アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログです。「自由にしかし楽しく!クラシック音楽(https://nyaon-c-faf.hatenadiary.com/)」の姉妹ブログです。

コメント・ご連絡はすべてツイッターにお願いします。ツイッターID:@faf40085924 ※アカウント変更しました。
※無断転載を禁じます。

『クラシカロイド』第5話(第2シリーズ) 偉大なる男 感想

※2018/10/03 画像を削除しました。

 

シューさんお帰りなさい!第1話の最後に音羽館を出て行ったシューベルトがいよいよ帰ってきます。シューさんのムジークは、第1シリーズでは2曲が原曲で3曲目がヒップホップでした。今回はレゲエになるそうですよ。ムジークごとに担当プロデューサーが交代するなんて贅沢!どんなアレンジになるのか楽しみです。もちろん、シューさんが音羽館にどんな顔して帰ってくるのかも、住人たちがどんなお出迎えをするのかも。

第5話(第2シリーズ) 偉大なる男 (2017/11/04 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP

 

♪感想(レビュー)
念のためお断りしておきますと、私『クラシカロイド』が大好きなんですよ。うん、知ってた。好きだからこそ、つらい。期待しすぎている自分が悪いんだとわかってはいるんですが、正直今回はお話に悲しくなって、いっそファンをやめちゃおうか?とまで思いました。それを思いとどまったからこそ、今こうしてレビューを書いているわけですが。私、『クラシカロイド』については寛容でいたいと思っているんですよ。でも今回はどうしても受け入れられなかったんです。そんなわけで、今回は全面肯定はしていません。かといって全否定はしていないつもりです。また、いつもの通りこれはあくまでも私個人の意見です。ご了承頂けるかたのみ、以下お進み下さい。長いです。

絶対にやってほしくなかったこと。それは「ムジークそのものの否定」。今までは「肝心なことはなにも解決していない」のはあったけど、「ムジークがダメ」という描写はなかった。ベトモツvsバッハのときも、どちらかがダメということではなく理念同士のぶつかり合いだった。それなのに、なんで今回「借り物の音楽」って上からバッサリなの?曲がりなりにも、世界中の人が熱狂している曲なのに。それにベト、シューを完全に忘れていたくせに彼が異国でどんな努力をしてきたか知らないくせに、どのクチがそんな偉そうなことを言うの?こんな傲慢な人だとは思わなかったよ…これは暴力ですよ。子供の生意気に「小僧の言う通りだ」って乗っかったのも小物感。今回、後輩に音楽を語る先輩は見せ場だったと思うしそこだけ切り取ればとってもカッコイイだけに、本当に残念。せめて、シューのこと忘れずにいて欲しかった。小僧のディスりは諫めた上で、後輩に対してはあくまで目の前に見えている「調子に乗りすぎ」の部分のみを否定する形にしてほしかった。後輩の努力と後輩なりに出した答え(=今回のムジーク)に関しては、否定しちゃいけないと思うの。それに、クラシカロイドのシューさんは真面目でまっすぐな性格。そして柔軟で、様々なことを取り入れて形にできる人。それも一つの才能で、個性だと思います。だからシューさん自身ももっと自信を持ってほしい。「主体性がない」との指摘にソワソワしちゃうのは優しいからだと思うけれど、本気で向き合ったからこそ、人の心を動かせる曲が作れたのでしょう?その気持ちと努力と結果は、決して借り物なんかじゃない。そこのところを否定する人は、たとえ敬愛する先輩相手でも堂々と抗議していいのよ。1期21話のブレイク・スルーで先輩と対峙したように。そして、結局ラップもレゲエも捨ててニュートラルなクラシカルシューさんに戻ったけれど、あなたが通ってきた道は決して無駄じゃないから。今の自分の血肉になっているはずだから。お願い黒歴史にしないで!常に前を向き進んでいるとしても、昔のことも時々は思い出して歌ってください。

それにしても。「ザ・グレート」で大男になるのはよしとしても、民衆が「ポウポウ」言いながらただヘラヘラフラフラしていたのが受け入れられなかったです。なんなのレゲエをバカにしてるの?私はレゲエに詳しくないですが、音楽のメッセージ性ってそんな薄っぺらいものじゃないことくらいはわかりますよ?大人だから。でもね、あんまり子供をダシにしたくないけどさ、子供が見ているんですよ。第一印象は、大事!大事な音楽性を雑に描くのはだめだ。あんまり1期と比較したくはないけれど、少なくとも1期21話ではヒップホップに対するリスペクトはあったと思うの。日本人になじみが薄いジャンルの音楽を取り扱うなら、なおさらその音楽性にはきちんと向き合って欲しい。だって、音楽アニメでしょ?当たり前のことじゃない。今回のムジークは編曲と詩と歌が大変良かっただけに、悲しいです。1曲限りでオファーを受けたムジークPのかたが今回の2期5話をどう思われたか、気になります。1期21話では放送後にすぐ公開された対談やインタビューが、今回は今の時点でないことも気がかりです。

今回は言いたいことが多すぎて。モツベト、シューさんのことを完全に忘れていたって、これ本気なの?他のメンバーも「お帰り」の一言もないなんてひどすぎる。今回に限らず、シューさんはいじめていいという謎の不文律はいい加減にしてほしい。あと、今回のリッちゃんは愛がなさすぎ。子猫ちゃんをパシらせるなんてありえない。人前で化粧を直すのも、服や靴を脱ぎ散らかしながらお風呂に行くのも、下品。単純に不快。そんな無理な動きをさせなくても、リッちゃんは存在するだけで華があるのに。それから、ワー君は「革命革命」って気にしすぎ。あんまり引っ張るとさ、いざフタを開けてみたらショボかったって場合が恥ずかしいよ?文句を言えばキリが無いのでこの辺で。

まあね。『クラシカロイド』は脚本家さんが複数いて、それぞれ違った個性を発揮してくださるのが楽しみな作品でもあります。今回、第2シリーズから参戦の脚本家さんが初めて書かれた回です。シューさんがヒップホップからレゲエに宗旨替えすること、音羽館鳴り物入りで帰ってくること、加えて大勢のレギュラーメンバーを動かさなければならないこと。それを25分の一話完結で。結構ハイレベルな要求をされているわけです。何を重視するか、なのかもしれませんね。全体のお話の辻褄も大事だけれど、動きや切り取ったセリフのインパクトをより重視したほうが、テレビ番組としてはベターなのかもしれない。真剣に観ている視聴者よりも流し見している人のほうが多いはずだから。確かに、そこだけ見れば後輩に説教したベトさんは超カッコ良かったですからね。ワー君のdisりも内容はともかく様式美なのかもしれない。歌苗奏助が惚けた顔で「ポウポウ」言っているのも、まあわかりやすい反応でインパクトはある。それに私が気付いていないだけで、今後の伏線となる重要なことが仕込まれているかもしれないしね。長々とスミマセン。まとめます。「今後、絶対にムジークそのものを否定しないで!音楽性には敬意を払って!」おばちゃんとの約束だよ!

以下は思ったことメモ。

  • アバン。日本昔話ふうの映像。昔のアニメにある左右の帯まで本格的。チャンネル間違った!?

     

  • ダイダラボッチの伝説は日本各地にあるよね。読み聞かせ、おばあさんっぽい語りまで本格的じゃないですか歌苗姉さん。泣き真似で応じるワー君は、姉さんが喜ぶことを言うのも心得ていて、もうすっかり弟だね。姉は思わず弟を抱きしめちゃった。そこまで想定してなかったのか、弟は赤面してる。
  • はい、音羽館のメンバーは通常営業。モツがドヴォ神さまにちょっかい出して逆に噛みつかれてる。食が細そうなチョっちゃんが「お腹空いた」って言ってる。「もう、いやあー」って、大家稼業はJKには負担が重いよね。
  • Aパート。住人に荷物をまとめさせて追い出す作戦。ワー君とドヴォちゃんは対象外らしい。1話のホワイトボード再び。口々に反論する住人達。ベト、1期1話でも読んでた「ミセス味っ娘」は今回は2巻だね。モツ、そのお尻はもしかしてパンツはいてないの?

     

  • 歌苗、自分が出て行くと宣言。ワー君は「そのほうが都合がいい」って?住人達、大家殿は絶対出て行かないってわかっているから好き勝手。JK歌苗は、まるで家事育児に疲れたお母さんよね。「出て行く」と言っても家族は余裕なんだもの。少しくらいありがたみをわかってよ。
  • 扉を開けたら、そこには「ポウ、ポウ、ヤーマン!」とノリノリな奏助。でも歌苗の状況を理解しようとするキミはいい奴だ。パッド君さん、レゲエの解説ありがとうございます。
  • 聞こえてくる歌が心地よい。歌苗の想像の世界でのビーチにて、着ているのは1期8話の女子回でお買い上げしたビキニですね。

     

  • 「ザ・グレート」の偉業について語る奏助。いつの間にかテレビ番組とシンクロして、ザ・グレートの曲が世界平和に貢献していることがわかりましたよ。「ライフ・イズ・ビューティフル!」ステキじゃないですか。「革命」に反応するワー君。
  • 来日したザ・グレートは空港で報道陣に囲まれて、大スターらしい。「ノーベル平和賞」って、すごいよ。その場にいた記者たちだけでなく、テレビを見ていた歌苗奏助も洗脳されちゃった!?
  • Bパート。ハママツの街を歩いているザ・グレート。彼が通り過ぎた後に人々が「ヤーマン!」って言い出すのは、1期4話の赤ちゃん返り現象に似ているよね。
  • 一方、音羽館では歌苗奏助を取り戻そうと、ベトモツがそれぞれワグドヴォにちょっかい出してる。ベトがひょいっと小僧を持ち上げて、小僧はなすすべなく手足をバタバタさせている図が面白い。しっぽを掴まれるドヴォちゃんかわいそう。

     

  • そうだそうだ、ドヴォちゃん反撃だ!またモツのお尻をガブっとする。なりゆきをじっと見ているチョっちゃんが、何も手助けしようとしないのがじわじわくる。どっちの味方なんだろう?

     

  • ザ・グレートが巨大化して街を歩いてる。人々は「ヤーマン!」って言いながら争いを好まなくなるらしい。ほっかむりに風呂敷包みを背負っている古典的なドロボウさんがいたよ。それにしても、徒競走でみんなで手をつないで一緒にゴールって、都市伝説じゃないの?あんまり笑えない。お?音羽館までもうすぐ!?
  • 食が細そうなチョっちゃんが大家さんにまだ「お腹空いた」って言ってる。結局お昼食べ損ねたのね。でもベトのギョーザーはイヤなの?「ギョーザーがだめなら、ハルマキーを食べればいいんじゃない?」とは、まるでマリーアントワネットな大家さん。「シューマイーがいい」と合わせる奏助はイイ奴だ。
  • ザ・グレートが音羽館に到着。出迎えたのはベトモツ。「ヤーマン!お久しぶり。会いたかったジャマイカ」…語尾がおかしいけど、この声は確かにシューさんだ。

     

  • 「この格好でわからないジャマイカ」から、メガネを外したら「ベートーヴェン先輩を敬愛してやまない、フランツ・シューベルトジャマイカ」ってクラシカルな口調が混ざる。メガネが重要なのね。しかしメガネ外したこのお顔は反則だわ。ドレッドヘア、似合ってる。前髪切った方がいいなんて、言わないよ。

     

  • 涙の再会のはずなのに、ベトモツが気付かないのはつらい。私、ここ面白いと思わないんですが。とにかく、今までの経緯をシューさん自身が語り出す。かなり端折ると、いつもの凧でジャマイカに行ってレゲエに出会った、と。いちいち語尾がジャマイカなのが気になる。
  • せっかく色々語っているのに、先輩は後輩の口にギョーザーを押し込んで黙らせちゃったジャマイカ。後輩はちゃんともぐもぐごっくんして食べているのが良いです。モツも一つつまみ食いして食べてるし、やっぱりみんなベトのギョーザーは好きなんじゃない?でも、後輩の話は最後まで聞いて欲しかったジャマイカ…。
  • 奏助に氷嚢をあててあげるチョっちゃんは優しい。シューさんとワー君がご対面。ベトの「出来損ない」に小僧が怒ってなぜかモツも混ざって、子供のケンカだ。

     

  • 「私は平和の使者、ザ・グレート。放ってはおけないジャマイカ!我が力によって心に刻むがいい。平和の尊さを、人生の美しさを!」シューさんの理念、尊い。口上ナシでムジーク発動。

     

  • 音羽館の周りが南国風になって、シューさんは巨大化。既にムジークにかかっている歌苗奏助は、外に出て踊り出す。
  • ベトさんの皇帝!ボナパルトにザ・ペンギンズのみんなお久しぶり♪ペンギンズは空中飛行がうまくなってるね。

     

  • わ、ペンギンたちがザ・グレートに吸収されちゃった。シューさん胸板厚い。さらに巨大化して、「もっと私をたたえろジャマイカ。崇めろジャマイカ!」…なんか雲行きがあやしくなってきた。

     

  • 石に足ぶつけて尻餅の巨大シューさん。今期はM字開脚が流行ってるね。毒舌ワーグナー(※ただし子供)が近づいてきて、お得意のdisりだ。書き起こしたくないので、内容はどうぞ録画でお確かめ下さい。

     

  • シューさん泣いちゃったよ。涙で湖が出来たよ。とどめは先輩の説教だった。ムジーク解除。元の大きさに戻ったシューさんはなぜ裸なんでしょうか?ハッシーが大事なところを隠してくれてます。

     

  • いつもの音羽館に戻って、今までと違うのはクラシカルシューさんがいること。ちょっと痩せた?せっかく慕ってくれているんだから、もう少し後輩に優しくしてあげて先輩。

     

  • ワ「そろそろ始めようか。本当の革命を」はい。始めて下さい。1話から引っ張っているんだからもう動いて欲しいです。
  • エンディング。今回のムジーク、曲そのものはもちろんいいけど、歌詞も沁みる。これ、本気で世界平和のムジークだよ。洗脳とかじゃなく、素直に心に響く。寄せて返す波に見え隠れするシューさんの絵が、最後まで消えなかったのがよかった。
  • 次回予告。失踪していた母親が帰ってくるとかまたデリケートな話題を…。シューさんがエプロンしてボウルをかき混ぜていたり、悪そうな顔してたりしたので、シューさんの活躍が楽しみ!

     

 

♪ムジー
Life is beautiful ~ザ・グレートより~
アーティスト:シューベルト(CV:前野智昭
作詞:IMMI 作曲:フランツ・シューベルト 編曲:A-bee

♪ムジーク効果(私見
テレビの映像等その場にいなくても効力のある、強力な洗脳系。レゲエのリズムにのせることで、人々を何も考えられなくしてしまう。ただし、クラシカロイドには効かないようです。

 

尺が足りなかったのか、ムジーク口上がなかったのがサビシイ。公式が毎回公開している「ムジークアルバム」ではちゃんと口上も聴けますよ。

www.nhk.or.jp

シューベルトの声優さんの前野智昭さん。歌が本当にお上手です。これからも作中でどんどん歌ってください!

 

♪今回(第5話)のマイベスト・ベト
先輩は、やはり後輩の拠り所なのだから。

 

小僧が腕を振り回しても当たらない体格差と、なんというか大人の余裕がいいなって。

 

あの、このフトモモの隙間はなんていうんですか?ここ良いですよ、うん。

 

後輩に「自分の旋律で語れ」という場面。セリフそれだけを切り取ればカッコイイけど、私この場面については評価しません。後輩のことを忘れていた人に、それを言う資格はない。ただ、後輩を諭すのは自分の役目だとわかっていて、堂々とした風格を保っているのはよかった。だからこそ、後輩は再び先輩の元に戻ったわけだから。この先ずっと、後輩のリスペクトに値する人でいてください。後輩の一途さに甘えて自分の考えを一方的に押しつけるのではなく、後輩の言い分を聞いて認めるところは認める度量を持っていてください。お願いします。


♪今回(第5話)のベト歌
毎回ベト歌だけど、今回は特にベト歌でしたから。

 

ベト「惚けた顔をして…」…なんか卑猥です。この番組、子供が見ています。
それにしても、歌苗の大事な弟ワー君にちょっかい出せば、歌苗は黙っちゃいないことをわかってやっているわけですね。自分の方を向かせる術は心得ているわけで。

 

ベト「貴様が今すぐやらねばならないのは、小娘を元に戻すことだ!」割り箸を片手で折るくらい、力入っています。小娘を救いたいって、愛だわ!

 

ベト「出来損ないのギョーザーは引っ込んでろ」。うわ、小僧が「姉さんはこのままで」って言ったから、ベト怒っちゃったよ?小僧が一番言われたくない言葉を知ってて、わざと言ったよ?これ公式なのよ??

 

ジークに誘われて踊り出す歌苗に「だめだよ姉さん、こんなのやりすぎ…」と言うワー君。それを「小僧は引っ込んでろ」って制して、自分が前に出てムジーク発動するんですよ。小娘を助けるのはあくまで自分でありたいわけですね。

 

ツイッターは流れていく場所なので思いつきをつい投稿しちゃうのですが、今回のこれは記念においておこうと思います。私はツイートの下書きしないため文章こなれていないけれど、勢いということで。次回以降、この考えを撤回したくなる展開になるといいな。

 

※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c