アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

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パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)(2018年7月) レポート

www.pmf.or.jp

世界の若手音楽家を育てる国際教育音楽祭・パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)。毎年札幌で開催されている音楽祭です。今年2018年は創設者であるレナード・バーンスタイン生誕100年にあたるそう。私は札幌に住んで12年以上になりますが、PMF関連のコンサートに足を運んだのは今年が初めてです。今回は私が聴いた4つのコンサートの簡単なレポートを書きます。例によって基本「よかった!」のみの素人コメントであることをご了承ください。なお、ひどい間違いは指摘くださいませ。


PMFウィーン演奏会】2018/7/12 札幌コンサートホールKitara 小ホール
オーディションで選ばれた若手音楽家たちだけでなく、彼らを指導する教授陣によるコンサートも行われています。その一つである「PMFウィーン」は毎年人気の公演らしく、今年も早い段階で前売り券完売になっていました。ところが当日になって当日券が出ることが分かり、急遽行くことに決めたのです。しかも前から3列目の中央よりの良い席にあたり、とても恵まれていました。私は室内楽では演奏者の手元を見たいので、選べるのでしたら前のほうの席を選ぶ派です。

正直もう演奏に圧倒されてしまって、私はその場にいるのが精一杯。「演奏が上手」なんてそんな陳腐な表現では言い表せない、とにかくあんな音は初めて聴いたんです。当たり前かもしれないけれど、弦楽器特有の「いやな音」はまったくせずどの音も耳に心地よく、休符はビシッと揃う。私が休符に音楽を感じ取れたのは今回が初めてで鳥肌モノでした。なので一音も漏らさず聴き取ろうとただただのめり込み、余裕は無かったです。しかしお詳しいかたのレポートによると、ごくおおざっぱに言うならどうやら第1ヴァイオリンの力業で進めていた(という趣旨だと理解しました)らしいです。言われてみればそうかも?とは思いますが、私はキュッヒルさんの演奏に一目惚れしたので、むしろ主張する第1ヴァイオリンに喜んでついて行こうとしていました。もちろんどのパートのかたも素敵な演奏でしたよ。こんな演奏ができる一流の演奏家の皆様が、若い音楽家の指導をしてくださることに感謝します。ちなみに私は天体の音楽とブラームス以外は初めて聴く曲でした。

出演
PMFウィーン(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバー)
 ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン I)*
 ダニエル・フロシャウアー(ヴァイオリン II)
 ハインツ・コル(ヴィオラ)**
 エディソン・パシュコ(チェロ)
 ミヒャエル・ブラーデラー(コントラバス
 アンネレーン・レナエルツ(ハープ)
* 前ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター
** 前ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団首席奏者

プログラム
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調「不協和音」K. 465
出だしでいきなり驚かされて、第一印象は「これは私が知らないモーツァルト」。「不協和音」と言っても耳に触る変な音ではなく、「いつもと違うけどインパクトがある音」と感じました。目の前で演奏を聴くとそれはそれは迫力があって、病院の待合で静かに流れているタイプとはまったく異なるモーツァルトでした。

◆ランナー:弦楽五重奏曲「モーツァルティステン」作品196
コントラバスが加わり5人での演奏。配布された解説によると、作曲家ヨーゼフ・ランナーはヨハン・シュトラウス一世のライバルと称された人物だそう。モーツァルトのオペラから旋律を借りて構成しているこの曲、もしかするとモーツァルトがウィンナ・ワルツを書いたらこんな感じになったのかも?と思えるような曲でした。私は「夜の女王のアリア」っぽい旋律は何となくわかったものの、他は出典がわからなくて少しくやしかったです。

◆ヨーゼフ・シュトラウス:天体の音楽 作品235
コントラバスにハープも加わり6人での演奏。こちらは以前オーケストラによる生演奏を聴いたことがあります(「Kitaraあ・ら・かると 2018(2018年5月) レポート」)。今回は室内楽。中央に配置されたハープが見かけも音色も華やかで、私が想像するウィーンらしさが最も感じられた演奏でした。奏者の皆様がにこやかな表情で演奏しながら身体を揺らす場面もあり、楽しい時間でした。

ブラームス弦楽四重奏曲 第3番 変ロ長調 作品67
ブラームス弦楽四重奏曲は3つしか残っていません。その中の第3番です。配布された解説によると、交響曲第1番と同じ時期に作られた曲だそう。ブラームス交響曲弦楽四重奏曲ベートーヴェンの偉大さを意識しすぎて重圧に悩みながら作ってきたようです。3つの弦楽四重奏曲の中でも第3番は比較的明るく、個人的には1曲目とアンコールに演奏されたモーツァルトの曲に少しだけ雰囲気が似ているように感じます。華やかな第1楽章で第1ヴァイオリンに聴き惚れ、メリハリがきいたブラームスらしい第2楽章を経て第3楽章のビオラのターン…ここはせっかくいいところなのに、私は過度に集中し続けてきたせいか胸が苦しくなって、しかし途中退席は迷惑になるので絶対に避けたくてハンカチで口を押さえてゆっくり深呼吸をしていました。もったいない…。第4楽章は第1楽章の雰囲気が戻ってきて、私の体調も立て直し演奏を最後まで楽しませて頂きました。

(アンコール)
モーツァルト弦楽四重奏曲第17番変ロ長調K.458「狩」より第4楽章
こちらも1曲目同様、病院の待合で静かに流れているタイプのモーツァルトとは違う迫力のある演奏でした。モーツァルトを自主的に聴くことは今まであまりなかったのですが、オーソドックスな「らしい」曲だけでなく一見「らしくない」曲も取り混ぜながら聴くと深みにハマれそうです。

休憩時間に周りを見渡した限り、観客はやはり年配のしかも慣れていそうな方が多かったです。そしてPMFの若手音楽家とおぼしき方達が楽器ケースを抱えて英語で会話しているのが印象的でした。教授陣の演奏を聴くのも学習の一環なのかもしれません。アンケートでは住まいや会場までの交通費、会期中にコンサートにいくら使う予定か等、音楽愛好家向けの項目が並んでいて、改めて自分の場違い感を思い知らされました(苦笑)。しかしたとえ理屈がわからなくても、本格的な生演奏を肌で感じて「よかった」と心から思えたので、聴きに行けて本当によかったです。もちろんせっかくの良い機会ですから、来年はもう少し勉強してから聴きに来たいと思います。


PMFリンクアップ・コンサート】2018/7/18 札幌コンサートホールKitara 大ホール
ニューヨークのカーネギーホールが行っている子供達向けの教育プログラム「リンクアップ」。PMFでも札幌市内の小学6年生を対象にしたコンサートを行っています。子供達は座って演奏を聴くだけでなく、一緒に歌ったり縦笛を吹いたりして参加します。司会が入り大きなスクリーンには歌詞や関連する動画も出ました。子供達がS席A席に着席し、観客はBC席。客席には子供達の保護者と見られる人達が多かったです。私は知り合いは一人も居ませんでしたが、このような試みに興味があったのとPMFオーケストラの生演奏を聴いてみたかったため、聴きに行きました。入場無料。

今回のテーマは "The Orchestra Moves" で、「動きながら演奏」「動きながら歌う」「人の心をさまざまに動かす」といったことを意識しながら進められました。はじめに司会のかたが出てきて進行についての約束事をした後、オーケストラメンバーが入場。チューニング中は画面に「チューニングです」と出ました。

出演
 札幌市内の小学校9校の6年生 約700名
 ダニエル・マツカワ(指揮)
 九嶋香奈枝(司会・ソプラノ)
 穴澤彩佳(ソプラノ)
 岡元敦司(バリトン
 PMFオーケストラ

プログラム
◆トーマス・キャバニス:Come to Play
リンクアップのテーマ曲だそうです。画面に大きく楽譜と歌詞が出て、全員で歌いました。

オッフェンバック:『天国と地獄』より「カンカン」
子供達には運動会でもおなじみのこの曲。画面には派手なドレスを着た女性達の華やかな踊り…ではなく、CGのマネキンがカンカンの動きを再現した映像が流れました。映画「フレンチカンカン」の有名なシーンを使わなかったのはなぜなのかが少しだけ気になりました。

ブラームス(シュメリング編):ハンガリー舞曲 第5番
作曲家の肖像写真が大きく画面に映し出されたのはブラームスだけでした。「ドイツの作曲家がハンガリーの舞曲を書いた」という説明。子供達は曲にあわせて手を大きく縦に振ってリズムをとることに。おそらく子供達の動きを置いていかないための配慮だとは思いますが、かなりゆっくりな演奏でした。

◆J. シュトラウスⅡ:美しく青きドナウ 作品314
大画面にはドナウ川やウィーンの映像。基本はオーケストラが演奏して、所々に子供達の縦笛が入りました。

ビゼー:歌劇『カルメン』から「闘牛士の歌」
最初はTシャツ姿だったバリトン歌手のかたが闘牛士に扮して客席後方から登場。マントを翻しながら、日本語で高らかに歌ってくださいました。所々子供達も一緒に歌うのですが、そこではさっと声を落としてくださいました。日本語で歌うのも、小声で歌うのもおそらく普段めったにないことなのでは?頭が下がります。

ストラヴィンスキー:バレエ組曲火の鳥」から
 イントロダクション
 カスチェイの踊り
 終曲
こちらは3曲続けて席に着いて鑑賞するスタイル。ピアノ奏者のかたが加わり、PMFオーケストラの皆様が本気の演奏をしてくださいました。子供達にとってはなじみが薄い曲なのか、拍手のタイミングを間違える子がちらほら。大丈夫、ここは学習の場。身を以て貴重な体験ができて儲け物だと思いますよ。

◆岡野貞一:ふるさと
全員合唱。国際色豊かなPMFオーケストラの皆様が日本の唱歌を練習して演奏してくださったことに感謝です。画面には参加した9校の小学校の映像が順番に映し出されていました。

◆フィーリョ:シダーヂ マラヴィリョーザ~すばらしい街~
客席にサンバのダンサーが何人か入ってきて、曲にあわせてダンスを披露。最後に賑やかな曲で締めくくられました。

出演者の皆様は片言の日本語でお話してくださり、とてもフレンドリーでした。曲ごとにその曲が生まれた国出身のメンバー紹介があって、団員からは歓声と拍手が。お互い知り合ったばかりなのにすっかり打ち解け合っているPMFオーケストラの皆さん。彼らの若さと情熱ある演奏、とてもよかったです。PMFオーケストラは各年の1ヵ月限りのスペシャルなチームで来年はメンバーが交代します。叶うことなら今年のメンバーでの本プログラムやリハーサルをもっと聴きたかったです。

学校でしっかり予習してきたのでしょうか?子供達は大変お行儀が良くて、それがかえって最初の方は心配ではありました。そんなに構えたら楽しめないのでは?と。しかしそれは杞憂だったようです。コンサートが進むにつれ、堅苦しかった雰囲気がしだいに楽しげな空気に変化していったのが見て取れました。子供達にはきっとプライスレスな経験になったはず。こんなに良いホールで良い生演奏と出会える機会がある子供達がうらやましいです。少し残念だったのは、まだオーケストラが退場する前に、客席で引率の先生達が子供達に指示を始めて帰るモードになってしまったこと。指揮者のかたがコンミスと握手していたのに誰も気にしていなかったのが気になりました。お見送りまでがコンサートです!来年度以降の改善に期待します。

そしてアンケートの「クラシック音楽に興味を持ったきっかけは?」の欄には「子供達とNHKアニメ『クラシカロイド』を見て」と書いておきました。こちらのアンケートは「初めて本格的な生演奏を聴いた人」を意識した内容のようでした。


【第462回 市民ロビーコンサート】2018/7/20 札幌市役所1階ロビー
PMFウィーン演奏会で一目惚れしたキュッヒル先生の演奏がまた聴ける!ということで、行ってきました。「第462回」とあるように、市役所の昼休みの時間帯にロビーで行われている恒例のコンサートのようです。私は初めて参加しました。入場無料。毎年7月はPMF教授陣がPMFのPRを兼ねて出演して下さるとのこと。そんな、世界的な演奏家がこんなところで(失礼)演奏をして、しかも無料で聴けるなんて!にわかには信じられないのですが、実際聴いてきたので間違いありません。私が開演10分前位に着いたところ、既に用意されたイス席は満席で、立ち見の人が大勢いました。やはり年配のかたが多いものの、未就学児の入場OKだったのでベビーカーの赤ちゃんや幼稚園に入る前の小さな子達も保護者に連れられて来ていました。

出演(PMF教授陣)
 ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
 佐久間晃子(ピアノ)

プログラム
サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲によるカプリース 作品52-6
騒々しいロビーの空気が瞬時に変わる、ヴァイオリンの高音が続く華やかな曲でした。この高音パートはおそらく下手な人が弾いたら耳を塞ぎたくなる音になると思われます。言うまでもありませんがキュッヒルさんの演奏には耳障りな音はなく、力強いのに優雅な旋律が心地よかったです。超絶技巧を駆使しているはずなのに、素人目からはすいすい演奏しているようにお見受けしました。やはり格が違う…。ピアノに比べてヴァイオリンのほうが目立ってはいましたが、今回はそういう曲なのでむしろそれでよいのでは?もちろんピアノも素敵で、こちらも一見して難易度の高さがわからない流れるような演奏でした。

◆プリホダ:「ばらの騎士」によるワルツ
配布されたプログラムの解説によると、この曲はR.シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」に登場するワルツを集めてヴァイオリン用に編曲したものだそう。優雅なメロディで、蒸し暑い空間からいきなりウィーンに来たような気分に。私は実際にはウィーンに行ったことが無いのでイメージでしかありませんが。本来はオーケストラが演奏する曲なのに、ヴァイオリンとピアノで表現してくれるありがたさ。身構えてコンサートホールに行かなくても、こんな街中でこんな良い演奏が聴けることに改めて感謝します。

約20分程の演奏。暑い中、立ち見でしたがあっという間でした。もっと聴きたい!会場は拍手喝采。演奏者退場前に小さな男の子がトコトコ出てきてキュッヒルさんと握手した場面も。うらやましいぞ(笑)。

そしてアンケートの「クラシック音楽に興味を持ったきっかけは?」の欄にはやはり「子供達とNHKアニメ『クラシカロイド』を見て」と書いておきました。リンクアップ・コンサートのアンケートよりは「少しは音楽を聴く人達」向けの項目が並んでいた印象を受けました。


PMFオーケストラ東京公演ライブビューイング】2018/8/1 六花亭札幌本店ふきのとうホール
この日は東京のサントリーホールで今年のPMFオーケストラの最後の公演が行われました。その様子を札幌でリアルタイムに視聴できるライブビューイングに参加してきました。PMFでは初めての試みだそう。事前申し込み制で入場は無料でした。応募多数の場合は抽選だったようです。しかし客席に少し空席があったので応募者全員に整理券が配られたのかもしれません。勝手知ったるふきのとうホールではありますが、いつもの舞台に大きなスクリーンとスピーカーがでんとあって、なんだか知らない場所に来たような気持ちになりました。

出演
 ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
 デニス・ブリアコフ(フルート/PMFアメリカ)
 PMFオーケストラ

プログラム
ヴェルディ:歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
つかみはOK!と感じられる導入にふさわしい曲でした。舞曲風の華やかさとちょっと不穏な雰囲気もあり、聴く方も心のウォーミングアップになりました。少しネット検索してみたところ、このオペラの筋書きはかなり血なまぐさい事件をもとにしているようですね。序曲ではそこまでの雰囲気は感じられませんでしたが、「何か起きそう」という期待が持てる曲と演奏でした。

バーンスタイン:ハリル
急な演目変更で大変だったことと拝察しますが、不安定な要素はどこにも見られない演奏でした。フルートの美しいメロディに時折入ってくる鞭の音が気になりましたが、こういう曲なんですよねきっと。配布の資料にはバーンスタインが「ノクターン」と表現した、とありました。それも相まって「祈り」が感じられる曲でした。今年の日本の夏は異常気象による自然災害が多かったことを意識した選曲だったのかもしれません。

マーラー交響曲 第7番 ホ短調
約80分の大作で、しかも演奏者が多い!きっと受講生全員が演奏に参加できる曲を選んだのかな?と思いました。こんな大仰な(語弊があったら申し訳ありません)交響曲を私は初めて聴くので、演奏が始まる前は少し不安でした。しかし演奏が始まるとそんな心配はどこかに吹き飛びました。個別の楽章について書くのは控えますが、この大人数で別々に奏でる音楽が合わさって一つの曲になるんですね。全員が同時に演奏するところでもけたたましさは感じられず、その迫力に圧倒されました。聴いている私に少し余裕ができたときは、普段オーケストラにいなさそうなギターとギターより少し小ぶりの楽器は何だろう?と思ったりもしました。最後は会場が割れんばかりの拍手喝采とブラボーの嵐!

正直に言うと、私は開始早々酔ってしまって特に前半はロクに聴けなかったです。中継は咳払いまで奥行きが感じられるほどリアルな音が聞こえてきたのに加え、映像が鮮明でスクリーン越しであるのを忘れてしまうほどでした。ただその映像が全体像をずっと映すのではなく、しょっちゅう視点を変えて奏者にズームインしたかと思うと指揮者の姿を大映しにしたり次の瞬間はずっと客席の後ろからだったり…個人的にこれについていけなくて。もちろんテレビ番組なら当たり前のことですし、席が固定されている本物のコンサートでは見ることができない奏者の表情や手元の動きがわかるのはありがたいこと。しかし音と映像がリアルすぎたため、コンサート聴いているはずなのにいつもと違う!と私の頭の中が混乱したのだと思われます。私は後半は「映像を全部追いかけるのはやめよう」と決めて、指揮者とコンミスの女性、新聞に載った道産子の打楽器奏者など、一部の奏者の動きを見ることにして後は音に集中しようと心がけました。

札幌はどこに行ってもお客さんのマナーが良いと私は感じていますが、今回に関して少し残念だったのは拍手がまばらだったこと。もちろんこちらの拍手やブラボーは演奏者には伝わりません。画面越しだとどうしてもテレビ番組を見ているような気分になるのもわかります。それでも純粋に演奏に感激し同じ時間を共有できたことに感謝したくて、私は拍手を送りました。

アンケートはライブビューイングに関する項目ばかりでした。私は「音響や映像は申し分ない」ことに加え、「画面の変化が多くて酔ってしまった」ことを正直に書きました。ライブビューイングは大変良い試みだと思います。もちろんその場にいて臨場感を味わえたら一番良いのですが、遠い場所での公演をリアルタイムにホールで聴けるのはありがたいです。私は来年も参加できればしたいと思います。酔わないコツは映像にのめりこみすぎないこと(苦笑)。覚えたのできっと次回はもっと楽しめるはず。

サントリーホールはカメラ越しで見た限りではKitaraにそっくりな印象でした。ホールの建築様式に何か共通点があるのかも?カラヤンが「音の宝石箱や~(意訳)」と言ったというサントリーホール、機会があれば実際にコンサートを聴きに行って音の良さをその場で体感してみたいです。

本来なら札幌で同じ演目を演奏するGALAコンサートやピクニックコンサートを聴きに行けたらよかったのですが、あいにく都合がつきませんでした。ラストの公演となる東京公演、本当に素晴らしかったです。約1ヵ月にわたるPMF、大変お疲れ様でした。ほんの一部のプログラムでも聴きに行けて本当によかったです。若い音楽家の皆様とまた何らかの形でお目にかかれるのを楽しみにしています。

 

最後までおつきあい頂きありがとうございました。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c