アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログです。「自由にしかし楽しく!クラシック音楽(https://nyaon-c-faf.hatenadiary.com/)」の姉妹ブログです。

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『クラシカロイド』第1シリーズ第9話 闇、その向こう 振り返りレビュー

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クラシカロイド』1期9話の感想(過去記事)は以下のリンクからお進み下さい。なお、画像は次回の振り返りレビュー公開直前に削除します。

 

nyaon-c.hatenablog.com

 

 【感想の感想】
自分で書いておきながらあれですが、ちょっと涙ぐんでしまいました。「好き」って素晴らしい!ここまでブログを続けてきた私が思うに、実は「好き」を語るのは本当に難しいんです。実際理屈じゃ説明できないことが多くて…。それでも形にして残したくて、あれこれもがくわけです。昔の私よく頑張った!作品を盲信している一面はちとコワイですが、最初のうちは思いっきりのめり込むのはアリかも。「情熱」大事!ヘタに醒めた目で分析するのは、ずっと後になってからでじゅうぶん。うん。もちろん同じ「好き」でも時間が経つにつれて熱量は変化します。それでもここまで夢中になれる作品に出会えたことには、ただただ感謝しかないです。恩返しという言葉が適切かどうかはわかりませんが、せめて私はこれからもその時々の気持ちで「好き」を語り続けていこうと決意を新たにしました。究極の自己満足でも構いません。「ここにひとりのファンがいる」とネットの片隅でも声を上げ続けることが、作品を盛り上げていく流れにつながると私は信じています。私はいちファンとして微力でも発信を続けていきます。


【新たな気付きポイント】

  • 音楽が贅沢!
  • ロイドは実在の音楽家とは別人格
  • オチ担当・シューさん
  • 音羽館の面々のふるまい
  • バッハ様の存在感

音楽アニメですから音楽が贅沢なのはあたりまえかもしれません。しかし今回は特に贅沢!本気のムジークはもちろんのこと、ストリートミュージシャンが歌う曲はそれだけでもステキですし、コンテストでベトがほんのさわりだけ弾いたギターの曲もとても良いです。すべて今回のお話にあわせて用意された楽曲で、しかもお話の中ではほんの一部しか使っていないんですよね。なんとも贅沢。ムジコレやサントラでじっくり聴き直して二度美味しいのも音楽アニメの醍醐味かもしれません。なお、上にリンクがある過去記事にサントラの感想記事へのリンクがあります。「Koe」「Monster No.28」についても簡単な感想を書いていますので、よろしければそちらもお読み下さい。ところで第2シリーズのサントラ発売はないのかな?第1シリーズにはない新出の劇伴もたくさんあったのでぜひ欲しいです。

史実ベートーヴェンの難聴は、子供が読む伝記マンガに必ず登場する有名な話ですね。個人的には今回のお話での取り上げ方は完璧だと思います。そして今回改めて重要だと思ったのは「ロイドは実在の音楽家の記憶を持った別人格」であること。おぼろげな過去の「記憶」に苦悩するのも本当なら、今生きている肉体が健康体なのも本当。ベトの「過去は過去。今は今。俺はまだ生まれたばかりだ」のしびれる台詞が生きるもこの設定があればこそ。例えば幽霊や生まれ変わりを連れてきたとして、健康問題もそっくり引き継いでいるとしたら、実在の人物だけに扱いが非情に難しくなったかもしれません。実在の音楽家に直接影響を与えない「クラシカロイド」の設定を考えた制作スタッフのかたには飴ちゃんを差し上げたいです。しかし「2週間ほとんど飲まず食わず」で病気もせずドアを蹴破るくらい元気なわけですから、ロイドの肉体はかなりハイスペックのようですね。現世でこれだけ健康で、好きなことをとことん追求できるって素晴らしい。ビバ第二の人生!

先輩のために頑張ったシューさんについて。今回はシューさんの動かし方がとてもうまいなと思いました。今回のお話は「ベトが誰の手も借りず自ら運命を切り開く」のがキモだと個人的には考えています。ベトのことをある程度ほっといてもらわないと困るわけですが、絶対に放っておいてくれなさそうなのはシューさん(笑)。実際、ギョーザーで先輩を部屋からおびき出そうとしていますし、先輩が階段を下りてリビングに来るときは後ろからついてきています。この調子だと先輩が部屋にいるときはドアの前でずっと待機してますよねきっと。材木調達でキューバまで行ってもらわないことには、ベトは一人になれなかったかも。材木調達がたとえ後輩を先輩から離すための動かし方だとしても、シューさんならやりかねないから違和感なくお話が入ってきます。そしてベトのカッコイイ台詞の後のオチ要員…大天才ベートーヴェンの演奏が生で聴けなかったことも材木を活かせないことも不憫極まりないですが、これまたシューさんらしい(※シューさんごめんなさい)。「オチ担当シューベルト」の歴史はここから始まった!?

そしてシューさん以外の音羽館の面々のふるまいも良いです。歌苗ちゃんはあくまで大家として行動し、住人の内なる感情にずかずか踏み込まない。イタズラ好きのモツはシューさんにはクワガタをくっつけたけど、苦悩しているベトにはそこまでしない。リストさんは要所要所で愛ある会話で話を進めてくれる。ショパンさんは「改造面白そう…」の言い方がハイライト。奏助がベトに協力するのは自分がモテたいから。誰一人としてベトの苦悩に立ち入らなかったけど、奏助がパッド君の解説でベトの過去を知り、すべて終わってから彼なりに言葉を選んで「終わりよければすべて良し、って感じじゃね?」とベトに声をかけたのがよかったです。

今回は音楽用語すら話さなかったバッハ様。会場の照明をわざと落とす指示を出したり、ムジーク中は自分だけ服装そのままで不敵な笑みを浮かべたり、順調にラスボス感を醸し出してくれています。正体がよくわからないものってコワイんですよね…。ただ、初見の時に感じた不気味さは、今はまったく感じません。バッハ様は実はドジっ子だって知ってるもん(笑)。全話を見終わって先の展開がわかっているのがちょっとだけくやしいです。ちょっとだけ。

その他。シューさんが使っているうちわの赤いきんぎょカワイイ。光る丸メガネもカワイイ。モツが縁起でもないこと言ったら全員の表情がちょっとゆがんだの細かい。HAMA CITYの大画面に映ったギターの人は布袋さんよねきっと。ベト「ギョーザ?なんだそれは?」…もしかして「ギョーザー」ならピンときたとか?頬は腫れていてもメガネは元通りのシューさん。奏助のモテる想像図はいつもわかりやすいね。もしかしてギターの弾き方を教えてくれたのはパッド君情報で、奏助の指導は格好つけるポーズだけ?モツとリッちゃんチョッちゃんは笑っているけど、シューさん怒ってる?シューさんのこめかみにくっつけられたクワガタはこの後どうなったの?ストリートミュージシャン=頭の輪っか(※ステレオタイプ)。じっと演奏を聴くベトの表情がイイ。改造ギターを「少しばかりいじらせてもらった」って、少しどころの騒ぎじゃないよ原型留めてないよ。「モンスター」って名前がまた。前世の回想、ワインとクラバットの赤にドキッとする。商店街の掲示板でひときわ目立つ「第13回ギターコンテスト」のポスター。「そうじ当番表」があるけど、実際拭き掃除しているのは大家さんだけ。ベトの瞳にクロッキーが映るのキレイ。眉毛が逆ハの字になってるチャイコちゃんカワイイ。改造ギター、お花はリストさん案かな?見上げた空に星はなかったのに、ストリートミュージシャンの演奏を聴いたら闇夜に星一つ。回想で史実ベートーヴェンの背中を見るベトの図が好き。タクトを放り上げる手が良い。\カモンベイベー/ ムジーク発動中は息が苦しい。「音楽に必要なのは楽器でも技術でもない」名言。材木とオウムを担いだシューさん、痩せちゃって…。エンディングのギターを弾くベトのシルエットがいいなあ。


一年前の同じ頃に書いた伝記マンガの紹介記事『「マンガ音楽家ストーリー」(全8巻) ざっくりレビュー』のリンクを以下に貼っておきます。今でも新品の本が買えるシリーズです。『クラシカロイド』からはバッハ、モーツァルト、ベートーベン、ショパンシューベルト。それ以外ではシューマンブラームス、バイエルが登場します。

 

nyaon-c.hatenablog.com

 
ここ最近、本のレビューをしていませんね私…。せっかくのブログなので、番組レビュー以外の記事も少しずつ書いていきたいと思います。


最後までおつきあい頂きありがとうございました。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c