アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

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『クラシカロイド』第1シリーズ第18話 ミツルロイドとギョウナくん 振り返りレビュー

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クラシカロイド』1期18話の感想(過去記事)は以下のリンクからお進み下さい。なお、画像は次回の振り返りレビュー公開直前に削除します。

 

nyaon-c.hatenablog.com

 

【感想の感想】
最初の頃に比べると、我ながら進歩していますね。もちろん細かく見ていけば色々と直すべきところはありますが、あげているポイントは今書いてもほぼ同じ内容になりそうな気がします。言うまでも無く、常に向上心を持ち続けるのは大事なこと。しかし、ここまでやってきた自分を素直に認めてあげたいとも思います。好きなものがあれば人間何でも出来る!『クラシカロイド』に出会えたこと、そして『クラシカロイド』の胸を借りて好きに語らせて頂けることに改めて感謝します。

【新たな気付きポイント】

  • メインストーリーが動く6の倍数回
  • 「天才」とは何か?
  • 「ホーメーテー」
  • バッハ様は空を仰ぐ
  • 音羽博士はタダモノではない感
  • ドジっ子・大バッハ

今回は6の倍数回ですので、メインストーリーが動きます。クライマックスで登場するオクトヴァとミツルロイドが出てきて、「クラシカロイド」開発の発端や3人が逃亡した理由がわかる回想シーンあり、ベトとモツがムジークをコントロールできるようになっている描写あり、バッハが宇宙の彼方に思いを馳せるシーンあり。さらに、三弦の過去エピソードと現在進行形の承認欲求、ドジっ子・大バッハ様の珍道中に新規ムジークまで盛りだくさん。ところがおそらく真面目な回にもかかわらず、バッハ様のドジっ子ぶりとパンチラが全部かっさらっていくという…こういうところが大好きです!子供向けアニメが子供だましになっていない骨太のメインストーリーがありながら、基本は笑いをとことん追求するスタイル。ま、要素をすべて把握できなくたってこの後のお話は楽しめますので、あまり堅苦しく考えず気楽に見るのが吉だと思います。

と言いつつも、私は理屈っぽい大人なので語りますね。この作品には音楽家の「天才」だけでなく、音羽博士と三弦という研究者の「天才」も登場します。その「天才」とは何か?「天才とは99%の努力と1%のひらめきである」byエジソン。とはいえ、わずか1%のひらめきを掴める力には個人差があるのでは?私見ですが、おそらく音羽博士がひらめき型で三弦は努力型なのかなという印象を持ちました。三弦の回想シーンを見る限り、三弦の周りはどうやら自分達が思いつかない・できない事をやる人への褒め言葉として「天才」と言っているようです。努力して結果を出し、周りに評価されることでやってきたのが三弦。一方、一見ちゃらんぽらんなのにノーベル賞レベルの研究成果を出していて、その上「面倒だから」発表しない音羽博士。三弦が音羽博士を腹立たしく思うのは無理もないと思います。でもほぼ人間のクラシカロイドと機械にしか見えないミツルロイド…そこに超えられない壁があるのは自明の理。音羽博士はどう転んでも天才なのに対し、周りから「天才」と言って貰えなきゃ天才枠には入れない三弦。ミツルロイドが「ホーメーテー」と暴走したのは、周りに評価されたい三弦の意識の表れですよねきっと。「天才」とうぬぼれるには、自分の研究はまだまだだと三弦自身がよくわかっているはず。自分自身が不安でたまらないから周りの評価で安心したいのかな?なんて個人的には感じました。承認欲求は誰にでもある感情だとは思いますが、それが強すぎた場合、逆にけなされたときのダメージが大きすぎるようにも思います。ミツルロイドの暴走がすさまじまったのはそういうことなのかな、なんて。

一方、本物の奏助は「もてたい」とは思うし言うものの、「褒めて」とは言わないですよね。褒めて貰えないどころか、相棒パッド君はじめ周りに散々けなされています。それでも曲を作りマイクを前に自分の曲を歌うイイ奴です。奏助の自己肯定感の高さは見習いたいところです。たとえ他人に褒めてもらえなくたって、自分で自分を信じられればきっと強い。音羽館の住人達はミツルロイドが家事をテキパキこなしていたときは褒め、失敗したらけなしたように、他者の評価なんて簡単にひっくり返るもの。そんな不安定な他者の評価を拠り所にするのは危ういですから。褒めるにしてもけなすにしても、他者はそこまで自分を見ておらず適当なことを言ってくるのが現実なのかも。

アバンタイトルでも、音羽博士と研究所にいた回想でも、なぜかバッハ様は空を仰いでいます。これ、クライマックスに向けての伏線だったとは気付かなかったよママン…。宇宙で自分の音楽が聴かれていると感じ取るなんて、どんな特殊能力なんですか!?ちなみにロイド達の中でも気付いているのはバッハ様だけのようです。「ムジーク」を操る力も最初から備わっているようですし、module No.01が優秀すぎて響吾さん天才すぎる!となってしまいます。もちろん、勤勉で優秀な大音楽家JSBの資質を受け継いでいるから、というのはわかります。でも入れ物であるロイドの基本形を考え設計し実際に作ったのは音羽博士。それこそノーベル賞だって(以下略)。バッハが父・響吾を血眼になって探しているのも、彼の力が必要と考えているからなわけで。バッハは「響吾は天才」だなんて一言も言わないのに、バッハの存在と言動によって音羽博士はタダモノではない感が醸し出されているのが秀逸だと思います。ヘソクリ千円を手に入れるために危険を冒して研究所に忍び込んだのも「きっと何かある」と思わせてくれますし、実際この後の展開につながりました。

そして大事なこと!module No.01=クラシカロイド・バッハはなぜかドジっ子!ペンキ塗り立てのベンチに腰掛けて服を破りおパンツ丸見えになっちゃいます。ぎょうなくんの着ぐるみを被って子供達から走って逃げたり、背中のチャックが布を噛んで開けられなかったり、最後はタクシーにも乗らず堂々とパンチラしながら歩いていったりとサービスシーン満載です。またこれはドジというよりお人好しの部分かと思いますが、八音計画の相談の際は音羽博士に「1時間も」時間を与えてまんまと逃げられています。音羽博士は「人間」を作ったのだから、どんなに優秀なロイドだって人間臭さがあって当然といえば当然。それが「一番素晴らしい音楽を作り出す」キモなんですよね、きっと。

その他。お空が大好きバッハ様。AパートいきなりBGMがあやしげ。オクトヴァ!「父・響吾」は音楽用語じゃないよね?三弦の回想、履歴書の字がボケボケ。せめてお誕生日を知りたい。音羽博士の研究室のお面…アフリカ好き?「人間を作る」そんな簡単に!?設計図を読み解ける三弦だってかなり優秀だと思うの。「アルケドール」ってジョリー消滅の記憶が蘇るよ。街の音を聴いて曲作りに活かすとか、バッハ様は勤勉の極み。回想、エゴサするとかバッハ様どんだけ…。響吾さんはよく話すのにバッハ様は無言なのはなぜ?やっぱりバッハ様はお空が好き。奏助のDTMは最初に比べたらうまくなってる。機械のパッド君は神様をどう把握してるの?白昼堂々と拉致される奏助。公園にいた人は誰も止めてくれないのね。三弦の奏助disりがひどいっす。奏助の持ち歌は一曲しかねえべ!バッハ様は手書きで作曲。ところで他のロイド達は作曲はしないの?「ペンキ塗りたて」思わず二度見するよね、わかる。シャツは破けてもパンツは破けないー強いぞー♪ぎょうなくん着ぐるみは借りたのよね?ミツルロイドはどう見ても機械なのになぜみんな気付かないの?辛口なパッド君はそこに置いて自分は隅っこでいじける奏助好きよ。ふらっと現れる響吾さん、先に音羽館に顔出してくださいよ…。ちゃんと挨拶して帰る奏助エライ。子供から逃げるぎょうな君、足裏はピンクの肉球だ。隠れていたら現れたのはモツ。一番まずいパターン!!!「約束」の小指切ない。ベトとモツを連れて逃げた響吾さん、話し合いは無駄だと思ったの?ミツルロイドは褒められて調子に乗り失敗、それをけなされると暴走とか、やっかい。カプセルの部屋、この時点でちゃんと「2」の扉があるのね。千円で一週間メニューって、すいとんとかかな…。三弦と音羽博士の会話、かみ合ってないけどもしかして当人同士はこんなの慣れてる?モツがムジーク発動してまず子供達のために車でバリケード作ったのがエライ。お行儀良く出番を待ってるボナパルトカワイイ。「ちゃんとしてる」って気付いても「たまたま」で片付けちゃうの、嫌いじゃないわ。ミツルロイドの承認欲求強すぎ。バッハ様、カツラつけてないほうがやっぱマシなんじゃないですか!?タクト一振りで全部無効化なんてやっぱり強いっすバッハ様。響吾さんを引き留めておいてよ奏助…でも今ならまだそう遠くには行ってないかも?探そう?シューさんにとって神楽君はパッド君とセットらしい。ギョウナ君を着るよりはパンチラを選んだ大バッハ様。エンディングは歩くギョウナ君にモツベトバハの影も。夜空を見上げるバッハ様のスーツは破けてない。


最後までおつきあい頂きありがとうございました。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c