アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

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「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」浦久俊彦(著) 読みました

 

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか (新潮新書)

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか (新潮新書)

 

 

以前から気になっていたこちらの本、第2シリーズ10話のリッちゃん回を前に読んでみました。今回は購入したものですが、おそらく多くの図書館に入っているかと思われます。私が住む自治体の図書館の蔵書を確認すると、ショパンの伝記はやたら多いのに、フランツ・リストの伝記は本当に少なくて、ちょっと気の毒になります。

クラシカロイド』では女性の設定にされているリスト。「ピアノの魔術師」というニックネームは割と聞くものの、イメージは「当時のアイドル的存在だった」くらいしかないし、知っている曲も片手の指で数えられる程。私に限らずそういったかたは多いのでは?私の場合は特にブラームスに興味を持ったため、音楽家の立場として対極にあるリストは今までノーマークでした。

内容に触れる部分は念のため畳みました。続きは「続きを読む」からお進み下さい。

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『クラシカロイド』第9話(第2シリーズ) ○(まる)のない世界 感想

※2018/10/03 画像を削除しました。

 

こだわりが強いベートーヴェンが、今回は○(まる)にこだわるようですよ。そして今まであまり絡んでこなかったショパンと絡むって、一体何が起きるんだろう?さらに今回は久しぶりのムジーク2本立て!ただひたすら贅沢に、堪能いたしましょう。

 

第9話(第2シリーズ) ○(まる)のない世界 (2017/12/02 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP

 

♪感想(レビュー)
何がいいって、ムジークが良い!もちろん今回に限らずムジークは良いのですが、個人的にエハミックさんも布袋さんもムジークアレンジが私好みで、しかも今回は原曲も好きで、もうどうしていいのかわからないくらい嬉しいです。番組の中でショートバージョンを聴かせて貰えただけでもありがたいのに、フルサイズで聴いたら私どうなるんだろう?早くムジコレが欲しい。そしてムジークを生み出してくれるクラシカロイドは永遠に続いて欲しいと思います。これは偽らざる本心です。

だから本当はお話に色々言っちゃいけないのかもね。監督も「あまり深く考えず気楽に」っておっしゃってますし。考えすぎの私は完全に負けてます。自覚してます。ブログ書きながら「私、何やってるんだろう?」って思うことはあるのですよ。好き嬉しい無理尊いって、絵や小説で表現できればそうしていたかもしれません。ただ、残念ながら私にはその才能は皆無なので。いち視聴者として思ったことをつらつら書くことしかできません。やっかいなことに物書きじゃないからうまくまとめられずやたら長いし。ただ、愛していればこそここまで時間かけて思いの丈を書いているわけで。好きだからこそ、思ったことは正直に言いたい。公式様の懐の深さに甘えているのは百も承知の上で、今日もまた重い愛で書きますよ。

今回お話のつくりはうまかったし、探偵コスプレだけじゃなくまさかのベトさんバニーちゃんに度肝を抜かれたし、シューさん大活躍だったし、大きくは後述の一点を除き良かったと思います(※毎度偉そうにスミマセン)。シューさんは住人から忘れられるって信じられないことがあったけど、自分でちゃんと自分の居場所を作って、住人達も受け入れているのがよかったです。ただいじめられるだけのキャラは卒業だ!またお話の構成上、割を食った感があるチョっちゃんも前からこんなキャラだったし結構ずぶといし、大丈夫よねって思えたし。あとは細かな描写で個人的に肌に合わない部分はあるものの、これは完全に主観の問題です。なので「思ったことメモ」に書いていても、まあそんな見方もあるよねーと流して頂けたらと思います。

はい、ここからは読みたくないかたは飛ばしてください。私が今回ひっかかったのは、まさに今回のキモである「ショパンの幻想即興曲ベートーヴェンの月光に似ている」という噂を取り上げた件についてです。ショパン本人が気にしていたらしいので史実ネタとも言えるかもしれません。これ、できれば触れないでほしかったです。後でいくらフォローを入れたって納得できない。曲にまつわる物語や史実は知っていると面白いですよね。それもクラシック音楽を楽しむスパイスになります。ただ、今回に関しては少なくとも「原曲を聴く前の人」は知らない方が良いトリビアでしょう。この番組を見て初めて原曲を聴く人も多いはずで、そんな人達が邪な見方をしてはせっかくの名曲の第一印象が台無しです。10歳当時「月光」でベートーヴェンに興味を持った私がそうであるように、何の予備知識もない状態で聴いて「いいな」と思えた曲は一生の宝物になります。原曲を聴くきっかけが現代的なアレンジのムジークであるのは良いと思うのです。ただヘタなトリビアが先に入ってきたら、変なアラ探しで曲を聴きかねないしそれだと曲の良さがわかるはずはない。そんなふうに音楽を消費してほしくない。そして大好きな1期10話のお話自体も「夜半の月」ムジークも、正直汚された気がしました。実は今回番組見た後に息子が「幻想即興曲と月光がどう似ているか確かめたいから月光をかけて」って言ったんですよ。そんな考えじゃ聴かせられない!って突っぱねた大人げない母親は私です。

まあ私は曲のタイトルもどちらかというと要らない派なので、こんなことを考えるのかもしれません。「月光」大好きな私ですが、ぶっちゃけタイトルからくる特定のイメージはないほうがもっと純粋に曲自体を楽しめると思っています。他の曲との区別が必要なら、作曲家ごとに通し番号があれば十分。それこそベートーヴェンピアノソナタ第14番でいい。ベートーヴェンショパンも自分ではほとんどタイトルをつけなかった人ですし、作品を聴く際には先入観や知識はいったん脇に置いてから聴きたいなと私は考えています。もちろん人それぞれなので、正反対の意見も尊重しますよ。

以下は思ったことメモ。

  • アバン。いつもの音羽館の朝ご飯。ワグドヴォは比較的早起きで、すでに食卓についている。ドヴォちゃんがもらったのは、噂のダムカレー?えっとコビコカバに香辛料やタマネギは大丈夫なんでしょうか?

     

  • 遅起きの皆さんが食堂へ。えっとベトモツは相部屋で一睡もできなかった、と。リッちゃん、お肌が荒れちゃったら焼きミカンを食べるととぅるっとぅるのぷるっぷるになりますよ。シューさんは仮に自分の部屋を持っていたら、ベトを誘って相部屋になりたいという目論見?ツッコミどころ満載。
  • 食卓についたベト、丸いものに反応。狼男ですか?それを見て「ひっ!」となるチョっちゃん。なにかまずいことでも?
  • ベトの反応は神からの啓示だって、シューさんさすがです。小僧の生意気も諫めて、先輩のお手伝いをする宣言。でもモツが目玉焼きが無くなっているのに気付いたよ。シューの分だけじゃなく全員分。
  • 同居人を疑うのは悲しいね。歌苗が「音羽家は行儀作法にうるさい」って言ってたけど、それはおばあさまのしつけの賜でしょう。後ろを向いてこっそり何かをのみ込んだチョっちゃん。まさか全員分の目玉焼きを食べちゃった?コレステロール値があがっちゃうよ?
  • そんな騒動は我関せずのドヴォちゃんは、まずウィンナーをくわえてカレーダム決壊だ。これ、やってみたい。

     

  • Aパート。夕方、食料品の大荷物を抱えて帰宅した大家さん。ちょっと誰か荷物運びくらいやりなさいよ!ギャーという悲鳴の主は奏助だ。なになに、クラクラのCDもDVDも全部ないの?クラクラはバージョン違い商法やってたんだね。全財産捧げたメディアがなくなっているショックで、相棒のパッド君がいないことに今更気付く。
  • 住人たちもあれがないこれがないと騒ぎ出す。奏助は武器代わりに持ち出したそのギター、まだ大事に持っていたんだね。シェアハウスの宿命かもしれないけど、こんなトラブルが発生したときにお互いをドロボウって疑い出すのは見るに堪えない。

     

  • 「なくなったもの、全部まるくね?」冴えてるよポンコツ。気付いたら館の丸いものが色々と無くなってる。
  • 帰宅したワー君に疑いの目を向けるリッちゃんはじめ住人達。でも当然歌苗お姉さんが許さない。かばわれたワー君が頬を染めるのはもうお約束。いまだにうぶちゃんらしい。
  • 「本当に出かけていたんですかねえ?」誰が言ったのこのセリフ?振り返ると、探偵パロだ楽しい♪えっと右から金田一、ホームズ、ポアロで合ってる?せっかく楽しかったのに、歌苗が奏助の付けひげをひっぺがしておしまい。

     

  • 次に疑いの目が向けられたのは、シューさん。でも頭の上に乗っているのに気付かずメガネを探して、頭ゴチンしている人がそんなことする気がしない。先輩も「やつはないな」と断言。

     

  • すっかり暗くなった音羽館で、残るチョっちゃんの部屋の前に全員集合。こんなとき声をかけるのはリッちゃんの役目。ベト「ドアをけやぶる」って、昔「バールのようなもの」でこじ開けたことがあったよね?ダメー!って阻止する大家さん。そうだそうだ、壊すなら弁償しなきゃ。っていうか最初から壊すな!

     

  • リッちゃんの作戦は、お好み焼きともんじゃ焼きの中間みたいな「愛情たっぷり焼き」でおびきよせる。食堂と部屋は遠そうなのに、結構匂いって届くのね。ドヴォちゃんはキザミキャベツだけってかわいそうだよ。

     

  • 意外に俊敏なチョっちゃん飛んできたよ。大家さんから奪ったヘラで、なんかピザみたいな切り方したね。モツ「そこまでた!」って、なくなったものが全て持ち主の手に。チョっちゃんが隠し持っていたらしい。
  • いつもの正座説教だけど、たった一人が正座して大勢で見下ろす図はすごくイヤ。事の成り行きを見ていなかったシューさんが諭す役目なのは、教師経験者だから?

     

  • まわりの会話と行動をアワアワしながら見ているチョっちゃん。ベトがやっとついた家の照明で「これこそオレが求めていた…!」ここで、チョっちゃんのあのカッコイイタクトが出てきて、ムジーク発動。
  • 「雨だれ」穏やかでいいアレンジ。でも部屋の中に雨雲が出現して土砂降りって、穏やかじゃない。パッド君は防水じゃないらしい。自分はかばわずにワー君をお皿で守る歌苗は姉の鑑。リッちゃんはアイメイクが溶けて大変だ。マスカラはウォータープルーフのを使おう。

     

  • リッちゃんの「ベトだけにしなさい」の声でいったん雨はやんだけど、こんどはベトだけ集中豪雨だ。ベトは対話をしたいようだけど、言い返せないチョっちゃんはますます雨を強くしてる。ベト「ならばオレも今後一切おまえとの関わりを断つ」って、そもそもチョっちゃんとあまり関わっていなかったような…。
  • ベト「それがオレの運命!運命とは自らの力で切り開くものだ!」BGMがオルガンの「運命」だ。いつものアイキャッチ音はナシで、この曲でアイキャッチ
  • Bパート。え?ベトの上には一晩中雨が降ってたの?お布団も畳もずぶ濡れでは?それに革ジャンがだめになっちゃうよ、濡れて気持ち悪いだろうし脱ごう?チョっちゃん徹夜でムジーク発動って体力あるなあ。
  • ベトにさらなる変化が。まるいものが四角く見えるようになったらしい。フライパンは卵焼き仕様になってる。後輩のメガネまで四角に見える。目玉焼きも食卓の皿もカップも。ショパンのムジークのせいだって気付いた?そしてチョっちゃんが食卓にいないよ?ドヴォちゃんの朝ご飯はもやし…。

     

  • モツはなぜにそこで視力検査?いや面白いからいいけどさ。まるで漫才。「ちょっと見えません」笑。そこは「ランドルト環」ってボケなきゃ。すでに「環」には見えてないようだけど。私はあの目を隠すスプーンを2本持って「ウルトラマン」とか男子がやっていた世代です。

     

  • ○だけじゃなく、△も×も□に見えるらしい。モツの姿もカクカクになって、レ○ブロックの人形みたいになっとる。

     

  • シューさんが元凶を正そうと、チョっちゃんの部屋の前に。「ショパン君」って呼ぶのね。「キミがなぜ先輩にまるを見せたくないのかは問わない」って、偉いよシューさん。ああ、1期10話のジョリー回…幻想即興曲。でも「幻想」がチョっちゃんの地雷だったらしい。また館の中を全部土砂降りにしちゃった。
  • 高校生2人が帰宅する時間。またリッちゃんのお化粧が溶けてる。今日の日芽歌ママはクロワッサンをお土産に持ってきた。クロワッサンって確かフランス語で三日月の意味よね。
  • せっかくチョっちゃんがまるを隠したのに、三日月で月を思い出したベト。今回2曲目のムジークくるよ!チョっちゃんのムジークが解除されちゃった。放りだされてかわいそう。
  • それにしてもすっごいアレンジの月光だ…。英語の歌詞なのに、花札のような絵柄も相まってどことなく和風。タクトの振り方がショパンの雨だれに似ているのは気のせい?
  • パッド君の解説が入る。曲紹介はよいとしても、噂は余計だよ。曲をそんなふうに聴くのはあまりにももったいないよ。
  • チョっちゃん、エゴサはいいことないからやめよう。噂を気に病んでいたのね。「ここのみんなにだけは言われたくなかった…」うん、音羽館の仲間とずっと仲良く暮らしたかったのよね。

     

  • シューさんがカッコイイ。「言いたい奴には言わせておけ。大切なのは聴く者の心にどれだけ響くかだ」うん、シューさんは苦労してきたもんね。シューさんは優しくて強い人だね。

     

  • 「大事なのは形ではなく魂なのだ!」ベトもいいこと言う。ごめんでもね、ここはそのままシューさんに言って欲しかった…。当事者が言うと途端に安っぽくなるよ。それに「その通りだ」って、人の話にのっかるのはみっともない。最高のムジークを奏でてくれれば、それだけで十分雄弁に語っているから!
  • 何を思ったか、突然うさ耳にシッポつけてバニーベトに。えっえっ?ほいさほいさって、モチついて、そのモチが飛んできてカワイイうさぎになるなんて、誰が予想できたでしょうか(いやできない)。かわいいうさぎがいっぱいで癒やされる。月に代わっておしおきよってならなくてよかった。

     

  • シューさんがきれいにまとめてくれたのに、モツが落としてきた。オチにつなげるためだとはわかっているけど、なんかいやだ。
  • チョっちゃんはまだみんなと一緒に朝食がとれないらしく、シューさんが部屋まで食事を運んできた。わ、チョっちゃんネットで自作自演してる…。「バーカバーカバーカ」って、1期10話のデジャブ?「恥を知れ!」ってチョっちゃんにジュースを頭からかけたシューさん、前回に引き続きオチ担当お疲れ様でした。

     

  • エンディング。雨だれではなく月光ね。満月が幻想的だ。ちっちゃなうさぎがたくさん舞ってるよ。
  • 次回予告。ピアノの魔術師リストのピアノバトル!?イケメン講師・葵理栖斗(あおい りすと/声・中村悠一)さん超イケメン♪そしてオルガンの部屋にグランドピアノがあるじゃないですか!ここでみんな演奏してしてー!


♪ムジー
(1)雨だれと憂事
アーティスト:EHAMIC
作詞:EHAMIC 作曲:フレデリック・ショパン 編曲:EHAMIC

(2)Song for the moon ~月光より~
アーティスト:布袋寅泰(Vocal:Jasmine Rodgers)
作詞:Jasmine Rodgers 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 編曲:布袋寅泰


♪ムジーク効果(私見
(1)雨雲を出現させ、雨を降らせる。特定個人の狙い撃ちも可能。長く雨にあたると、丸いものが四角く見えてくる効果も。

 

(2)花札を思わせる和風の風景と満月を出現させ、ムジーク発動者自らうさ耳とシッポでうさぎコスした上でアシスタントの「月のうさぎ」と一緒に餅をついて配る。その餅は白いうさぎに変化する。

 

どちらも早くフルで聴きたい!雨だれはまもなく発売の4に収録されるけど、月光は5を待たなきゃいけないなんて…。いや半年で20曲以上もムジークが聴けるんだもの、贅沢言っちゃバチがあたりますね。


♪今回(第9話)のマイベスト・ベト
多いけど、できるだけ絞って。

 

「まるよ、おまえは一体俺に何を伝えようとしているのだ!」後ろ姿が良いのですよ。

 

「俺は確かに啓示を受けたのだ!」絵になる男、ベートーヴェン

 

「いや、ねたまれているのは俺だ。俺の才能だ!」自信家です。

 

この金田一のコスプレがまた。和装似合うじゃないですか。

 

水もしたたるいい男。ショパンに話すときの声がまた良いのです。主張も実にベトらしい。でもね、相手を見てから話し方を変えた方が伝わるよ。チョっちゃんのことだから、一方的に言われると言い返せなくてますます事態はもつれるよ。

 

視力検査にいらついたときの表情。この後、はっとなるのも良い。

 

ジーク発動してタクトを振る姿が。振り方はショパンと似ているのに、脚を広げて立つ佇まいがベトらしい。

 

燕尾服でうさぎになってモチつくベトさん。ここ、破壊力ありすぎで消化しきれてません。第2シリーズはお着替えが多いって前情報であったけど、こんなお着替えは想定外だったよ…。いえもっとやってください。頑張ってついていきます。

 

ダスエーンッデ!のキメポーズも、脚長いのにお耳がうさぎです。


♪今回(第9話)のベト歌
チョベトの回ですが、もちろん。

 

朝食にて。ごく自然に当たり前のようにベトが上座に座って、歌苗が慣れた手付きで配膳しているのが既に夫婦感。それに、いつもコーヒーは60粒だ!とか言っている人なのに、妻のいれたコーヒーは普通に頂くって、まあ。

 

歌苗「もういいんじゃない?」これ、子供を叱るお父さんをなだめるお母さんみたい。

 

 

 

ゲルハルト・オピッツさんのベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集を買っちゃいました。実は全曲を通しで聴いたことは無かったので。「月光」が入っているCDをさりげなく流しておいて、できるだけフラットな気持ちで息子に聴いてもらいたいと考えています。全曲はちょっと…というかたは、選集や三大ピアノソナタ集もあるので、お好みでどうぞ。

※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

『クラシカロイド』第8話(第2シリーズ) ウソつきはモツのはじまり 感想

※2018/10/03 画像を削除しました。

 

イタズラ好きは知っていたけど、モツってウソつきだったっけ?しかも予告で見たキュ○カスタード似の女の子は「17歳の恋人」どころの騒ぎじゃないよ、結婚には10年くらい早そうな子供だよ?最初から色々と心配事が…でも大丈夫。ムジークは第1シリーズで既出のアイネクライネだから、きっとハッピーエンドのはず。できるだけ心を穏やかにして、今回も見ていきましょう。

第8話(第2シリーズ) ウソつきはモツのはじまり (2017/11/25 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP

 

♪感想(レビュー)
じわっと泣ける良いお話でした。こんなに良い気分になれたのは久しぶりかも。今回の脚本家さんは第2シリーズから参戦のかたです。ゲストキャラがいて史実ネタを使う縛りがある中でも、特定キャラやお話自体に変なしわ寄せはなく見事にまとめてくださいました。キャラ達全員への愛と細やかな気配りがあって、コメディを深刻にしすぎず笑いの要素もきちんと入れてくれて、本当にありがとうございます!ちなみに6話も同じ脚本家のかたが書かれたようです。

史実モーツァルトが子供の頃マリーアントワネットに求婚したエピソードは有名ですね。子供が結婚の約束をするとき、別に相手を欺くつもりはなくて「大好き」の気持ちの最上級なわけで。うちの息子も小さいときは「ママと結婚する」って言ってましたよ。かわいかったな…。モツは大人だけど、相手が喜ぶためなら何だって「ほんとほんと」と言っちゃう人として描かれています。これだって、相手に喜んでもらいたいという気持ちにウソは無いですから。作戦会議までしてモツとシューを騙した他の音羽館メンバーの大嘘のほうがむしろ悪質(笑)。この描き方は秀逸でした。人を嘘つき呼ばわりするなんて穏やかじゃないよ…と心配してたのに、誰かをつるし上げるやり方はせずレギュラーメンバーはみんな少しずつ嘘をついている。それでも全員が子供の純粋な気持ちにまっすぐ向き合っている。よかった!

そして私の天敵(苦笑)、日芽歌ママ。今回はうまく動いてくれたという印象です。母と子の関係は密接だから時々窮屈になるし、娘の場合は特に難しい。日芽歌ママがある意味母親らしくない自由な人だったからこそ、マリちゃんとそのお母さんの間に立てたわけで、マリちゃん親子は本当に助かったんだと思います。そして、歌苗ちゃん。日芽歌ママがこんな人だからこそ、遠慮無く塩対応出来てたりするのね?これもある意味ありがたいのかも。家のことを何でも完璧にこなし全力で子育てをするお母さんは立派だけど、すべて正しいが故に子供は反論できない側面もあってそれはそれでしんどいから。私は日芽歌ママを好きにはなれないけど、歌苗ちゃんがそれなりにうまくやっているのは安心しました。不思議な親子関係ではあるけれど、少なくとも第三者がどうこう言う問題ではなさそう。うん、気をつけます。

欲を言えば、新ムジークが聴きたかった…となるわけですが、今回は見事なお話を見せてくれて、アイネクライネがお話と最高に合っていて、作画も素晴らしかったのですべてOKです。きっとムジコレ発売日と収録曲の兼ね合いもあって、モツの新ムジークは先のお話になったのよきっと(※あくまで妄想です)。ということは、今後モツの新ムジークはきっとあるから!ね、楽しみが増えた。


以下は思ったことメモ。

  • アバンでいきなり「モーツァルトをぎゃふん!と言わせる会 対策本部」のシーン。ホワイトボード大活躍。ワグドボまでイスに座って参加しているのに、一番モツをギャフンと言わせたいであろうシューさんがいない?

     

  • 奏ベリ歌は、モツの「ほんとほんと!」って口からでまかせに怒っているらしい。でも、どれも他愛ない。相手の喜ぶ顔が見たくて言っている気がするし、そんなに目くじら立てなくても…。歌苗の「もしかしたら(家賃を払ってくれるかも)って思うじゃない!」が泣ける。
  • え?ワグドヴォは合コンに参加させられたのがイヤだったの?革命のおねえさんと仲良しになれたし、うまい○を食べ放題だったし、楽しんでたみたいだったけど?回想のフレームも音符がいっぱいで楽しそうよ?

     

  • チョの「静かにして欲しい」の回想が、ダンボールをテープでつないだフレーム使ってて芸が細かい。でもうるさいのはきっとモツだけじゃない。追いかけているベトもセット。

     

  • パッド君、怒り心頭の表情(※機械なのに)だけど、一体モツに何をされたんだろう?一致団結して「おー!」って、みんな仲良しだね。

     

  • 一方、ハママツの街中にて。モツがコケて「大丈夫?」と心配してくれた声。このシルエットはもしや?でも見上げたらかわいい女子。モツ「大きくなったらボクと結婚してくれる?」って、その気持ちは尊いけど、今の世知辛い世の中じゃ事案になっちゃうよ…。

     

  • Aパート。シュー以外の音羽館の住人がそろってモツに説明。クラシカロイドはウソをつきすぎるとカバになるらしい。リッちゃんが指さしたのはドヴォちゃん。モツはネタに48点の評価。あまり信じてなさそう。
  • 日芽歌ママ登場。クラシカロイドの生みの親である響吾さんのノートを取り出して説明したら、一気にリアリティが増すね。それより日芽歌ママがクラシカロイドの存在を知っていたことにビックリだよ。
  • チョっちゃん「そんなカバ…バカな」って、ダジャレ言えるほど余裕?リッちゃんの「あの男ならやりかねないわ」よりも、歌苗の「お父さん、根がふざけた人だから」のほうがキツイ。ちょっとだけ心配になったモツ。55点に値上げしたね。
  • みんなでダメ出しだ。パッド君は機械なのに感情こめてる。でも主演男優賞はドヴォちゃん(通訳はワー君)。涙を流す迫真の演技で、人型クラシカロイドからカバに変化したって訴えてる。モツ「ねーこれいつまでやるの?」って、まだ本気にしてない。

     

  • 夜。ベトモツの相部屋にて。ハンモックのモツに敷き布団のベト。ベトは約束守らず大音量のはぎしりだ。
  • 朝。目が覚めて。この日はハンモックから落ちずに朝を迎えたモツ。いつものダメージジーンズに革ジャンを着たベト…ただしコビトカバになってる。モツ「ルーくんー!」と悲鳴。ビックリするよね。

     

  • リビングにて。さらに涙と鼻水でぐしょぐしょのシューさんが、先輩(ただしコビトカバ)に抱きついて号泣してる。本気で泣いてる。これ、モツだけじゃなくシューさんも事情を知らないよね?
  • 住人達がひそひそ話。チョっちゃんは地味にダジャレを言うキャラになったらしい。シューさんが事情を知らない件について、ワー君「彼はウソがうまいタイプじゃない」…シューさんのことをよく見ているね?パッド君「敵を欺くにはまず味方からですね」。だから最初の作戦会議でシューさんをハブったわけね、把握した。
  • 後輩の熱すぎる反応に、汗を浮かべてタジタジになっているコビトカバ。どうでもいいけど、カバの汗はピンク色じゃなかったっけ?でもこのシューさんの正直な言動のおかげで、モツも本気にしちゃったね。

     

  • シューさんが、先輩(ただしコビトカバ)の朝ご飯として、ギョーザーをすすめる。食べている間も見守って自分は食べない。モツもショックで手を付けられないみたい。ワー君も同じメニューでちょっと安心したよ。奏助は、朝食くらいは家で食べたら?たぶんそこはベトの指定席よ?

     

  • 先輩のカバ語がわからないのはもどかしいよね、シューさん。「ワタル君」…結構ひどい目に遭わされているのに、名前に「君」つけて呼ぶ。「どうすればカバと心を通わすことができるのですか?長年ドヴォちゃんと暮らしてきたあなたならわかるでしょう?」そう思うよね。さっきも通訳してたし。
  • ドヴォちゃんの名前が出たから、ドヴォちゃんがいないことに気付いたモツ。みんな必死でよそに預かってもらっていると説明して、あくまで革ジャンを着ているコビトカバはベトなんだと主張。モツは朝ご飯に手を付けないまま、外に飛び出しちゃった。
  • モツはカバになりたくないから「ウソを本当にするんだ!」って。完全に騙されてる。モツのかわいいウソよりも、一丸となって純粋なモツシューを騙している他の音羽館メンバーのウソのほうがタチが悪いと思うけど。
  • 奏助に紹介する女の子は、頼みの綱の詠子・美衣子・椎子だ。リッちゃんにあげた美容液は一体どうやって手に入れたの?バイトに出かけるモツに驚いた大家さんは、あの大きなほうきの柄を折ったよ。
  • 「ハママツコンタクトレンズ」のクーポン配りをまじめにやるモツ。ストリートライブやったほうが儲かると思うけど、目の前のことを一生懸命にやるのはとても大事。そこにアバンで出会った少女が意を決して近づいてきて…そうか、ここは2人が出会った場所だったね。

     

  • 音羽館にて。先輩(※後輩は気付いていないけどドヴォちゃんです)をマッサージしながらシューさん「ぷーぎーぷーぎーぷぎぷぎ♪」って、のばらカバ語バージョン!ムジコレに収録してほしい。マッサージ器はまさかリストさんのを拝借してる?
  • そこにモツが女の子の手を引いて帰宅。「僕たち結婚します!」まてまてまて。「大きくなったら」って言ってたでしょ?容赦なくアイキャッチ
  • Bパート。モツが紹介した女の子はマリちゃん。奏助とはご近所で知り合いだったけど、歌苗は面識無いらしい。7歳だって!「若い。無理…」なチョっちゃんは年上派。ぼうやの方がお似合いって元義理父に勧められ、赤面する小僧ワーグナー

     

  • よかった。今すぐ結婚じゃなく成長するまでは婚約者として…やっぱりダメだ。親御さんが心配する。常識人の歌苗は家に送ろうとするけど、拒否するマリちゃん。本気だ…。「私に任せて!」歌苗ママン登場…穏便にお願いしますよ。
  • カフェでマリちゃんのお母さんに会うの巻。マリママは悩んでいそうだけど、歌苗ママンはここでも「私に任せて!」って言ってる。このくらいのノリのほうがうまくいくこともありそう。

     

  • 再び音羽館。マリちゃんは音羽館に住むことになったらしい。常識人歌苗はお母さんに詰め寄って、なぜか洗濯室で親子会議。調子よく振る舞う実母に「はいはい」と塩対応する娘、良いです。

     

  • リビングではシューさんが長ソファの後ろに来た。横目で見ながら、マリちゃんに「史上稀に見る軽薄男ですよ、やめた方がいい」って。リッちゃんと奏助、チョっちゃんまで、みんなひどい!

     

  • でもマリちゃんは純粋に約束を信じている。お姫様みたいなドレスもプレゼントしてくれるって、モツは優しい。「こんなこと、前にもあったような…」とモツは前世の記憶を思い出そうとしているみたい。
  • 台所にお手伝いしにきたマリちゃん。ぎょうな君エプロンがカワイイ。「家賃代わりの内職の夜なべ仕事まで」ってどこで仕入れたその知識?卵を割るのって、案外難しいよね。歌苗お姉さんはやさしく教えてあげる。良い…。弟もかわいいけど妹もいいよねー。
  • 洗濯室での親子会議の回想が入る。事情は把握。日芽歌さんはマリちゃん母娘に良いフォローをしてくれました。実務は娘に丸投げだけど。「はいはい」と塩対応しながら引き受けた歌苗は慣れてるね。

     

  • 出来上がったぎょうな君顔のオムライスがかわいい。食堂でみんなで同じご飯を囲んで、ぎょうな君のお話。好きになったきっかけを聞き出すシューさんは、さすが教師経験者。転校してきたばかりのときお友達に貰った思い出があるのね。それを聞いてすぐ「結婚式のとき、ぎょうなくんになるよ」と言うモツは優しい。新婚旅行が浜名湖、って明日にでも行けそう。

     

  • モツマリが心通じ合っているのがうらやましいシュー。先輩(※くどいけどドヴォちゃんです)に「ぷぎぷぎ」とカバ語で話しかけるも通じなかったみたい。切ないね。でもどうしてそこで「私もカバになれば」ってなるの?さらに「私もウソをついてカバになればいい」シューさんらしくていいけど、誰か気付いてとめたげて。「マスになった実績」があるから、って謎の自信がコワイ。一世一代のウソを考えるシューさん…。

     

  • 音羽館に溶け込むマリちゃん。ここはじわっと泣ける。ハッシーとにらめっこして、歌苗お姉さんと洗濯物を干して…住人みんなができることをしてマリちゃんと仲良くなっていくし、何も出来ないチョっちゃんもすれ違うときスマイル!本当にイイ!そうよ、何も背伸びする必要は無い。自然体、大事。

     

  • 音羽館裏の森に出てきたマリちゃんが見たのは…!「少女よ、喰うか?焼きたてだ」…べ、ベトがひとりキャンプでギョーザー焼いてた!しししかもその格好は…。7歳の少女には刺激が強すぎるって。

     

  • マリちゃん、もらったギョーザーを持って台所の歌苗お姉さんに報告。歌苗はなんとかごまかしたね。餃子の妖精って、1期3話で出たギョザリーのこと?
  • ギョウナ君の着ぐるみが台所に入ってきた。モツだったのね。てっきりバッハ様かと…。マリちゃん大喜び。リビングで他の住人達も混ざって盛り上がっていたところに、マリちゃんのお母さんがいらっしゃいましたよ。

     

  • シューさん、ウソをつく絶好の機会に頑張った。空気全然読めてなくてアレだけど、シューさんはこれで念願のカバになれるって感激してる。

     

  • 明日引越しなのに家に帰りたくないマリちゃんの「みんな嘘つき!」が切ない。引越しが多くて、たくさん別れを経験してきたんだね。つらかったね…。
  • モツがマリちゃんに「うそじゃないよ」と寄り添ってくれる。「あのときのあの気持ちは、うそじゃなかったんだ」。そしてムジーク発動。
  • わー泣く…。史実モーツァルトが子供の頃、マリーアントワネットに求婚したエピソードだ。幼い頃から有名人で演奏旅行に明け暮れていた彼。大人ばかりの世界にいたから、同年代のプリンセスの優しさが純粋に嬉しかったんだよね。大人になってから実際に結婚するかどうかは別として、大好きだっていうその気持ちは本物だよ。

     

  • みんなのクラシカルな衣装は1期9話のクロイツェル回と同じ?そのときいなかったシューさんやワグドボにも衣装があるね。でもベトがいない?

     

  • 大人モツが少女アントワネットの手を取ると、今度はミニドレスを着たマリーちゃんとギョウナ君モツの結婚式だ!マリーちゃんの願いはすべて叶えてあげたのね。リッちゃんの「いいのよ。花嫁が幸せなら」が真理。

     

  • そして、少女アントワネットと神童モーツァルトも手を取り合って走る。「ありがとう、ヴォルフガング」…美しい、素晴らしいです。

     

  • 現実世界では、マリちゃんとの別れ。前世で旅ばかりの子供時代を過ごしたモツが、引越しが多いことは悪いことばかりじゃ無いと言うと説得力ある。うん、これからきっと素敵な出会いが待っているよ。そして、マリーアントワネットの悲しい最期がどうしても気になってしまうけど、パッド君のナイスフォローで安心できました。
  • 洗濯室の姿見の前にパンイチで立つシューさん。いい身体してますな。カバに変身するのを今か今かと待っていたのに、カバだったはずの先輩が人間の姿で現れた!しかもカバ語で「ぷぎぷぎ」って…。「ぷぎ?」って、シューさん状況飲み込めてないよね。誰か説明してあげて!

     

  • エンディング。ムジーク発動時にも見た、八音記号の模様の壁を抜けて扉を開いたら大きな満月!ロイド達の絵はきれいなフレームに収められてるのね。
  • 次週予告。ベトが○好きなんて知らなかったよ。そして、ショパンベートーヴェンのダブルムジーク!?ひゃー。次週が待ちきれない!


♪ムジー
アイネクライネ・夜のムジー
アーティスト:tofubeats(Vocal:星咲花那)
作詞:tofubeats 作曲:ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト 編曲:tofubeats
※第1シリーズ2話で既出

♪ムジーク効果(私見
夜の宮殿を出現させ、幼いモーツァルトとマリーアントワネットが出会う場面の再現。またクラシカロイド・モツがその時の気持ちは嘘じゃ無かったと確認する。さらにマリちゃんとモツの結婚式を実現。お客さんをクラシカルな衣装に変える効果も。

 


♪今回(第8話)のマイベスト・ベト
今回は出番少なめだったにもかかわらず、色々と持って行かれた気がします。

 

「約束する。おれは今宵、決してはぎしりをしない」
穏やかな声と、この横顔と目が美しくて。本物の詐欺師は目がきれいだって言うものね。ベトが詐欺師なはずはないけど、必要であれば全力で自分の気持ちを作って嘘がつける?いやウソというよりは、わかっててやる「できない約束」なのかも。眠っているときの行動は自分じゃ制御できないもんね。

 

まっっって!ドヴォちゃんと服を交換してそのリンゴチョッキはおっているの?あとはパンツだけなの?靴ぐらい履いたら…。それに普段着は一張羅で洗い替えも無いの?高校の制服が冬服移行期間なのに、寒くないの?…もういっぱい「?」が出てくるんですが、ありがとうございます公式様。最高です!

 

後輩に「ぷぎぷぎ」って言うところ。
シューさんがカバ語を話すときはできるだけドヴォちゃんの口調に寄せるのに、先輩はあくまでも自分の口調でちょっとだけふざけてカバ語を話すのがたまりません!そして、ちゃんと後輩のことかまってくれてありがとうございます!


♪今回(第8話)のベト歌
今回もさりげなく。 

 

今日も隣にいます。

 

どさくさに紛れて少年と小娘の肩に手を乗せてる。たぶん小娘の両肩に手を置きたかったのを一応遠慮したに違いない。

 

テント生活ベトがマリちゃんにバレそうになったとき。歌苗が「餃子の妖精」ってとっさにウソついて、「きっといいことがあるよ」「でもとってもナイーブな妖精さんだから、そっとしてあげてね」って言ったところ。「あぶないから近づかないで」ではないの。愛だわー!

 

 

ベルばらはつい2年ほど前に読みました。先ほど確認したところ、子供の頃のマリーアントワネットとモーツァルトが出会うシーン、ありましたよ!今の「積ん読」が片付いたら、もう一度読みたいと思います。

 

※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

『クラシカロイド』第7話(第2シリーズ) 歌苗、お婿さん募集中 感想

※2018/10/03 画像を削除しました。

 

前回突然帰ってきた日芽歌ママが今回も活躍するそうですよ。まだJKの歌苗が結婚なんて!しかもお相手は音羽館のベトモツシューチョと奏助の5択って…だれも定職に就いていないじゃないですか!?でもコメディだから、そう身構えずに観ていきましょう。

 

第7話(第2シリーズ) 歌苗、お婿さん募集中 (2017/11/18 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP

 

♪感想(レビュー)
ああ私、音羽館メンバー大好き。主役の歌苗ちゃんはまだ学生なので結婚は多分しないという謎の安心感のもと、みんなが歌苗ちゃんのことを好きで頑張る姿を見るのは楽しい。動機は何だっていいのよ、結婚は所詮生活だから。音羽館メンバーにとって既に家族のように身近な存在だけど、ふと考えたら結婚してもいいなあと思える相手。それが大家さん。良い!私、歌苗ちゃんとベトが仲良しだと嬉しい人ですが、歌苗ちゃんが幸せになってくれるなら相手はだれでもいいとも思っています。今のベトはニートなので、おつきあいは良くても結婚となると、ね。定職と定収入があって人望も厚いバッハ様一択だよ!と思っても、今回バッハ様はお休み、残念。ワグドボも入れてイイならドヴォちゃんでしょ?一番大人で思慮分別があるし、前世は家庭を大事にする人だったし、ドボ神様ブームのときの収入だって一応あるし、なによりイケボなのよ?コビトカバだけど。でも今回はアルケー社に出勤中、残念。もちろん歌苗ちゃん本人の意向が一番大事だけど、今回はお見合い話を持ち込む親戚のおばちゃんモードをつい発動してしまう回でしたよ。

さらに今回、私の中でまさかの奏助の株が爆上がりで嬉しい誤算でした。彼は今はまだ中二病を引きずっているオバカかもしれないけど、将来きっといい男になるよ。そして、シューさんが臆せず先輩と対峙したのが嬉しかった。通常モードで言い争うときも負けてなかったし、ムジークモードはレゲエシューになって、相手のムジークを吸収することなくガチンコ勝負してたし。ベトは普段は言わないような情熱的なセリフをたくさん言ってくれて、本当にありがとう。もちろんモツもチョっちゃんも「らしい」ふるまいをしてくれて、いいなあ。今回、ひっかかるところはあるものの、第2シリーズでは今のところ一番面白かったです。なにより、息子がこの回を繰り返し観ています。『クラシカロイド』らしさ全開の回だったのかも。

はい。今回のひっかかりポイント。これも愛よ。読みたくないかたは飛ばしてください。致命的なのは、私がどうしても日芽歌ママを好きになれないこと。悪い人ではないと思う、でもダメなんだこの人…。やりたいことはあいまいに表現して責任逃れした上で、実務は他人(今回はリッちゃん)に丸投げ。あくまで自分は手を下さず、高みの見物。これ、本人ナチュラルにやってるから始末に負えない。最後の方で出てきた、響吾パパとのなれそめからのお話は本当に良かったし好きなんですよ。歌苗は愛情いっぱいの家庭で育ったとわかったから、それはホッとしました。でも、年頃の娘を一人家に残して出て行ったことは忘れないよ?新婚当初のラブラブと子供が小さくてかわいい時期だけをいいとこどりして、あとは雲隠れってなんなの。そして今、本人の意向は無視してお婿さん選びなんて、まるで「子育ては自分の思い通りに」と無自覚だけどそう思っているわけでしょ?悪寒がするよ。まともに子育てしてこなかった証拠。面倒を回避する能力に長けた人にはわからないかもしれないけど、子育ては、自分自身の生き方よりはるかにままならないものですよ。もし子供に幸せな結婚をして欲しいと望むなら、まず自分達夫婦のありかたを見せること。今からでもいいから夫婦揃って子供と暮らして母親やり直して、せめて。アニメのキャラに向かって何言ってるんだ?って感じですよね私。わかってます。でもできればこんな家族問題のデリケートな部分には触れて欲しくなかった。あくまで個人的にだけど、ものすごくいやな感情がこみ上げてきてつらいんです。

それから、リッちゃんが暴走してお婿さん候補たちの欠点を「直す」…やめてください。あのさ、例えばショパンは繊細だからこそ、人々の心を打つ名曲の数々を残したのでしょう?嫌がる本人を無理矢理木に縛り付けて不特定多数の人と接触させるなんて拷問だし、仮にこれで人嫌いが「直った」としたら、既に彼はショパンではない。念のために言うと、音楽家たちの「ちょっとどうかしている」パーソナリティは腫れ物扱いにしてほしくはないんですよ。かといって欠点として矯正するのは絶対に違う。コメディにマジレスカッコ悪いですか?否、音楽家の名前と功績と曲を借りて番組作りをしている以上は守るべきことだと私は思いますよ、マジで。

あとは今回は1期の作画の使い回しが目立ったかも。新ムジークもなかったし、マンパワーはこの後の回にとってあるのだと信じます。

以下は思ったことメモ。

  • アバン。子供向け教育アニメでいきなり夜のバーだよ。大人女子2人がカクテル飲んでる。「リッちゃん」「ヒメちゃん」と呼び合う仲になってる。日芽歌ママは娘のことが心配?
  • リ「時の流れは残酷。花の命は短いもの」…わーわー!史実リスト様(もちろん男性)の若い頃と老いた姿ですよ!今後、前世の掘り下げあるって期待してイイの!?

     

  • 本人がいないところで歌苗の噂話。男っ気なくてもいいんじゃない?まだ高校1年生よ?リ「子猫ちゃんの色気のなさは、致命的なレベル」…あのですね。勉強に部活に加えて大家族の家事してるから!せめて家事くらいは住人でやろうよ。
  • 歌苗に王子様のようなお婿さんを見つけてあげるということで、リッちゃんヒメちゃんが意気投合。乾杯したらオープニング曲へ。
  • Aパート。「のばら」の鼻歌を歌いながら家庭菜園の野菜を収穫、ってかわいすぎですシューさん。麦わら帽子お似合いですよ。
  • 音羽館の扉を開けたら、いきなり面接カウンター。しかも質問責め。そりゃあ戸惑うよ。シューさんは「心地よい音楽と笑い声の絶えない家庭を」望んでいるのね。

     

  • カウンターに登って身を乗り出したリッちゃんの曲線美よ。指パッチンで呼ばれたハッシー、シューさんの頭をガブってひどい。お風呂で洗ってくれた人じゃない。

     

  • 先輩に助けを求めてキッチンへ走るシュー。今日はギョーザーじゃなくてコーヒーだよ!水鉄砲でハッシーは離れたし、結果的に助けてもらったよね?
  • モツ登場。ベトに借りた水鉄砲の試し打ちで、なぜ倒れているシュー君にあてる?モツは日芽歌さんのこと歌苗ママンって呼ぶのね。お散歩に誘って断られたけど、気に病まないのがモツのいいところ。

     

  • モツは街中で「べっちょべちょになろうよー」ってナンパしてる。リッちゃんヒメちゃんは電柱の陰に隠れて尾行?リッちゃんは今日は演奏のバイトはないのかな?
  • ソファーに腰掛けてタブレットを眺めているチョっちゃんがイケメンすぎて。宅配便が来て、知らない人無理ーってなってる。でも1期23話で宅配便は克服していた気がするけど、気のせいだった?

     

  • 散らかっている奏助の部屋(勝手に間借)にて。パッド君は学校には連れて行かないのね?長所と短所は、いつも一緒にいるだけあって的確。467個の短所が気になるよ。ヒメちゃんの回想のちび奏助が、なかなかのお調子者。こんな男子は後伸びするから大丈夫よ!

     

  • リ「そもそも館に住んでいる連中をお婿さん候補にするのは無理なんじゃない?」ぐう正論。でも日芽歌さんはどうやらこの中から選びたいらしい。「欠点を直す」って、リッちゃんそれは横暴だよ。
  • 目隠しされているなら、メガネはいらないと思うよシューさん。リッちゃんに手をひかれて「いいト・コ・ロ」に連れて行ってもらえるって!

     

  • 猿山のてっぺんに放置されたシューさん不憫。首から提げているの、随分大きいバナナだね。あっという間に奪われたけど。
  • ちょっとモツもベトも不憫すぎて笑えない。犬の無駄吠え防止装置みたい。響吾さんが昔作ったおもちゃ、って彼は「これは使っちゃいけない」と思ったからお蔵入りしていたんじゃないの?
  • お?奏助も冬服だ。授業全然聞いてない顔だね。紙飛行機の手紙で屋上に呼び出されてルンルンって向かうキミは普通の男子高校生だね。
  • 屋上について着席したら、いきなりひとりクイズ大会が始まるの巻。パッド君が協力的だ。大坂城を最初に作ったのは誰なんだろう?奏助が答えた「大工さん」もあながち間違ってはいないように思える。

     

  • チョ「知らない人絶対無理ー」って言ってる。本当にやめたげて。でも大勢の人が抱きつきにくるんだから、きっとチョっちゃんはモテる。老若男女だれでもみんなチョっちゃんが好き。でもチョっちゃんは寿命が縮んでいそう。
  • お婿さん候補たちはみんなリビングでぐったり。リッちゃんヒメちゃんが登場して事の経緯を述べたけど、そりゃあ納得いかないよ一方的だもん。そこに歌苗が帰ってきた。
  • 歌苗は全然悪くないのに、男どもに次々とフラれる。奏助はやたらカッコイイ。この場面を深刻にしないのもモツのいいところ。シューさん礼儀正しい。チョっちゃんはミカン箱を被ったままお尻歩きで近づいてきてカワイイ。ベトは最高。5人いっぺんにフラれたところで、アイキャッチ

     

  • Bパート。またバーで飲んでる大人女子2人。リ「やっぱり相手が悪いんじゃない?もっと時間をかけてまともな相手を探してあげた方が…」ぐう正論。でも日芽歌さんは館の住人の中から選びたいらしい。
  • リ「どうあっても、この中の誰かに子猫ちゃんと結婚してもらうわ!」。奏助「強引だな」うん。家賃未払い組は、部屋にタダで住めるのが魅力でノってきた。でもね、入り婿って大変よ?部屋がタダってだけじゃ割に合わないよ?
  • チョッちゃんはネットの収入があって自分で家賃を払っていたのね。パスのつもりが、大容量の高速ネット回線で「にゃー」ってなった。案外簡単。
  • 「そんなんじゃ歌苗がかわいそすぎだって!」奏助だけ一瞬真人間に見える。でもムジークマンになる欲望には勝てなかった。例の特撮で見覚えがある崖の上で決めポーズ。でも、弱そうだムジークマン。

     

  • お婿さん選びの準備、資金はまたヒメちゃんがあぶく銭を出してきた。もうこれは様式美だと考えることにする。そして、子猫ちゃんが学校に行っている間の短時間で音羽館の改造が終わる謎。
  • 歌苗が帰宅して、迷路みたいになった音羽館の中に入ってきた。リッちゃんヒメちゃんは監視カメラ映像を見ててなんか偉そう。パッド君はこちらについたのね。お婿さん候補に入れて貰えなくて残念。

     

  • アルケー社。がきんちょWATARUが精一杯の偉そうな声でクラクラに初めまして。プロデューサーになった宣言。チャイコちゃん荒ぶる。机に乗って、フトモモの内側が露わになってますよ?女子が近づくと赤面するのはワー君のクセだった?

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  • ドヴォちゃんはクロサイのクロちゃんに変装中。三弦はマネージャーになったのは「降格」だったの?セロリまるかじりするドヴォちゃんカワイイ。エサをあげたがるバダきゅんもカワイイ。しかし、クラクラの2人も三弦も、ワグドボを「どこかで会った気がする」って、やっぱりアルケー社のインキュベーター出身なの?

     

  • 再び音羽館。歌苗と最初に出会ったのはモツ。勝手に壁ができて、○○しないと出られない部屋ができたよ。花束まで用意して、カンペキな告白だ。「何も要らない(中略)胸もおっぱいも」以外は。あっさりお断りしちゃったけど、歌苗は「まだ学生だし」以外の理由はないのかな?

     

  • 次はチョっちゃんだ。「幸せに…してください///」は、飾らない良いプロポーズだと思うよおばちゃんも。明確にお断りしたわけじゃないのに、遮断されるの早すぎないですか?

     

  • 次に出会ったのはシューさん。でも「まてシューベルト!」と先輩が走ってきたよ。バチバチ火花がぶつかるって、いやんステキ。シューさんが先輩に負けずに対抗しているのがうれしい。

     

  • 歌苗、モテ期到来って思えちゃうところが彼女らしい。だって相手は最近自分のことを振ったばかりの人達ですよ?

     

  • ベトシューがモメているところに駆け寄ってきたのが幼なじみ奏助だ!予告の手は奏助だったよ…。壁ドンして告白って、やるじゃないポンコツ。いつも鼻水垂らしてた(by日芽歌ママ)のに、いつの間にか大きくなって。

     

  • でも全部言わせずに歌苗は断ってきた。「自分を安売りしたくない」って、相手に対してかなり失礼な物言いだよ?理想の王子様の像が、史実の若リストに似ている気がする。

     

  • 壁に挟まれていたベトがムジーク発動だ!田園ロボは超便利。対するシューさんはレゲエでザ・グレート。互角の勝負をしているのが良い。モツはミカンゾンビで混ざったけど、なんか謎の巨大生物が出現してる。そんな効果あったっけ?
  • リッちゃんが愛の矢の夢を出してきたら、みんな愛し合って勝負にならないじゃないですか。地面ではムジークモードのままのベトモツシューリッと、チョっちゃん奏助が言い争いを始めたよ。
  • そこに大家殿が登場。不穏な空気を察しただけで、シューさん以外のムジークモード解除になるんだからすごい。「ふざけるなあ!」うん、わかる。でも怒る相手は日芽歌ママだからね。
  • あっという間に元の間取りに戻ったリビングで。日芽歌ママが結婚にこだわる理由が明らかに。わー若い頃の響吾パパだ!音羽館でのハウスウェディングにはおばあさまの姿も。ハッシーは卵を拾ったという衝撃の事実。絵に描いたような幸せな家庭だったのね…。だったらなぜ娘を一人残して両親共に出て行ったのよ…。

     

  • 元お婿さん候補5人は、歌苗の機嫌を心配していて優しい。気付いた歌苗はこのスマイルです。女神様ですか?愛だわー!

     

  • エンディング。今回大活躍だったリッちゃんの曲です。ハートが飛び交う空間にハッシーがいる。
  • 次回予告。モツが連れてきた小さな女の子もさることながら、ドヴォちゃんの涙とシューさんの表情が気になるよ。


♪ムジー
※今回は新規ナシ。
新しいムジークが早く聴きたいですね。半年で20曲以上も聴けるのに、贅沢言ってスミマセン…。

 

♪今回(第7話)のマイベスト・ベト
今回はすぐ後のベト歌コーナーが多いので、そこに入らないものを。

 

「あと少しでカンペキなコーヒーブレイクなのだ。邪魔をするな。」
水鉄砲を打ったことよりも、この言い方と声が好きです。こだわりの強い先輩、ステキです。

 

「なんなのだ、これは」
その表情と言い方も好きですが、なにより装置を素直に装着しているのが良いです。

 

このソファでぐったりしている図。

 

シュ「孤高の先輩に結婚などという俗っぽい行為は似合わない!」ベ「自分の道も定まらんくせに結婚など早すぎる。俺に譲れ!」。ベトシュがお互い言い合う図とセリフが良い。お互い相手のことをよく見ているし、対等にやりあっているし。

 

シューさんが田園ロボに登ってきて「ん?」ってなる顔。


♪今回(第7話)のベト歌
今回は多いです。

 

ベ「小娘。おまえには以前なぜか振られたことがあったな」歌「ああ、あれは…」
ベトは1期11話の件をまだ根に持ってたよ!歌苗も言い返せないのよ?

 

ベ「今更俺の傷ついた心は戻らんぞ。」
しかも結婚話を明確に断っていないし!

 

ベ「うーむ。そろそろ身を固める頃合いかもしれんな…。」
そうよね。ベトの中ではずっとその気持ちはあったわけだから。

 

ベ「いや俺だ!」
奏助の「俺が歌苗のお婿さんになる!」発言に対して真っ先に宣言したからね。

 

ベ「どこだ、小娘!」なんか必死なのが良い。

 

ベ「小娘は渡さん!譲って貰おうか?」もうもう、良いセリフだわ!「なら腕尽くで決めるまで!」っても言ったよ?

 

ベ「わが想い、届かぬなら届かせるまで。俺の情熱を受け止めろ、小娘!」今日はどうしちゃったんですかベトさん?もしかして普段から思っているけどこんな機会がなきゃ言えなかったとか?

 

 

音羽館の歴史にハッシーあり。生まれたての時から、歌苗ちゃんにずっと寄り添ってくれてありがとう。

 

※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

「名探偵コナン推理ファイル 音楽の謎」(小学館) ざっくりレビュー

 

名探偵コナン推理ファイル 音楽の謎 (小学館学習まんがシリーズ)

名探偵コナン推理ファイル 音楽の謎 (小学館学習まんがシリーズ)

 

 今回は児童書の「名探偵コナン推理ファイル 音楽の謎」(原作/青山剛昌 シナリオ/平良隆久 まんが/阿部ゆたか・丸伝次郎)を紹介します。図書館で息子が選んだ本です。小学館から出ている同シリーズのラインナップをざっと確認しましたが、音楽関連の本は本書のみのようです。

www.shogakukan.co.jp

内容に触れる部分は念のため畳みました。続きは「続きを読む」からお進み下さい。

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『クラシカロイド』第6話(第2シリーズ) ハハはカニ カバはサイ 感想

※2018/10/03 画像を削除しました。

 

今回、失踪していた歌苗のお母さんが帰ってくるそうです。ワーグナーの「革命」も動き出す?わ、笑えるお話になっているの?あんまり深刻にしてほしくない…。第1シリーズだと6の倍数の回は大筋のストーリーが進む回だったけど、今回はどうなるの?色々心配事はありますが、深呼吸して本編を見ていきましょう。

 

第6話(第2シリーズ) ハハはカニ カバはサイ (2017/11/11 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP

 

♪感想(レビュー)
好きか嫌いかで言えば、この回は「好き」ですよ私。ただ(※始まったよ)、やっぱりひっかかるところがあって、心の底から楽しめてはいないです。「イヤなら見なきゃいい」という声をたまに耳にするのですが、それは違う。繰り返しますが、私は『クラシカロイド』が大好きなんですよ。好きだから、じっくり観たいし思ったことは包み隠さず話したい。好きだから、過剰に期待してしまうのかもしれない。できることなら、シンプルにできるだけ何も考えずに「頭を溶かして」観たいんです。気になるところがあると、安心して思考を預けられないですからね。ここで言っても何もならないかもしれない、でも声を上げないよりはずっといい。大好きな『クラシカロイド』を、ずっと好きでいたいから。私が何も言わなくなるとしたら、それは私が『クラシカロイド』を見限ったときです。

まずは良かったことから。今回は第2シリーズで初めてレギュラーメンバーが全員出てきました。何より音羽館メンバーがわちゃわちゃ楽しい。みんなで何か(今回はイタズラ)やろうとしたり、一緒にわいわい食事したり、そうこの感じ!大好きなメンバーがニコニコしているとおばちゃんは嬉しいよ。そして、ワー君は本当に日芽歌さんをお母さんだと思っていて、歌苗を騙していたわけじゃなかったこと。日芽歌さんも自分のお腹を痛めた子ではないけど、そんなの関係なく息子として受け入れているのが良かったです。また、ワー君の過去は確かにつらいけど、食事の描き方に気遣いがありました。パン1個にスープ1杯じゃ足りない…という表現にしてある。でも中身はホテルで提供されているものだからまずくはないはず。きれいにトレーに乗せていたしね。私、残飯を床に投げられたらどうしよう?と一瞬思ったんですよ。脚本家さんの中にはメシマズ表現を好むかたもいますからね。あとは、ドヴォちゃんをクロサイに変装させるときに、ペンキでもその辺のドロでもなく、mamadonで買ったクレイを使ったのも細やかで良いです。お肌すべすべになるよドヴォちゃん。2話でワー君がドヴォちゃんをバカって言ったのは、気のせいだったかもと思えるくらい。誰かをいじめる描写は本当にイヤだから。

ワー君には、幸せになってほしいな。子供を学校にも行かせず働かせるこの世界で、また自ら望んでプロデューサーになっちゃったけど、そんなに頑張らなくていいんだよ。同年代の子達と学校に通って、一緒に勉強したり遊んだりして子供の世界で笑って欲しい。

次に、ひっかかったこと。ごめんなさい、私は日芽歌さんダメです…。こんな人はいますよね。私事ですが、亡くなった父方の祖母がちょうどこんな感じでした。ナチュラルに上から目線だし、なんでも「いつのまにか」なんとかなっているし。世間知らずでスレていないのは確かだけど、そのぼんやりは無自覚のうちに人を傷つけていますから。悪気は全くないのが、たちが悪い。動物園の珍獣だと思えば面白いけどね、こんな人が身内にいたら大変ですよ。なんとかなっているのは、周りがなんとかしているから。響吾さんも自由人だし、歌苗は相当苦労したよね。しっかり者にならざるをえなかったよね。どんな理由があっても、子供がいくら身の回りのことができるまで成長したとしても、多感な10代の娘を置き去りにするのはありえない。子育ての本質は子供の心に寄り添うことですからね。娘の入学式やら誕生日やらを華麗にスルーして、自分がやりたいことして(蜂蜜取り?)、無邪気に「ごめんなさいねえ」だけだもんな…。娘も怒らないし。これって、親に期待してないからでは?まあ、親子関係のデリケートな部分を深刻にしないためにこうしたのでしょうが、1期ではほとんど触れられてなかった母親を今更無理に出す必要性がわからない。それと、ギャンブルで稼いだ札束をばさっと見せるシーン…なんか人の頬を札束で叩く感じでいい気分はしないです。見せている相手も、お金に苦労してきた人達ばかりだしね。お金の問題もデリケートだから取扱注意ですよ。あぶく銭でもこれだけあれば、第1シリーズの音羽館取り壊し騒動も解決できたんじゃ?しっかりと家を守ってきたおばあさまの存在意義はどうなるの?おばあさまを無かったことにするのはやめてほしいです。おばあさまと日芽歌さんはおそらく気が合わないと思われますが、結局は日芽歌さんは音羽館の居心地がよくないからフラフラしているのでは?有り金全部詐欺師に寄附したのに、ホテルに泊まるとか言ってるし。

最後に、下ネタは程度をわきまえてほしいです。少なくとも私は笑えなかった。直接的な下ネタもそうだけど、今回無理してとりあげた親子関係や金銭問題はデリケートで笑いに昇華させるのは難しい以上、あえて扱わなくてよいのでは?他にやることはいくらでもありそうですけどね、素人の私が言うのもなんですが。

念のために。私の考えはあくまで一つの見方として参考程度に読んで頂きたいと思います。また、自分と違う考えを排除する意図はありません。同じ『クラシカロイド』好きな者同士、仲良くやっていきましょうよ。

 

以下は思ったことメモ。

  • アバン。mamadonの箱をいっぱい運ぶドヴォちゃん。乗っかってきたモツを後ろ足で蹴り上げるなんて、来た当初よりたくましくなったね。
  • ダメな大人は相手にしなくていいという小僧の口に、いきなりギョーザーを突っ込むベト。目が点になるワー君カワイイ。小僧の胃袋を掴みたいのねベトさん。一般的に女子のセリフだとしても、いいじゃない男子が言っても?

     

  • チョっちゃんが持っているマグカップの中身はホットチョコなのかな?エプロンしてギョーザーの具を混ぜるシューさん手際良いです。

     

  • 口に入れられたものはちゃんともぐもぐして食べるからこのアニメは良い。モツに大人げないと言われるベト。制服姿で階段をおりてくる歌苗に「ベトモツ。またワー君いじめて」って言われる。ベトモツはセットらしい。「また」って日常茶飯事のことらしい。
  • ワー君が姉さんに平気だと伝えるセリフ内容が、いちいち棘のある言い方だ。ぐぬぬ…。お?タクシーで誰か来ましたよ?歌苗は登校なのね。留守中に弟が何かされないか気が気じゃ無いよね。ところでワー君は学校行ってないの?
  • 自室でmamadonの箱を開けるワー君。あやしげなサングラスを取り出して「さあ始めようか…ドヴォちゃん」…いよいよ革命ごっこが始まるの?
  • Aパート。キッチンでギョーザーを焼くベト。モツとシューさんリッちゃんもいるよ。モツの「いたずらしちゃう?」の提案、きゃあ一体何をするの?ワー君とドヴォちゃんは荷物抱えて出て行ったよ?

     

  • え?火炎放射器はさすがにまずいんじゃベト?と思ったら、改良版の水流放射器のほうでよかった。自室で自分の外籠もり動画を編集するチョっちゃんに、モツはハサミとクラフトテープを渡した。リッちゃんはハッシーを念入りにブラッシングして、夏毛(羽毛?)を採取。

     

  • わー、シューさんの悪そうな顔!そうだそうだ、やられたらやり返す。倍返しだ(古)。「積もり積もった屈辱、晴らさでおくべきか…」って、前にも似たセリフを聞いたことある気がする。

     

  • ホールをろうそくのロウでつるつるにするモツ。床が光ってて、キレイになってる。自室でダンボール工作をするチョっちゃんは鼻歌まで出て「ちょっと楽しい、フフ」って、なんかカワイイ。フフ。
  • ワグドヴォが帰宅するより先にお客様がみえましたよ?しかしこの女性は只者じゃない。仕掛けたイタズラを無意識に避けている。

     

  • 音羽館ロイド5人が外で作戦会議。お客様が来たとは思っていないのね。仕掛けを検証するときに、それぞれ自分が作った罠にかかるのが良いです。ベトが飛ばされるくらいだから、水流放射器は結構水圧強いみたい。

     

  • 音羽館ロイド5人がお客様に「だれ?」って、そこは「どちら様ですか」とかさ大人の言い方があるじゃない?そして、誰か宙づりのシューさんを降ろしてあげて。そこに学校から帰った歌苗が。「お母さん!」…みんなビックリするよね。
  • 修羅場か!?と思ったらそんなことはない。置き手紙一つ残してお母さんは世界中に蜂蜜を取りに行ってたらしい。防護服も着ずにたくましいです。ベト「素晴らしい探求心だ」って言いながら奏助に水鉄砲発射。水流放射器の小型化?
  • 歌苗も怒ることなく聞いているのがもう。こんな人ってあきらめているのかな。いっぱいお土産もらっても、なんだかなあ。リスト「娘への愛はあるみたいね」に対する奏助の「ああ、それは間違いない」がすごく効いている。幼なじみはきっと実の母親よりも歌苗のことを見てきたはず。
  • パパ響吾は行方不明のままだし、いきなりワタルちゃんって弟が現れるし、なかなか複雑な家庭の事情なのに、ママと娘は穏やかに話が進んでおる。我々一般人には計り知れない何かがあるみたい。
  • 廃屋らしきところにワグドボが。mamadonで仕入れたグッズは変装するための小道具だったのね。キリンとかエリマキトカゲとかカニとか、かわいいよドヴォちゃん。結局サイに落ち着いて、お肌すべすべになるクレイで全身パックしてできあがり。かたやワー君はサングラス一つだけ。「頼んだよクロちゃん!」呼び方まで変装に合わせるスタイル。

     

  • Bパート。ワー君の回想が切ない。窓も無いホテルのリネン室に住み込んで、重たい荷物をせっせと運んで、食事はわずかにパンとスープだけ。ドヴォちゃんと分け合って食べたのかな?固く冷たそうな床で、二人でケットにくるまって寝る姿…。壁に「命」の習字が見えたけど、これはもしや「革命」?
  • そんな暮らしの中で、ホテルフロントで聞いた「音羽」という名前で、日芽歌さんの部屋まで訪ねていった、と。日芽歌さんが「ぼく?」とドヴォちゃんに尋ねて、ドヴォちゃんが「ぷぎい」と首を横に振るのがちょっと面白かったです。

     

  • どこまで話したのかわからないけど、音羽家の母娘の間でワタル君のことは解決したらしい。ロイド達と奏助は通常営業中。磨き剤を先輩に褒められて、よかったねシューさん。チョっちゃんは正座してゲームするのね。リッちゃんはまたハッシーを着飾ってる。歌苗「全然家事しないし!」そうだよ、ヒマなら掃除するとかすればいいのに。
  • 響吾の借金の話題になったら、日芽歌さん大金をキャッシュで出してきたよ、ひぇっ!やましいお金ではなさそうだけど、ギャンブルで荒稼ぎなんてあぶく銭じゃないですか。それにこれがあるならさ、家に仕送りしてくれてもよかったんじゃない?
  • おいしいものを食べに行こうの呼びかけに「やったー!」と両手あげて喜ぶみんながカワイイ。音羽館ロイド達は確か20代設定のはず。日芽歌さんの置き手紙がやっぱりシャレにならない。

     

  • アルケー社のゲートを強行突破するワグドボ。セキュリティが脆弱で泣ける。バッハの部屋もさ、扉に暗証番号キーとかつけときなよ。結果として、子供とコビトカバがいとも簡単に部屋に侵入してきたよ。

     

  • フリーミュージシャンのWATARUと名乗ったワー君。「あなたに僕をプロデューサーとして雇う名誉を与えましょう」わーわー!史実ワーグナーの有名な逸話をセルフパロディしてきたよ!でもこの虚勢も、今のワー君なら「めいいっぱい背伸びして頑張ってるな」って思えてきちゃうから不思議。
  • 「あなたは運がいい。この曲を聞く、世界で初めての一人になるのですから」と言って、USBメモリをバッハに渡すWATARU。ばばばバッハ様、いきなりPCに挿すなんて危ないよ。ウィルス仕込まれていたらどうするのさ!?
  • ちょこっとだけ聞いて「フィーネ」、ばばばバッハ様また音楽用語に戻ったの!?つかまり立ちしてるドヴォちゃんカワイイ。「自分の曲よりいいからうらやましいんだろう!」WATARUはどこまでもワーグナー

     

  • 遅ればせながら警備員たち登場。「おまえも僕を出来損ないだというのか。僕が他の八音よりも劣っているとでもいうのか!」ここから声優さんの迫真の演技がすごい。回想で、インキュベーターから見えたのが響吾さんの笑顔だったのね。この人が生みの親なのよね?

     

  • 発動したムジーク、「ワルキューレの騎行」のイントロだ!わーカッコイイ…フルで聴きたい…。でもすぐに解除になっちゃった。まだうまく操れない?WATARUを連れて行こうとする警備員たちを止めたバッハ。警備員たちが割と冷静。

     

  • こちら、中華料理店。お高そうな上海がにが山盛りだよ。そうよね、みんな食べ方わからないよね。ベトが強がって「ギョーザーはないのか?」って言ったのがウケる。今日のところはせっかくだからカニ食べた方がいいんじゃない?
  • 「いっただきまーす!」からの、みんなカニと格闘。最初は日芽歌さんのやり方を見て、その先は各人が頑張ってカニをほじる。みんな無言になるよね。それにしても、随分たくさん食べたよね。おいしいものはほんの少しのほうがおいしく頂けると思いますよ、おばちゃんは。
  • 日芽歌さん「この中で誰が本命なの?」…なんか関心の方向が違う気が。でも肝心の男性陣はカニに夢中。ショパン「ぼく、カニすきかに」ってダジャレまで飛び出した。「うぃーねー!」が楽しい。
  • 女性陣はリストと日芽歌さんが意気投合。「オレオレ」の電話に言われるままスーツケース引っ張って外に出たよ日芽歌さん。
  • 中華料理店の外ではハッシーが待ってた。カニ食べたかった?戻ってきた日芽歌さん、それ「振り込め詐欺」ですよ。有り金全部、誰かにあげちゃったのね…。
  • はい。食べた分は働いて返しましょう。みんなでせっせと皿洗い。シューさんがハマりすぎててもう。モツだって頑張っているのに、リストと日芽歌さんがいないよ。チョっちゃんは親友を「リスト」って呼ぶのね。
  • リストと日芽歌さんは片付けもせず外で悠々とお茶してたよ。ま、二人とも皿洗いなんかしなさそうだけど。1期11話の家事回で、リッちゃんは「シンボル!」に余念が無かったもんね。リッちゃんは切り札のブラックカードは出さないの?
  • アルケー社ではクラクラとマネージャー・三弦にプロデューサー交代のお知らせ。チャイコちゃん荒ぶる。バダきゅんは前向きね。三弦「なんとかなるんじゃないっすかー?」他人事?

     

  • プロデューサーWATARUの仕事部屋が豪華だ。ドヴォちゃん用のビニールプールまである。でも水浴びたら、せっかくのクレイが落ちて変装がバレちゃうよ?
  • 音羽館に帰ったワグドボ。日芽歌さんに「お母さん!」って駆け寄るワー君、本当のお母さんと思っているのね。日芽歌さんもこの受け入れかたにウソはなさそう。
  • はい。サイの角を使った一発芸大会。これが始まったときに、もしかしたらと思ったけど、やっぱりやったよ下ネタ。直接的なものは勘弁。マーレオポン止まりでお願いします。

     

  • 日芽歌さんは有り金全部寄附したのに、ホテルに泊まるの?もしかして音羽館の居心地悪い?
  • エンディング。バッハ様お久しぶりということで、1期12話で登場したムジーク「How to Win! トッカータとフーガより」が流れました。画面に舞っているのは上海ガニのシルエット?
  • 次回予告。こ、この大きな手はもしや!1期19話再び!?…期待しすぎずに待つことにしようね私。

 

♪ムジー
「make the revolution ~ワルキューレの騎行より~」
作曲:リヒャルト・ワーグナー 編曲:蔦谷好位置
原曲:ワーグナー 楽劇「ワルキューレ」から「ワルキューレの騎行

※今回はほんのさわりだけだったので、ムジーク効果についてはがっつり登場した回に書きます。イントロだけで鳥肌…。早くフルバージョンが聴きたい!

 

♪今回(第6話)のマイベスト・ベト
今回はみんな楽しそうで、当然先輩も楽しそうで。

 

小僧の胃袋を掴みたいベト。自信満々です。

 

「生まれて初めての至高のギョーザーの味に言葉を無くしているだけだ。なあ小僧」このスマイルも良い。

 

水流放射器に飛ばされる図。脚長い。

 

強がって「ギョーザーはないのか?」って。今期はこんなふうにふんぞり返る図が多い気がします。


♪今回(第6話)のベト歌
次回のお見合い回に向けて、フラグ乱立です。

 

歌苗が学校から帰ってきたとき、ベトはちらっと見ています。

 

奏助がリッちゃんに歌苗のお母さんの話をしているとき、ベトはちゃんと聞いてるんですよ。すごく気になるもんね。

 

歌「あ、そう。ベトはいらないんだ」ベ「いる!いるに決まってる!」もう仲良すぎて。

 

誰が本命かと聞かれて。歌苗の視線の先にはベトがいるよね?シューさんの可能性もあるけど。

 

洗い物は仲良く並んで、ね。

 

ベ「おまえの母親は常識がなさすぎる」おまいう。でもここって、初めて彼女の家にお食事をお呼ばれして、片付けを引き受けた彼氏が彼女に小言で話している感じに似ている。ニヤニヤしてしまいます。

 


【試聴動画】挿入歌集「クラシカロイド MUSIK Collection Vol.4」12/13発売! #クラシカロイド

ムジコレ4の収録曲が明らかになりました。視聴動画も全15曲分アップされていますよ。ここまで登場した5曲に加え、ショパン「雨だれ」とリスト「ラ・カンパネラ」が原曲のムジークが収録されるそう。早く全部聴きたい!

 

 

Amazonでは着せ替えジャケット付きのものとそうでないものが販売されていますので、着せ替えジャケットが欲しいかたは注文先をよく確かめてからにしましょう。確実にゲットしたければ要予約ですよ。

※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c

 

『クラシカロイド』第5話(第2シリーズ) 偉大なる男 感想

※2018/10/03 画像を削除しました。

 

シューさんお帰りなさい!第1話の最後に音羽館を出て行ったシューベルトがいよいよ帰ってきます。シューさんのムジークは、第1シリーズでは2曲が原曲で3曲目がヒップホップでした。今回はレゲエになるそうですよ。ムジークごとに担当プロデューサーが交代するなんて贅沢!どんなアレンジになるのか楽しみです。もちろん、シューさんが音羽館にどんな顔して帰ってくるのかも、住人たちがどんなお出迎えをするのかも。

第5話(第2シリーズ) 偉大なる男 (2017/11/04 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP

 

♪感想(レビュー)
念のためお断りしておきますと、私『クラシカロイド』が大好きなんですよ。うん、知ってた。好きだからこそ、つらい。期待しすぎている自分が悪いんだとわかってはいるんですが、正直今回はお話に悲しくなって、いっそファンをやめちゃおうか?とまで思いました。それを思いとどまったからこそ、今こうしてレビューを書いているわけですが。私、『クラシカロイド』については寛容でいたいと思っているんですよ。でも今回はどうしても受け入れられなかったんです。そんなわけで、今回は全面肯定はしていません。かといって全否定はしていないつもりです。また、いつもの通りこれはあくまでも私個人の意見です。ご了承頂けるかたのみ、以下お進み下さい。長いです。

絶対にやってほしくなかったこと。それは「ムジークそのものの否定」。今までは「肝心なことはなにも解決していない」のはあったけど、「ムジークがダメ」という描写はなかった。ベトモツvsバッハのときも、どちらかがダメということではなく理念同士のぶつかり合いだった。それなのに、なんで今回「借り物の音楽」って上からバッサリなの?曲がりなりにも、世界中の人が熱狂している曲なのに。それにベト、シューを完全に忘れていたくせに彼が異国でどんな努力をしてきたか知らないくせに、どのクチがそんな偉そうなことを言うの?こんな傲慢な人だとは思わなかったよ…これは暴力ですよ。子供の生意気に「小僧の言う通りだ」って乗っかったのも小物感。今回、後輩に音楽を語る先輩は見せ場だったと思うしそこだけ切り取ればとってもカッコイイだけに、本当に残念。せめて、シューのこと忘れずにいて欲しかった。小僧のディスりは諫めた上で、後輩に対してはあくまで目の前に見えている「調子に乗りすぎ」の部分のみを否定する形にしてほしかった。後輩の努力と後輩なりに出した答え(=今回のムジーク)に関しては、否定しちゃいけないと思うの。それに、クラシカロイドのシューさんは真面目でまっすぐな性格。そして柔軟で、様々なことを取り入れて形にできる人。それも一つの才能で、個性だと思います。だからシューさん自身ももっと自信を持ってほしい。「主体性がない」との指摘にソワソワしちゃうのは優しいからだと思うけれど、本気で向き合ったからこそ、人の心を動かせる曲が作れたのでしょう?その気持ちと努力と結果は、決して借り物なんかじゃない。そこのところを否定する人は、たとえ敬愛する先輩相手でも堂々と抗議していいのよ。1期21話のブレイク・スルーで先輩と対峙したように。そして、結局ラップもレゲエも捨ててニュートラルなクラシカルシューさんに戻ったけれど、あなたが通ってきた道は決して無駄じゃないから。今の自分の血肉になっているはずだから。お願い黒歴史にしないで!常に前を向き進んでいるとしても、昔のことも時々は思い出して歌ってください。

それにしても。「ザ・グレート」で大男になるのはよしとしても、民衆が「ポウポウ」言いながらただヘラヘラフラフラしていたのが受け入れられなかったです。なんなのレゲエをバカにしてるの?私はレゲエに詳しくないですが、音楽のメッセージ性ってそんな薄っぺらいものじゃないことくらいはわかりますよ?大人だから。でもね、あんまり子供をダシにしたくないけどさ、子供が見ているんですよ。第一印象は、大事!大事な音楽性を雑に描くのはだめだ。あんまり1期と比較したくはないけれど、少なくとも1期21話ではヒップホップに対するリスペクトはあったと思うの。日本人になじみが薄いジャンルの音楽を取り扱うなら、なおさらその音楽性にはきちんと向き合って欲しい。だって、音楽アニメでしょ?当たり前のことじゃない。今回のムジークは編曲と詩と歌が大変良かっただけに、悲しいです。1曲限りでオファーを受けたムジークPのかたが今回の2期5話をどう思われたか、気になります。1期21話では放送後にすぐ公開された対談やインタビューが、今回は今の時点でないことも気がかりです。

今回は言いたいことが多すぎて。モツベト、シューさんのことを完全に忘れていたって、これ本気なの?他のメンバーも「お帰り」の一言もないなんてひどすぎる。今回に限らず、シューさんはいじめていいという謎の不文律はいい加減にしてほしい。あと、今回のリッちゃんは愛がなさすぎ。子猫ちゃんをパシらせるなんてありえない。人前で化粧を直すのも、服や靴を脱ぎ散らかしながらお風呂に行くのも、下品。単純に不快。そんな無理な動きをさせなくても、リッちゃんは存在するだけで華があるのに。それから、ワー君は「革命革命」って気にしすぎ。あんまり引っ張るとさ、いざフタを開けてみたらショボかったって場合が恥ずかしいよ?文句を言えばキリが無いのでこの辺で。

まあね。『クラシカロイド』は脚本家さんが複数いて、それぞれ違った個性を発揮してくださるのが楽しみな作品でもあります。今回、第2シリーズから参戦の脚本家さんが初めて書かれた回です。シューさんがヒップホップからレゲエに宗旨替えすること、音羽館鳴り物入りで帰ってくること、加えて大勢のレギュラーメンバーを動かさなければならないこと。それを25分の一話完結で。結構ハイレベルな要求をされているわけです。何を重視するか、なのかもしれませんね。全体のお話の辻褄も大事だけれど、動きや切り取ったセリフのインパクトをより重視したほうが、テレビ番組としてはベターなのかもしれない。真剣に観ている視聴者よりも流し見している人のほうが多いはずだから。確かに、そこだけ見れば後輩に説教したベトさんは超カッコ良かったですからね。ワー君のdisりも内容はともかく様式美なのかもしれない。歌苗奏助が惚けた顔で「ポウポウ」言っているのも、まあわかりやすい反応でインパクトはある。それに私が気付いていないだけで、今後の伏線となる重要なことが仕込まれているかもしれないしね。長々とスミマセン。まとめます。「今後、絶対にムジークそのものを否定しないで!音楽性には敬意を払って!」おばちゃんとの約束だよ!

以下は思ったことメモ。

  • アバン。日本昔話ふうの映像。昔のアニメにある左右の帯まで本格的。チャンネル間違った!?

     

  • ダイダラボッチの伝説は日本各地にあるよね。読み聞かせ、おばあさんっぽい語りまで本格的じゃないですか歌苗姉さん。泣き真似で応じるワー君は、姉さんが喜ぶことを言うのも心得ていて、もうすっかり弟だね。姉は思わず弟を抱きしめちゃった。そこまで想定してなかったのか、弟は赤面してる。
  • はい、音羽館のメンバーは通常営業。モツがドヴォ神さまにちょっかい出して逆に噛みつかれてる。食が細そうなチョっちゃんが「お腹空いた」って言ってる。「もう、いやあー」って、大家稼業はJKには負担が重いよね。
  • Aパート。住人に荷物をまとめさせて追い出す作戦。ワー君とドヴォちゃんは対象外らしい。1話のホワイトボード再び。口々に反論する住人達。ベト、1期1話でも読んでた「ミセス味っ娘」は今回は2巻だね。モツ、そのお尻はもしかしてパンツはいてないの?

     

  • 歌苗、自分が出て行くと宣言。ワー君は「そのほうが都合がいい」って?住人達、大家殿は絶対出て行かないってわかっているから好き勝手。JK歌苗は、まるで家事育児に疲れたお母さんよね。「出て行く」と言っても家族は余裕なんだもの。少しくらいありがたみをわかってよ。
  • 扉を開けたら、そこには「ポウ、ポウ、ヤーマン!」とノリノリな奏助。でも歌苗の状況を理解しようとするキミはいい奴だ。パッド君さん、レゲエの解説ありがとうございます。
  • 聞こえてくる歌が心地よい。歌苗の想像の世界でのビーチにて、着ているのは1期8話の女子回でお買い上げしたビキニですね。

     

  • 「ザ・グレート」の偉業について語る奏助。いつの間にかテレビ番組とシンクロして、ザ・グレートの曲が世界平和に貢献していることがわかりましたよ。「ライフ・イズ・ビューティフル!」ステキじゃないですか。「革命」に反応するワー君。
  • 来日したザ・グレートは空港で報道陣に囲まれて、大スターらしい。「ノーベル平和賞」って、すごいよ。その場にいた記者たちだけでなく、テレビを見ていた歌苗奏助も洗脳されちゃった!?
  • Bパート。ハママツの街を歩いているザ・グレート。彼が通り過ぎた後に人々が「ヤーマン!」って言い出すのは、1期4話の赤ちゃん返り現象に似ているよね。
  • 一方、音羽館では歌苗奏助を取り戻そうと、ベトモツがそれぞれワグドヴォにちょっかい出してる。ベトがひょいっと小僧を持ち上げて、小僧はなすすべなく手足をバタバタさせている図が面白い。しっぽを掴まれるドヴォちゃんかわいそう。

     

  • そうだそうだ、ドヴォちゃん反撃だ!またモツのお尻をガブっとする。なりゆきをじっと見ているチョっちゃんが、何も手助けしようとしないのがじわじわくる。どっちの味方なんだろう?

     

  • ザ・グレートが巨大化して街を歩いてる。人々は「ヤーマン!」って言いながら争いを好まなくなるらしい。ほっかむりに風呂敷包みを背負っている古典的なドロボウさんがいたよ。それにしても、徒競走でみんなで手をつないで一緒にゴールって、都市伝説じゃないの?あんまり笑えない。お?音羽館までもうすぐ!?
  • 食が細そうなチョっちゃんが大家さんにまだ「お腹空いた」って言ってる。結局お昼食べ損ねたのね。でもベトのギョーザーはイヤなの?「ギョーザーがだめなら、ハルマキーを食べればいいんじゃない?」とは、まるでマリーアントワネットな大家さん。「シューマイーがいい」と合わせる奏助はイイ奴だ。
  • ザ・グレートが音羽館に到着。出迎えたのはベトモツ。「ヤーマン!お久しぶり。会いたかったジャマイカ」…語尾がおかしいけど、この声は確かにシューさんだ。

     

  • 「この格好でわからないジャマイカ」から、メガネを外したら「ベートーヴェン先輩を敬愛してやまない、フランツ・シューベルトジャマイカ」ってクラシカルな口調が混ざる。メガネが重要なのね。しかしメガネ外したこのお顔は反則だわ。ドレッドヘア、似合ってる。前髪切った方がいいなんて、言わないよ。

     

  • 涙の再会のはずなのに、ベトモツが気付かないのはつらい。私、ここ面白いと思わないんですが。とにかく、今までの経緯をシューさん自身が語り出す。かなり端折ると、いつもの凧でジャマイカに行ってレゲエに出会った、と。いちいち語尾がジャマイカなのが気になる。
  • せっかく色々語っているのに、先輩は後輩の口にギョーザーを押し込んで黙らせちゃったジャマイカ。後輩はちゃんともぐもぐごっくんして食べているのが良いです。モツも一つつまみ食いして食べてるし、やっぱりみんなベトのギョーザーは好きなんじゃない?でも、後輩の話は最後まで聞いて欲しかったジャマイカ…。
  • 奏助に氷嚢をあててあげるチョっちゃんは優しい。シューさんとワー君がご対面。ベトの「出来損ない」に小僧が怒ってなぜかモツも混ざって、子供のケンカだ。

     

  • 「私は平和の使者、ザ・グレート。放ってはおけないジャマイカ!我が力によって心に刻むがいい。平和の尊さを、人生の美しさを!」シューさんの理念、尊い。口上ナシでムジーク発動。

     

  • 音羽館の周りが南国風になって、シューさんは巨大化。既にムジークにかかっている歌苗奏助は、外に出て踊り出す。
  • ベトさんの皇帝!ボナパルトにザ・ペンギンズのみんなお久しぶり♪ペンギンズは空中飛行がうまくなってるね。

     

  • わ、ペンギンたちがザ・グレートに吸収されちゃった。シューさん胸板厚い。さらに巨大化して、「もっと私をたたえろジャマイカ。崇めろジャマイカ!」…なんか雲行きがあやしくなってきた。

     

  • 石に足ぶつけて尻餅の巨大シューさん。今期はM字開脚が流行ってるね。毒舌ワーグナー(※ただし子供)が近づいてきて、お得意のdisりだ。書き起こしたくないので、内容はどうぞ録画でお確かめ下さい。

     

  • シューさん泣いちゃったよ。涙で湖が出来たよ。とどめは先輩の説教だった。ムジーク解除。元の大きさに戻ったシューさんはなぜ裸なんでしょうか?ハッシーが大事なところを隠してくれてます。

     

  • いつもの音羽館に戻って、今までと違うのはクラシカルシューさんがいること。ちょっと痩せた?せっかく慕ってくれているんだから、もう少し後輩に優しくしてあげて先輩。

     

  • ワ「そろそろ始めようか。本当の革命を」はい。始めて下さい。1話から引っ張っているんだからもう動いて欲しいです。
  • エンディング。今回のムジーク、曲そのものはもちろんいいけど、歌詞も沁みる。これ、本気で世界平和のムジークだよ。洗脳とかじゃなく、素直に心に響く。寄せて返す波に見え隠れするシューさんの絵が、最後まで消えなかったのがよかった。
  • 次回予告。失踪していた母親が帰ってくるとかまたデリケートな話題を…。シューさんがエプロンしてボウルをかき混ぜていたり、悪そうな顔してたりしたので、シューさんの活躍が楽しみ!

     

 

♪ムジー
Life is beautiful ~ザ・グレートより~
アーティスト:シューベルト(CV:前野智昭
作詞:IMMI 作曲:フランツ・シューベルト 編曲:A-bee

♪ムジーク効果(私見
テレビの映像等その場にいなくても効力のある、強力な洗脳系。レゲエのリズムにのせることで、人々を何も考えられなくしてしまう。ただし、クラシカロイドには効かないようです。

 

尺が足りなかったのか、ムジーク口上がなかったのがサビシイ。公式が毎回公開している「ムジークアルバム」ではちゃんと口上も聴けますよ。

www.nhk.or.jp

シューベルトの声優さんの前野智昭さん。歌が本当にお上手です。これからも作中でどんどん歌ってください!

 

♪今回(第5話)のマイベスト・ベト
先輩は、やはり後輩の拠り所なのだから。

 

小僧が腕を振り回しても当たらない体格差と、なんというか大人の余裕がいいなって。

 

あの、このフトモモの隙間はなんていうんですか?ここ良いですよ、うん。

 

後輩に「自分の旋律で語れ」という場面。セリフそれだけを切り取ればカッコイイけど、私この場面については評価しません。後輩のことを忘れていた人に、それを言う資格はない。ただ、後輩を諭すのは自分の役目だとわかっていて、堂々とした風格を保っているのはよかった。だからこそ、後輩は再び先輩の元に戻ったわけだから。この先ずっと、後輩のリスペクトに値する人でいてください。後輩の一途さに甘えて自分の考えを一方的に押しつけるのではなく、後輩の言い分を聞いて認めるところは認める度量を持っていてください。お願いします。


♪今回(第5話)のベト歌
毎回ベト歌だけど、今回は特にベト歌でしたから。

 

ベト「惚けた顔をして…」…なんか卑猥です。この番組、子供が見ています。
それにしても、歌苗の大事な弟ワー君にちょっかい出せば、歌苗は黙っちゃいないことをわかってやっているわけですね。自分の方を向かせる術は心得ているわけで。

 

ベト「貴様が今すぐやらねばならないのは、小娘を元に戻すことだ!」割り箸を片手で折るくらい、力入っています。小娘を救いたいって、愛だわ!

 

ベト「出来損ないのギョーザーは引っ込んでろ」。うわ、小僧が「姉さんはこのままで」って言ったから、ベト怒っちゃったよ?小僧が一番言われたくない言葉を知ってて、わざと言ったよ?これ公式なのよ??

 

ジークに誘われて踊り出す歌苗に「だめだよ姉さん、こんなのやりすぎ…」と言うワー君。それを「小僧は引っ込んでろ」って制して、自分が前に出てムジーク発動するんですよ。小娘を助けるのはあくまで自分でありたいわけですね。

 

ツイッターは流れていく場所なので思いつきをつい投稿しちゃうのですが、今回のこれは記念においておこうと思います。私はツイートの下書きしないため文章こなれていないけれど、勢いということで。次回以降、この考えを撤回したくなる展開になるといいな。

 

※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c