アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

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『クラシカロイド』第1シリーズ第21話 ブレイク・スルー 振り返りレビュー

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クラシカロイド』1期21話の感想(過去記事)は以下のリンクからお進み下さい。なお、画像は次回の振り返りレビュー公開直前に削除します。

 

nyaon-c.hatenablog.com


【感想の感想】
個人的にこの回のいじめ描写は本当に苦手で、その気になれば苦言はいくらでも出てくるんですよ。しかし過去記事では苦言はあくまでさらっと済ませていますね。その当時はサプライズの感激を語りたい気持ちのほうが勝っていたようです。念のためお断りしておきますと、私は「好きな作品だからといって盲信し丸ごと肯定する必要は無い」と思っています。そして思ったことは正直に言います。あとはバランスですよね…。この回は肯定と否定のバランスは比較的よくできたのではないかと自負していますが、特に第2シリーズではうまく書けていない回もあります。いくら個人が趣味でやっているとはいえ、不特定多数の読者の目に触れるブログですので、バランスは常に意識していきたいです。作品への愛を語っているのに、下手に誤解を招いて伝わらなければ意味が無いですから。


【新たな気付きポイント】

  • 一度きりのサプライズ!
  • ジークと劇伴最高!
  • それにつけてもシューさんの扱い…
  • 音羽響吾博士の存在感

本放送当日まで、ムジークPもアレンジ内容もビジュアル変更も極秘。ずっとクラシカルな装いでムジークは原曲だったシューベルトが、クライマックス目前でがらりとイメチェン!こんなサプライズはシリーズ通してこの回のみです。視聴者が予測できては意味が無いので、ここまで大がかりなサプライズはおそらく一度限りになるのだと思います。初見の時に、音羽館メンバー達と同様「ポカーン」となったのを私は今でも忘れられません。だって全25話中の21話ですよ!いち視聴者としてはさすがに「慣れた」と思っていたのに、蓋を開けてみたらこちらの完敗(※褒め言葉)。事前情報が何も無いからこそのライブ感に打ちのめされました。このプロジェクトは掛け値なしで大成功と言えるのでは?いつでも視聴者をよい意味で裏切ってくれて、「ついてきたけりゃついてこい」的な駆け抜け方!やっぱり私は『クラシカロイド』が大好きです!

いつだってムジークは最高。それでもやはり言いましょう。「魔王道ムジークと劇伴最高です!」シューさんが音羽館メンバー「一人一人」と対峙するハラハラドキドキ感、「超えなきゃいけない高い壁」ベートーヴェン先輩にも臆せず立ち向かうサマも、ストーリーだけでなく魔王道ムジークがあって初めて完成します。私はラップには詳しくない上、『クラシカロイド』のお話にはやけにうるさいクチですが、そんな私でも自然にすっと受け入れられる内容と音なのはさすがとしか言いようがありません。クラシックの名曲をラップにしちゃう曲アレンジはもちろん素晴らしいですし、お話を全部読み込んだ上で「愛あるイジリ」をするために各キャラに言う内容を厳選してラップで歌える形の詩にするのも並大抵のことではないでしょう。そして出来上がった曲と詩の勢いを止めることなく「シューベルトとして」歌いあげる声優さんのプロフェッショナルなお仕事。相手や場面が変われば詩の内容も変えざるをえないため、本当の意味での魔王道ムジークが聴けるのはこの回が最初で最後になっています。ムジークPのアボカズヒロさんが作曲したアメリカスラム街のイメージの劇伴「Schubert's Boombox」もこの回のみの登場です。なんて贅沢!でも音楽アニメとしてその曲が最高に映えるベストな使い方をしているのがお見事です。

それにつけてもシューさんの扱いですよね…。多くの登場人物が動く作品において、不憫キャラやいじられキャラと呼ばれる存在が必要なのはなんとなくわかります。シューさんはメガネで真面目で、おそらくその役回りが一番ハマる人であろうことも。そして今回のいじめ描写の容赦なさはシューさんの覚醒を強く印象づけるための下敷きであることだって、頭では理解します。テレビ番組は流し見の視聴者がほとんどで、描写は大袈裟でなければ見てさえもらえない事情もあるのでしょう。それでもやっぱり私はこの回はつらいです…。割と図太いシューさんがアルケー社ビルの屋上から飛び降りようとまでするなんて、もはやトラウマレベル。もちろん感じ方は人それぞれですが、個人的にはムジーク発動までがあまりにきつくて、最後までいやな気分は消えませんでした。これはサプライズ演出とムジークが素晴らしいこととはまた別の問題です。そして、もしこの回が前例になって「このくらいならイケル」と判断され、第2シリーズでいじめ描写(ターゲットはシューさんに加えドボちゃんも)に拍車がかかったとしたなら?考えすぎかもしれませんが、この後のことを考えると第1シリーズ21話の本放送時点でいじめ描写にもっと「NO!」を強く主張すればよかったとも思います。ここで書いても仕方が無いので、せめてお客様の声をNHKサイトに投稿する形で制作サイドに伝えれば…今更言っても詮無きこと。でも私はこんな後悔はもうしたくありません。だからこそ想いは正直に言いますし、ここで書くだけでなく穏便な方法で一視聴者の意見を公式サイドに伝えていこうと思います。

そして今回は、ごくたまに切り札として登場する響吾パパが活躍しています。行き倒れのシューさんを助けてくれて、周りからずっと無視され続けていたシューさんと屋台で飲みながら話相手をしてくれて、もうそれだけで「父」!ありがとうございます!しかし響吾さんは、「シューさんを創ったこと」や「シューさんを残して研究所を立ち去ったこと」については、謝ったり理由を言い訳みたいに言ったりはしません。そこがやはり「らしい」のだと思います。天才はえてしてそうであるように、「適当に」フィーリングでやったことが何かすごい結果を生みだしただけで、そこに明確な意図や理由なんてないのかも。だから意地やプライドで謝らないのではなく、謝ることをした自覚がない。これって結局は響吾さんの天才性を暗に示しているんですよね。なんだか人を食ったような「キミも好き勝手やれば?」だって、人が生きていく上で本質的な事であり最終的にシューさんの覚醒につながったわけです。傍目から見て苛立つ言動であっても、響吾さんはナチュラルに核心を突く言葉が出てくるんですね。音羽響吾博士は出番が少ない上に、出てきた時でさえつかみどころがない飄々とした印象の人です。にもかかわらず、間違いなく「天才」であり、出てきたときは大きくストーリーが動きます。最強の切り札だから、むやみに使ってはいけないというのはすごくよくわかります。そして実在のモデルがいない音羽響吾博士というキャラを丁寧に作り込んでいるのもまた『クラシカロイド』の良さですよね、間違いなく。ちなみに響吾さんが屋台の飲食代を払わずトンズラした件については、シューさんだっておごってもらう気マンマンだったわけだから、お互い様かな?と思います。まったくの私見ですが。

その他。夜のお菓子パーティー、ポテチはパーティー開きよね。夜中の1時まで騒げるなんて、これだからニートは(暴言)。ベトは革ジャンとジーンズを脱いだだけ?シューさんにせめてパジャマを…。史実シューベルトは寝るときもメガネかけていたそう(※学習マンガネタ)。シューさんは真剣なのに、みんな笑うな。物置になっている部屋は天井の穴を塞いだら上に住めるのでは?音羽館ツアーにハッシーもちゃっかりついてきてる。リスト殿は家賃払えば何でもアリか?暖炉の上の黄色いヒヨコちゃんが大きくなってこっち見ているのは気のせい?物置部屋片付けるのは田園ロボで解決だと思ったのに、なぜに他のロイド達も参戦する?でも久々にムジーク合戦が見られてよかった。部屋は片付かないけど。シュー「どうした?私の感性?」じっと手を見る。シューさんは4話では色々な人達と絡んでいたのに、いつの間に透明人間設定になったの?アルケー社の面々、「誰か忘れているような?」バダきゅんありがとう。気のせいで片付けられたけど。飛び降り未遂を救ってくれてありがとう凧さん。ハママツからアメリカまで凧で何日かかるんだろう?シューさんが倒れて意識朦朧としているときに現れた響吾さん、ありがとうございます!響吾さんは「好き勝手」だけれど、シューさんの言うことを否定せず全部聴いてくれて、シューさんはきっと救われたと思うの。目覚めたら「勘定はたのむ」の置き手紙で絶体絶命のピンチになったけど。意思のある凧さんありがとう。でも後で必ず飲食代は払おう?台風の雨漏り、タライにアヒル浮かべたの誰?奏助は家に帰らなくていいの?モツのレインコートはレディス?「やってやる。私も、いや俺も!」一人称が変わるのが好き。ハッシーは屋根付き小屋でレインコート羽織っていて、パッド君にはビニール被せてある?シューさんは一度はいつものムジーク衣装になったのだから、まさかこの後にラッパーになるなんて思わなかったよママン…。ラッパーシューを目の前にした音羽館メンバーの中でベトが一番冷静な感じ。ハッシーの赤い帽子はムジークPとおそろい?ムジークシーンはとにかく見ましょう!ポカーンってなるの、わかる。ラッパーシューが朝帰りで、掃除洗濯を他のロイド達がやるようになったのは良い傾向。普段のしゃべりもラップなのはメンドクサイ。ソファごと外に投げ出されたら「調子こいて、ほんとすいませんっしたあ!」シューさんの三日天下。エンディング、半分に切ったアボカドが次々と下から上に。結局なぜアボカド推しだったんだろう?

 

クラシカロイド』第1シリーズのブルーレイ全8巻大人買いしました!映像と音がめちゃくちゃキレイです!ムジークシーンが美しいのは当然ですが、音羽館の床や照明に年季が入っているのまでわかります。魔王道はレコードの擦れる音や声優さん達のガヤもシャープに聞こえて、本当に買って良かったです。

 

www.classicaloid.net

第2シリーズのブルーレイBOXプロジェクトもチェック!予約は9月末までですよ。


最後までおつきあい頂きありがとうございました。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c