった。

     

  • 足をひっかけて転ばせるのは卑怯だよワー君。ベトはモツのスケボー乗りこなせるのね!?でも着地失敗?ぶつかって倒れる2人。玄関に先に滑り込んだのは、ベト。

     

  • 倒れているベトを完全無視してワー君のもとに行く歌苗、ひどくない?ワー君を労って「ベトお!」って振りかえる顔にも愛がなさ過ぎ。ワー君は子供の必殺技、泣き真似だ。身の潔白を訴えるベトがひどく哀れになってきた。

     

  • 「大人の真の力、見せてくれる!」でムジーク発動。3DCG?2期はムジーク画面が超絶美しいよ!西川アニキの歌声がまたすごい。マーヴェラス西川。スキッパーさん。感激して言葉が出ないワタルを見上げるドヴォちゃんが好き。パッド君さん解説ありがとう。

     

  • タクトを振るベトを見て、ベートーヴェンのコンサートを聴いた過去の記憶が蘇るワタル。「音楽が、踊っている…」流した涙は本物だね。ちょうど曲の盛り上がりのところでもあり、こちらも涙が…。

     

  • ジークが終わり、門を飛び出していったワー君。歌苗が追いかけなかったのは、奏助が止めたのかな?彼は身に覚えがあるものね。「そっとしてあげなよ。ドヴォちゃんがついていれば大丈夫っしょ」とかなんとか。※これは妄想です。
  • せっかくドヴォちゃんが寄り添っているのにさ、「バカ」はないよワー君。あ、自分のこと「クラシカロイド」って言った。「この新しい世界で僕はやつを超える。それが革命だ!」さあ、これからどうなる!?
  • 食堂。ベトはご飯山盛りだね。今日は色々働いたもんね。ワー君が帰ってきたよ。住人と同じモノを食べるのは大事!それが家族だからね。ムジークに涙したことをベトに問われたら、「涙がでるほどくだらない」って。いかにもワーグナーらしい。「出来損ない」と言いかけたベトの口に煮る前の野菜を突っ込んだよワー君。なんか少しずつ家族になれそう、と期待していいの?
  • でもさ、弟の「ドヴォちゃんもすきやきが食べたいって」を聞いて、なぜフルーツを割下で煮るの姉さん?ドヴォちゃんに当たり前のご飯をあげてほしい。
  • エンディング。コインが舞って美しい。
  • おおっ?次回予告はお当番さんがすることになったのね!第3話はモツの合コン回ですよ。海月ちゃんに友人ABCお久しぶり♪クラクラの2人も映っていたから、合コンに参加してくれるのかも?ばばばバッハ様は?

 

♪ムジー
無敵のソナタ交響曲第7番より~
アーティスト:布袋寅泰(Vocal:西川貴教
作詞:高橋久美子 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 編曲:布袋寅泰

♪ムジーク効果(私見
物理的心理的に何かを動かすというよりも、純粋に音楽を聴かせるためのムジークだと思いました。派手なスロットと大量のコインにコイン達のダンスは、あくまでも演出なのでは。このコインでお家賃払える!?とはならなかったですね。ムジーク後に消えちゃったので。ハッシーが池から拾ったコインはあくまでも古コインのような気がします。

私、原曲はもちろん好きだけど、布袋さんのアレンジも好き。いつも原曲の入れて欲しいところをうまく取り入れてくださっていると思います。

 

 

♪今回(第2話)のマイベスト・ベト
今回は何と言っても史実ベートーヴェンがしんどい。もちろんクラシカロイド・ベトも見所多くてしんどい。「ベスト」って一枚に絞るの無理よね。存在自体がベスト。なので今回もスクショ連発する私キモチワルイです、ええ。

 

まっっっって!M字開脚あるって聞いてない!寝るシーン、前回は短パンじゃなかったっけ?なぜに身体のラインがわかるスパッツなの??

 

史実ベートーヴェンは3枚絵がありました。頭を抱えて羽根ペンを走らせる姿もいいけど、この前のめりでピアノに向かう背中が最高!難聴が進んでいる頃なら木の棒をくわえてピアノにあてているはずだけれど、この絵ではそこまではわかりません。

 

史実ベートーヴェンを褒められて、ほえーってなる顔。ほんのり頬を赤くして、少し照れてる?

 

「撤回してやってもいい」の不敵な笑みが、大人だなって。

 

ベトの泣き顔。こんな顔は初めて見ました。

 

小娘に懇願する楽聖。やっぱり泣いてる。

 

「まずい。このままでは負けてしまう」。黙っていればカッコイイ。

 

腰チラがやけにまぶしいです先輩。

 

「こーぞーおー!」とワー君を呼びながら、エコバッグ肩にかけて走る楽聖

 

そしてやっぱりムジーク発動シーン!コイン達に囲まれて神々しい。

 

♪今回(第2話)のベト歌
夫婦漫才炸裂。2人が新婚さん通り越して子供が10歳くらいになった夫婦(※個人の感想です)の雰囲気を醸し出していて、あれひょっとしてベト歌は本当に夫婦なのでは?(※違います)と勘違いできる回でした。でもさ、歌苗ちゃんはもう少しベトに優しくしてあげて。

 

朝食時に、ベトが部屋がないことを抗議するも歌苗は負けてない。とにかく近い。

 

詰め寄られても弱い。かかあ天下。

 

買い物のハンデに抗議するベト。歌苗の濡れた髪に動じないあたりが夫婦。メモを受け取ったときに「簡単すぎて拍子抜け」と言っていたので、どうやらお使いは慣れている?

 

クラシカロイド・オン・アイス

クラシカロイド・オン・アイス

 

 

クラシカロイド・オン・アイス」のジャケット絵はキャラクターデザインの橋本誠一さん描き下ろしです。これはステキ!動画でもベトモツのアイスダンスを観てみたい。

 

※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c