アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ

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『クラシカロイド』第24話(第2シリーズ) 姉と弟 感想

※2018/10/04 画像を削除しました。

 

前回から引き続き、ヴァルハラ城と化したアルケー社でのお話。ついに「姉」と「弟」が向き合い、ワーグナー問題には一応今回で決着が付く!?そして新ムジークが3曲も!泣いても笑っても、正真正銘のクライマックスです。

第24話(第2シリーズ) 姉と弟 (2018/03/17 放送)
あらすじは公式サイトでご確認下さい。

ストーリー | アニメ「クラシカロイド」HP


♪感想(レビュー)
ごめんなさい!今回は気になる点が多いです。もちろんムジークが素晴らしかったし、ハッピーエンドはうれしかったし、他も細かくは面白いと思えるところはありました。でも、様々な違和感を覚えてしまって、素直に楽しめない自分がいます。そんなテンションなので、以下読み進めるかどうかは自己責任にてお願いいたします。

歌苗ちゃんをお姫様抱っこして地上に降りるワー君のシーンで、前回登場したワーグナーのムジーク「闇を切り裂く光」がかかったのが私は一番好きです。この曲は最初「絶望」から入るけれど、ラストは「光り輝く未来」になるんですね。どんなに言葉を尽くすよりも、このムジークの説得力は見事でした。ワー君の未来に幸あれ!また、新ムジークは3曲。いずれも原曲は超有名曲ですね。本編ではさわりのみでしたがいずれもムジークアレンジは流石です。早くムジコレでフルサイズを聴きたい!ムジーク効果も、マタイ受難曲と運命は思いっきりギャグに振り切ったのが清々しくて私は好きです。かたや交響曲第40番はシリアス。1期20話(『クラシカロイド』第20話 その名はモーツァルト 感想)を彷彿とさせるビジュアルで、周りの氷の風景とも重なり素敵。ただ、ドボちゃんと響吾さんとのやりとりが重なったのがちょっと残念に感じました。シリアスな曲なので「ワーグナーの哀しみに共感する」以外の描写が混ざるのはもったいないです。ドボちゃん問題はワーグナー問題が決着した後でもよかったのでは?

そして何より残念だったのは、シューベルトの新ムジークが来なかったことです。第2シリーズでは結局1曲しか出ていないこともありますが、「シューベルトワーグナーに人格否定されている」件が未解決なままなのがつらくて。ワーグナーシューベルトを1話(『クラシカロイド』第1話(第2シリーズ) カバと弟と音羽館 感想)で散々にこき下ろし、シューベルトが新ムジークをひっさげて帰ってきた5話(『クラシカロイド』第5話(第2シリーズ) 偉大なる男 感想)でも全否定。ワー君はがきんちょであり、自分のことで苦悩しているのはわかります。かといって、他人にひどいことをした罪はチャラになったりしないと私は思うんです。とにかくワー君はシューさんに心から謝ってほしいです。もちろんその後シューさんがどうするかはシューさん次第でいいので。また、シューベルトは5話では敬愛する先輩からも「借り物の音楽」なんて信じられないことを言われてそれっきりになっています。加えて、シューさんはモーツァルトを持ち上げる要員になってしまっているのが現状です。フォローのつもりなのか「模倣などではなく、私自身の、フランツ・シューベルトの音楽を奏で続ける」とシューさんに言わせていますが、これで終わりなの?どんな台詞よりも、新ムジークという形で「シューベルトの音楽」を表現するほうが数百倍説得力があるのに…。新ムジークによって、ワーグナーシューベルトの才能を認め、先輩が後輩の再ブレイクを喜んでくれたらどんなによかったか…。尺が足りない、ムジークPを確保できなかった等、制作上の都合があることはわかります。でもシューベルトがこのままなのはあんまりなので、ぜひ続編で納得いくフォローがあってほしいと願っています。やはり第3シリーズは必要ですよ!何年先でもいいので、私はずっと待っています。

歌苗ちゃんが「家族だから」「弟」を連れて帰りたいと考えるのはいいと思います。だって彼女は純粋に「弟」と家族でいたいと思い、物理的にも精神的にも努力してきたのだから。ワーグナーがいる部屋でダーク歌苗と戦った演出もよかったです。結局最後は「自分自身との戦い」という展開は自然な流れだし、そこにロイド達が踏み込んでこなかったのも個人的には好印象。一方、両親揃って家庭を顧みない人にもかかわらず、オトワーズのいきなりの「家族愛」は違和感を覚えました。もちろん人それぞれの考えや事情はあるし、家族の数だけ家族の姿はあるとは思います。また「好き勝手」を優先する生き方自体は否定しません。ただ真面目な話、年頃の娘をずっと置き去りにして「好き勝手」していた人達に、「家族愛」を語る資格はないと思いますよ。まあ、ここは無理矢理「家族愛の流れに乗る方が面白い」と考えた2人がノリノリで「理想的な家族」を演じていたと考えることにします。でももしそうなら、最後のバッハのシメの言葉「家族の愛」には三弦が「そんなキャラでしたっけ?音羽博士」と前回のようにツッコミ入れてほしかったっす。ガチでやっていると思うとついていけなかったので、いっそ茶番を演じているノリで笑わせてほしかったっす。ちなみにロイド達の場合は「家族」はあくまでスローガンとして掲げているだけで、シンプルに歌苗ちゃんのことが好きだからサポートしたのだと私は考えています。

個人的には、特別急行列車に乗ってワーグナーの部屋に突入するのは、歌苗ちゃんと奏助であってほしかったです。奏助は、ベトとモツが現れる前からずっと音羽館に通って、広い館で一人暮らしをする歌苗ちゃんを支えてきた幼なじみです。世界中を放浪して娘をほったらかしにしていたオトワーズよりもはるかに「家族みたいな」存在だと思います。仲間はずれはひどすぎる。一人で蚊帳の外の奏助をオチにされても私は笑えませんでした。私はむしろオトワーズを外してほしかったなと思います。歌苗ちゃんには奏助が付き添って、オトワーズはいっそハープの檻に閉じ込められたままで。ワーグナーが歌苗ちゃんをお姫様抱っこして降りてくる場面あたりでやっとオトワーズが出てくるとか。そこで初めてドボちゃんと音羽博士が出会い、ドボちゃん問題をオチにするとか。ワーグナーのムジーク封印の理由は最後の最後に説明してもいいし、話す前振りだけで後は視聴者のご想像にお任せでもいいし。

ジークは「心のオナラ」…これは「ムジークはたいしたことじゃないよ」と認識する流れだと私は思っていたんです。ところがオナラ発言の張本人である音羽博士が「(ワーグナーは)ムジーク暴走の兆候があったからムジーク封印した」との趣旨の発言!?どゆこと!?ムジーク暴走は何が問題なの?私は今でもわかりませんが、これは深追いするのはやめておきます。そもそも今までのストーリーの中で「ムジークとは?」の明確な答えは示されていなかったように思うので、あれこれ考えてもどうしても憶測になってしまいそうで。ただワーグナーのムジーク封印の理由は、何となく深刻な理由よりは、ドボちゃん問題みたいに「なんだそれ」的な理由の方が音羽博士らしくていいのになと個人的には思いました。

長くなってしまったので、がきんちょの「承認欲求」とは何か?やワー君の成長についてはお詳しい方にお任せします。色々書きましたが、こんな私でも初見の時は派手な場面展開や最高のムジークを堪能し、それなりに盛り上がった回ではありました。でもレビューを書く段階になって、細かく見ていくと色々出てくるんですよね…。ご親切に「頭空っぽにして見るのが一番」と忠告してくださる人が時々現れるのですが、私だって初見の時は比較的それに近い楽しみ方をしていますのでご心配なく。シーン一つ一つを細かく見ていくスタイルのレビューにしても、私が楽しいからやっているんですよ?時に指摘事項が多くなる回もありますが、小姑チェックしているつもりは全くありません。そうでなきゃこの一円にもならないブログで、毎回それなりに時間をかけて記事を書くなんて、絶対に続かないですって。私は『クラシカロイド』が好きすぎて、番組で表現していることを余すことなく味わいたくて、こんなレビューを書いています。もちろん結果として深読みしすぎることになり、シンプルな見方ができなくなったのはある意味損しているとも感じています。それでも私は『クラシカロイド』を思いっきり楽しんでいますし、番組の感想を書き続けてきたことに悔いはありません。


以下は思ったことメモ。

  • アバン。ワーグナーは裸で膝を抱えて顔を伏せたまま。大きな指輪のようなものの中心にいる。
  • ハッシーが黙ってヴァルハラ城と化したアルケー社を見ている。ハッシーは音羽館でお留守番なのね。ここでオープニング曲へ。アバンタイトル短い!
  • Aパート。モツ、シュー、ドボ、パドの「チョキ組」の皆さんが道なき道を進む。モツがターザンごっこしているのをシューが咎めるのは通常運転。
  • そこにワーグナーのムジークが聞こえてきた。パド「ワーグナーさんは私達を拒絶しているとドボさんはおっしゃっています」、翻訳ありがとうございます!もしかして、カバリンガルが必要だから奏助から離れてドボちゃんについてきたのパッド君?
  • さっきまではしゃいでいたモツがいきなり神妙な表情で「そうか…こういうのもありだよね」。
  • かたや「グー組」のクラクラの2人と奏助。装置の外側をよじ登りながら歩いているの?清純派アイドルの2人はスカートよ?でもチャイコちゃんもバダきゅんも奏助よりは身軽みたい。
  • チャイコ「早くバッハ様助けるべ」、バダ「でもムジークのない今の私達ってただのアイドルだよ?」、チャイコ「だども、あのがきんちょに一発ぶちかませねえと気がおさまらないべ」。そうそうその意気だべ!
  • バダ「一発ぶちかますぞ!」って、「一発」言うなー(笑)。奏助もなんかビッグになる発言したけど、足を滑らせて叫びながら落下。すごい高さだけど、大丈夫かな…?チャイコ「今なんか聞こえたべか?」、バダ「ううん、別に」…奏助は大事なファンなのにひどい。
  • 「パー組」は歌苗ちゃんとベト、リッ、チョ。ベト「これは小僧のムジークか」、チョ「すごく切ない」、リッ「とてつもない負の感情ね」。
  • 歌苗「(ワー君は)本当は助けを求めてる。私がこんな格好になったのもきっと…」、ベト「ふん。だがこの状況はやつの自業自得。俺達からムジークを奪い、自ら破滅へと突き進む。それがやつの運命」、歌苗「運命…」。
  • ベト「運命に翻弄されるとは、なんとも未熟な…」、歌苗「でも、ワー君は私の弟だから。失敗しちゃっても、道を間違えちゃっても、それでも味方なのが家族でしょ?だから、必ず連れて帰ります」。ベトの表情が変わった。ベト「運命を切り開くか…」に、歌苗ちゃんはうんとうなずく。
  • リッ「私達も家族よ。ね?チョッちゃん」、うんとうなずくチョッちゃん。歌苗「ありがとう。リストさんショパンさん」。
  • バッハと三弦は一緒に柱に縛り付けられている格好になってる。非常時なのになんだかアダルティ。縛りプレi(ry
  • ワーグナーの話題。「承認欲求」っすか?バッハ「動機が何であれ、ワーグナーの曲は真実素晴らしい。だができることなら彼に音楽を生む純粋な歓びを、奏でる至福を味わって欲しかった…」過去形っすか?ワー君は若いし、これからいくらでもやり直せるのでは?
  • 三弦が自分のせいみたいなことを言ったのを受けて、バッハ「過ちを犯さぬ者など居はしない」って、三弦に言ったのではないよね?ワーグナーに対してよね?三弦の話を立ち聞きして勝手に暴れた上に人の話を聞かなかったのはワーグナーでしょ?
  • 音羽家の両親はハープみたいな形の装置に阻まれて身動きとれなくなっていた。家族が彼の心を解きほぐすって、ずっと家族をほったらかしにして好き勝手していた響吾さんが突然家族愛に目覚めるの巻…。
  • そこに通りかかったのは「チョキ組」の皆さん。ドボちゃん、目が血走ってる。響吾さんに猛突進してプギプギ言ってる。そうよね、人間になりたくてずっと音羽博士を探していたんだもの。
  • シューさんとドボちゃんが一生懸命に装置をこじ開けようとしているときに、モツは帽子をとってじっとしている。シュー「少しは手伝ったらどうなんだ!聞いているのかモーツァルト!」と、モツに対しては通常運転。
  • シュー「何をしている?おい!」、モツ「しーっ。ほら聞こえる」、シュー「何も聞こえないが…」、モツ「聞こえるよ。彼の怒りが、悔しさが、哀しみが…」。モツが聞こえるのはわかるけど、シューさんが聞こえないのはなぜ?ワー君にさんざんこき下ろされてきたから、心の底ではワー君に共感できないからなの?
  • モツの新ムジークキター!周りを氷の世界にして、1期20話(『クラシカロイド』第20話 その名はモーツァルト 感想)みたいに髪下ろしてる。前回と違うのは、今回はシューさんが聞いていること。パッド君も解説してくれたよ。ドボちゃんは音羽博士のことで頭が一杯みたい。

     

  • シュー「モーツァルト、この天才め!」個人的にはこれはちょっと。言葉にした途端、上下関係ができちゃうじゃないの…。モーツァルトが天才なのはわかるけど、シューベルトだって偉大な天才音楽家なのに。2期19話(『クラシカロイド』第19話(第2シリーズ) シューベルトの憂鬱 感想)では、「天才」と言いかけたのを遮った配慮があったのに。
  • 装置の檻になっていた部分が凍ってくだけて、オトワーズの2人は無事脱出。響吾「やあ、心のおならが出たね!」って、こんなカッコイイムジークもおなら呼ばわり…。ドボちゃんは音羽博士に襲いかかる。「なぜ私をカバに?なぜ人間にしてくれなかったのですか?とおっしゃっています」カバリンガル大活躍。
  • 響吾「なぜカバに、っていうか、そもそもカバだったんだよね?」プギ?どうやらハシビロコウ以外にもペットが欲しくて、アルケー社の研究所でコビトカバを作って、目覚めさせるために曲を聴かせたのが「たまたま」ドヴォルザーク…ひどいけど、響吾さんらしいや。
  • 穏やかな性格のドボちゃんが響吾さんの首絞めてる。うん、このくらいやってもいいと思うの。でもおかげで「人間にしてくれる」って響吾さんが言ってくれたよ!「約束だ…」って、信じていいのよね?バッハにそう言ったきり逃亡した過去があるから心配…。
  • ドボちゃんは涙を流しながら大喜び。走っているうちにいつの間にかムジーク衣装に!ドボ「やったあ!」無駄に言い声(by うちの息子)。無駄じゃないもん、元々ドボちゃんはイケボなんだもん!
  • シュー「モーツァルト、確かに貴様の音楽は素晴らしい。だが私は模倣などではなく、私自身の、フランツ・シューベルトの音楽を奏で続けることをここに誓う!」氷塊に乗ってさーっと進みながらムジーク衣装に変身!さあここでシューベルトの新ムジークを聴かせてよ!…ああでもムジークはナシ、ぐすん。
  • 再びバッハと三弦。壊れた「ミツルロイドMARKⅢ バッハカスタム」がビリビリしている図がすさまじい。しかも何体もある。ここにもモツのムジークが聞こえてくる。2人を縛り付けていた装置が凍って砕け、2人は床に着地。三弦「助かったっすね…」。
  • ばばばバッハ様!いつの間にか三弦をお姫様抱っこしているじゃありませんか!三弦は事の重大さに気付いてなさそうだけど。いいなあ。私も人型イケオジドボちゃん(CV諏訪部順一)にお姫様抱っこされたいよ。いいなあ。

     

  • 三弦「こんな時にまで音楽を生み出さずにはいられないなんて、天才ってのは…」、バッハ「フフ…なるほど。モーツァルト、おまえはこう奏でるか…」ここにも天才音楽家が!久しぶりにバッハのドイツ語ムジーク口上!メットオン!グラサン装着!ムジークキター!!
  • でも「ハッ!」てかけ声でまさかバッハ様全裸に!?アロハ姿でも寒そうだったのにスッポンポンに!?三弦を抱いたままなのに一糸まとわぬお姿に!?(※食いつきすぎ)
  • ずっと金色に光っていたのが気になっていたけど、まさかバッハ自ら金ピカの千手観音みたいな姿になるなんて!曲がカッコイイのに絵がすごい(※褒めてます)。この金ピカバッハは1期16話(『クラシカロイド』第16話 働け!ベト モツ 感想)で似たようなのを見た気がする。

     

  • 金ピカバッハは漢字がいっぱいの難しい言葉をたくさん言ってるけど、「エクスタシー」しか聞き取れなかったよママン…。ミニミニ天使バッハが次々に出てきて踊るのがカワイイ。大バッハの頭上では三弦がイッちゃった感じでノリノリで踊ってる。「マタイ受難曲」みっつん原曲紹介ありがとうございますっす!
  • チャイコちゃんとバダきゅんが走ってきた。チャイコ「ばばばバッハ様!そのお姿は!」、バダ「これってムジーク?」バッハ様も心のおならが出ました!ガキンチョに奪われた力をやっと取り戻せたみたいで、よかったよかった。
  • チャイコ「おめえばっかりバッハ様と楽しそうに!」そうよそうよ!チャイコちゃんが見ていないところで三弦はバッハ様とあんなことやこんなことを!でもこの勢いで、チャイコちゃんとバダきゅんもムジーク衣装にチェンジ。ムジーク取り戻せたみたい。
  • 「パー組」の歌苗ちゃんとベト、リッ、チョにもバッハのムジークが聞こえてきた。歌苗ちゃんが「私達も急ごう!」と言った瞬間に足を滑らせて落下!?ぱっと手を伸ばして歌苗ちゃんの手を掴んだのはなんとチョっちゃん!イケメン!インドア派なのに、色白なのに、細腕なのに、人見知りなのに、ありがとうチョッちゃんさん!

     

  • 全員で引き上げた後も、チョ「間一髪だったね」イケボ!この勢いでショパンさんもタクトが出てきてムジーク衣装に。愛ね!と悶えたリストさんもムジーク衣装にチェンジ!
  • 流れに乗り損ねたベトはじっと自分の手を見る。だって1期19話(『クラシカロイド』第19話 恋すれば死す 感想)でそうだったように、落下する歌苗ちゃんの手を掴むのは自分の役目のはずよね?ベトがぎゅっと握り拳を作ったところでアイキャッチ
  • Bパート。外界ではヴァルハラ城と化したアルケー社をワグネリアン海月と詠子・美衣子・椎子が心配そうに見ている。ニュース番組でも報道されてる。でも外にいる人達にはどうしようもなさそうな雰囲気。
  • 歌苗ちゃんとパー組の仲間たちがよじ登った所には大きな門が。歌苗ちゃんが固く閉ざされた門に手を触れたら、さらに鎖が出てきてガードが強化された。歌苗「ワー君、そんな…」。
  • そこに駆けつけたのは、音羽家両親とチョキ組の皆さん。モツは髪を下ろしていたはずなのに、いつの間にかきっちり三つ編みしている。シューさんが「このうっとうしい髪をどうにかしろ」とか言いながら編んであげたのなら楽しい(※これは妄想です)。
  • チャイコ「オラたちもいるべ!」どこどこ?と思ったら、金ピカの大バッハが登場!「いざ行かん!ワーグナーのもとへ!」すごい図だ(※褒めてます)。次のシーンはいつものムジーク衣装でキメポーズして「待たせたな」。待ってましたバッハ様!

     

  • リスト「全員揃ったわね。さあ力を合わせてこの扉をぶっ飛ばすわよ!」姐さん男前です!「ぶっ飛ばす」が特に好きです!
  • モツ「せーの!」のかけ声で、ベト以外の8人のロイド達が一斉にタクトを振る。合わさった力が鍵の形になって扉が開いた。でも、ロイドの皆さんはかなり消耗しているみたい。
  • 歌苗「みんなありがとう!」と建物の中へ。「ワーくーん!」と名を呼びながら走る。でもいくつもの扉が閉まり、歌苗ちゃんは入り口まで逆戻り。扉一つを開けるのも大変だったロイド達。リスト「今の私達にはヘビーな追加注文ね…」。歌苗「ワー君…」歌苗ちゃんの表情が切ない。

     

  • 「ふん、そそる展開だ」…この声は「ルー君」(by ヴォルフ)。つかつかと歩きながらベト「気力体力尽き果てて、扉の向こうはさらなる扉。困難そしてまた困難。かすかな希望も砕け散る。横たわるのはただ絶望。ああ、わが運命もこれまでか…と、思ったところから始まるのが人生だ」。「先輩!」(by 後輩)
  • ベト「諸君、前座ご苦労。いよいよ主役たるオレの出番だ。困難こそがわが糧。今こそ扉を叩くとき!運命は扉を叩く、笑止!運命はぶち壊すためにある!」ドイツ語のムジーク口上、ムジーク来る!
  • ジークキター!呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!と大魔王ベトもキター!拳でガンガン扉をぶち壊していくスタイル。音羽館の部屋の扉を破壊し続けてきた成果がここに(違)。

     

  • シュー「すごいすごいすごいすごい、さすが先輩!なんと、なんと圧倒的な力!」ものすごく興奮している。そのせいでみんなが先に行くとき一瞬出遅れたのがカワイイ。

     

  • 分厚い扉をがしがし殴りながら大魔王ベト「最後の扉がなかなかしぶとい。何をしている。おまえらも見ていないで手伝え!」。
  • ロイド達はバテている様子。シュー「先輩、残念ながら今の我々では力が…」。インドア派のショパンの疲れ方は異常。
  • モツ「あはっ。またたまってきたかも!ルー君のムジークを聴いてたらさ!」、バッハ「うむ、あふれ出る音楽への想い!」。他のメンバーも元気を取り戻してきたみたい。ドボ「プギ!」が特別言い声。ムジーク発動時には人間の言葉が話せるはずなのになぜ「プギ」なの?
  • 全員でもう一度扉に向かってムジーク発動。凍ったところで大魔王ベトが拳を入れる。バッハも金ピカ千手観音にチェンジして、魔神ベトと金ピカ大バッハの2人で扉をこじ開ける。ベト「こじあけている間に行け!小娘!」

     

  • ドボちゃんがカバ列車を出してくれた!「この列車はワーグナー行き特別急行。たどり着くまで止まりませーん!」きゃー車掌さん!無理、私も止められないの(※何を?)。特別急行で歌苗ちゃんと両親がいざ部屋の中へ。

     

  • 膝を抱えるワー君を見つけた歌苗「姉さんが迎えに来たよ。一緒に音羽館に帰ろう」。すると「姉なら、どうして弟の邪魔をするの?」どこかから別の声が聞こえてきた。
  • わわ!ダーク歌苗!?おっぱい大きいよ?ベトの革ジャンっぽいのを着てるよ?ダーク歌苗「あなたに姉を名乗る資格なんてあるのかしら?ニセモノさん」挑発するような言い方するね…。

     

  • 本物とダーク歌苗が対決。響吾さん「ワーグナーが創り出したんだね」。そうであればワーグナーはなぜ自分の分身ではなく歌苗ちゃんの姿にしたのかが謎。もしかすると歌苗ちゃんの心の奥底にある負の感情がダーク歌苗になって現れたのかも?

     

  • ダーク歌苗の台詞がいちいち刺さる。「もう誰もあなた(ワー君)を出来損ないなんて言いやしないわ」。
  • 「きみは元々出来損ないなんかじゃない!」と響吾さん。ワーグナーのムジーク封印の経緯を説明。「ぼくはキミを守りたかった。ムジークを使える使えないなんてことはぼくにはどうでも良かったんだ」。ところで、日芽歌ママの言葉を含め、ワー君には聞こえたのかな?
  • 手元でト音記号の模様を描きながら、歌苗「そうよ。音羽館で暮らしていた頃のワー君が、みんなといたときのワー君が、本当のワー君なんだからー!」せっかくの盛り上がるシーンなのに、回想で出てきたシーンがお相撲回その他ろくでもないのばかり(※褒めています)。
  • 歌苗のとどめでダーク歌苗が消滅。歌苗ちゃんの背中に大きな翼が出現して、いざワーグナーのそばへ。「一緒に帰ろう、ワー君!」剣で金環のバリアを破壊。
  • 眠っているワー君を歌苗姉さんが声かけて起こすと、場面は音羽館の外門の前。普段着の姉と弟が対話する。わかっていたけど、ワー君は素直じゃない。本当は寂しいのに、そんなに意固地になっちゃって…。

     

  • ワー君の「姉さんなんていらない!」で、歌苗姉さんはワー君をビンタ。抱きしめて「いいかげんにしなさい!」まだ10代なのに、ママンみたいな姉さん。「あなたは私の弟、でしょ」「ごめんなさい。姉さん…」。

     

  • 場面はいきなり装置の外側で吊られている奏助。突然振動がきて、奏助が慌てる。ヴァルハラ城が元のアルケー社に戻る!?
  • ジークが解けたのか姉と弟は空中に。真っ逆さまに落下する中で、歌苗姉さんは気絶している。ワー君は「もう一度…!」と念じ、ムジーク発動。姉さんを抱きかかえ、静かに屋上に着地。ああ、このムジークは希望の未来につながるのね…。

     

  • ワー君の瞳が他のロイド達と同じになっている。「姉さん、ありがとう」。うん、姉さんが一番頑張った。「ワー君も、ありがとう」。

     

  • ロイド達も屋上にやってきた。バッハ「彼の心を救ったのは、やはり家族の愛だったな!」。全員集合の図に、バッハと三弦と奏助とできればハッシーも入れてあげてください…。

     

  • 歌苗「さあ帰りましょう。私達の音羽館へ!」来たときは夜だったのに、もう朝日が昇る頃になっている。オチはまだ吊られている奏助だった。奏助も連れて帰ってください、お願いします…。
  • エンディング。写真の形で第1シリーズを含む今までの名シーンがたくさん!曲は「運命」ムジーク。歌詞の最後のほうのメモ「神が書くシナリオではその他大勢。でも人は人生の主役だから」。
  • 次回予告。最終回は奏助回!ロイド達に「ポンコツ」呼ばわりされ続けている奏助が、ラストでどんな成長ぶりを見せてくれるのか楽しみ!有終の美を飾ってね、奏助。ああでも物語が終わってしまうのはサビシイ…。


♪ムジークおよびムジーク効果(私見
光の旅人~交響曲第40番より~
アーティスト:tofubeats(Vocal:中川晃教
作詞:tofubeats 作曲:ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト 編曲:tofubeats

  • 【効果】ワーグナーの心の声を聴き、哀しみを表現。周囲を氷の世界にして、ワーグナーのムジークによって創り出された装置の一部を砕く。

But I still love you forever~マタイ受難曲より~
アーティスト:つんく♂(Vocal:Hotzmic, Katzmic, Kitzmic)
作詞:つんく 作曲:ヨハン・セバスティアン・バッハ 編曲:つんく♂クラシカロイド楽団 with 鈴木俊介

  • 【効果】音楽の喜びを表現。自ら金ピカの千手観音のような姿になり、小さい天使バッハが次々に出てきて一緒に踊る。

運命、崩れ落ちる。~交響曲第5番より~
アーティスト:布袋寅泰(Vocal:橋本さとし
作詞:森雪之丞 作曲:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン 編曲:布袋寅泰

  • 【効果】ワーグナーの心の壁を突き破るため、自ら豪腕な大魔王に変身して拳で壁を次々とぶっ壊す。


♪今回(第24話)のマイベスト・ベト
やっぱり大トリは先輩!

 

大きな手をしっかり見せて下さりありがとうございます。

 

「…と、思ったところから始まるのが人生だ」の横顔ドアップ。


「諸君、前座ご苦労。いよいよ主役たるオレの出番だ。困難こそがわが糧。今こそ扉を叩くとき!運命は扉を叩く、笑止!運命はぶち壊すためにある!」この台詞がもう全部ベトらしくて。

 

扉を破壊する大魔王ベトが一瞬いつものムジーク衣装になるところ。


♪今回(第24話)のベト歌
今回は「信頼関係」に尽きます!

 

「それがやつの運命」の一連のやりとり。ベトは冷たいことを言い放つことで、前回に引き続き歌苗ちゃんの覚悟を再度問うている。また、ベトの問いかけにきちんと答えを出す歌苗ちゃんが良いです。さらにその答えを聞いたベトの反応が良い!信頼関係があるからこそのやりとりだと思います。

 

落下する歌苗ちゃんの手を掴んだのが自分ではなくチョッちゃんだったとき、この表情からの自分の大きな手を見るまでの流れ。言葉では何も言わないのがまた。

 

「こじあけている間に行け!小娘!」ワーグナーと対峙するのはあくまでも「姉」である歌苗ちゃん。自分の腕力でもやれることなのに、あくまでも歌苗ちゃんのサポートに徹する。これぞ「漢」!

 

ムジコレ6のAmazon限定着せ替えジャケットも発表になりました。また、試聴動画で収録曲すべてが試聴できますよ。

 

 

 

同日発売の原曲集6のジャケット絵も発表されています。


※この記事は「アニメ『クラシカロイド』のことを書くブログ(http://nyaon-c.hatenablog.com/)」のブロガー・にゃおん(nyaon_c)が書いたものです。他サイトに全部または一部を転載されているのを見つけたかたは、お手数ですがお知らせ下さいませ。ツイッターID:@nyaon_c