アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

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ほくでんファミリーコンサート第518回公演(2018年6月) レポート

私が演奏会に足を運ぶようになったのは『クラシカロイド』にハマってからです。ありがたいことに私の住む札幌は音楽を聴く環境には恵まれていて、初心者や子供でも入りやすい企画があったり、料金も格安あるいは無料のイベントもあったり。今回レポートするコンサートも地元企業が主催する無料の公演でした。

私は以前ツイッターでこんなことをつぶやいていました。 

 

その望みが案外早く叶いました!希望は言ってみるものですね。上のツイートをした直後に「ほくでんファミリーコンサート 第518回公演(札幌開催)」の入場整理券の抽選受付があることを知り、応募してありがたくも当選したのです。

www.hepco.co.jp


家族で早めに食事を済ませ、留守番を頼んだ夫に年長の娘を託し、ちょうどノー部活デーだった中1の息子と行ってきました。札幌はここ数日で急に夏めいてきて、Kitaraに隣接する公園にはカルガモのヒナがたくさんいました。

以下、私が感じたままに感想を書きますが、素人の主観によるものであることをご了承下さい。なお、ひどい間違いはご指摘くださいませ。


ほくでんファミリーコンサート 第518回公演(札幌開催)
6/5 18:30開演 札幌コンサートホールKitara 大ホール
【指揮】田中祐子
管弦楽札幌交響楽団

【曲目】

 

北海道150年記念メドレーの曲は息子にもわかるおなじみの曲ばかり。管弦楽で聴くとすごい迫力です。ただ、私達はこれをロビーで聴くことになりました…。最初から全部聴けたのですが、開演のタイミングには間に合わず、わずかの差で遅刻してしまいました。家を出た時間が遅かったのを反省。息子「走れば間に合ったよ」…確かにそう。でも少し走ったところで私が息切れしてしまい、結局駅から歩いて会場入りしたのでした。駅の階段を2段飛ばしで駆け上る12歳には敵わなかったです。運動不足良くない。そもそも時間に余裕がないのが良くない。せっかくのコンサートなので、次からはもっと時間に余裕を持って出るようにします。でなきゃもったいない!

司会が入り指揮者のかたとお話をされているタイミングでスタッフに誘導されホールに入りました。会場はウイング席やオルガン横の席まで超満員!私達の席は2階の前のほうでした。田中祐子さんはお若い女性の指揮者で、長身の男性コンマスと並ぶと小柄な印象。お話されているときは優しい雰囲気でした。しかしタクトを振るとパワフルで、すごくカッコイイんです。「女の人ってこと忘れそうだった」と息子が言ってました。彼の表現が適切かどうかはわかりませんが、聴き手が無意識にかけている色眼鏡が瞬時に消え去る指揮と演奏だったのは間違いないです。田中祐子さんは「札響が大好き」とおっしゃってくださったので、また近いうちにお目にかかれるのを楽しみにしています。

トークの後は2曲目「アルルの女」。演奏が始まると、空気の振動を肌で感じ幾重にも重なった音に包まれる感覚に、そうこの感じ!と嬉しくなりました。私はなんだかんだでKitaraには数回来ています。プロ楽団の生演奏をこの素晴らしいホールで聴ける幸せ…本当にありがたいです。当然ながら家のちゃちなプレーヤーで録音を聴くのとは比べものにならない良さがあります。極端な話、良い演奏が聴けるのであればどんな演目でも楽しめるのかもしれません。「アルルの女」には弦楽器だけで奏でる曲や、途中までハープとフルートのみの曲などユニークなものがあり、音楽と一緒に指揮者や演奏者の動きを目で追って楽しませて頂きました。超有名なファランドールで会場が大盛り上がりしたところで前半終了。

休憩後はいよいよブラ1!指揮者のかたが「20年の年月、命をかけて」とおっしゃっていた曲の演奏、どうしても期待が高まります。全体的に最初から最後まですべてなだらかにつながっている印象でした。録音によっては細かく刻んでいるように感じるものもありますが、今回の生演奏は流れる旋律のおかげですうっと演奏に身を任せることができて聴きやすかったです。ティンパニが印象的な導入部分で鳥肌が…力強く進む第1楽章には圧倒されっぱなしでした。ドキドキして気持ちに余裕が無かったです。穏やかな第2楽章はコンサートマスターによるヴァイオリンソロに聞き惚れ、第3楽章はクラリネット次いでフルートの美しい旋律に他の弦楽器や金管楽器が呼応しているのがわかる程には聴けるようになっていました。そして第4楽章。厳格な序奏から始まって、弦楽器のピチカートと第1楽章に似た旋律にドキドキしながら、待ってました!ホルンソロ(クララへのメッセージ)、そして弦楽器の晴れやかなメロディ…またしても鳥肌です。ここでふわっと身体が浮いたような錯覚を覚えました。苦悩から歓喜への「歓喜」の部分、文句なしに良いです!クライマックスの力強い演奏は音量が相当あるはずなのにけたたましい感じはまったくなく、ただそのスケールの大きさに圧倒されてしまいました。うまく言えないのがもどかしい。あっという間の45分間、贅沢な時間を過ごすことが出来て感謝です。もう何度でも聴きたい!今度はもう少し気持ちに余裕を持って、見逃した動きや下支えしている楽器にも注目したいです。再びブラ1の演奏があるときには万難を排して聴きに来たいと思います。他の3つの交響曲やヴァイオリン協奏曲も大歓迎です。希望は言ってみる!

アンコールは指揮者のかたが大好きとおっしゃっていた「エニグマ変奏曲」。私はBS日テレの「恋するクラシック」で曲名だけ知っていましたが、実際に聴くのは初めてでした。弦楽のメロディが心地よく、再び音と会場の空気に包まれる感じがして幸せでした。拍手は鳴り止まず、指揮者のかたはカーテンコールで何度もステージに。良い演奏会でした。ありがとうございました!

ロビーで「ドレミの箱」に募金をして、地下鉄で帰路につきました。息子との会話はもっぱら学校のことやゲームのこと。「自分が知っている曲がいい」と言っていたので、クラシックではなくゲーム音楽管弦楽があれば今度はそちらに一緒に行こうと思います。母の好きな曲のコンサートデートに付き合ってくれてありがとう息子。そして留守番してくれたパパと娘もありがとう。

ついひと月ほど前に行ったコンサートのレポート記事のリンクを以下に貼ります。よろしければそちらもあわせてお読み下さい。

 

nyaon-c.hatenablog.com

 

最後までおつきあい頂きありがとうございました。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c